バイクで走る福岡と虹ノ松原

本当は昨晩寝る前にやろうと思ってたことがいろいろ落ちてて、

朝からバタバタしながら出発、なんとか予定通りに移動できて東京駅へ。

バイクを荷物スペースにおいて、東京から福岡の博多駅まで乗り通し。

北九州までなら何度かあったけど、福岡ってのは初めてじゃないかな。

福岡空港の立地も相まって飛行機の方が一般的だろうから。


広島あたりから雨が降り始め、周南あたりではすさまじい雨だったが、

雨雲レーダーを見る限りでは福岡にしこたま雨を降らせた雨雲のようで、到着する頃にはすっかりいない?

小倉駅に到着すると乗り降りとも多いわけだが、この車両は指定席車だぞと。

実際、博多まで指定席で座る人というのはほぼいないようだった。

自由席車まで歩いて行くため、あるいはデッキに立つためにこの車両に入っていたようだ。

昔は小倉→博多は指定席の空席に座っても良いという話になっていたようだが、

今は明確にダメなようで車掌が放送で案内していた。指定席車のデッキに立つのがよいとは言ってないが。

そんなこんなで博多駅に到着、地面はほぼ乾いていて、それがゆえ湿度が高いように感じる。


バイクを組み立てて海の方に向けて走っていく。

交通規制の案内看板が立っていたのだが、博多祇園山笠に伴う物のようで、

すでに行事は始まっていて、すでに飾り山笠が据え付けられているようだった。

そんなこんなで走って行く中で大濠公園に到着。

大濠公園は福岡城の外堀として使われていた入り江を埋立整備して作った公園である。

元々入り江だったところが巨大な池になっていて、島を渡って池の対岸まで行けるのは驚いたが。

大濠公園は全体として登録記念物(名勝地関係)とのことで、将来的には名勝にもということか。

池に近い方から散策道・ジョギング道・自転車道と区切られている。

ジョギング道はほぼ2kmになるように作られているよう。池の周よりちょっと長くすると2kmになるらしい。

ただ、公園施設は池の外側にあるわけで、ジョギング道を横断しないといけないのはイマイチだと思うが。


そんな池の外側には福岡市美術館があり、コレクション展を見ていくことに。200円って安いな。

近現代美術と古美術の2つの展示室に分かれていて、かなり雰囲気が違う。

近現代美術の方は今回はほぼ現代の作品のようだった。

福岡など九州で活動した作家の作品もあるのだが、必ずしもそうではなく外国の作家の作品も多い。

近年リニューアルされ、その際に「+ と -」という砂に模様を付けて消していく作品が常設された。

作者の モナ・ハトゥム はロンドンで活動している人。一見福岡には何も縁がないように思う。

ただ、この作品が発表されたのが福岡だったんですね。そういう意味での縁故がある。

30年前に福岡で何が起こったのか⁈ (福岡市美術館)

ちなみに日本以外のアジアの作家の作品は福岡アジア美術館に移管されたそうで、

ここにあるのは日本かヨーロッパ・アメリカ・アフリカといった地域の作家の作品である。

一方の古美術の方だが、いきなり仏像があってギャップがすさまじい。

古美術のコレクションを託されることも多いようで、それで展示しているようですね。

ただ、ここも独特だなと思うのだが東南アジアの陶器がずらり並んでいたこと。

布物もいろいろコレクションがあるようだが、アジアの工芸に注力しているようだ。


そんなわけで再度バイクで走っていく。ソフトバンクホークスの選手を描いた旗が川沿いにあるなと思ったら、

唐人町駅から福岡ドームへ向かうルートだったらしい。確かにドームありますね。

このあたりはタワーマンションが多いですね。都心から近いことは確かだもんな。

そうかと思ったら立体駐車場を備えたスーパーもあったり、郊外らしいところもある。

ちょっとチグハグだなと感じながらたどり着いたのは福岡市博物館である。

駐車場無料なのかと思いながら、駐輪場にバイクを置いて入る。デカイ建物だ。


もうだいぶ前の話になるが名古屋市博物館に行った時にガイドの人が、

「福岡市博物館は指先ほどのサイズしかない展示物で人が集められるのに」とぼやいていてた。

これは何のことかというと「漢委奴国王」の金印のことである。

この印が発見されたのは志賀島、すなわち福岡市である。

実際のところ、この博物館は金印を展示するために作られた博物館という側面もありそうだ。

というのも福岡市美術館の開館時に旧福岡藩主の黒田家から金印や「日本号」という槍を含む様々な資料が寄贈された。

それ以来、美術館で金印は展示されていたようだが、追って開館した博物館に移管された経緯があるそう。

金印は一番最初の展示室に置かれている。さしたる説明もなく小さな金印がドカンと置かれているだけである。

詳しい説明は次の展示室にあるのだが、発見された経緯など謎が多い印である。

ただ、文献や類似する印との比較などから、後漢と日本の外交関係を示すものであることがわかったと。

これは知らなかったんだけどこれって封泥用の印だったらしい。朱で押すものではないと。


福岡市博物館の展示を見て思ったのは福岡市は案外広いということである。

市内には様々な遺跡があり、それらの資料を集めていくだけでも相当な量になる。

さらに博多での交易に関わる資料もあり、交易品として持ち込まれた陶磁器が多く重要文化財になっている。

ところで福岡市の代表駅は博多駅だが、歴史的には博多の方が古い地名である。

福岡は福岡城ができたときに命名された地名でこっちの方が歴史が浅い。

市制にあたり名前をどうするかというのはいろいろ議論もあったようだが、

福岡と博多をあわせて福岡市とするということで決着したようである。

九州の中心都市ということで博覧会がしばしば行われ、大濠公園も博覧会のために整備された経緯がある。

この博物館があるシーサイドももち地区もアジア太平洋博覧会(よかトピア)のために整備されている。


というわけで次の目的地に向かうため少し走って姪浜駅へ。ここでバイクを畳む。

この駅は市営地下鉄空港線とJR筑肥線の境界駅だが、筑肥線の駅にホーム柵がついていて地下鉄の延長線という感じが強い。

筑前前原駅で唐津方面の電車に乗り換えるが、さっきまで市営地下鉄の真新しい電車だったが、ここからは引退が決まった103系である。

昔はこれで地下鉄に入っていたらしいが、現在は前原~唐津のみの運行になっているようだ。

県境を越える路線という感じもあまりないまま佐賀県に入り、唐津市に到着。

ここでバイクを組み立て再度出発して、虹ノ松原に面した宿に到着。

明日は天気が悪そうなので今日のうちに散策しておくかと虹ノ松原をバイクを走って行く。

といっても松林の中を通っていくだけなのでそんなに楽しいわけではないが。

海岸に出ると当然見栄えするわけだけど、それもよく見ると漂流物がだいぶあるわけだけど。


そんなこんなで今日の天気が一番心配だったのだが、幸い全く影響を受けずに済んだ。

明日は行程に影響するほどの雨にはならないと見ているが、雨自体は不可避であろうとも思う。

果たしてどうしようかと作戦は考えないといけない。