阪神高速京都線がなくなる

来年4月に阪神高速京都線が阪神高速の路線ではなくなる。

巨椋池~鴨川東はNEXCO西日本に移管され、第二京阪道路に組み込まれる。

鴨川東~山科は京都市道として無料開放される。

2011年に京都初の都市高速道路として誕生したが、7年経って普通の高速道路と普通の市道になる。


巨椋池~鴨川東は第二京阪道路と接続して、京都市内へのアクセス路線として活用されているので、

飛び地的に阪神高速の路線があるよりは、第二京阪道路と一体的にNEXCO西日本が運営するのがよいだろうと。

このような考えでNEXCO西日本に譲渡された有料道路としては南阪奈有料道路と堺泉北道路(大阪府道路公社から2017年4月に譲渡)がある。

南阪奈有料道路はNEXCO管理の南阪奈道路と阪和自動車道に挟まれていて、料金が複雑という問題があったが、これで解消されたのかな?

一方で、鴨川東~山科は新十条通の一部を構成する稲荷山トンネルの区間だが、利用が低迷しているそう。

五条通(国道1号線)の混雑緩和効果も期待したほどではないようで、それなら無料化するかとなったんだろうか。


建設中の阪神高速京都線を見たときは「京都高速道路」と書いてあって、阪神高速の路線になることは明確ではなかった覚えがある。

最初から決まってたのかもしれないけどね。

阪神高速の運営とはいえ、明らかに他の阪神高速とは独立した路線で、実際に料金体系も完全に独立している。

阪神高速で距離制料金が導入されたときも、特に何も変わらなかった。

ETCでも基本的に均一制なんだね。稲荷山トンネル区間のみの利用で時間帯によっては若干安くなるようだがそれぐらい。

京都線の均一料金が普通車460円と比較的安いのもあるんだろうけど。

NEXCO西日本への移管後は第二京阪道路の他区間と一体の料金体系になるんだろうか。


均一制の都市高速だと基本的に入口にしか料金所がない。

これが距離制になって、さらに第二京阪道路の他区間と通しの料金になると、なかなか難しそう。

ETCであればフリーフローアンテナを使って、実際に出入りした出入口を判定できるので、かなり正確に料金を適用できる。

現金車は考えられる範囲で最大料金を取ることになるのだが、そうすると均一制のときより極端に高くなる場合がある。

なので現金車の上限額を別に決めて、ETC車もここを上限にするということをやっている。


これから無料開放とNEXCO西日本への移管に向けて料金所の工事を行うそうだ。

少なくとも山科入口の料金所は撤去して、山科から鴨川東を越えて走る車のための料金所が必要になる。

具体的な策はわかってないけど、鴨川東を過ぎたところに料金所を新設するんですかね?

それ以外は徴収する料金の考え方が変わるぐらいで済みそうだけど、何らかの改修工事は必要なようだ。

阪神高速をやめるのも簡単ではないんだよね。稲荷山トンネルを無料開放するのが一番の問題だろうと思うけど。

謎の多い電子書籍

最近はぽつぽつ電子書籍で本を買うことが出ている。

写真・絵メインの本だと電子書籍というのはよいのかなと。

写真・絵メインの本は大きくて携帯しにくい一方で、画面に表示したときの表現力がよいので。

書店の在庫に左右されずにすぐ購入できて、本の大きさを気にせず読めるのはメリットだ。

ちょっと高くて大きな本なので、書店もあんまり在庫持てませんからね。その点ではお互いに電子書籍のメリットがあるかなと。


ただ、困った話もあって、それが電子版の発売日が明らかではないケースがあること。

本の在庫が尽きたり、かなり後になって電子版が出るようなケースだと発売日が明らかにならないのは当然だけど、

当初から電子版の発売を予定しているといいつつ、発売日を明らかにしない本があった。

結果的には紙の本の発売日から約2週間後に発売されたのだが、どういう理由かはよくわからない。

紙の本の売り上げへの影響を懸念して? でも、最初から電子版出るって言ってるんだよね。


もうほとんどの出版社が何らかの形で電子書籍を出すような状況だけど、

全ての電子版を発売している出版社はほとんどなくて、ものによるのが実情だろう。

過去の同種の本での電子版の発売状況から、電子版の発売の有無を予想することはできるが、正直よくわからない。

例えば、雑誌Aは紙の本と同時に電子版が発売しているのだが、

派生したムックはそのうち電子版が出るが発売日が約1ヶ月程度遅れている実績がある。

さらに派生した単行本については、電子版が発売された実績は皆無という状況。

雑誌Aの印象からすれば電子版に積極的な印象もあるし、ムックもなんやかんや言って電子版が出ているが、単行本は出ないという。


あと、もう1つの謎が電子書籍ストアによって発売開始タイミングが少し違うということ。

発売日の何時が売り始めかとか、発売日が数日程度ずれるというぐらいなので、

現実の書店の発売日も出版社から遠い地域ではその分遅れるわけでそれと同じとも言えるが、電子書籍の販売に物理的な制約があるわけではないからね。

できれば、マガジン☆WALKERで取引のあるBOOK☆WALKERに集約したいのだが、発売時期のズレから他のストアで買ったことがあった。

4日後にはBOOK☆WALKERで発売されていたようだが。なぜ、このズレが発生したのかはよくわからない。


最近では電子書籍だけで出る本ってのもあるようで。

マガジン☆WALKERで読める雑誌を片っ端から読んでいたときに、「FLASH」(光文社)の中で「デジタル写真集」という言葉が何度も出ていた。

これは電子書籍だけの写真集ということで、早く低コストで流通させられるということでメリットがあるのだろう。

商流は電子書籍そのもので、多くの電子書籍ストアで購入できる。

そういうのもあるんだなぁって。確かに電子書籍のメリットが生かせる分野であることは確か。

この特別展はちょっと損な気はする

昨日、東京国立博物館に行って、特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」を見てきた。

東博で現代美術がテーマになるのって、すごく珍しいことだと思うんだけど、

実はアメリカのフィラデルフィア美術館は、日本美術のコレクションも充実していて、東博から作品を借りて展示することも多かったらしい。

この展覧会はそのお返しということで、フィラデルフィア美術館にあるデュシャンの作品を東博で展示することになったと。

そんなこともあるんですね。


そりゃそうとして、この特別展はよく特別展に使われる平成館2階の半分を使って行われた。

残り半分はというと「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」という別の特別展をやっている。

普段なら1階のエスカレータの手前でチケットをもぎるわけだけど、

今回は2つの特別展が同居しているので、それぞれの展示室に入るところでチケットをもぎっていた。

プレミアムパスの特別展観覧券をデュシャン展の入口で出すと「デュシャン展だけど合っているか?」と確認された。

普通は入場券を買うときにどちらか指定するから、入口を間違えても気づくけど、

これは任意の特別展で使えるチケットだから、入口を間違えても気づかない。そこで確認されたのだろう。


ただ、後で思ったんだけど、プレミアムパスの特別展観覧券を使うにはちょっと分が悪かったかなと。

というのも、東博の特別展って観覧料が1600円とかだけど、この特別展は1200円だ。

特別展の料金によらず1回1枚だから、そう考えると明らかに分が悪い。

特別展観覧券が余るぐらい多ければいいんだけど、年4枚ってギリギリなんだよね。

この特別展を見たことには意味があると思うし、別に後悔はしてないんだけど、ちょっと惜しいなぁとは思う。


特別展観覧券を使わない場合でも、プレミアムパスを呈示すると団体料金になるから900円で入れる。

それなりに安くはなるが、特別展の観覧券は常設展の観覧券も兼ねていることを考えるとちょっとなぁとは思う。

というのもプレミアムパスを持っている人は、常設展は何度でも入れる。その常設展の料金は通常620円だ。

特別展の料金から常設展の料金を引くと580円になるわけで、それと比べると団体料金の900円でも高い気はする。

プレミアムパス(年5000円)から特別展観覧券4枚を差し引くと、国立博物館メンバーズパス(年2000円)だから、特別展観覧券1枚分の価値は750円かな?

デュシャン展の料金から常設展の料金を引くと580円だから、ここに750円相当の券をあてるのはわずかに損だが、

かといってこれを回避するために900円払う意味はないかなと。


今回、2つの特別展が同時開催されるということで、2つの特別展をセットにした観覧券が販売されている。

その料金は2000円(会期前の前売では1800円)となっている。

デュシャン展が1200円、大報恩寺展が1400円で、常設展の分が重複しているので、これを差し引くと 1200+1400-620=1980円となる。

そう考えると2000円ってのは妥当な価格設定ですね。

問題は2つの特別展が全く違うジャンルであることでしょうか。


東博では2つの特別展が重なることは今までも時々あったはず。

というのも、平成館だけでなく、表慶館も特別展の会場として使えて、小規模の特別展はここでやることがあるから。

ただ、両方の特別展を1日で見ることについて特別な対応はなかった。

フランス人間国宝展(2017年9月12日(火)~ 2017年11月26日(日)、表慶館)は、別途観覧料が必要です。

(興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」)

一般的にはそれでもいいのだろうけど。

オーケストラの公開収録

今日は東京・渋谷に行っていた。

ハロウィン? 避けられるもんなら避けたいぐらいだ。

実はNHKの番組の公開収録だったんですね。

シンフォニック・ゲーマーズ3―そして僕らは強くなる― (NHK)


ちょうど、引越の後、NHKの受信契約の手続きでWebサイトにアクセスしたら、

公開収録の募集に「シンフォニック・ゲーマーズ3」と出ていて「おっ」と思って申し込んだ。

2016年・2017年とやってきたBSプレミアムの番組の続編ですね。

この時間に4週連続で?

それで申し込んだら、先週末にポストにハガキが入っていて、見てみると公開収録の入場整理券だった。

こういうのって当たるんだと。


1枚の入場整理券で2人まで入れるようだ。NHKの公開収録って基本的にそうだと聞いてたけど。

1人で行くとその分は空席になっちゃうし、誰か連れて行かないとなぁ。

と思って、いろいろ当たってみたが、みなさん忙しいようで、あと1人を探すのはちょっと大変だった。

最終的には大学院時代の研究室の後輩が、近くに引っ越してきていて、聞いてみると「ぜひとも」ということだった。

近くに引っ越してきたとはいえ、これまで会う機会がなく、久しぶりの再会だった。


会場はNHKホールだ。NHKの音楽番組の収録ではよく使われてるんだろう。

「ここは公開収録で使われることも多いけど、一番有名なのは『紅白歌合戦』だろうな」と言うと、「そうなの!?」という反応だったが。

とはいえ、僕も実際に来るのは初めて。どんな席なんだろうと思ったら、2階席の前方だったから、かなり見やすかった。

テレビの公開収録だからカメラがたくさん。舞台のライティングも派手。確かにそんな番組だった。

オーケストラの皆さんにとってこういう環境での演奏ってそんなにあることではないと思うんだけど、

本来、映像とともにあるゲーム音楽ですから、ゲームの映像は流さずとも、その雰囲気が伝わるような照明にしてるってことでしょう。


司会者はこれまで2回と同じく、NHKの塩澤アナウンサーと、声優の青木瑠璃子さん。

いかにもクラシック音楽の番組であるかのようにお堅い感じで始まるのだが……

実はこの2人とも相当なゲーム好きで、所々、マニアックなところや、コミカルなところが漏れてくる。

塩澤さんはNHK-FMの特集番組でのエピソードがいろいろ知られているかな。

青木さんは声優としての本業とは無関係にゲーム関係のイベントに呼ばれることがちょこちょこあるようで、これもそうらしい。

番組でもそういう雰囲気はよく伝わってくるが、生だとなおさらね。


終わった後に、一緒に行った人が「これがタダってヤバいですね」と。

確かにその通りだが、その原資は受信料ですからね。

広くは「NHK音楽祭」というクラシック音楽のイベントの一部として開催されたもので、

公開収録(テレビ・ラジオ)を兼ねているが、有料のものもあれば、抽選で無料で公開しているものもある。

いずれにせよ、最終的な目的は放送を通じて音楽に親しんでもらうことで、そのために受信料を使っているわけだ。

なかなかできる体験じゃないことは確かだけど。


なお、番組としては12月8日(土)の23時45分からBSプレミアムで放送される。

塩澤さんは「夜遅いですよね」と言ってたが、去年までは日曜深夜だからそれよりはマシかな。

同じくNHK音楽祭の公開収録の音源を使った番組として「コズミック フロント☆MUSIC」が12月24日にBSプレミアムで放送されることも書かれている。

これはBSが受信できる人なら誰でも見られますので、ぜひともどうぞ。

便當局呼ばわりされるわけ

最近、Twitterを見ていると「便當局」という言葉を見ることがあって、

なんだろうと思ったら台湾鉄路管理局のことだった。

実は台湾鉄路管理局にとって便當(弁当)事業は売上は相当なもので、赤字の鉄道事業に対して高収益な事業だそうだ。

本業である鉄道事業がおろそかになってるんじゃないですか、という風刺ですね。

今月21日に起きた列車事故の原因が遅れを取り戻すために、保安装置を切って制限速度を超過したせいだといわれており、

それは論外だということで、台湾鉄路管理局はもはや鉄道事業者ではなく「便當局」だという風に言われていると。


それはそうとして、便當 というのは日本語由来の外来語と言ってよいんじゃないかな。

そもそも便當という言葉は中国語にあって「便利なこと」を表す言葉だったらしい。

これが日本にやってきて、いろいろあって料理を詰めたものを弁当と呼ぶようになった。

台湾の便當は日本統治時代に日本から渡った文化で、日本の弁当にかなり近いようだ。

日本の駅弁と同じように駅や列車で売られていて、旅のお供として食べられているわけだけど、

この弁当業者を台湾鉄路管理局が統合して「臺鐵便當」のブランドで販売しているとのこと。

公企業が弁当事業をやっているというのは変な気がするけど、台湾の便當をリードする存在であることは確からしい。


台湾での便當の歴史はそれなりに長いが、近年では日本の弁当が外国に渡ることも増えた。

他の地域ではあまりない概念のようで、アメリカやヨーロッパではそのまま Bento のように呼ばれているようだ。

ヨーロッパ圏では食べ物を持ち歩く文化があまりないようで、品数が多くて、生活に根付いた日本の弁当文化というのはかなりインパクトがあったようだ。

アジアでは米+おかずを持ち歩く文化を持っている地域は多いようだけど。

とはいえ、かつて台湾が日本の弁当の影響を受けたように、最近では中国大陸でもコンビニ経由で日本の弁当が渡りつつあるよう。


日本の鉄道で食堂車が皆無になった(観光列車などに一部あるが)のは、

新幹線を中心としたネットワークが構築され、1列車の乗車時間が短くなったのも要因ではあるけど、弁当があったからというのは大きいよね。

一方で中国大陸では「盒飯」を調理するための食堂車というのもあるらしい。車内で弁当を作るんですね。

乗車時間が長いというのもあるが、どうも中国では冷めた米を食べる文化がなかったらしく、そのために盒飯を車内調理する必要があったらしい。

台湾では便當を駅で買うか、外から積んで車内販売で対応しているようだから、この点においては差がある。(乗車時間の差もあるとは思うが)

日本ではせいぜい途中駅から駅弁を積んで車内販売すればよく、それも乗車時間が長い新幹線や北海道の特急ぐらいでしかやらなくなったけど。


最初の話に戻ると、台湾鉄路管理局にとってみれば鉄道事業の収益性の悪さは、長らく運賃改定ができていないという事情もあるらしい。

その中で唯一儲かる事業が便當で、ここぐらいしか力を入れるところがないという事情もあるようだ。

赤字の鉄道事業に対して適切に投資がされていたかという点に疑問はあって、

実際のところ、ここまで大規模でなくとも脱線事故は多く起きており、いろいろ問題を抱えている可能性はある。

この事故をきっかけに台湾鉄路管理局の運営は変わるのだろうか?

E6系列が大好き

仕事してると、なんでこんなことにこだわるんだろって話はいくらでもあるんだけど、

その1つがやたらとE6系列の抵抗だけに収めたがるということ。

E24系列ならわかるんだけど、E6系列ってどんな縛りだよ。


抵抗の抵抗値やコンデンサの容量のラインナップは等比級数で決まっていることが普通だ。

その中でもよく使われているのがE系列と呼ばれるもの。

抵抗値の表示方法 (KOA)

抵抗について言えば、よっぽど精密な抵抗を除いてはE24系列のラインナップを持っていることが多い。

E24系列は 10, 11, 12, 13, 15, 16, 18, 20, 22, 24, 27, 30, 33, 36, 39, 43, 47, 51, 56, 62, 68, 75, 82, 91 という数列だ。

これは10から100を24分割した等比数列で、概ね 101/24=1.10倍おきに数字が並んでいる。

すなわち 8.2kΩ の次に大きいのが 9.1kΩ、その先は 10kΩ、11kΩ と続く。

ここにない数字の抵抗は入手性がよくないので、500Ωが欲しい場合でも、そこに近い 510Ω か 470Ω を選ぶことになる。


で、最初に書いたE6系列というのは 10, 15, 22, 33, 47, 68 という数列。

これは10から100を6分割した等比数列で、概ね 101/6=1.46倍 おきで並んでいる。

コンデンサについて言えば、E6系列が標準的なラインナップらしい。

許容差が大きいので、あまり細かくしても仕方ないのが実情なんだろう。

確かに大半の回路はこの数字だけでも設計出来るんだろうと思う。


とはいえ、もっと細かく数字を決めたい場所もある。

そういうところではE24系列の抵抗の出番……とはあまりならない。

実はうちで開発している製品では、E6系列の抵抗を2つ直列にして対応することが多い。

すなわち 約80kΩ が必要な場所では、68kΩ+10kΩのように2つの抵抗を直列にすると。

一般的にはE24系列の中から 82kΩなどを選ぶんじゃないかなぁと思うんだけど。

ここまでE6系列にこだわるのは生産上の都合で、むやみに部品種を増やしたくないという意図なのだろう。

ただし、全く使わないわけではなく、実際に510ΩはE6系列ではないが時々使われているようだ。

とはいえ、E6系列の抵抗に比べるとはるかに使用頻度が低く、職場にも常備していないので困るんだけど。


さて、先日、古い検査装置に改造が必要だという話を書いた。

検査装置も古い

この問題の回避策はいくつかあるのだが、一番簡単な方法が抵抗値を変更するという方法。

変更後の抵抗値が 2.5~2.6kΩ ぐらいの範囲になればよい。

とはいえ、この職場で常備している抵抗は専らE6系列だけで、E6系列にはそんな抵抗値はない。

というわけで、2.2kΩ+330Ωで2.53kΩを作って対応したそうだ。やっぱりそうなるよね。

もっともE24系列でもこの範囲に入る抵抗はないのだけど。

ただ、2.7kΩはギリギリ許容範囲に入ってたはずだから、E24系列を前提にするなら、それでと言ってたかも。


こんな職場ですから、E6系列の組み合わせで欲しい抵抗値を作るのも慣れましたね。

とある試験で1.1kΩが必要なことがあって、E24系列なら1本で済むんだけど、

E6系列の抵抗しか在庫がないので、こういうときは2.2kΩを2本並列にするんですね。

よく使うなら1.1kΩぐらい買えよって話ではあるんだけど、めんどくさいんでしょうね。

E24系列なら普通に入手できるので、大量に使うことがあれば買うんでしょうけど。

実際、750Ωは過去に大量に必要だったときに購入したようだし。

無通帳にはニーズがある

そろそろ、みずほ銀行の通帳がいっぱいになりそう。

もう最終ページに入っていて、多分12月にいっぱいになる。

以前も書いたけど、総合口座通帳で普通預金に使えるのは7ページしかない。(cf. もう通帳が尽きそう)

これを書いたのが2016年9月で実際に切り替えたのが12月だから、ちょうど2年で1冊のペースですね。


そんな話を食堂でしたら、「そういえば自分の通帳、記帳をしてないどころか実家に置きっぱなしだったような」と。

さすがに実家に置きっぱなしはどうなんだと思うけど、通帳を記帳していない人というのは多い。

「どうせなら無通帳にすればいいのに」とその場では言ったんだが、

彼が後で調べたところによれば、みずほ銀行は インターネット支店 以外では無通帳口座を採用していないよう。


経費口座がみずほ銀行の口座店指定なので、ここはどうやっても無通帳化できないようだ。

というか、職場のある事業所は、ここの銀行の通帳使えるATM置いてあるから、適宜記帳できるけど、

他の事業所だと、通帳使えないATMだったり、そもそも事業所内にATMなかったりするわけで。

みずほ銀行は全都道府県に店舗はあるが、密なネットワークがある地域はある程度限られている。

イオン銀行との提携があるので、手数料無料で使えるATM自体はそれなりに充実しているのだが、やはり通帳は使えない。

そう考えると、通帳っているのかな? とはなる。


無通帳といえば、ゆうちょ銀行の「ゆうちょダイレクト+」を始めたことに驚いた。

ゆうちょ銀行と言えば、郵便貯金の時代から通帳+暗証番号でATMを使うことができるほど通帳が強かった。

普通はATMを使うには通帳を持参する場合でもキャッシュカードが必要だが、ゆうちょ銀行は通帳だけでいいんですよね。

そんな銀行が無通帳を始めたというのはなかなかの驚きだった。

ネーミングからして無通帳口座のサービス名っぽくはないが、ゆうちょダイレクトの付加サービスの位置づけなんでしょう。


ゆうちょ銀行がこういうサービスを始めたのは、若者を取り込みたいという意図があるんだろうと思う。

通帳なんてわずらわしいと思っている人は若い人ほど多いはずなので。

貯金窓口に行った時に「29歳までの方のためのクレジットカードがあるのですが、いかがですか」と勧誘されたことがある。

かつては郵便貯金では給与振込を受けられないなんてこともあったようだが、現在は他の銀行からの振込もできるようになり、そんなことはなくなった。

子供のうちに ゆうちょ銀行(郵便貯金)の口座開設をしていることは多く、それをそのまま使っていただきたいという意図もあるんだろう。

確かにゆうちょ銀行は店舗(郵便局)の多さという点では他の銀行を凌駕している。

夜間・休日に使えるATMが少ないのも確かだが、最近ではファミリーマートへのATM設置でほぼ24時間使えるATMが増えている。


無通帳にすることで、銀行としては通帳1冊200円の印紙税が不要になる。

一方で利用者にとってみれば、通帳があろうがなかろうがインターネットで記帳前の入出金明細を確認できる。

その点では差がないが、多くの場合、無通帳口座ではインターネットで入出金を見られる期間を伸ばしている。

例えば、ゆうちょ銀行の場合、通常は2ヶ月間であるところ、ゆうちょダイレクト+では15ヶ月間に伸ばしている。

ただ、それでも有限なんですよね。せいぜい2年ぐらいですかね。


通帳は記帳して残しておけば、ずっと記録を残しておける。

ただし、記帳しないまま一定期間経った明細は合算されてしまうので、こまめに記帳するのが前提だが。

みずほ銀行は給与を受けているので、長く入出金記録を残しておきたいとは思っている。

無通帳でもダウンロードしておけばいいんですけどね。

だから根本的なデメリットではないし、むしろ通帳からあふれてしまってはどうしょうもないので。

会場選びはきっと難しい

この前の日曜に「アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ」(ミリシタ)のイベント、「ミリシタ感謝祭」の中継を見ていた。

『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』プラチナスターツターイベントらゲーム情報&2019年の公演予定などを公開! (ファミ通App)

これはゲームのプレイ結果に応じて抽選に参加でき、当選した人は無料招待されている。

僕も抽選に参加する権利はあったんだけど、情報処理技術者試験の日だから申込みをしていない。

なかなか盛りだくさんのイベントで3時間ぐらいやってたんじゃないかなぁ。


その中で、今後の予定についても発表されてたんだけど、その1つとして6thライブツアーの公演詳細が発表された。

来年に6thライブツアーを行うこと自体はすでに6月に発表している。

ただし、具体的な時期や会場などはこの時点では不明だった。

今回発表されたことによれば、来年4~6月に3箇所の会場に分けて、ミリシタで導入された3属性それぞれの公演を行うということ。

会場と属性は次の通り。いずれも2公演行われる。

  • ゼビオアリーナ仙台 (Angel)
  • ワールド記念ホール(神戸) (Princess)
  • マリンメッセ福岡 (Fairy)

ミリオンライブはミリシタ以前から曲数が多かったが、ミリシタ後はさらに増えている。

各公演で、出演者19人と多いが、これで35曲やっていて、全員ともソロ曲はやっている。

19人全員のソロ曲を組み込むというのは必須条件ではあったんだろうけど、よくやるなという気はする。

まぁ欲張りすぎて4時間半ぐらいやっちゃって、終演が21時20分ごろって、遠方から来てる人にとっては大変だったとか。

(765プロライブ劇場はあった)

4時間半もやってるのにものすごく窮屈という状況。出演者が多いことと、曲数がとても多いせいである。

出演者を分散させて、公演数を増やしたいということに対する答えがこれだったのだろう。

ミリシタの新曲は属性別になってる曲も多いから、その点ではうまいやり方ではある。


と、コンセプトはわかるのだが、気になるのが会場。

実はゼビオアリーナ仙台は2016年2月のミリオンライブ3rdライブツアーでも使われた会場だ。

このときの5会場の中では千葉(幕張メッセイベントホール)に次いで大きな会場だった。

それが3年後に再登場するというのは、どういうことかというと、今回発表された会場のコンサート用途での典型的な収容人数を並べると、

  • ゼビオアリーナ仙台: 4500人程度
  • ワールド記念ホール: 6500人程度
  • マリンメッセ福岡: 11000人程度

仙台と福岡で2.4倍ほどの差がある。なんでこんなに違うんだよって。

福岡の会場は挑戦的な広さだ。関東圏、近畿圏ならともかく、九州でこれは大きく出たなぁと。

逆に仙台はずいぶん小さい。3年前は2000~3000人程度の会場と並んで使われていたぐらいだからね。


さらに気になるのが地域分布で、東日本が仙台だけということ。しかも、仙台の会場はそう大きくない。

なぜか関東地方には会場がない。こりゃなんか仕込んでるんだろうなと言われているが。

そもそも、仙台だと人口の多い関東地方からのアクセスもよいわけで、その上に会場もそう大きくないとなると、この公演はなかなか競争率が高そうだなと。

属性と会場の割り付けは関係あるんかね?


今年6月に発表されたときに根拠もなく会場を予想していた。

関東圏では2会場やりそうとか、台湾にも行くかなとか、ずいぶんいい加減な予想である。

実はこのときの予想で、ゼビオアリーナ仙台 と マリンメッセ福岡 に本命の印を付けていた。

そう、2.4倍も差がある会場にそれぞれ印を付けていたのだ。よく考えれば変な話である。

7000人前後のコンサート会場を使うだろうという想定で調べたが、さすがにこの大きさになると使いうる会場は限られる。


そこで、ちょっと小さいけどありそうと思ったのがゼビオアリーナ仙台だった。

ありそうだと思ったのは、他に想定されたのが利府町のセキスイハイムスーパーアリーナだったから。(cf. 過酷な利府の思い出)

遠征してくる人は多いのだから、交通の便が良くて4500人なら簡単に埋まってしまうだろう。

じゃあ、交通の便が悪くて7000人だと? これはなかなか難しい問題だ。

という中で、じゃあ小さくて便利な方を選ぶのはアリだと思ったと。

さすがにこれが東日本唯一の会場になるのは想定外だったが。


広いけどありそうだと思ったのがマリンメッセ福岡だった。

福岡と北九州という2つの大都市を抱える福岡県だといろいろ選択肢はある。

それぞれの会場の特徴をざっと調べたところ、評判がよかったのがここだった。コンサートでの使用実績も特に多い。

というわけで、ここかなぁと思ったけど、冷静に考えたら挑戦的な収容人数だった。

意外と主催者も気分良く会場を選んだら、後で「なんか広いぞ」って思ったかも知れない。


2000人程度までの会場なら選択肢は多いが、それより広くなってくるといろいろ制約がある。

よく知られた話として、近畿圏で3000~5000人程度のコンサート会場が皆無ということがある。

ええ、そうなんですよ。グランキューブ大阪 と フェスティバルホール がそれぞれ2700人程度なのだが、

これが近畿圏のコンサートホールで一番大きくて、それ以上はアリーナか展示場かという話になるが、それだと5000~10000人規模である。

といっても、それもそんなに選択肢があるわけでもなく、大阪城ホール か ワールド記念ホール か。展示場だとインテックス大阪が実績がある程度。

大阪城ホールは人気が高く、会場の確保に苦心するという話も聞いている。


いろいろな制約が地域ごとにあって、集客力なども考慮しつつも、ジャストフィットとはならないのが実情なんだろう。

というか、それは2016年の3rdライブツアーもそうで、最大のミスマッチが大阪公演だよね。

これは近畿圏で3000~5000人程度のコンサート会場が皆無という制約に見事にはまってしまったのだ。

出演者が14人ということで比較的豪華(大阪と千葉以外は10人、千葉は16人)なのに、

会場はオリックス劇場(2400人程度)で、5会場の中では福岡(北九州)公演に次いで小さな会場で、仙台の半分ぐらいですからね。

ミスマッチといいつつも、ライブビューイングを行うことで現地の席数の少なさを補う意図はあったんだと思いますけどね。(cf. 全部ライブビューイングあり?)

それは今回の仙台もそうでしょう。明言はされていないけど。

無電源で動いていた

新製品が発売されることもあれば、古い製品が生産中止になることもある。

自社製品の生産中止の予告が出ているから見てみると、僕が今の勤務先を知るきっかけになった製品が生産中止になるようだ。

古い製品とは思っていたが、同種の製品全部が近年中に生産中止とのことだ。

なお、知るきっかけになった製品ではあるが、違う事業部門なので、現在の仕事との関係は全くないと言ってよい。


古い製品ではあるが、以後の製品にはない特徴もある。

それが無電源で動くこと。もっとも、無電源がゆえのデメリットも多いのだが。

無電源なので、電源が取れないところでも使えるというメリットはあったようだが、

実際のところ電池駆動なら全く問題なくて、むしろそっちの方が便利で、すでに広く使われている。

というわけで、生産中止になる製品の代替機種としては電池駆動の機器が示されていた。

今さらの話ではあるけど、メーカーとして代替機種を示すならこうなるよね。

もっとも、価格的な問題で他社製品を代替に選ぶ可能性も高いが。


ところが、一部の機器については、代替機種が電池駆動でなく商用電源のものが記載されていた。

代替機種自体はうちの定番製品で競争力も高い。だから、真っ当な後継機とも言えるのだけど。

実態として、電源の取れないところで使われることはあまりないとは思うが、

従来、無電源で使うことを目的で使っていたとすると代替にはならない。


本当に代替がないのか、と自社製品のラインナップを調べたところ、似たような機能をもった電池駆動の製品はあった。

持ち運んで使うのに便利なようにいろいろ工夫されており、実用面では便利そう。

ただ、使い方がかなり違うので、従来の使い方を単純に置き換えられるという点では先の代替機種の方が合っている。

そういう判断で商用電源タイプの製品を代替機種に示したのかな。


昔はいろんな機器が無電源で動いていたんだよね。

今や多くの機器が電気を必要として、たいていマイコンが入ってたりするんだけど。

無電源という1点においては、古い製品にかなうところはないのが現実である。

ただし、その他においては、現在のデジタル技術を駆使した製品は優れたものになっている。

そんなのはいまさらの話だけど。

美術展では写真が多かった

今日は美術展の作品を回収に行くために職場を出たら、

職場から会場への道で、書道部の他の人が軸を抱えながら歩いて行くのに出会った。

この方、美術展で表彰されることになり、美術展の最後で行われた表彰式に出席していた。

それで、なおかつ会場の片付けが予定より早く終わってしまったようで、もう持って帰ってきたよって話だった。

結局のところ、何もやることはなかったって話。


それはそうとして、週末に美術展を見にいってきたんだけど、

書道の作品はやはり少なく、なんと半分が我らが書道部の作品。なんだかなぁ。

他に絵画、写真の作品が展示されていたので、それも見てたんだけど、なんかえらく写真が多いなと。

後で作品一覧を見たら、絵画と写真の作品は同数だったようだけど。


美術館でも写真の作品は展示されているから、美術展で写真を扱うことは何も不思議ではないが。

とはいえ、他の作品に比べると、なんとなく写真というのは敷居が低そうな気がする。

被写体とカメラがあれば、パシャっと撮って、そこから後加工とかあるかもしれないけど、

プリントして額縁に入れるなど体裁を整えれば、とりあえず作品にはなりそうだから。

確かに作品として完成させて出品するというのはハードルではあるのだけど、絵や書ほどではなさそう。


写真という文字からして、ありのままを写すものではあるけど、

画面構成であったり、露光などのカメラ特有の表現というところは工夫のできるところ。

でも、やっぱり作品としての決め手は被写体だよなぁという思いもある。

美術館で展示されている写真の作品を見て思うのは、

1枚で展示されているようなものは、被写体としてセットを作り込んだり、手のかかっている作品が多い気がする。

複数枚の写真で構成されるような作品だと、複数枚の写真に何らかのメッセージを持たせていることがあるけど、1枚ずつを見るとわりと普通の写真かもしれない。

美術展だと1人1枚の写真しか出せないから、複数枚でメッセージ性を持たせることもできないし、

かといって、そんなに作り込まれた被写体というのも多くなかった気もするし。遠くに旅行して撮ったんだろうなというのはあるけど。


もっとも、絵画だって、現実をありのまま描いたような作品はたくさんあると思う。

絵画ならば空想を描いてもよいのだが、何もないところから絵を描くのはなかなか難しいのだろう。

さて、この展覧会の前半、フランスにいた頃の黒田清輝についての展示のところで、「モデル代がなかったから」「モデル代が安いから楽園」「モデル代を工面できず断念」など、モデル代についての言及が多かった。

(モデル代を払って絵を描く価値)

そういえば美術展では人を被写体にした作品ってなかった気がするな。風景か動植物が多かった。

絵画だと多少は人をモチーフにした作品はあったけどね。

展示されている作品から、その制作経緯を知ることは必ずしもできないけど、大半は明確なモチーフがありそうなもんだが。

それを絵として描くときに工夫できる余地は写真に比べてはるかに大きいけどね。絵を描くのに使う材料が違うだけで全く違う作品になるでしょうし。


作品数が多いわりには、写真の作品はあまり面白くなかったって話なんですけどね。

素直に美しい作品は多いんですがね。ただ、それだけじゃ表現としてイマイチだよねと。

そんな中で目を引いたのは市内の商店でのひとときを写しとった作品で、表彰もされてたけど、

こういうのは被写体のチョイスがうまくて、写真でないと描けないものをうまく拾えたからこそなんじゃないかなと。