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三冠最終決戦とは

今日は京都競馬場で菊花賞が行われた。

JRAでは先週の秋華賞と今週の菊花賞について「三冠最終決戦」と宣伝していた。

ニュースで報じられたとおり、先週はデアリングタクトが牝馬三冠を達成し、

今日はコントレイルがクラシック三冠(あるいは牡馬三冠とも言う)を達成したということで、

いずれもデビュー以来無敗での三冠達成というのはとても珍しいことである。

無敗の牝馬三冠は初めて、無敗のクラシック三冠はシンボリルドルフ(1984年)、ディープインパクト(2005年)以来の3頭目とのこと。

ディープインパクトってコントレイルのお父さんだな。


クラシック三冠とは、日本では通常は 皐月賞・日本ダービー・菊花賞 の3つで勝利することを指す。

この3つのレースについては「一番速い馬が勝つ」「一番運のいい馬が勝つ」「一番強い馬が勝つ」という格言がある。

これはモデルとなったイギリスの 2000ギニーステークス・ダービーステークス・セントレジャーステークス に言われていた言葉で、

それがそのまま日本競馬に当てはまるか? という話がある一方で、わりと当たっているという話がある。

ダービーの「運のいい馬が勝つ」というのは、ダービーのために仕上げてきた意外な馬が勝ってしまうということがしばしばあって、

去年の優勝馬、ロジャーバローズは12番人気からの1着、しかし屈腱炎のためダービーを最後に引退となってしまった。

菊花賞の「強い馬が勝つ」というのは、3000mという長距離戦というのもあるけど、3歳秋のレースというのも理由なのでは?と。

3歳馬はまだ成長途中、夏を越して成長できた馬こそが勝てるというのが、春の皐月賞・ダービーとの違いではないかと。


菊花賞の英語表記は「Kikuka Sho (Japanese St. Leger)」ということで、日本セントレジャーだってことだね。

(「きっかしょう」って読むんじゃないの? と思うけど、JRA公式のローマ字表記はこれみたい)

皐月賞が「Satsuki Sho (Japanese 2000 Guineas)」で日本ダービーが「Tokyo Yushun (Japanese Derby)」なのと同じか。

世界各地に2000ギニー、ダービーとついたレースはけっこうあるが、セントレジャーとなるとあんまりない。

セントレジャーと名前がついていても、アイリッシュセントレジャー のように3歳以上の長距離チャンピオン決定戦であることもしばしば。

3歳限定で本家2900mに近い距離でセントレジャーをやってるのは、本家のイギリスと日本ぐらいしかないんじゃないかなぁ。

なぜかというと、ヨーロッパでは3歳秋になると、有力馬は4歳以上馬と混ざって大レース(例えば凱旋門賞)を走ることが多くなり、

2900mというのはたいていの馬にとっては長すぎて実力が発揮できないから、やめておこうとなりがちらしい。

なのでヨーロッパ競馬では、各国2000ギニー、各国ダービーとあるけど、セントレジャーはイギリスに1つあれば十分となるようだ。


日本のレース体系では、菊花賞まで走っても、その先にジャパンカップや有馬記念といった大レースがあること、

さらに春には天皇賞(春)という3200mの名物レースがあり、3000mの菊花賞もそこにつながるレースと思われているからではないか。

実はこの天皇賞(春)というのは、2700m超の超長距離のG1では世界唯一の「世界のトップ100 G1レース」常連になっている。

菊花賞も年によっては入りますね。本家セントレジャーも年によっては入るが、菊花賞の方が頻度は多そう。

天皇賞(春)という世界一ハイレベルな超長距離G1があって、菊花賞という世界一ハイレベルなセントレジャーがあるというのは、日本競馬の特色なんじゃないか。

菊花賞に挑戦する馬には3000mは実力を発揮するには長すぎるというのはよくあって、コントレイルもそう。

でも、3歳限定ということでなんとかごまかせる面はあって、コントレイルがクビ差でなんとか優勝できたのもそういうこと。

2着のアリストテレスとの追い比べはヒヤヒヤしたけど、ああこれは追っつかないなという感じだった。

もう彼が3000m級のレースに出ることはないだろうけど、三冠の名誉のための挑戦であり、世代限定戦だからこその優勝である。(多分)


ちょっと話は戻って、もう1つの三冠、牝馬三冠、こちらは桜花賞・オークス・秋華賞の3つで勝利することを指している。

桜花賞とオークスはイギリスの 1000ギニーステークス・オークスステークスに由来するクラシック競走で、

クラシック三冠というのは 桜花賞・オークス・菊花賞 でもよいのだが、現在の日本競馬でそれをする牝馬はいないだろう。

なぜならば菊花賞の3000mというのは牝馬にとっては長すぎるから。オークスの2400mでも長いと言われるのに。

じゃあ、3歳秋を迎えた牝馬はどうすればいいんだよということで、1970年に生まれたのが「ビクトリアカップ」だった。

このレースはフランスのヴァルメイユ賞をモデルに作られたレースで、距離は同じく2400mだったという。

こうして 桜花賞・オークス・ビクトリアカップ の牝馬三冠という概念が生まれた。

1975年には「エリザベス女王杯」に改名されたのだが……1996年には2200mの3歳以上牝馬(当時は数え年だったので4歳以上)のレースに変わってしまった。

以後、エリザベス女王杯は日本競馬の牝馬チャンピオン決定戦になった。(4歳以上馬が出られる牝馬限定GIはなかったので画期的だったらしい)

ちなみに本家、ヴェルメイユ賞も2004年からは3・4歳牝馬、2006年からは3歳以上牝馬のレースになっている。

(こちらは代替の3歳牝馬限定戦なし。ちなみにセントレジャーに相当するロワイヤルオーク賞は1979年から3歳以上)


その代わりに、エリザベス女王杯の1ヶ月前ぐらいに、3歳牝馬限定GIの秋華賞が生まれた。

それ以来、桜花賞・オークス・秋華賞 の3つを勝利することを牝馬三冠と呼ぶようになった。

距離は2000mなんで、桜花賞とオークスの中間の距離だね。牡馬のクラシック三冠よりは達成しやすそう。

おそらく、秋華賞というのも強い馬が勝つレースなんだと思う。

菊花賞と同じく夏を越して成長した馬が勝つレースだと。実際、最近の秋華賞優勝馬のその後の活躍はすさまじいものがある。

秋華賞自体はそう歴史のあるレースではないが、菊花賞との対比、牝馬三冠では50年の歴史ということでそこそこ、

なによりこれだけ活躍馬を出してれば注目されますよね。


世界各地に3歳馬の三冠というのはあって、こんなのも話題になりましたが。

【加・ブリーダーズS】福元大輔騎手騎乗のマイティハートはカナダ三冠ならず/海外競馬レース結果 (netkeiba.com)

カナダ三冠は オールウェザー(人工的な馬場)、ダート、芝 という3種類のレースで構成され、そこが難しいみたいね。

これが日本で報じられたのは、日本の競馬学校を不合格になった後にカナダで騎手を目指した福元騎手が騎乗で、

なおかつMighty Heart号は片眼がないというハンデを背負っていて、それでクイーンズプレートを優勝したことが話題となった。

このレースはカナダ産3歳馬限定の三冠第1戦で、カナダでもっとも長い歴史を持つレースである。

その後、ダートの第2戦も勝ったが、芝は合わないらしく第3戦は敗れ、三冠ならずという話ですね。


世界的に見れば、アメリカのクラシック三冠も有名だという。

ケンタッキーダービー・プリークネスステークス・ベルモントステークスの3レースで勝利することで、

期間は5~6月で中1~2週と詰まっていて、距離のバリエーションは約2000m、約1900m、約2400mで、全部ダート。

ダート競馬の国ではこういう形式で三冠を賭けたレースが行われることがあって、

日本の地方競馬もダート競馬だからか、3歳馬の三冠はこのスタイルに近いのかなと。さすがにここまでの短期決戦ではないが。

南関東公営競馬では羽田盃(4月開催・1800m)・東京ダービー(5月開催・2000m)・ジャパンダートダービー(7月開催・2000m)と。

ジャパンダートダービーは、JRAや他地域の地方競馬からの参戦もあり、特にJRA勢が強いですから、三冠はとても難しい。

同様に、牝馬三冠もあって、(浦和競馬の)桜花賞(3月開催・1600m)・東京プリンセス賞(4月開催・2000m)・関東オークス(6月開催・2100m)と。

こちらも関東オークスではJRA勢が強くて難しいけど、2006年にチャームアスリープが達成している。


なんて、三冠の意味であったり、三冠馬の評価というのは、それぞれ異なるところはあると思うけど、

日本の芝競馬の三冠というのは、牡馬・牝馬ともに大変な名誉であり、今後の活躍への期待も大きい。

さっきも書いたが、イギリスではセントレジャーに有力馬が挑戦しないので、三冠挑戦がめったにない。

果たして、外国の競馬ファンは日本でクラシック三冠・牝馬三冠を達成する馬が出たことをどう見るか。

今年は三冠を賭けたレースがありましたから、日本国内で行くということは確からしい。

でも、来年には外国遠征という話も出てくるかもしれないし、外国の競馬ファンも楽しみにしてるかもね。


Author : Hidemaro
Date : 2020/10/25(Sun) 23:47
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