夏休みで不在の人といろいろ不在の人

職場で火元当番というのがある。

火元というけど、いかにも火が出そうなものははんだごてぐらいしかない。

はんだごてに限らず、電気機器は基本的に電源OFFになってるか点検しないといけない。

これを輪番でやっているのだが、定時時点で他に仕事をしている人がいれば押しつけて帰ればよいので、当番でも火元点検をしたことは一度もない。


火元当番は担当範囲の違いで2種類あるのだが、一方は10日交代なのだが、一方は1ヶ月交代になっている。

この1ヶ月交代の火元当番について、8月当番の人が「夏休みだから」と、9月当番の僕と交代して欲しいと言ってきた。

それなら、と引き受けたはよいものの、よく考えたら8月は定時まで職場にいない日が多いことに気づいた。

なんと稼働日が23日あるうち、少なくとも7日もあることがわかった。

休暇が4日、在宅勤務が1日、早帰りが1日、出張が1日となっている。理由はいろいろ。

社宅の引越で2日休暇予定というのもあるが、それだけじゃない。


夏休みの人が職場に来ないのは5日なので、もはや7日も不在では意味がないのでは?

ということで、夏休みの間だけ肩代わりして、肩代わりした日数分だけ交代日を調整するという方法を考えたものの、

彼の夏休みは来週で、僕は来週に3日不在(連続ではない)なので、これだけでは解決しない。

それでは10月当番の人に交代してもらうかとも考えたが、10月当番の人は今週夏休みなので、うまく引き継ぎができない。


そこで、こんな変則的な対応をすることにした。

  1. まずは8月最初は僕が当番を引き継ぐ
  2. 今週金曜・来週月曜は、全く別の人に肩代わりしてもらう
  3. 来週の残りの不在日2日は10月当番の人に肩代わりしてもらう
  4. 8月中旬~9月中旬の1ヶ月間は本来の8月当番の人に担当してもらう(この間で3日不在予定)
  5. 9月中旬から再び僕が当番を担当する
  6. 10月から10月当番の人に引き継ぐが、3.で担当してもらった日数を調整する

2.はどうにもならないから、全く別の人にお願いしなければならないが、

あとは変則的でも担当日数が同じになるように調整するから大丈夫でしょう。


当番が1ヶ月交代ってのがそもそもの問題なんだよな。

1ヶ月も連続して当番できることを期待しても、それは難しいでしょうと。

そこは適宜、他の人に肩代わりしてもらってということなんだろうけどね。

ただ、さすがに5日とか7日とかいうと、そりゃめんどくさいという話になる。

こっちの火元当番も10日交代にすればいいのに。なんかの機会に提案してみますかね。


1ヶ月で定時までいない日が7日間と聞くとすさまじいが、

全部が1日休暇ではないし、なんなら出張のために不在というのもある。

あと、1ヶ月で合計すると多いけど、せいぜい連続2日不在までですからね。

現在、担当している仕事はマイコン担当が自分だけである一方で、かなり順調に進んでいるので、これぐらいでもおそらく問題はない。

仕事に余裕があるから職場から消えようと思ったわけではないけど、結果的にはちょうどよかったのかもしれない。

仕事が忙しいのに、8月中に社宅を引越しろでは余裕がなかったので。

そういうことにならなかったのは本当に幸いなことだ。


夏休みだから交代してくれというのは、夏休みを7~9月で分散取得するという方法ならではですよね。

盆の前後に集中する傾向はあるが、それでも1/3程度ですからね。

そういえば、去年は夏休みでメカ技術者の手が足りなくて、盆前後にメカ技術者の手伝いにかり出されていたんだよな。

夏休みで人は減るが、減っても減ったなりに職場は動いているということだ。

当番もそうで、夏休みの間、誰も出勤しないのなら当番なんて決める必要はないけど、職場全体が止まるわけではないからね。

それなりにやらないとならんわけだ。

どうやって光に載せてるの?

ふと気になったんだけど、光伝送方式のケーブルテレビってどうやって実現されてるんだろ?

インターネットとテレビの情報を1本の光ファイバーに重畳して送る一方で、

光終端装置(ONU)をテレビ用とインターネット用と分けて設置することもあり、それぞれ独立して動作をできると言う。


まず、インターネットとテレビの伝送が独立してできるのは、それぞれ使う光の波長が違うから。

インターネットとテレビの伝送に使われる光ファイバーには3種類の波長の光が流れている。

インターネットの下りが1490nm, 上りが1310nm、そしてテレビが1550nmとのこと。(テレビは下りしかない)

波長が異なる光信号同士は独立して使えるので、それぞれの干渉は考えなくて良い。


その上でテレビの信号はどうやって光ファイバーを流れているのかというと、実はアナログ変調らしい。

テレビの信号は70MHz~770MHz(地上波・CATV) , 1000MHz~2071MHz(BS・CS)の帯域を含んでいるが、

これを波長1550nm(193THz)の光を搬送波として、AM変調またはFM変調をして伝送しているようだ。

一般的にはAM変調だが、フレッツ・テレビでは雑音に強いFM変調を使っているようだ。その分、送受信の装置は複雑になるけど。

AM変調では帯域幅Bの信号を伝送するのに、2Bの帯域幅を使う。テレビ信号の帯域幅は2GHzなので、帯域幅4GHz必要となる。

ところが搬送波の周波数が193THzとかなので、使う帯域幅は無視できるほど小さい。

というわけで、今後の4K放送にも光伝送方式のケーブルテレビは比較的容易に対応できる予定だ。

4K放送用のBS・CS左旋の信号は同軸ケーブルでは2224MHz~3224MHzで伝送されるが、光信号の帯域幅にとってみれば大したことではない。


FMラジオ以外の信号はいずれもデジタル変調された信号だし、光通信もデジタルの印象が強いが、そこでアナログ変調が出てくるのは意外だった。

ただ、光伝送のための装置をシンプルに作ろうとすると、これがいいらしい。

同軸ケーブルで伝送を行う場合、108-170MHz, 222-470MHzにBS・CSの情報を載せる必要があり、

そのためには、BS・CSの信号を一旦、1チャンネルずつ復調して、改めてこれらの周波数帯にデジタル変調して送り直すということをやっている。

ところが、光伝送ではその手間を省いて前後でアナログ変調するだけだから、シンプルに複数チャンネルの情報を転送できる。

あくまでも電気⇔光 の部分がアナログ変調というだけで、映像⇔電気の部分はデジタルですので。


ところで、家庭用の光インターネットでは、1本の芯線を複数戸で分け合って使っている。

1戸で光ファイバーを占有するほどの通信はしないだろうということだ。

局舎から出た1本の光ファイバーを末端でスプリッターで数本に分けて、複数戸に引き込むわけだ。

これ、どういう仕組みなんだろう? と思ったら、時分割で送受信しているのね。

スプリッターというのは、単純に局舎からの信号を単純に分配して、複数戸からの信号を単純に混ぜ合わせるだけのものらしい。

そのため、ある人に送っている光信号は同じ光ファイバーを共有する他の人にも届いてしまうが、暗号化されているのでご安心を。

この方式では、同じ光ファイバーを共有する他の人と1本の回線を分け合うので、他の人の通信状況により通信速度が変わるようだが、

むしろフレッツ光だとプロバイダーとの接続点の方が問題で、光ファイバーを共有していることによる問題は顕在化しにくいようだ。


電気通信と光通信だと多少やり方に差はあるようだが、

光通信が家庭に普及していく中で、安価な装置で効果的な通信ができるように工夫されてきていることがわかる。

幹線ネットワークだともっといろいろあるらしいんだけど、高価な装置を家庭に導入するのは難しいですから。

テレビ信号の伝送方式は意外とシンプルなんだなと思ったけど、おかげで家庭で普通に使えるわけですから。

ニトリのバーコードがおかしい

押し入れの中身の整理もほぼ完了し、引越の準備で先行着手できるのもこのぐらいかなと。

というか、まだ会社が手配する運送業者から連絡来てないので、引越の日程は確定してないんだよな。

むやみに引越の日程が早まることはないと信じているが。


1箇所、収納具が不足しているところがあって、どうしようかなと思っていたのだが、

この前、ニトリを見ていたらよさそうがあったので、買いに行ってきた。

その日は他の用事があったので、買っても持って帰れなかったので、改めてとしたのだ。

ちょっとしくじった部分もあったが、とりあえず問題は解決したのでなにより。


そのニトリで買ってきた商品のバーコードが、8桁のバーコードだった。

本来の8桁のバーコードは小さな商品にしか使えないのだが、インストアコードはその限りではない。

ニトリは製造小売業ですから、製品を自社の店舗でだけ売るならばインストアコードでよい。

ユニクロがそうですよね。(cf. インストアコードだし、そもそもバーコードを読まない)


ところがそのバーコードの数字を見て、おかしいのでは? と思った。

というのも、84307316 ってインストアコードの番号帯じゃないよね?

EANコードでは84はスペインに割りあてられており、8桁でも使われていると思うのだが。

いずれにしても自由に使えるものとは思えない。


EANコードの仕様書を見ると8桁のEANコードの割り当てはこのようになっている。

000-099: インストアコード

100-199: GTIN-8

200-299: インストアコード

300-976: GTIN-8

977-999: 予約

GTIN-8は企業ごとに割りあてられて使う、世界で一意な8桁コードを指している。

あきらかにニトリの使ってる8桁コードはGTIN-8を侵食しているのでNGですね。


この体系は13桁のバーコードに類似しているが大きく2点の差がある。

1つは0から始まるコードについて、13桁のコードではUPCコード互換用に使われていること。

00, 01, 03, 06~09はUPCコードの企業コード、02, 04はインストアコードとなっている。

スーパーで野菜などに貼られている8桁バーコードで9から始まるものが多いのはそういうこと。もちろん2から始まるコードでもよいのだが。

ところが8桁のバーコードはUPCコードと互換性がない。(UPCの短いバーコードは6桁で全く異なる方式)

なので、ここは00~09から始まる8桁のEANコードは全てインストアコード扱いになっている。

もう1つが977~999、ここは13桁では書籍のISBNなど特殊な用途で使われているが、8桁では用途なしなので予約領域になっている。


ニトリがなんで8桁のバーコードを使っているのかはよくわからない。

家具類は通常大きいので、スペース的には13桁で困ることはないと思うのだけど。

例え、8桁のコードを使うとしても、インストアコードを使わないのはなぜか?

元々は使ってたが溢れてしまったのか? そもそも納める気がないのか? 真相はわからない。

あと、他の解決法としてはEANコード以外のバーコードを使うという方法もある。

これならEANコードの体系にとらわれることはないのだが、そうもしていない。


というわけで、よくわからんなぁというのが感想だ。

ユニクロのときも思ったけど、インストアコード(じゃないけど)使うということは、ニトリって全く外売りしてないんだね。

ちょっとでも外売りするならインストアコードではダメですから。

ユニクロはいかにも品数多そうで、通常のEANコードを使うと不都合なのかなと思ったけど、

ニトリは現に8桁コード使っているほどで、通常のEANコードを運用してもあまり不都合はなさそうだけどね。

する必要はないのかも知れないけど、やって不都合はあまりないんじゃないかなとも思う。

BSなのにスカパー?

明日は台風だし、今日買い物に行くかと出かけたら、帰り道で雨にやられた。

関東地方だと明日の午後の方がよかったのかもしれない。ちょっと読み違えた。

ちょっと特殊なルートを取る台風ということや、先日の豪雨での土砂災害の二次被害の心配などで、

いろいろ心配されているが、一方で平年より貯水量が少なめの利根川水系のダムの貯水量を回復させるチャンスなのかもしれない。


衛星放送はBSとCSに分かれている。

CSは人工衛星の位置で東経110度、東経124/128度、東経144度、東経154度で分かれており、それぞれにアンテナが異なる。

一方で、BSの人工衛星は東経110度にいるので、110度CS放送とBS放送のアンテナは共通化されている。

BS放送と110度CS放送は受信機も共通化されているので、あまり差はないようにも見えるが。


BSは Broadcasting Satellite の略、すなわち放送衛星という意味。一方のCSはCommunications Satelliteの略で通信放送という意味。

どういうこと? って思うけど、もともとCSは放送ではなくCATV局などに対する通信と位置づけられていたからだそう。

現在はいずれも不特定多数に向けた放送に位置づけられ、特に110度CSデジタル放送はBSデジタル放送と制度上はほぼ同じものになっているらしい。

使用する衛星と周波数帯の違いぐらいしかないのだろう。

他のCS放送は制度上も異なり、用途も特殊な場合がある。

144度と154度のCS放送はそれぞれデジタルラジオなので。(144度はSOUND PLANET、154度はミュージックバード)


それでフレッツ・テレビのことを調べていて気づいたんだけど、WOWOW以外のBS有料放送ってスカパー経由で契約するんだね。

スカパーというと、昔は124/128度CS放送のことを指していた。

BSデジタル放送の始まる前、BSアナログ放送にはNHKとWOWOWしかいなかった時代の話である。

スカパーは110度CS放送の運営も行うことになったが、複雑な経緯を経て、2008年には「スカパー!e2」と呼ばれるようになった。

この時点では124/128度CS放送が「スカパー!」、110度CS放送が「スカパー!e2」だったのだが、

2012年には110度CS放送が「スカパー!」、124/128度CS放送が「スカパー!プレミアムサービス」と呼び方が逆転してしまった。

BSと共通のアンテナ・受信機で受信できる「スカパー!」に対して、特殊なアンテナ・受信機を要する方を「プレミアムサービス」としたようだ。

124/128度の方が全チャンネルのハイビジョン化で先行したという理由もあるようだ。

(一方で110度もハイビジョン化を進めており、今年中にはほぼ全チャンネルでハイビジョン化される)


さらに複雑なことに歴史的経緯からWOWOW以外のBS有料放送は「スカパー!」の一部という位置づけになっている。

BSデジタル放送開始当初からスターチャンネルがそうだった。

というのも、スターチャンネルはもともとスカパー(124/128度CS)で放送しており、2000年にBSに参入したという経緯がある。

BS放送が始まってもCS放送は継続しており、3チャンネル編成の1チャンネルをBS(ハイビジョン)、2チャンネルをCS110度(標準画質)で、

一方、CS124/128度では全3チャンネルともハイビジョンでやっていた時期もあった。(現在もスカパー!プレミアムサービスでの放送は変わっていない)

そういうこともあり、BSとCSを区別なく契約管理できる必要があったようで、BSの契約はスカパー!に一本化されていたよう。

WOWOW以外のBS有料放送がスカパー経由で加入するのは、スカパーとの併用の都合のようだ。

というかアナログ時代からBS有料放送をやっていたWOWOW以外には自社で有料放送の契約管理を行うことができないのかもしれない。


そういうこともあって、WOWOWだけはどこで契約しても単独契約になるのだが、

それ以外のBS有料放送は抱き合わせ販売もよく行われており、

CATVだと難聴対策の特別契約以外の人は全ての加入者が見られるチャンネルに含まれていることだってある。

スカパー!と直接契約する場合でもセット売りは行われており、47チャンネルセットで3700円という具合。

一方で1チャンネルだけ契約する場合でも直接契約の場合は、各チャンネルの料金とは別にスカパーの基本料金が400円ほどかかる。

その代わり、いずれか1チャンネルでも契約すると、BSスカパーがオマケとして見られる仕組みだそうだけど。


ところで、フレッツ・テレビはNTTとスカパーが共同で提供している。

放送信号をスカパーが送出して、これをNTTの光回線に乗せて転送するという仕組みだそう。

スカパー!プレミアムサービスの受信もフレッツ・テレビの大きな目的のようで、

BSとは違う専用のアンテナが必要なスカパー!プレミアムサービスの受信を容易にする方法と宣伝している。

どうも一般的なケーブルテレビの伝送用に使われている周波数にプレミアムサービスの信号を重畳しているらしい。

スカパー!プレミアムサービスの受信を希望する場合は専用のチューナーが必要だが、パラボラアンテナを付ける場合も専用のチューナーが必要で、

それぞれ伝送周波数帯の違いだけなので、最新機種では共通化されているらしい。

まぁスカパー!プレミアムサービスを受信したいと思うことはないだろうけど、そこまでパラボラアンテナなしで対応できるのはおもしろい。

パラボラアンテナの代わりは光?

今住んでいる社宅は大家負担でCATVを契約しているので、

それでセットアップボックス(STB)を置いてもらってBSを見られるようにした。

でも引っ越し先はどうだろう? ということで調べてみた。


引っ越し先の家はCATV導入済みとある一方で、CATV会社を契約しなければBSを見られないよう。

一方で地上波だけならば契約せずともCATVが使えてしまうらしい。

ちょっと変な気がしたんだけど、集合住宅では一般的なことらしい。

CATVはSTBで見るのが基本だが、地上波に限っては一般的なテレビで受信できる。

地上波の周波数はそのまま、BS・CSはパラボラアンテナの周波数ではなく長距離伝送に適したCATV専用の方式で伝送されるから。

なので、STBを置かずとも、地上波に限ってはCATVにフリーライドできる。導入費用を大家が負担しているんだろうけど。


というわけだから、BS・CSテレビを見たい場合は、原則通りにCATV会社との契約が必要だが、

テレビ単独だとかなり高い。地上波はフリーライドできることを考えると、なかなか割に合わない。

インターネットとテレビをセットにすると、一番安くて合計5400円程度になる。

インターネット単独が4800円程度だから、テレビ相当が600円程度、これならお手頃だが。

テレビとインターネットを1契約でできるのはCATVのメリットではあるんだけど。


一方で、現在のインターネットはフレッツ光なので、これを引っ越すことを考えた。

これが非常にお値打ちで、引っ越し先は光配線方式で、月額3200円ほどだ。

VDSL方式の現在より少し高くなるが、たった100円の差で、それで高速で安定したインターネットが利用できるのだからメリットが大きい。

CATVはプロバイダー込み、フレッツ光はプロバイダー別だが、BB.exciteのプロバイダー代は月500円ほどだから、

合計してもCATVインターネットより1000円は安い。それでインターネットの品質はこちらの方が圧倒的によいはず。

手続き的にもフレッツ光の引っ越し手続きだけで済むので楽だ。


一方でテレビをどうしようかという問題は残るが、そこで代替策として考えたのが ひかりTV だった。

これはインターネットでテレビの再送信を行っているもので、サービス自体の初期費用は0円、月額1000円程度で基本放送が見られる。

この基本放送は地域によって地上波が入る場合と入らない場合があるが、東京都は地上波も入る。

これが手頃でいいかなと思ったが、2つ問題があった。

1つはチューナーが必要で、レンタルだと月500円、買い切りだと2万円ほどするということ。セールで1万円程度で買えるようだが。

もう1つ、こっちが致命的だったのだが、全てのBS放送が見られるわけでは無いということ。

実はBS放送のうち、NHK BS1、NHK BSプレミアム、BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジの7チャンネルしか含まれていないのだ。

NHK BSプレミアム と BS11が見られればよいのだが、BS11は含まれていないので、ひかりTVでは目的に合わない。

BS11の再送信は将来的にスタートする予定だと発表されているが、まだ具体的なスケジュールは出ていない。


困ったが、かといって集合住宅でパラボラアンテナを付けるのはむずかしい。

なんかいい方法がないかと思って調べたら、フレッツ・テレビ というのがあるらしい。

こちらは光回線にテレビの信号を重畳し、光終端装置(ONU)で同軸ケーブルを出す。

これをテレビに接続すると地上波・BS・CSともに受信できるというのだ。

最近ではケーブルテレビもFTTH(家庭に光ファイバーを引き込む)方式になっていて、それとほぼ同方式だ。

従来のケーブルテレビは、BS・CSは伝送の都合、必ずSTBを使って視聴する必要があった。

2台目以降のテレビで地上波のみでよい場合はSTBを置かなくてもよいが、2台目以降でもBS・CSの受信を希望する場合はSTBが必要だった。

ところがFTTH化すると、電気で長距離伝送する必要がなくなるので、ONUはBS・CS放送もパラボラアンテナと同じ周波数で出力できる。

そのため、2台目以降のテレビでBS・CSの受信を希望する場合でもSTBは必須ではなくなった。


一般的なCATVではFTTH化されてもSTBを1台は設置すると思うが、

フレッツ・テレビではFTTH時代のケーブルテレビということで、STB相当のものはなく、各自で用意した受信機を使うことになっている。

僕の持っているテレビは 地上デジタル・BSデジタル・110度CSデジタル放送 対応なので、これでフレッツ・テレビをフル活用できる。

ということで、ひかりTVで必要だったチューナーの購入またはレンタルは不要となる。

なおかつ料金も比較的安く、月700~800円程度で済む。

有料放送の契約は別途だが、NHKと無料放送のみならばこれ以上の契約は不要だ。有料放送の契約もパラボラアンテナを付ける場合と基本的には同じはず。

WOWOW以外の有料放送だと、フレッツ・テレビ自体の料金が安いからといって、総合的に安上がりかというと、そこは難しいんだけどね。


フレッツ・テレビは集合住宅向けのサービスとは考えられていないようだが、光配線方式であれば集合住宅でも導入できる。

導入費用を見ると、フレッツ光と同時導入と、フレッツ光契約者が後から導入する場合で、金額に差があるよう。

引越と同時だとどうなるのか聞くと、フレッツ光と同時導入と同じになるらしい。

一方で、今回の場合、もしもフレッツ・テレビがなければ、自分で配線を行って工事完了にできたので、通常よりも安い工事費で済む予定だった。

ただ、フレッツ・テレビを同時導入する場合は、必ず作業員が来るとのことで、フレッツ光の移転工事費が通常の金額かかる。

というわけで、総合的に見ると難しい面もあるが、フレッツ・テレビ自体の導入費用は6000円程度となる。

テレビへの接続は自分で工事を行うが、想定では地上波入力にCATV、BS入力にフレッツ・テレビを接続するつもりなので、同軸ケーブルだけでよい。

それなら既存のケーブルを使い回せそうだし、買ったとしてもたかがしれている。

地上波・BSともにフレッツ・テレビから取る場合は、1本の同軸ケーブルを地上波とBSに分配する分配器が必要になる。そんな高いものではないけど。


ということで、引越後は光回線にインターネットとBSテレビを委ねることになる。

フレッツ・テレビの料金が年額1万円程度、NHKの地上契約と衛星契約の差額が年1万円程度、

ということでBSを見るために年2万円程度かかることになる。

ちょっとBS見るだけでこれかよとも思うが、BSを見れなくて悔しい思いをするぐらいなら付けた方が良い。


NHK受信料はともかく、フレッツ・テレビの料金はパラボラアンテナを付ければ不要な費用だ。

昔、父が老朽化したパラボラアンテナを取り替えるために、自分でパラボラアンテナの取り付けをやっていたが、

建ぺい率もたかが知れている地域の戸建て住宅だったので、ベランダにいい加減に固定して微調整するだけで、簡単にできるという印象はある。

でも、集合住宅でベランダに配置してOKとはならなさそうだし、この地域だと戸建てでもちょっと大変そう。

だから、CATVなどに頼らざるを得ないんだよね。


この問題については、最初に書いたとおりテレビとインターネットをいずれもCATVに統一するという方法もある。

当初、そちらも考えたのだが、インターネット重視で検討した結果、こちらに落ち着いた。

総合的に見れば、こちらの方が月1000円程度は安上がりになったのではないかと思う。

(一方でCATVだと、一番安い契約でも有料放送が一部付いてくるので、NHKと無料放送だけでよいという前提の比較だが)

光配線方式でなければ、CATVインターネットの方が分が良かっただろう。

CATVも光配線方式以外のフレッツ光も、幹線は光で、末端は電気でという点では同じですから。

今の社宅も宅内配線の劣化がなければ、インターネットをCATVに集約するのを検討していたぐらいですし。結局できなかったけどさ。

代行バスがとても大変そう

久々に夕方以降ならエアコンなしでも過ごせるぐらいの気温になっている。

涼しいかというとそうでもないと思うけど。


バス代行輸送がなかなかスタートできないと書いた呉線だが、

今週から広島駅~広駅(呉市)でのバス代行輸送が本格的にスタートした。

広~三原はまだ不通だし、再開は来年頭とも言われ、代行輸送もスタートしていない。

というわけで、まだ不便な状況が続いているが、他の交通機関が使いにくかった人たちにとっては役立つものになっているはず。


しかし、この代行バスはかなり複雑である。

というのも、5系統も設定されているからである。

  1. 広~(直行)~広島
  2. 呉~(直行)~広島
  3. 呉~(各停)~水尻~(直行)~広島
  4. 坂・矢野~(直行)~広島
  5. 広~(各停)~呉

これ、一部時間帯のみというわけではなく、終日にわたってこの5系統が運行されているよう。

なんでこんなことになっているのか? おそらく、高速道路を有効に使うためだろう。


まず、1の広~広島の代行バスは他と全く違う経路を通る。

東広島呉道路を経て、東広島市の高屋JCTを経由し、山陽自動車道で広島へ行く。

なぜこんなことをするのかというと、呉~広の区間で道路の渋滞がひどく、呉~広島も道路状況がよくない。

そのため、かなり遠回りになるが、渋滞を回避できるルートを選べるように、広~広島の代行バスは他と別立てで設定されている。

2と3はいずれも呉~広島を結ぶ点では同じだが、直行便と各停便が別立てで設定されている。

直行便は広島呉道路(クレアライン)の不通区間のうち、バス限定で走行できる 呉IC~天応北IC を使えるが、各停便は渋滞する一般道を走るので所要時間が大きく違う。

いずれも坂南ICからクレアラインに入り広島を目指すのだろう。

4は3のバスでカバーしない、坂・矢野の両駅の専用便、利用者の多い2駅をカバーするので、本数も多め。

矢野~広島は海田大橋などの自動車専用道路を使って走っているのだろう。

5は運行開始が遅れたが、呉市内のみを走る系統だ。先ほど書いた通り、渋滞がひどいが、呉市内の足として期待されていたのだろう。

この区間に限っては既存の路線バスもJRのきっぷで使用可のようだ。


本来、呉線の分岐駅は海田市駅なのだが、1~4の代行バスはいずれも広島駅発着になっている。

できるだけ高速道路を使うことで渋滞を避けているということなんだと思う。

バスの走行距離としては長くなるが、走行時間としては同じか短く済むという算段があるんじゃないだろうか。

一方で海田市駅は周辺から自転車で通勤・通学する人がたくさん押し寄せているらしい。

在来線が不通、車は渋滞…被災地で自転車が人気 広島 (朝日新聞)

渋滞の影響を受けにくい自転車で海田市駅を目指すか、高速道路で渋滞を避けるか、どちらかじゃないと現実的ではないということなのだろう。


この呉線代行バスだが、走っているバスは奈良交通など近畿圏のバス会社の観光バスがメインらしい。山口県のバスも多いよう。

これこそが呉線代行バスの運行開始が遅れた大きな要因だと思うんだけど、広島県内でバスを確保するのがもはや困難なのだろう。

鉄道代行バスというと、地元のバス会社か、鉄道会社のグループのバス会社が使われることが多い。

初動は地元のバス会社で、長期化してくるとグループ会社から連れて来るような傾向はあると思う。

それでも間に合わず、今回の呉線代行バスでは、なりふりかまわず周辺地域の観光バスを連れて行っているようだ。

いかに異常な状況かというのがわかる。


来月には岡山県内の不通区間が解消してゆき、広島県内でも呉線の坂~海田市、山陽本線の瀬野~海田市の運行再開も予定されている。

あと、中国JRバス・西日本JRバスでは代行輸送対応のため、一部の定期便を運休したり、共同運行先に肩代わりしてもらう告知を出している。

これにより、確保されたバスも順次、代行輸送に入っていくのだろう。

そんなわけでこの極端な状況は緩和されていくのだろう。

すると、9月の夏休み明けぐらいには、代行輸送ができていない区間の代行輸送も始められるのではないかなと。

逆に言えば、半月ぐらいは難しいということでもあるが。

エミュレータでの単体テストは好調

最近、マイコンのプログラムについて、エミュレータでの単体テストが軌道に乗ってきている。

うちでもユニットテストできるの?

実機の到着はまだ先だけど、ハードウェアに関係ない部分の実装はかなり進んでいて、

実機がなくても、作っては動作確認してということができるのはよい。


設計して、実装して、単体テストで動作確認して、ということをやっていると想定と違うことが出てくる。

特に異常時の挙動で、ここでこっちの状態に遷移するはずとか、このフラグが落ちてるはずとか期待値を書いたら、

実際には想定外の状態遷移をしてたり、禁止操作をしてたり、前の処理の残骸が残ってたり。

それに応じて設計を見直してということをやっていた。

もしかすると、想定と違う部分があっても、実機ではそれなりに動いてしまうような気もするのだが、

単体テストでは厳密に期待値を書くので、少しでも想定と違うところがあると引っかけることができると。


あと、ハードウェア設計中ということもあって、仕様変更も少しある。

その仕様変更に対して、まずテストを変更して、NGになるのを確認して、

それから、設計・実装を変更して、それでOKになるのを確認するという手順を踏めるのは単体テスト環境が揃ってるからこそ。

修正部分がほかの動作に影響しないかの確認も改めて全部のテストをかけなおせばできるし。

以前から論理回路設計のときはこういうやり方でやってたんだけどね。(cf. シミュレーションをするのが仕事)


単体テストは、リファクタリングということで、外部から見た動作を変えずに内部設計を変更するのに使われることがある。

内部設計が変わってもテストが通れば外部から見た動作が変わっていないことが確認出来ると。

その分、テストの内容が充実していないとダメですけどね。

テスト内容が充実してれば、テストで追えるから、内部設計を変更しても安心感がある。


今回は全く新規にコードを書いているので、マイコンにペリフェラルに依存する部分と、依存しない論理的な部分を分けて、

エミュレータでのテストをやりやすい設計にしている。

でも、よくあるマイコンのプログラムは抽象度が低くて、エミュレータでのテストにはなかなか向かないんだよね。

最初からテストを意識した設計じゃないと、単体テストを活用するのは難しい。

というわけで、エミュレータでの単体テストを他のシステムで活用するのは難しいなと思った。

逆にうまく切り分けられれば、実機では気づきにくい問題もいろいろ発見できたのでメリットが大きい方法だとは思ったけど。

大宮駅は北の玄関口

先日の旅行では、函館~八戸を北海道新幹線を使って移動している。

海路よりも圧倒的に早くて、乗換も楽ちん、便利だった。

関東圏からでも発地・着地次第では時間的にもメリットがあると言われている。

なにしろ空港に行くのも時間がかかるからね。


北陸新幹線の金沢延伸、北海道新幹線の開通などで、東北新幹線系統の利用者は増えている。

東北新幹線系統の新幹線は基本的に東京駅発着だが、

すると、東北新幹線と上越新幹線(北陸新幹線含む)の合流する大宮~東京間は列車が集中するという問題がある。

はやぶさ号とこまち号、やまびこ号とつばさ号の連結運転を行っている背景の1つではあるようだ。

なんとか今もこれで粘っているが、今後窮屈になるだろうとは言われている。


そんな中で大宮発着の臨時はやぶさ号が運行されているのだという。

札幌延伸への布石? 大宮始発の新幹線「はやぶさ101号」が狙うのは (乗りものニュース)

この列車の特色は朝が早いこと。大宮駅6時ちょうど発となっている。

新幹線は0時~6時は運行しないので、新幹線としてはもっとも早い出発である。

定期列車でもっとも早いのが東京駅6時32分発、大宮駅6時58分発なので、だいたい1時間早い出発となっている。

函館への到着も同程度だが、停車駅を絞っているので、1時間よりもうちょっと早く到着できる。正味15分ほど早い。

6時以前でも在来線は動いているので、東京方面から乗り継いでの利用も可能だ。(本数は限られるけど)


東京からでも山の手の池袋・新宿から新幹線に乗る場合は、大宮駅に直行する方が早い。

多摩地域からでも新宿経由や武蔵野線経由で大宮駅に行く方が早い。僕も専ら大宮駅で乗降している。

そんなこともあって大宮発の臨時列車の利用状況は概ね好調だそうだ。

あと、これは気づかなかったんだけど、

東京始発の「はやぶさ」は仙台、盛岡、八戸、新青森など東北地方主要駅への速達輸送を主に担っているため、停車駅においても運賃面においても北海道輸送に特化することは困難です。

大宮~東京が窮屈になったとき、東京発着便は多目的に使えるやや停車駅の多い列車を割り当て、大宮発着便は北海道直行重視にするのでは? という予想が書かれている。

確かに北海道直行便のせいで、東北各地に行きにくくなったではちょっと困るからね。

心当たりはあって、中央本線も、快速電車は東京駅発着だが、特急(あずさ号・かいじ号)や臨時列車は基本的に新宿駅発着になっている。

東京駅が窮屈で特急列車の折り返しが困難というのが理由としては大きいんだろうけど、快速電車の方が多目的というのもあるんだろう。


そんな大宮駅だが、会社の人が「大宮駅の乗換ってけっこう大変なんだよな」と言っていた。

基本的に埼京線と新幹線で乗り換えるんだけど、埼京線は新幹線の真下にある。

真下だったら乗換簡単な気がするんだけど、新幹線ホームが3階、埼京線ホームが地下1階、かなり上り下りが大きい。

その上、埼京線の乗り場は一定せず、東京行きならこっちというほど単純ではない。

あと、僕は見ないけど、湘南新宿ラインの方が早い場合もあって、どちらが先に付くかという表示もあるが、

湘南新宿ラインだと宇都宮線ホームから乗るので全く場所が違う。だから、本数が多い埼京線だけ見とけばいいかと思うんだけど。

このあたり、東京駅での乗換だと考えなくていいから楽だと言っていた。

ただ、東京駅で中央線と新幹線ってちょうど反対側だし、そっちの方がめんどくさいような気がするんですけどね。


関東圏~函館で飛行機がよいか新幹線がよいかというのは、けっこう微妙なラインだとは思う。

函館空港が市街地から近い一方で、新幹線は新函館北斗駅で乗換を要する。

といっても、飛行機よりも新幹線の方が便数が多く、総合的にメリットが出る可能性は十分あるとは思う。

羽田空港から遠くて、大宮駅に近い人だと、なおさら新幹線のメリットは大きい。

逆に羽田空港が近ければ飛行機のメリットが大きい。神奈川県あたりからだとそうでしょうね。

実績では、東京~函館で列車のシェアが13%から35%になったとのことで、飛行機優勢だがなかなか。全体として2割増ぐらいらしいが。


これが関東圏~札幌だとどうなんだよという話はあって、

所要時間は東京~札幌で5時間ほどとけっこうな所要時間になりそうと言われている。東京~福岡と同じぐらいかな。

羽田~新千歳は世界有数の高需要路線で、飛行機の本数も相当多いから、やっぱり飛行機有利だよなとは思うんだけど、

一方で、利用者があまりに多すぎるので、割合としては少なくても人数的にはインパクトがあるという話もあって、

新千歳空港~札幌が電車で40分ほどかかるとか、空港の混雑がひどいとか、そんな中に列車という選択肢が出てくるのは意味があるのでは? と。

福岡は空港が都心から近くて飛行機有利だと言われているけど、それでも東京~福岡で列車のシェアが1割程度はあるというから、全く歯が立たないわけではない。

そうして新幹線を使いたいという客の期待に応えるために大宮発着便を上手に使うというのは、確かに納得できる話だなと。


といいつつ、やっぱり一番効能が大きいのは、北海道~東北の移動なんですけどね。

飛行機も限られている中で、新幹線は本数が多いですから、札幌まで伸びたときの期待は大きい。

あと、北海道内で札幌~函館も飛行機が飛んでいるが、これはまさに新幹線の影響を受けるだろうと言われている。

複雑な需要を束ねて運べるのは列車のメリットで、その恩恵が大きいのが北海道~東北というわけだ。

東京~札幌で5時間もかかるのかよって思ったかも知れないけど、仙台~札幌で3時間半と言われると便利そうに見える。そういうこと。

なぜこの名前が付いたんだろう

もう、かれこれ2週間ほどずっと異常な暑さが続いている。

熊谷では最高気温41.1℃を叩き出し、日本での最高気温の記録を更新する有様。

水曜ぐらいには少し落ち着くと言われても、予想最高気温は平気で30℃を超えている。


もう7年ほど前の話になるが、2011年9月、台風12号が大変な被害を残していった、

特に奈良県十津川村では村を出入りする全ての道路が通行止めになり、

土砂崩れにより川がせきとめられ、複数の土砂ダムができ、大変危険な状態が続いた。

翌年の夏に熊野三山と十津川村に行っているが、土砂崩れの跡がたくさん残されていた。

和歌山から那智山へ新宮へ, 十津川バス横断の旅

当時、住んでいた地域の近くで起きた大災害ということで、とても記憶に残っている。


その 2011年台風12号 だが、後に紀伊半島大水害と呼ばれている。

といっても、この名前を付けたのは誰なんだろうか?

少なくとも国が命名したものではないはず。国がこの災害を言うときは「平成23年台風第12号」と呼んでいる。

ただ、被害の大きかった和歌山県・奈良県・三重県はいずれもこの災害を「紀伊半島大水害」と呼んでおり、この名前は広く使われていることがわかる。

何の疑問も思っていなかったけど、確かにどこで命名されたのかというのは気になるところ。

明治に起きた、類似した被害を及ぼした災害を「十津川大水害」などと呼んでいたのも踏まえた呼び名なんだろうか。


先日の豪雨、台風によるものではなく、梅雨前線によるものなので、自動的に名前が付くものではない。

ただ、被害の甚大さから、国は早々にこの豪雨に「平成30年7月豪雨」と名前を付けた。

過去にも台風由来ではない豪雨にはこのような名前を付けている。

去年7月に福岡県・大分県で大きな被害を出した豪雨には「平成29年7月九州北部豪雨」と命名している。

ただ、今回は地域名が入っていないのよね。かなり広い範囲に影響が出た豪雨だったのもあるんだろうか。


でも、ニュースとか見ていると、すでに「西日本豪雨」という呼び名に収束しつつあるような気がする。

岐阜県~九州にかけての広い地域で記録的な大雨をもたらし、

特に被害が大きかった地域を列挙しても 広島県・岡山県・愛媛県 の3県にまたがっていることも考慮しているのだろう。

まだ、定着しきったとは言えないが、特に問題視されている様子もない。


災害の呼び名で混乱があったといえば、2011年の東北地方太平洋沖地震だ。

地震の名前は震源地からある程度機械的に決まるが、直下型地震でもなければ震源地と被害の出る場所は必ずしも一致しない。

宮城県・福島県・岩手県の太平洋沿岸の被害が特に大きかった一方で、茨城県・千葉県などの関東地方の被害も大きかった。

そんなわけで、この地震による一連の災害を一体どうやって呼べばよいのか困ってしまった。

NHKは「東北関東大震災」と呼んでいたのを覚えているが、東北大震災と呼んではちょっと実態に合わないという思いが透けて見える名前である。

最終的には国が「東日本大震災」という名前で呼ぶことを決定して収束していったが、少し時間がかかった覚えがある。


今は「先日の豪雨」とでも言っておけばいいけど、それがそのうち通じなくなるのは言うまでもない。

豪雨の被害にあった地域では、復興にしても、将来の教訓としても今回の豪雨の話をしなければならない機会も多いだろう。

そうなったときにわかりやすい呼び名というのは必要になってくるんだよね。

実際、十津川村の歴史を見てみると明治の十津川大水害と、2011年の紀伊半島大水害というのは、村の歴史の中でも特に大きく扱われている。

山深い土地でどう生きていくべきかという教訓を与えているものということだろう。

箱は得意だが、引き出しは不得意

昨日の整理の結果を踏まえて、収納具をあれこれと買いに出かけた。

例によってIKEAに行ってきた。

電車を使って運べるので、やや大きなものでもそこまで苦労せず運べるのがメリット。


ショールームを見ながらいろいろ考えながら回っていて、

中にはまさにこれというものもあったが、そうもいかないものもある。

これと今持っているこれの組み合わせでできるぞ、と気づいたりというのもあるが、

どうにも方法が見あたらないものもある。

でも、世間にはあるんじゃないの? と思って、帰り道にあった別の家具店に行くと、すぐに見つかった。


IKEAの収納具を見ていて思ったのは、引き出しが少ないということ。

ショールームを見ていても思うんだけど、箱を収める空間 + 箱 の組み合わせで引き出し状のものを実現していることが多く、

まさに引き出しというものは、それなりに限られる。

そういう思想だからか、箱状のものはとても充実していて、箱を目当てに買いに行くにはIKEAはとてもよい。

箱を積む、箱を並べるということであれば、いくらでも手段がある。それなりに種類も多いし安い。


それはそうとして、昼過ぎに家を出て、ショールームを見てあれこれ考えて、物をかき集めてとやっていると、けっこう遅くなってしまった。

とはいえ、まだ今週末、買い物行ってないし、今日は食えても、明日以降が食えないということで、

日が落ちてからイトーヨーカドーに買い物に行き、という状況だった。

日が落ちてからなら涼しいかというと、そんなことなくてまだ暑い。昼間よりはマシだけど。

と、いろいろあって、今日の午後はなにかと疲れた。

引越に向けての懸念材料は着実に減ってるので。そこはいいんですけど。