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どうしても土葬でないとダメなのですか?

これは難題だなと思ったんだけど。

ムスリム専用の土葬墓地、反対陳情を採択 大分の町議会 (朝日新聞デジタル)

大分県日出町でムスリム用土葬墓地の計画があるのだが、

これが大変難航していて、議会に反対陳情が採択されるような状況だという。

もともとキリスト教の修道院があって、そこで土葬が行われているので、比較的受け入れられやすいと考えたそうだが、

実際に計画を進めてみると、地域からの反発が大きく、許可を得るのに時間がかかっている状況だという。


なぜイスラム教は土葬にこだわるのだろう?

1つは死者の復活のための肉体が必要だからということ。

もう1つはコーランの中でしばしば描かれる地獄を連想させるからだという。

死者の復活のための肉体が必要という考えはキリスト教やユダヤ教にも共通する考えで、実際にユダヤ教も原則土葬だという。

一方でキリスト教も土葬が好まれる一方で、火葬が行われないわけではない。キリスト教では絶対禁止ではないようだ。

このことから日本ではキリスト教でも火葬がほとんどだという。

ヨーロッパでも都市化が進む中で土葬の負担は重く、火葬は急速に普及しつつあるよう。


日本ではほとんどが火葬となっているが、そこに至るまでの経緯にはいろいろあるものの、

仏教において釈迦が火葬されたという伝承があったことは大きい。

かつては燃料の問題の方が大きかったので火葬の対象というのは高僧とかに限られていたが、

都市化により土葬が難しくなってくれば、行政も火葬を推奨し、それを受け入れていったということである。

仏教はそれでいいんだが、日本の伝統宗教としては神道というのもある。

神道では火葬が好ましくないのでは? という話もあったらしく少し戸惑いもあったような話がある。

その名残が天皇・皇后が崩御の後に土葬されていたことだと思う。(過去には火葬だったこともあるが)

ただ、それ以外の皇族は火葬するようになっていたし、現在の上皇・上皇后は火葬の意向だという。


今の日本では火葬へのこだわりが強くて、その1つが火葬後にお骨を拾うことなんじゃないか。

世界的に見れば、火葬というのは骨にすることが全てで、火葬後の骨は粉々になってもよいという考えが多いようだが、

日本では火葬後の骨を拾えることが重視されるので、火葬場もそれに適した方式にしている。

都市化により火葬が必然化したというのはあるにせよ、火葬でなければという思いも強くなっている。


以上のことから、日本ではキリスト教を含めてほとんどが火葬となっている。

離島など火葬場へのアプローチが難しい地域では土葬も行われているのは確かだが、

そういう地理的な事情以外で土葬を希望するのは、火葬が禁忌とされるイスラム教ぐらいのものである。

そのような事情を理解して、他の教派で使用されてきた既存の土葬墓地をムスリム用に融通していることはある。

実際、九州でも現状はキリスト教の土葬墓地を融通してもらっているそうだが、もはや空き区画は少ないという。


イスラム教の教義により土葬にこだわる理由もわかるし、その事情は地域の人々も理解して欲しいところだと思う。

家屋などと一定の距離が保たれていれば、土葬墓地の周辺への影響は極小と言えるのではないかと。

一方でいくら土葬が好ましいとしても土葬にこだわるのは本当によいことなのだろうか? と思うのである。

それは都市化が進む中で土葬の負担があまりに重すぎるからである。


火葬が主流となって以来、日本の墓は「先祖代々之墓」なんて1つの墓に合葬するのが主流となっている。

そもそも焼骨の埋蔵にはそうスペースがいらないが、それを何人もまとめて1箇所に葬るのだから省スペースである。

ただ、それでさえ都市部では墓地の新設が難しく、大都市圏ではかなり郊外まで墓地開発が行われている。

大スケールの寺

牛久市の東本願寺(牛久大仏で知られる)は墓地開発の色が濃かったという話を紹介している。

墓の管理の労力なんかも考えて、納骨堂が新設されることも多く、ともかく日本では墓をコンパクト化する傾向が強い。

都市化から必然とも言えるが、火葬のメリットを生かした工夫である。


ところが土葬は1区画に1体しか埋葬することができない。その1区画も焼骨を納めるものに比べて広い傾向がある。

なので、そもそも土葬墓地の確保自体が難しいという問題にぶち当たり、ムスリムたちは墓地新設に動いているわけである。

そこには周辺環境への影響の懸念もあるが、地域の理解を得て、土葬墓地の新設をできたところはある。

しかし、その墓地の区画を確保するのにかかる費用は立地の割にはかなり高く付く。しかも1人分である。

大都市圏ではかなり郊外に出なければ土葬墓地の確保はできないので、遺体の輸送はどうしても大変である。

(火葬された焼骨を遠方に埋葬するとしても輸送はそんなに大変なことでもないのだが)

そこに耐えられない人は出てくるんじゃないかと思う。


インドネシアをはじめとしてムスリムの多い国との交流が深まるにつれて埋葬問題が増えて行くのは想像できるが、

教義にとって土葬の方が好ましいのは理解できるが、どうしても火葬ではダメなのか? と思うのである。

土葬にこだわって墓地の確保をするよりも、火葬での正しい葬り方が明らかになる方が、

日本在住のムスリムにとってより実践的な救いになるんじゃないかと考えるのだけど、どうだろう?


というか、ムスリムが多い国でも、結局は日本と同じ問題にぶち当たると思うんですけどね。

世界で最もムスリムの多い国といえばインドネシアだけど、

首都ジャカルタを含むジャワ島は人口密度が極めて高く、日本の本州の倍以上である。

折しも現在はインドネシアでは新型コロナウイルスでの死者が相次ぎ、墓地が不足し、急速に墓地新設が行われているとのこと。

しかしそれもパンクしそうだというのだから、インドネシアでも土葬が難しくなる日は近いのかもしれない。

その代替策が火葬なのかどうかはわからないけど。


余談だけど、ユダヤ教は原則土葬なんだけど、感染症で亡くなった場合は火葬することで問題ないとしている。

感染症の事情を鑑みて、指導者が「火葬は死後におけるミツヴァ(善行)の達成につながる」とまで言ったそうである。

感染症対策という特殊な事情だからこその説明ではあるが、こういうのも宗教の在り方の1つではあるんだよね。

でもこういう声明が出るあたりに、ユダヤ教の火葬禁忌も相当なものだなと思う。


Author : Hidemaro
Date : 2020/12/05(Sat) 23:12
社会 | Comment | trackback (0)

ahamoの意図はなんだろう

昨日、NTTドコモが新料金プラン「ahamo」を発表した。

こういう指摘はありますけど、シンプルで割安なプランになっている。

ドコモ新料金「ahamo」がサブブランドにしか見えない5つの理由 (1/2) (ITmedia)

詳細は定かではないところはあるが、サービス開始後当面はNTTドコモ内々の契約変更であっても、

MNP予約番号の発行が必要になるというところに怪しさがあるなんて。それはそう思う。

(というか、会社合併後のSoftBankとY!mobile間でもMNP予約番号は必須ではないのに)


ahamoが新料金プランなのか、NTTドコモの新通信サービスなのか、どちらが実態に即しているのはよくわからない。

そのあたりは先ほどリンクを貼った記事を見てもらえればいいと思うんですが。

とはいえ、このahamoの説明を見ていてもっとも気になるのがこの部分である。

4. 受付拠点

ahamoはオンラインで受付いたします。新規のご契約や契約後のお手続き・ご相談など、全てahamo WEBサイトや専用のアプリで受付いたします。

※ドコモショップ・ドコモインフォメーションセンターなどでの取扱い・受付は行いません。

オンラインでの直販に限定することがこの料金プランの特色であることは間違いないが、これはどういう意図なのかということ。


よく比較される話ですが、ソフトバンクという会社はSoftBankとY!mobileの2つの通信サービスを運営している。

Y!mobileはEMOBILEとWILLCOMを統合して生まれたもので、その経緯より現在も沖縄県での営業機能はウィルコム沖縄が行っている。

この当時、WILLCOMは日本唯一のPHS会社だったが、PHSが将来畳まれることは見えつつある時代だった。

そんな中でEMOBILEに比べれば店舗網が充実していたWILLCOMの店舗網を使って、

EMOBILEのスマートフォン進出を加速させようという意図が、Y!mobile設立の背景として大きかったと思う。

その後、ソフトバンクという会社に全て統合されたのは、旧EMOBILEとSoftBankのネットワークの統合が進んでいたことによる。

4社合併のうち3社はわかるけど

現在もY!mobileの店舗網は旧WILLCOMの店舗網が主体で、SoftBankの店舗網とは一応は別立てになっている。

ただし、ソフトバンクショップにはY!mobileを取り扱う店舗もある。取扱店の判断による。


もう1つ比較されるのがKDDIにおけるauとUQ mobileのこと。

UQ mobileはもともとUQコミュニケーションズがKDDIから回線を借用するMVNOとしてサービスを開始した。

UQ自身はUQ WiMAXというデータ通信サービスをMNOとして手がけているが、それとは別である。

今もそうだと思ってたのだが、今年10月にUQ mobile事業はKDDIに移管されたそう。(それ以外のUQの業務内容は変わらず)

これによりKDDIは ツーカーのサービス停止以来、auとUQ mobileの2つのサービスを展開することとなった。

もっとも ツーカーとauはネットワークが異なり、ツーカー契約者をauに契約移行させるための合併だったとされている。

それに対してauとUQ mobileは同一ネットワークを使うサービスであり、今後も併営していく予定だという。


どうしてUQ mobile事業はKDDIに移管されたのだろうかというと、まさに店舗網が理由だそうで。

ライフデザインサービスの複合的な提案で新たな体験価値を実現する店舗コンセプト「au Style」を11月20日から順次展開 (au)

au Styleの店舗は au と UQ mobile の両サービスを取り扱うという。

auのみを取り扱う店舗、UQ WiMAX・UQ mobileのみを取り扱う店舗が今後も残るのかはよくわからないが、

KDDIとしては両サービスは同一店舗で提供するというのが、将来像のようである。


以上のことからすると大手3社の店舗網についての考え方は、下記の通りと見られる。

  • ソフトバンク: SoftBankとY!mobileの店舗網は別立てだが、取扱店の判断により両ブランドを併売できる
  • KDDI: auとUQ mobileの店舗網は今後同じにしていく
  • NTTドコモ: 実店舗ではdocomo従来プランのみ取扱、ahamoはインターネットのみの取扱

けっこう違いますよね。


SoftBankとY!mobileのすみ分けというのは明確で、SoftBankは大容量データ通信のプレミアム路線、

Y!mobileはジャストフィットで比較的安価なところを主体としていると言える。

が、SoftBankはiPhone主体、Y!mobileはAndroid主体というのがもっとも本質的な違いだと思う。

iPhoneは高価なので、そのままでは手が届きにくいがSoftBankはプレミアム路線に注力して客単価を上げて、実質的な端末価格の値下げをしているわけである。

こういう事情があるので、比較的安価なAndroid端末など使う人にはSoftBankは不都合である。

だが実態としてSoftBankユーザーは圧倒的にiPhone利用者が多いので、この点はあまり省みられない。

一部のソフトバンクショップでSoftBank・Y!mobileの併売が行われているのは、これを不都合な人も逃さないためではないか。


一方のY!mobileだが、その目的から店舗での取り扱いは安価でシンプルなAndroid端末や旧型のiPhoneに絞り込んでいる。

正直Y!mobile自身の端末の品揃えはどうかとも思うが、一方でSIMカード単独の取扱も注力点であり、

電器店ではSIMフリー端末とY!mobile SIMカードの組み合わせでの販売にも積極的である。

この観点では、最新iPhone(SIMフリー)とY!mobileの組み合わせだって現実的なんですね。

もっとも高価な端末を一括払いで買うのは大変なので、結局は比較的安価な端末がターゲットになるんですけど。

現在、僕が使用しているAQUOS sense3(SIMフリー)はまさにこの用途のためのもの。(cf. 電池をとるか、指紋認証をとるか)


auとUQ mobileはここまで極端ではないが、似たようなもんだと思う。

実質的にはKDDIから購入できる端末ラインナップの差であり、その差が料金体系にも現れていると。

そういうターゲットの差があるので、同じ店舗で併売してもかまわないと考えているんじゃないか。

UQ mobileもまた電器店でのSIMフリー端末とSIMカードの組み合わせ販売は積極的である。


では、NTTドコモにとってのahamoはどうなのか? という話だが、

ahamoの契約は実店舗では取り扱わず、ahamo契約者のサポート(機種変更含む)も実店舗で扱わないという。

また、インターネットでの直販も docomo従来プランとは異なる品揃えになるとのことである。

この点ではSoftBank・Y!mobileと似たような感じかなとも思うけど。

以上のことからすると、下記のようなことにahamoは実質的に対応できないと考えられる。

  • 電器店でSIMフリー端末とSIMカードを同時に入手すること (新規契約はインターネットでしかできないので)
  • ahamo契約者がドコモショップ扱いの端末を購入して使用すること
    (購入だけなら不可能と言い切れないが、従来プラン契約者でなければドコモショップで購入する意味が乏しい)

このことからahamoがいかにお値打ちプランでも、結局はアプローチが難しいんじゃないかとも想像できる。


SoftBankとY!mobileはすみ分けは強力だが、実店舗での取扱はそんなに変わらない印象である。

店舗網は別だし、iPhone主体のSoftBankとAndroid主体のY!mobileでは売り方の力点の置くところは違うが、

新規・機種変更ともに店舗で端末・SIMカードの入手が可能である。

UQ mobileは実店舗強化のために、KDDIへ移管して、au・UQ mobileの併売店を基本とするという方針を示している。

楽天モバイルもMVNO時代から実店舗の強化を進めてきた。

これらの事情とNTTドコモのahamoの考え方は実に対照的である。


ここにはNTTドコモのいろいろな意図が隠れてるんじゃないかというのがある。

ahamoへのアプローチを困難にすることで、従来プランからの流出を阻止するというのが意図の1つかもしれない。

すでに端末を持っている人はよいけど、長期にわたって使い続けることを考えると不都合が多そうな気がする。

こういう損得勘定をした上でahamo利用の決断ができるかというのが実は難しいのではないか。

実店舗に落としている手数料を削減するための策というのが意図の1つかもしれない。

確かにインターネットで全て済めば携帯電話のビジネスはとてもスリムになる。

課題は客がこれを受け入れるかだが、受け入れられれば大きなブレイクスルーかもしれないが……


Twitterを見ていると、ahamoの良さを生かすにはeSIMを導入するのがいいんじゃないかという話がある。

eSIMならば、インターネット申込みからSIMカードの郵送なしにすぐに利用をスタートできる。

実店舗でも通販でも端末を購入したら、そこにインターネットでeSIMをダウンロードすれば使い始められる、

というのならば、実店舗で契約・サービスが受けられない、直販では買える端末が限られるという不都合を埋めやすい。

eSIMは楽天モバイルが積極的だが、こういうときにメリットがあるなと思った。

(もっとも楽天モバイルは最近までeSIM再発行が有料だったので、機種変更に必ず手数料がかかる不都合もあった)


Author : Hidemaro
Date : 2020/12/04(Fri) 23:26
コンピュータ・インターネット | Comment | trackback (0)

情報共有には図をスキャンする

最近、ICとマイコンの通信スケジューリングをいろいろ考えていて、

この通信から何us後に別のICを起動してとか、この通信とこの通信は何us以上あけてとか、

何msに1回はこの処理を行うようにするとか、いろいろな制約事項があって難しい。


こういうのはタイミングチャートを書かないとわからんわけですね。

というわけで、紙にペンで書いて、どの順番でやればいいんだろというのを考えていた。

これだと通信の間隔が詰まってダメだとか、これだとこの処理が実行できないとか、

通信の順番を入れ換えたりして、目標のスペックが達成出来そうなことがわかった。


というわけで、こうすればいけますよ! というのをチームメンバーに見せようと思ったが、

お互い在宅勤務で紙切れを持っていって見せるわけにもいかず。

そこでどうしたかというと、紙をスキャンして、スキャンした画像を切り取って、

それをWord文書に貼って、コメントを書いて共有したのだった。

(Word文書に貼ったのは、ドキュメント共有用のシステムにとって便利だから)

当然のことながら、家でスキャンするときは個人所有のスキャナを使うわけである。


実は在宅勤務中に図を書いて共有するのはこれが初めてのことではない。

会社所有PCはタブレットPCを兼ねているので、ペンを使うことができる。

それを生かして、ペンで図を書いて、その図を共有したことがある。

ある程度までならこの方法で対応できるのだが、やはり紙の方が書き込みやすいからね。


もちろんPCで図を書く方がいいのかもしれないけど、それをするには時間がかかるから。

最終的には清書しないといけないかもしれないけど、最初からそれをやっては時間の無駄遣いになりかねない。

チームメンバーで共有して「これでいけそうですね」とかいうのを確認するにはやりすぎかなと。

こんなのスキャンして読めるもんかなと思ったけど、意外となんとかなりそうだったので。


こういうのも連日在宅勤務のコミュニケーション上の課題かも知れない。

ただ、こういうものを手書きの段階でデータにして置いておくというのはあんまりやらないが、

在宅勤務での共有方法としてはデータ化するということにならざるを得ないので、

そういうのは新しい取り組みとも言えるかも知れない。


しばらくかけてやってきた通信スケジュールの検討も、残件は1つぐらいで、

それもこれでいけるんじゃないかというのをタイミングチャートを書いて確かめるところ。

(実際に作り込むには、まだ考えるべきことはいろいろありますけどね)

適宜見せていて、IMでのやりとりでは、この方向で進めようということにはなってるけど、

スケジュールとかあまり詰められてないから、そのあたりはテレビ会議でもしますかね。


Author : Hidemaro
Date : 2020/12/03(Thu) 23:35
コンピュータ・インターネット | Comment | trackback (0)

ハーバーハイウェイの悩み

大阪と淡路島・四国方面を結ぶバスは、たいていは阪神高速湾岸線とハーバーハイウェイを組み合わせて走る。

ハーバーハイウェイは六甲アイランドとポートアイランド(神戸大橋)を結ぶ道路で、

正式な施設名は「港湾幹線道路」、神戸港(管理者:神戸市)の港湾施設として運営されている。

無料区間もあるが、高羽ランプ~新港ランプの区間は有料道路になっている。

いまどき回数券を渡して使っているようだった。ETC導入してないからね。


どうしてハーバーハイウェイを使うのかと言えば、阪神高速湾岸線の西端が六甲アイランドで切れてるから。

六甲アイランドに渡る手前の住吉浜出入口がハーバーハイウェイに直結していて、

そのままハーバーハイウェイを真っ直ぐ走って新港ランプを出ると、阪神高速神戸線の京橋出入口がある。

ちなみに住吉浜出入口はよく詰まるので、その場合は六甲アイランドまで走りきって乗り継いでも良い。

これが基本の使い方(阪神高速の乗り継ぎ料金制度の対象)なのだけど、

他に阪神高速湾岸線と新神戸トンネルの乗り継ぎに使われることがあって、

これは乗り継ぎ制度の対象外だが、高速バスでこのルートを使って乗り継いでびっくりしたんだけどね。

よく知られた話だが、阪神高速神戸線~第二神明道路の月見山付近はよく渋滞するので、

これを回避するために北神戸線経由のルートが使われる。(というかバスだとこのルートに迂回することの方が多い)

大阪へ行くからといって中国道に合流すると宝塚東・西トンネルでさらなる渋滞に巻き込まれてしまうので、

新神戸トンネルか神戸山手線に乗り継ぐのが一般的で、いずれにせよ最終的には湾岸線に入るので、

乗り継ぎ料金制度の対象外であることを承知で、新神戸トンネル~ハーバーハイウェイ~湾岸線と走るんですね。


そんなハーバーハイウェイがニュースで話題となっていた。

通行量の徴収漏れ13億5千万円に 神戸のハーバーハイウェイ (神戸新聞)

どうもハーバーハイウェイは夜間に料金所が無人になるらしい。

無人の料金所には料金箱が置かれている。(Googleストリートビューで見たが、確かにあった)

なので、ここに現金や回数券を入れて通るのが正しいのだが、大半の車は素通りしていると。

素通りした車の台数に料金(110~210円)を掛けると2015年以降で13.5億円あったというニュースである。


注意点としては、ハーバーハイウェイは夜間に料金所が無人になっても有料だが、

ハーバーハイウェイの西区間と平行している摩耶大橋(これも港湾施設の有料道路)は夜間無料であるということ。

確かに通行料金にも「自動車1台1回につき、午前8時から午後8時まで 110円」と書かれている。

なので、こちらは料金所に料金箱は置かれていない。この時間帯は有人だから。


最初に書いたように、一般の人にとってはハーバーハイウェイは阪神高速湾岸線と乗り継ぎに使う有料道路という印象だが、

本来は港湾施設ということで、港を行き来する自動車のための道路である。

港湾道路というのは各地の港にあって、橋やトンネルなどでよく知られている物をいくつか挙げると……

大阪港の大阪港咲洲トンネル・夢咲トンネル、咲洲トンネルはかつては有料道路でしたね。(2014年無料化)

港区~咲洲を結ぶ道路には阪神高速大阪港線(港大橋)もあって、こちらが有料なのとバランスを取る目的だったんじゃないか。

東京港のレインボーブリッジの一般道路部(首都高速台場線は港湾施設ではない)、これも無料ですね。

そして、神戸港のハーバーハイウェイ、通行料の設定はあるが、二輪車以外の車ならば全区間通行でも一律210円である。

大型車にとっては異常な安さだし、さらに言えば港湾関連事業者には通行券の配布もあるらしい。


このことから読み取れるのは、神戸市はハーバーハイウェイの料金徴収をあまり重視していないのでは? ということ。

大阪~四国を移動するような神戸港には全く関係ない車も多く、維持費程度は頂きたいという考えはあるんだろうが、

異常に安い料金ゆえに、夜間も料金所に係員を置くようなことは避けられてきたということである。

実際、17.5億円の徴収漏れがあったといっても、それを徴収するのにいくらかかったのかという話もあるし、

さらに言えば、無料突破できることを前提に通行している車両も相当割合あるだろうから、

実際に係員を置いてもこんなに集金できるかは別問題だと思う。あまり報われないだろうなと。


もっとも、ハーバーハイウェイの実情からすると、ETCが使えないというのは不便だし、料金所付近の渋滞も起きている。

このことから神戸市は2022年度までにハーバーハイウェイにETCを導入する方針だという。

ETC導入はハーバーハイウェイにとっては重い負担だが、この道路の実情を考えるとやらざるを得なかったということかなと。

このときには料金体系や夜間の料金収受体勢も見直しが行われることになりそうだという。

大型車まで210円は安すぎるので、ここは何らか見直しが入りそうですね。


そもそも、ハーバーハイウェイなんて使わせるなというのが、阪神高速湾岸線の利用者の思いだと思う。

六甲アイランドでちょん切れていても、渋滞ポイントが多数ある神戸線よりは、片側3車線で走りやすい湾岸線の方がマシとはいえ。

阪神高速湾岸線は六甲アイランド~名谷は計画はあっても、具体的な動きは最近までなかった。

2016年に六甲アイランド~駒栄の建設に着手し、やっとこの問題が緩和されそうである。

これが開通すれば阪神高速の乗り継ぎ目的でハーバーハイウェイを利用する人は激減すると思われる。

ただし、開通時期は未定、長大橋を複数作らないといけないので相当な年数がかかる見込みである。

(2026年完成予定とみたけど本当だろうか?)


というわけで、ハーバーハイウェイの夜間の徴収漏れについては、それなりの理由があったわけですね。

一応、神戸市としては看板を設置して、夜間の通行料について周知することを考えているようだ。


Author : Hidemaro
Date : 2020/12/02(Wed) 23:31
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FamiPayってないけどFamiPayが使えるスーパー

10月にFamiPayのキャンペーンがあって、そのときのポイントが先月下旬に付与されていた。

そのうち使わないとなーと思ったが、期間限定ポイントの有効期限はいつまでなんだと見たら、

なんと12月31日と書かれていて、ちゃっちゃと使わないといけないが、

ファミリーマートで勝手に消化される金額かというと、ちょっと多い。

付与されたポイントは2000円相当なので、それぐらい使うような使わないような。

でも有効期限が比較的近いから、確実に消化できる方法を考えたい。


FamiPayが使える店と言って、ファミリーマートというのはもちろんだけど、実はファミリーマート以外でも使える。

Webで使える店としてはメルカリなど。僕がよく買う店ではあまり。

ファミリーマート以外の実店舗だが、いくつかのタイプがあって、大きくは3種類に分けられる。

1つ目はFamiPay導入店舗となっている店で、店にもFamiPayのマークがあって、多分ストアスキャン方式。

スギ薬局などが該当する。FamiPayが使えるお店として記載されているのは基本的にこれ。

2つ目はJPQRの決済手段の1つとして導入した店。ユーザースキャン方式で共通QRコードにFamiPayのマークがあるはず。

JPQRのQRコードを設置するときに、FamiPayに申し込んでいればよいわけですね。

もっともJPQRを使っている店には今まで遭遇したことはないな。


3つ目がSmart Codeを導入している店舗で、FamiPayのバーコードはSmart Codeとして認識できるらしい。

Smart Codeとは?

どうもメルペイ・LINE Pay・銀行Pay(ゆうちょPayなど)・au Payもこの仕組みに乗っかってるようだ。

ここにある複数の決済手段を導入している店は、実はSmart Codeを使っているのかも知れない。

説明を見ると、JPQR準拠のQRコードを使ったストアスキャン方式の決済システムということのようで。

FamiPayのマークがなくても、Smart Codeのマークがあれば使えて、

FamiPayアプリで検索できるFamiPayが使える店でなくても、Smart Codeが使える店であることはある。

実はローソンもSmart Codeを導入しているので、ローソンでFamiPayは使えるらしい。ローソン店頭には書いてないけど。


それで、このSmart Codeの加盟店を見てると、近所のスーパーがあって、

ちょうど肉とか買いたかったので、仕事終わり(といっても在宅勤務)にそのスーパーに買い物に行って来た。

確かにFamiPayとは書いてないが、Smart Codeのマークはある。

それでFamiPayのボーナス分の残高を考慮してカゴに入れて、レジに持っていって、

「ファミリーマート以外で支払う」で表示されたQRコードを出しながら、「Smart Codeで」というと、端末を出してを読み取って決済完了となった。

この端末から出てきたレシートを、通常のレシートと一緒に渡してくれるんだけど、

端末から出てきたレシートには「Smart Code売上票」と書いてあった。FamiPayであることはわからないがちゃんと使えた。


中国でもかつてはスマートフォン決済サービスが乱立したが、AlipayとWechat Payに集約されていったという話はあったが、

日本では先行策を取ったPayPayとLINE Payが2強で、PayPayとLINEの両社が同資本になるなら、

これが決まり手だと言われたし、実際にそうなるのかもしれないが……一方で、新たに生まれる決済サービスもある。

決済・チャージでマイルがたまる ANA、QRコード決済を年内スタート 200円で1マイル (ITmedia)

これもSmart Codeの加盟店で使える決済サービスになる見込みなんだね。


FamiPayって実情としてはファミリーマートのローカル決済手段であって、

といっても、やはりファミリーマート以外でも使えるという体裁は必要だったわけですよね。

メルペイもメルカリの売上金を使うための決済手段という色が濃い。(その割にはいろいろ手が込んでるけど)

ANAが導入するQRコード決済も、自社会員がマイルを貯めるためのサービスであろう。

こういう決済サービスが相乗りできる仕組みが、Smart Codeということなんだろうかな。


加盟店ネットワークということで言えばPayPayは圧倒的ですよね。

PayPayの加盟店ネットワークを共有してるのはAlipay(加盟店の希望により同時導入できる)ぐらいで、

国内在住者にとってみれば、PayPayの加盟店ネットワークはPayPayでしか使えないと言ってもよい。

他だと加盟店ネットワークを共用しているのはいくつかあって、

楽天ペイの加盟店でau Payが使えたり、メルペイの加盟店でd払いが使えたりというのがある。

(なので、PayPay・楽天ペイ・メルペイの3つのQRコードを並べて貼ってある店はけっこう見る)


そんないろいろな枠組みの中で、一番混ぜてもらいやすいのがSmart Codeなのかなと思った。

加盟店にとってもSmart Codeってのは、複数の決済サービスをJCBで束ねて決済してくれる仕組みなので、

あれこれと個別に導入するよりも導入しやすいというのはその通りだと思う。

ストアスキャン方式が前提なんで、店側の負担はけっこう重いと思うけど、それが許容できれば。


ユーザー側のサービスが集約されていくのか、加盟店側の決済システムが集約されていくのか、行くべき道はどっちなんだろう?

ここまで見ていてわかるけど、PayPayはJPQRを除けば共通利用の仕組みにはほとんど乗っかっていない。

(JPQRはQRコードは1つになるが、契約は決済サービス毎に必要なので、加盟店はPayPayを使うという契約をしなければならない)

逆にFamiPayは、ファミリーマートを別とすれば、実店舗でFamiPayを意識して導入した店はほとんどないとみられ、

Smart Codeの一部として導入した店が多いのかなと思った。店側もFamiPayが使えるとは思ってなかったりするわけだし。

どっちもどっちですけどね。

ただ、QRコード決済の利用価値を問えば、それは独自の加盟店が多いPayPayこそ価値があるという話になりますけど。


Author : Hidemaro
Date : 2020/12/01(Tue) 23:36
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