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競走馬は勝てば安泰なのか?

先週末でJRAの3歳未勝利戦が終了した。

今後、未勝利馬がJRAのレースに出るとすれば、1勝クラスということになるが、

1勝クラスの馬だけでフルゲートにならない場合のみ出走できるというルールということで厳しい。

なので、1勝クラスでの勝算がよっぽど高い場合を除いては、未勝利馬はJRAを抹消されることになる。


そのまま競走馬引退というのもあるけど、地方競馬へ挑戦する馬も多いんですかね。

これもいつ地方競馬に行くかにもよるけど、比較的早いとご当地ダービーへの挑戦もできたりして……

ナンヨーオボロヅキ / 競走成績 (JBIS Search)

以前、かしわ記念に唯一出走した地方馬ということで話題にしたことがあったが、

2歳7月にJRAでデビュー、JRAで2戦して掲示板入りもなしで、3歳2月に高知競馬場に移籍、移籍初戦で勝利、

そこから勝利を重ね、5勝目は高知優駿(黒潮ダービー)だった。現在は大井競馬場に所属している。


ただ、JRAから地方競馬に移籍した馬は3歳ならば2勝、4歳以上なら3勝すれば、JRAに再転入できる制度目当ても多いと思われ、

地方競馬で相手が弱そうなところで2~3勝して、そしたらJRAに戻ろうということである。

JRAでは地方競馬で獲得した賞金は、1着賞金と、100万円以上の2着賞金を収得賞金として加算するので、

地方競馬で2~3勝すれば、JRAの収得賞金は20万円以上であるはず。(1勝で10万円は加算されるため)

1勝クラスとは収得賞金0円超 500万円以下を指すので、地方競馬での収得賞金が20万円でもここにあてはまる。

というわけで、JRAに戻れば、未勝利戦を勝って1勝クラスになった馬と全く並んで走れるわけですね。


ここでふと思ったのだが、JRAでは未勝利戦を突破すれば本当にそれで安泰なのか? と。

気になって調べたら、年齢と収得賞金によって出走手当の減額というのがあるんだそうで。

賞金のしくみ (JRA)

特別出走手当という全ての出走馬に支払われる手当が次の条件に該当する場合に減額されるとある。(平地の場合)

  • 3歳秋~年末の未勝利馬 : 半額
  • 4歳以上の未勝利馬 : 不交付
  • 5歳以上の収得賞金200万円未満の馬 : 半額
  • 6歳以上の収得賞金500万円以下の馬 : 12万円減額

未勝利戦がなくなった後に、未勝利馬が1勝クラスに出走するのも手当面では不利なのは見ての通りですね。

上位に入って賞金を取れるならそれでもいいんですけど、そういう馬は限られてるでしょうしね。


JRAで新馬・未勝利戦を勝った馬の収得賞金は400万円、なので収得賞金200万円未満というのは、地方競馬からの転入馬しか該当し得ない。

ただ、地方デビューの場合、JRA転入には2歳では収得賞金150万円超、3歳で300万円超、4歳で500万円超が必要ですからね。

どちらかというと、JRAデビューで地方競馬で2~3勝して出戻りして来た馬を想定した制度ですね。

賞金の安いレースを勝って出戻りすると、4歳まではよいが、5歳になると出走手当が半額になると。

もっとも、JRAで新馬・未勝利戦を勝った馬を含めて、1勝クラスに留まっている限りは6歳になると出走手当の減額がある。

でも3歳夏までに1勝できれば、そこから6歳になるまで猶予があるんだから、未勝利を勝てるかどうかはやっぱり大きな差だよね。


このような制度の目的というのは、新しくデビューする馬に機会を与えるため、実力の乏しい馬を退去させるため。

気になったのは、JRAの仕組みでは2勝クラス以上なら何の制限もないと読めて、2勝すればあとは安泰ってことになるんだろうか?

出走手当は満額出るけれど、レースに出られるかというところは問題かも知れない。

ただ、未勝利・1勝クラスの混雑に比べれば2勝クラス以上はまだマシという話も聞くが。

一方で、レースのレベルはクラスが上がるほどに高いわけですよね。

未勝利戦で2着に入ったときの賞金は200万円、1勝クラスで8着に入ったときの出走奨励金(6~8着の賞金みたいなもの)は44万円である。

あるクラスでは掲示板入りして賞金を稼げる馬も、勝って1つの上のクラスにいくとさっぱり賞金を稼げないというのはあると。

勝って自分の実力以上のクラスに到達すると、それはそれで抹消になりかねないわけだね。


このあたり、地方競馬では主催者によっては最近2年間の賞金だけ積算するとか、

そういう仕組みでそのときの実力相応のクラスに割りあてようとするところもあるらしい。

このような仕組みにより長く活躍する馬もいるようだし、馬にとってはよいことだな。

ただ、デビュー希望馬が多い主催者ではなかなかそうも言ってられない。厩舎がパンクするから。

JRAはまさにそうで、勝利できない馬は手当減額などで引退を迫られる仕組みだし、勝利して実力以上のクラスに到達した馬は、それはそれで引退を迫られると。

オープンクラスで上位に入れるような馬ならば、長くやっていけるんでしょうけど、そんなのは一握りだろうしね。


2018年まではJRAでも降級制度というのがあって、年齢を重ねるとクラスが下がる仕組みがあった。

段階的に縮小され続けて、2019年からは全面廃止となった。

2018年時点でのクラス分けは未勝利・500万円下・1000万円下・1600万円下と呼んでいたが、

未勝利で勝てば500万下に、500万下で勝てば1000万円下に……という考えは今と同じだったが、

未勝利・500万円下と2勝して1000万円下のクラスにいた馬が、4歳夏を迎えると降級して500万下のクラスになるとかそういうことがあった。

その後に500万円下で勝つとまた1000万円下に戻るので、同じクラスで複数回勝つことができたんですね。

これで実力以上のクラスに到達してしまった馬を救済しようとしていたが、下のクラスの馬が多くなりすぎるなどの問題もあった。

2019年以降はそういうことがなくなったので、500万円下・1000万円下・1600万円下は各々1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスと言い換えられ、

同じクラスで2回勝つことはできなくなり、実力以上のクラスに到達してしまった馬には救いはなくなった。

一方で、実力のある馬はスムーズに勝ち上がれるようになったので、その点ではいいことではあるんですよね。


Author : Hidemaro
Date : 2020/09/08(Tue) 23:55
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