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箱根・仙石原経由の帰り道

今日は富士からスタート。

今日は旅行中ではもっとも朝が早い。さっさと箱根に行って、さっさと帰ろう。


以前、箱根に行ったときは、かつての箱根越の街道筋を部分的に歩いて、小田原から三島に抜けた。

今回はその逆に静岡県側から入るわけだが、御殿場駅からバスに乗って入ることにする。

このルートは乙女峠をトンネルで越えるルートになっている。

問題はここを越えるバスなのだが、箱根登山バス(箱根登山鉄道)で調べてもごく本数が少ない。

おかしいなぁと思って調べると、同区間のバスは主に小田急箱根高速バスという会社(箱根登山鉄道とは別会社)が走らせていて、

大半は東京(新宿)から東名を走ってくるバスの末端区間を利用する形になる。

基本的に任意の停留所間で使えて、御殿場駅~箱根方面は予約できないので適当に乗れば良い。

御殿場駅で乗降があるので必ず利用できるはずである。(いざとなれば補助席もあるしね)


問題はこのバスが東名からやってくるということである。すなわちどれだけ遅れるかわからない。

もしかしたら1本前のバスに乗れちゃうかもなと思ったが、それはできず。

35分遅れでやってきたバスに乗ったのだった。

30分~1時間間隔のバスが30分遅れでくるとのでは、もはや時刻表が意味を成さないのが悩みである。

逆に予約がいらないので来たバスに乗れば良いということで、深く考えないのがこのバスの正しい使い方なんじゃないか。

運賃はPASMO・Suicaで払えるが、一応は高速バスなので、乗車時に降車停留所を申告して、紙のきっぷを買うという形。


バスがガラガラだったが、その半分ぐらいがハイキング客で、よくわからないところで降りて行った。

僕が降りたのは仙石案内所前、その名の通り箱根登山バスの窓口があるようだが、それはあまり関係なくて……

そこから歩いて少し、たどりついたのは 箱根湿生花園 という箱根町立の植物園だね。

園内を見て回り、説明を見て、どうしてこのような施設がここにあるのかという理由が理解できた。

このあたり一体を仙石原というが、大昔にはカルデラ湖だったものが、あるときに噴火で湖ではなくなったところである。

ただ、もとが湖だったので、平らな土地が湿地化しており、その草地を利用して暮らしていたらしい。

そこでは湿地帯ならではの植生もあり、ノハナショウブの景観はよく知られていたのだという。

ところが、箱根の観光開発が進むにつれて、草地としての利用が行われなくなり、1970年に定期的な火入れをやめた結果、

湿地は背の高い草木が茂って森林化していった。これを湿地の乾燥化とも言うようだ。


これはこれで自然の姿ではあるものの、湿地の環境を保全する必要があるということで、このあたりにあった水田を買い上げて、

そこに湿地を復元する「仙石原湿原復元区」と、湿原の草花を学ぶための植物園を作ったということである。

箱根湿生花園はこの地域に自生していない植物を含めて湿地の草花を学ぶことが出来る。

そして、箱根湿生花園から湿原復元区の観察路に入ることができるようになって、ありのままのこの地の湿地帯を知ることが出来る。

ここでは、かつての仙石原の湿地の植生を火入れ・草刈りなど人の手も入れながら復元しようとしているようである。

こうして見てみると、さっきみた花がここにもちらほらあるなという学びがあり、よい構成の植物園だなと思った。


あと、仙石原ではススキ原が知られている。さっきの園内・復元区内にもススキはけっこう生えてたけど……

ちょうどその北側を走る「ススキ通り」を歩くと、一面のススキだった。

このススキってのも火入れしないと保てないですね。人の手が入ってこその植生であり、景観である。

観光地化した箱根にとって、ここを草地として使おうとかいうのはもはやないわけで、本来の意味で手入れをする必要はないが、

この景観を維持して観光地としての価値を維持するには手入れが必要という、ちょっと複雑ですね。


もう1つ、箱根で行こうと思ってたのが、箱根湿生花園のすぐ近く、箱根ラリック美術館へ。

ここはおとといに じゃらん の期間限定ポイント(今月末で切れる)の使い道どうするかなぁなんて考えてたときに、

箱根で美術館のチケット代に充当できて、内容も面白そうだぞということで計画に加えた。

ルネ・ラリックという ガラス工芸・宝飾品 を作っていた人の作品を展示している美術館だね。

どうもラリックの作品を個人的に収集していた人が、そのコレクションを展示するために作ったという経緯があるらしい。

もともと森林事業をやっていたらしく、緑豊かな箱根・仙石原に美術館を作ることにしたようなことが書いてあった。

やはり日本にいると日本の工芸品を見ることが多く、そこでガラスってのは全体にしてはそう多くはない。

ガラスの作品を見ていて、光が通るというのがデザイン面の大きなポイントで、そこをうまく考えて作ってるなと思った。

宝飾品にしても透過部があるものがしばしばあり、この透けるものをうまく使うというのがポイントだったんだと思う。

見応えはありましたね。偶然の巡り合わせだったけどよかったですね。


さて、帰るぞ、というわけで箱根湯本駅方面のバスに乗り込んだが、これが大変だった。

箱根湯本駅~仙石~桃源台 はこのエリアの主要系統であり、特に疑うこともなく乗車したのだが、

大平台バス停の手前で「この先、箱根湯本駅まで渋滞となっております。お急ぎの方は大平台駅から電車に乗ることをおすすめします」と案内する。

どういうこっちゃと思ったが、本当にひどい渋滞でさっぱり進まない。歩くよりずっと遅い。(ただし、歩道がないので歩くには危険)

ここは国道1号の旧道区間にあたるが、どうも休日にはひどい渋滞になるようである。

そこで強羅駅~仙石原エリアを結ぶ「観光施設めぐりバス」の意義を理解した。これを使えば渋滞は回避できるのである。

というか、最初、仙石原から帰るに当たって強羅駅経由になるのかなと思ってたら、時刻表上はこっちの方がはるかに遅いし、運賃も高いから違うなと思ったんだよね。

  • 仙石案内所―(バス : 25分)→箱根湯本駅―(電車 : 16分)→小田原駅 バス760円+電車320円=1080円
  • 仙石案内所―(バス : 29分)→強羅駅―(電車 : 39分)→箱根湯本駅―(電車 : 16分)→小田原駅 バス430円+電車680円=1110円

運賃は大差ないか。でも所要時間は強羅経由の方が明らかに不利そうだよね。

なんで仙石~湯本を直行した場合より、強羅~湯本の電車の方がかかるんだって。そこは登山電車特有の事情があるんだが。

でも、実際にはこの渋滞区間を抜けるには時刻表上は10分ほどの区間で、1時間ぐらいかかるんじゃないかなぁ。

ここでトイレに行きたくなったが、とても湯本駅まで耐えられそうにはない。そこで塔ノ沢駅から電車に乗る体でバスを降りることに。

そこまで耐えるのもきつかったがなんとか耐えて、バス停近くの旅館に助けを求めて、トイレを貸してもらい事なきを得た。

そして、駅のある高台へ行く階段をトコトコ上がり、電車に乗って湯本駅へ。いやはやひどい目にあった。


箱根登山鉄道は去年10月の台風の被害を受け、湯本~強羅で今年7月まで長期にわたって運休が続いていた。

代行バスが運行されていて、これの時刻表上の所要時間は34分程度、なので時刻表上はバスの方が早かったということになる。

しかし、ひとたび渋滞となればこれでは全く動かず、この運休の最大の問題は道路の渋滞だったようである。

遅い登山電車も時刻表通り動くという点ではとても重要な存在だったわけである。

しかし、こういう状況だとこの区間のバスがメインであるかのように見せるのはよくないし、乗務員への負担も重いでしょう。

生活路線としてはもっとも重要なのがこれなんだろうし、毎日渋滞するわけではないし……ここら辺は難しいところなのかも。


そこからはロマンスカーに乗るかと思ったが、時間的な効果が薄い(新宿まで乗るわけじゃないから)ということで一般列車で。

そして市内に到着したときにはもう暗くなってて、やっぱり時間かかったなぁって。

強羅経由に回ってても、そもそもの所要時間がかかることを考えれば、30分早く帰れたかどうかってぐらい。

やっぱりなんやかんやとかかったけど、いい寄り道だったと思いますよ。

まだ休日は2日続くので、家でゆっくり過ごそうと思う。


Author : Hidemaro
Date : 2020/09/20(Sun) 22:44
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