日本では見ないスタイルなのだけど……
渋滞と事故を減らす新デザインのインターチェンジ開発がアメリカで進行中 (Gigazine)
Diverging Diamond Interchange(DDI)という高速道路のインターチェンジの一方式なのだが、
右側通行~左側通行~右側通行と入れ換えるという不思議な方法である。
日本では見ないと書いたが、アメリカで近年導入が進んでいるというもので、
ほとんどアメリカ特有と言ってもよいのかもしれない。
この右側通行と左側通行を入れ換える場所は信号で制御されている。
どうにも中途半端な気がするが、これはダイヤモンド型のインターチェンジの構造を少し変えたものである。
日本で見ないのは、そもそも日本にダイヤモンド型のインターチェンジが少ないからというのもあるのかも。
ダイヤモンド型というのは高速道路と出入りするランプと一般道が直接交差するというもの。
コンパクトなのはよいのだが、料金所を設置する場合に数が多くなる欠点がある。
日本でも無料の高速道路や均一制の高速道路では使われることもあるけど、それでも珍しいかも。
欠点は一般道とランプの出入りに日本で言えば右折が発生すること。
右側通行のアメリカで言えば対向車線を横断するのは左折ですか。
それが高速道路をまたぐ両側で発生するので大変なのかもしれない。
そこで考えられたのが右側通行と左側通行を入れ換えるという方策だったようだ。
ただ、入れ換えるところでは信号制御が必要なんですけどね。
とはいえ左折する車両のことは考えなくてよいので、交互に流すだけの簡単な制御で対応できる。
基本的な構造はダイヤモンド型のときと変わらないので、改築は比較的容易で、
それがアメリカで導入が進んでいる理由らしい。
日本では料金所設置の都合もあり、高速道路からトランペット型などで分岐させて、料金所を経て一般道につなぐことが多い。
一般道との接続部は単純にT字路で信号制御で対応していることも多いし、
場合によっては一般道との接続部もトランペット型などで立体化していることもある。
こういうのはダブルトランペット型というのかもしれないが、
高速道路同士のジャンクションでもしばしばみられる構造である。
無料の高速道路と言われて思い浮かぶのは名阪国道だが、
不完全クローバー型が多い印象はあるが、ダイヤモンド型もある。
国道163号線と接続する中瀬ICなどがダイヤモンド型である。
左矢印信号の出せる信号機を使って制御しているようで、
車両が交錯しないように順番に信号を変えているようである。
ここは名阪国道亀山方面~R163大阪方面の流れが多いはずなので、
この向きの青信号が長くなるように制御すれば対応できるのだろうが。
他にもダイヤモンド型の変種としてSingle-point urban interchange(SPUI)というのがあるそう。
これは高速道路の真上の交差点1つで一般道との交差を解決しようというもので、
アメリカで言うところの左折車同士を同時に流せるところが特徴である。
これも日本ではなかなか見ない形なのかなと思う。
東京外環自動車道と首都高速の交差する美女木JCTがスペース上の制約でSPUIになっている。
それぞれ直進する車はそのまま進める。
併設された戸田出入口との関係で、首都高速の大宮方面との直進も想定されている。
SPUIは高速道路の真上に交差点を作るので構造物が大きくなるとか、
歩行者の横断が難しくなるとか欠点はあるが、高速道路同士なら問題ではない……
が、そもそも高速道路同士を信号処理で接続するのは苦肉の策である。
写真を見ると信号注意の標識が大量に設置されている。
でも、SPUIを見て、なんで左右を入れ換えるDDIが必要だったというのはわかった気がしますね。
ダイヤモンド型のインターチェンジを信号制御で対応しようとするとサイクル数が増えるので、
各方面に均等に利用があるようなインターチェンジでは対応しにくい。
そこをシンプルに解決できる方法というのが左右を入れ換えるというやり方だったんだろうな。
ただ、やはり左右を入れ換えるというのは混乱を起こしやすいようで、
あまりよい方法とも思えないところはある。アメリカ特有なのもそんな話なんだろうな。