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フランス式の馬券の売り方

凱旋門賞というと、フランス・パリロンシャン競馬場で開催されるとても有名なレースで、

JRAが海外馬券の発売を始めた2016年から、日本での馬券発売は恒例となっている。

もっともJRAが海外レースの馬券を売るにはいくつか条件があって、リストアップされたレースでも必ず発売されるわけではない。

その発売条件の1つが日本からの遠征馬がいることで、先日、凱旋門賞の第1回登録には1頭の日本馬がエントリーしたとのこと。

2020凱旋門賞(G1)に日本馬が登録 (JRA)

日本からの遠征馬といいつつ、1頭登録したというディアドラ号は昨年5月からイギリスのニューマーケットに滞在している。

昨今の状況から、凱旋門賞に100万円以上の登録料を払って登録しても、スムーズに渡航できる保証が乏しい。

なので、日本馬ゼロとなりかねなかったのだが、ディアドラはすでにヨーロッパにいますから何も問題はない。


日本馬がゼロとならなかったことには、日本の競馬ファンも安堵しただろうし、JRAもフランスギャロも安堵したんじゃないか。

というのも、ここ数年のJRAでの凱旋門賞の馬券売上はおよそ30億円、国内のGII・GIIIレース並である。

と、書くと大したことない気がするけど、実はフランスのPMUでの馬券売上は1.75億ウロ、およそ21億円である。

実はフランスよりも日本の方が多く馬券を売っているのである。ちょっと信じられないけど、どうも確からしい。

JRAの馬券売上のうち、70~80%が払戻金、10%は国庫納付金、残りはJRAの取り分だが、その一部は主催者のフランスギャロに払われる。

一説には3%がフランスギャロの取り分とか。およそ1億円ですか。フランスのG2レースの賞金5回分ぐらいは賄えますね。

残りはJRA取り分で、馬券発売にあたってあれこれ費用はかかるにせよ、実際に馬を走らせるわけじゃないからね。

凱旋門賞の馬券が発売されれば、日本の競馬ファンは、フランス競馬にも、日本競馬にも大きな貢献ができるということである。


JRAの海外馬券は枠連がない以外は日本の馬券発売のルールをそのまま適用される。

世界にはいろいろな馬券の売り方があるところだが、日本のファンにとって、普段と同じ買い方ができるのはなによりのメリットだろう。

ただ、オッズが日本の売上だけで計算されるので、フランスのPMUをはじめとする、外国のオッズとは乖離が出てくる。

こういうとき単勝式のオッズ同士で比較することが一般的だと思うけど、本当はいろいろな賭け式があるはず。

単勝式以外の払戻金をJRAとPMUで比較してるのを発見して、驚いたのはPMUにもワイド相当の賭け式があるらしい。


そこから気になって、PMUの賭け式を調べてみたが、フランス語のページの中から探そうとしても見つかんねぇよと困ってたら、

英語で書かれた「BETTING GUIDE」というのがあって、とても簡潔にまとまっていた。

BETTING GUIDE (PMU International)

ついでにフランス語のページも掘り当てた。

Guide des paris (PMU.fr)

細かい事はフランス語でしか書いてないので、翻訳機にぶっ込みながら確認した。


これを見てみると、賭け式によっては出走頭数によって売り方が変わったり、1日1レースしか売らない賭け式もあるらしい。

  • Simple Gagnant [単勝] : 1頭選んで1着なら的中
  • Simple Placé [複勝] : 4頭以上のレースで発売、1頭選んで1~3着(8頭以上)または1~2着(4~7頭)ならば的中
  • Couplé Gagnant [馬連] : 8頭以上のレースで発売、2頭選んで、1着・2着と順不同で一致すれば的中
  • Couplé Placé [ワイド] : 8頭以上のレースで発売、2頭選んで、1~3着のいずれか2頭と順不同で一致すれば的中
  • Couplé Ordre [馬単] : 4~7頭のレースで発売、2頭を順番を付けて選んで、1着・2着と順番も一致すれば的中
  • Trio [3連複] : 8頭以上のレース(Quinté+対象レース以外)で発売、3頭選んで、1~3着と順不同で一致すれば的中
  • Trio Ordre [3連単] : 4~7頭のレースで発売、3頭を順番を付けて選んで、1~3着と順番も一致すれば的中
  • Super4 : 5~9頭のレースで発売、4頭を順番を付けて選んで、1~4着と順番も一致すれば的中
  • 2sur4 : 10頭以上のレースで発売、2頭選んで、1~4着のいずれか2頭と順不同で一致すれば的中
  • Multi : 14頭以上のレースで発売、4~7頭選んで、1~4着の4頭と順不同で一致すれば的中(選んだ頭数により払戻金が変わる)
  • Mini Multi : 10~14頭のレースで発売、4~6頭選んで、1~4着の4頭と順不同で一致すれば的中(選んだ頭数により払戻金が変わる)
  • Pick5 : 1日2レース発売、5頭選んで、1~5着で順不同で一致すれば的中
  • Quinté+ : 1日1レース発売、5頭を順番を付けて選んで、1~5着と順番一致(Ordre) か 順不同一致(Désordre)、1~4着と順不同一致(Bonus 4)、1~3着と順不同一致(Bonus 3)で的中
  • Quarté+: Quinté+対象レースで発売、4頭を順番を付けて選んで、1~4着と順番一致(Ordre) か 順不同一致(Désordre) または 1~3着と順不同一致(Bonus)で的中
  • Tiercé : Quinté+対象レースで発売、3頭を順番を付けて選んで、1~3着と順番一致(Ordre) か 順不同一致(Désordre)で的中


えらい多いけど、全部同時に売ることはないので。

頭数によって、馬連・ワイド・3連複と馬単・3連単のどちらを売るかが切り替わる仕組みなんですね。

さらに、Quinté+対象レースでは純然たる3連単・3連複はなくなり、Tiercéで代替される。

日本でも競艇(6艇立て)だと順不同の賭け式は売れなくて、圧倒的に3連単、次いで2連単、ここまでで売上の98%ですから。

5~9頭というわりと限定的な範囲で、4連単というべきSuper4の設定がある。

8~9頭だと3連単がなくてSuper4があるという、ちょっとよくわからない感じがしますが。

2sur4は、2頭選んで4着以内に入ればよいので「超ワイド」という感じの賭け式だが、これ払戻付くの? と気になってしまう。

去年の凱旋門賞では1.5倍、堅い決着だとそんなもんらしい。

Multi, Mini Multiは、4連複というべき賭け式だが、選ぶ頭数を4~7頭(Miniでは4~6頭)で自由に選べるところが面白い。

ボックス買いでも同じような効果は得られると思うが、少額で手を出せて、的中すれば必ずプラスになるのはメリットなのか。


そして特定レースでのみ発売する Quinté+, Quarté+, Tiercé は1等・2等といったように的中の仕方によって払戻が変わる。

昨年の凱旋門賞のQuinté+の払戻を調べてみると、順番まで全的中だと1115.2倍と超高額配当だが、

順番以外は的中だと3.8倍、4頭順不同で的中だと1.4倍、3頭順不同で的中だと1.1倍となっている。

5頭順不同で一致はともかく、他は残念賞のようなものですかね。

もともとハズレだと思えば、元返しでもあるだけありがたいでしょうけど。

Tiercéは3連単と3連複を兼ねる賭け式で、対象レースでなければ頭数からして3連複しかないところが、

3連単に挑むチャンスがあるということなのかな。その分、純粋な3連単や3連複よりは払戻は不利になるでしょうけど。


日本では馬券の売れ線は3連単・3連複・馬連の順だが、フランスでは複勝・単勝が多い傾向にあるようだ。

これでもまだフランスは複雑な賭け式の売上も一定ある方とみられていて、

というのもイギリスなどブックメーカーが馬券を発売するところでは、圧倒的に単勝・複勝の売上が多いようである。

ブックメーカーは控除率を低く抑えることで、単勝・複勝でもギャンブルとして楽しめるようにしているという事情もあるらしい。

ただ、そうすると胴元にお金が残りませんから、イギリスの競馬主催者は貧乏で仕方ないという。

JRAでも単勝・複勝の控除率は低めになってるけど、そうはいっても人気馬の単勝・複勝はあんまりおいしいもんではない。

もうちょっと頭を使って、馬連なり買ったほうがいいし、もっと狙いが定まるなら3連単を何点か買うかとか、そういうことですね。


フランスの競馬ファンも、単勝・複勝が好きなのは確からしいけど、そうはいっても旨味が少ない。

やはり売上の一定割合を最初に控除して、それを的中票数に応じて分配するパリミュチュエル方式ではそうなるんですね。

そうはいっても、日本のファンのように3連単フォーメーションで何点も買うようなのはあんまりやらないらしく、

当たりやすそうでほどほどに払戻が付くというところで、ワイド相当のCouplé Placéがけっこう売れているように見える。

2sur4もあんまり払戻付きそうにはないとは書いたけど、これも同じぐらい売れているようである。(発売単位が大きいのもあるかもしれないが)

Pick5, Quinté+, Quarté+, Tiercé といった複雑な賭け式もあるけど、特定レースのみの発売ということで、

全体的にはほどほどに当たりやすい賭け式が人気があるのだろうということが想像できる。


日本で3連単の売上が多いのは、何点もまとめ買いするからで、そうでなければこうはならんでしょう。

ここが日本の公営競技の売上を支えているのは事実ではありますけど。

PMUでは頭数ごとに賭け式が変わっていくのを見ると、主には1点買いとか少ない点数で勝負する前提なんでしょうね。

Quinté+, Quarté+, Tiercéにしても、順番以外的中などの残念賞が設定されているのはそういうことなのかもね。

そう考えるとPMUの賭け式の中には、日本にもあったら面白い賭け式はあるなと思いましたね。

日本だと3連単以外はいらないというヘビーユーザーもいるかもしれないが。

するとPMUの頭数によって馬単・3連単がなくなる仕組みは惜しいだろうなと思う。


最初に書いたディアドラ号は、再来週の日曜(7/5)にイギリスで行われるエクリプスステークスに出走する予定だという。

今年から海外馬券の発売対象レースに指定され、日本からの遠征馬があれば発売できるようになっていたが、

早速初年から遠征馬がいたので、発売対象となった。もしかしたら耳打ちがあったのかもしれないね。

凱旋門賞を2連覇したエネイブル号をはじめとする注目馬もおり、日本のファンからも注目されているレースのようだ。

どれぐらい馬券売れるかは知らないけど、イギリス競馬にとっては大きな臨時収入なんじゃないですか?


Author : Hidemaro
Date : 2020/06/25(Thu) 23:50
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