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どうして特急形車両を使うんだ?

昨日、ふと思い出したんだけど――

2ヶ月前、遠州に旅行で出かけていたとき、浜名湖観光の後、宿へ向かうために電車に乗ったときのこと。

豊橋行き普通を待ってたら、やってきたのは特急形車両で「えっ!?」となった。

これでいいのか? と疑ったが、行き先表示は「豊橋」とある。

乗り込んだら学生や通勤客が乗っており、特急車だけど客層は普通の通勤電車だった。


後で気になって調べたところ、この電車はホームライナーだったものらしい。

沼津→浜松の ホームライナー浜松 は終点の浜松で、そのまま豊橋行きの普通になる。

ホームライナーとして運行される区間は乗車整理券が必要で、主要駅のみ停車する。

浜松からは普通になって、各駅に停車、乗車券のみで利用できるということである。

もっとも同区間で特急形車両が入るのは3往復だかあって、そのうちホームライナーと直通するのはこの1つだけ。

どうも豊橋発着の飯田線特急「伊那路」の車両を静岡の車庫とやりとりするという目的もあるらしい。


JRにはこういう特急形車両を使った普通列車がしばしばある。

(厳密に言えばライナーも普通列車の一種だが、ライナーはほぼ全てが特急形車両なので、これは本来の役目と考えよう)

乗車券だけで乗れる!特急車両とその区間は?【JR編】 (3/5) (ダイヤモンドオンライン) 

これは2018年現在の情報で、現在は常磐線や篠ノ井線の特急形車両の普通列車はなくなっているなど差は多い。

熱海~沼津でもホームライナー関係で1往復、飯田線でも伊那路関係で1往復あるみたいですね。

特急の末端区間が普通列車になるというのもあって、東室蘭~室蘭はそういう話らしい。

路線図を見るとわかるのだが、室蘭本線というのは、苫小牧~東室蘭~長万部の本線 と 東室蘭~室蘭の支線で構成される。

支線に入って室蘭発着の特急も支線の普通列車として、逆に室蘭に入らない特急も東室蘭で普通列車に接続するという仕組みだと。


ただ、そういうのとはちょっと違う理由で特急形車両が普通列車に使われている区間があって、

それが日豊本線の大分県・宮崎県境を走る佐伯~延岡である。

実はこの区間、2017年からは通し運転の普通列車は全て特急形車両での運行になっている。

なぜかというと、この区間は普通列車の利用が極端に少なく、そのための車両を用意する方が大変だからである。


どういうことかというと、この区間の時刻表を見てもらうとわかるんだけど。

JR日豊本線の「宗太郎越え」普通列車、下り最終は朝6時台に 上りも2本のみ (2/2) (乗りものニュース)

3往復の列車が書かれているが、これがこの区間の普通列車の全てである。

しかも、このうち夕方以降の佐伯発の2本、佐伯行の1本は、県境の大分県側の重岡駅発着になっている。

(往復で数が合わないが、重岡→佐伯の回送を走らせているので、車両自体は佐伯~重岡を2往復している)

この重岡発着便は一般的な通勤電車が使われているとのこと。(大分方面への直通もある)

そして、問題の特急形車両が普通列車になってるのが、佐伯→延岡が朝1本、延岡→佐伯が朝1本・夜1本である。


でも、この区間って列車の本数は1時間に1本程度はあるから極端に少ないわけではない。

以前、愛媛県から船で大分県・臼杵に入って、そこから宮崎へ行くのに特急でこの区間を通過している。

大分県最後の停車駅、佐伯駅から宮崎県最初の停車駅、延岡まで延々と1時間ほど、山深いところを進んでいく。
これほど山深いと普通列車はほとんどないらしく、九州内での宮崎県の孤立感をよく表している。

(城下町と県庁の町)

ということで、大半は特急でこの区間をノンストップで走り抜けていくというのが答えでした。

この区間の特急は延岡・宮崎方面が11本、佐伯・大分方面が10本運行されている。

双方とも、朝は特急の前に始発が普通列車で運行され、しかも佐伯行きはそこから大分行きの特急に化ける。

延岡・宮崎方面は比較的遅い時間まで特急があるが、佐伯・大分方面は最終の特急の後に1本の普通列車がある。

ということで、朝早く・夜遅くに特急が運行されていない時間帯を埋めつつ、数少ない通学客などを運ぶのが目的だというわけ。

この目的から、特急と共通の車両にしておくと好都合なわけですね。


ちなみに、さっきの「乗車券だけで乗れる! 特急車両とその区間は」に書かれている区間の中には、

普通列車が運行されていないので、特例で乗車券だけでの特急利用が認められている区間がある。

それが、石勝線の新夕張~新得なのだが、この区間は特急のショートカット目的で作られたという経緯がある。

石勝線自体、運行列車の大半が特急だけど、千歳~新夕張については、生活路線としての意義もあるということで普通列車がある。

新夕張発着は朝に千歳行き1本、昼に1往復、夕方に1往復の計2.5往復となっている。(朝は車庫から回送されてくるらしい)

これに対して新夕張~新得は開通以来、一貫して普通列車が設定されたことがないという、新幹線と同じく特急専用線なんですね。

そこで、この区間だけならば乗車券のみ、あるいは青春18きっぷのような普通列車に限るというきっぷでも、特急券無しで自由席を利用できる特例がある。


ただし、この区間から1駅でもはみ出ると全区間の特急券が必要(青春18きっぷの場合は乗車券部分も無効)というルールがあるので、

この区間を特急料金を払わずに使うというのは、なかなか実用的ではないと思うんだけどね。

というか、特急専用線ならば必ず特急券を買うことでもいいんじゃないの? という気はするんだけどね。

博多南線は新幹線の回送線を使った生活路線だけど、新幹線車両を使うので、必ず100円の特急券を買って乗るルールになってますしね。

もっとも、石勝線のこの区間は最初から普通列車がないので、それでいいと思うけど、

かつて同制度の対象だった津軽海峡線(現在は新幹線化された)は、当初は快速「海峡」があったのを後から廃止したので、

その代替措置としては、蟹田~木古内 に限って、特急自由席が乗車券のみで利用できるという特例は必要だったかも。

(しかし、前後の普通列車と、両駅に停車する特急の乗り継ぎは悪く、実用に堪えるものではなかったとの話も)


さっきの日豊本線の佐伯~延岡というのも、普通列車は1.5往復で風前の灯火という感じはある。

もしかして、特例制度の対象となることを防ぐために、わざわざ普通列車を走らせてるのでは? という人もいる。

ただ、最低限の生活路線としての意義(特急は途中駅に停車しない)を考えると、特急のない時間を埋めつつ、普通列車を走らせるのは妥当なのかなと思ったけどね。


Author : Hidemaro
Date : 2020/11/17(Tue) 23:54
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