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馬連と同じ枠連

先週、日本ダービーが終わって、今週からJRAのレースの区分が切り替わる。

先週までは「3歳」「4歳以上」という区分であったレースが、

今週からは「2歳」「3歳以上」となる。未勝利戦だけは3歳限定で9月ごろまで続くのだけど。

2歳馬は今週から続々デビューしていくことになる。そうかとおもったらこの後に及んでデビューする3歳馬もいるんだけど。

3歳馬は1勝クラス以上ではアドバンテージをもらって4歳馬と混ざって走ることになる。


明日の安田記念は超豪華メンバーと言われている。

14頭中10頭がGI勝ち馬というなかなかのドリームマッチである。

注目を集めるのは「現役最強馬」と言われるアーモンドアイ、これを勝てば芝GI 8勝という日本新記録になる。

ここに注目が集まっているけど、他も実力馬揃い、この馬の単勝オッズがこんなに高いの!? という感じらしい。

勝者は(同着にならない限りは)1頭だけだけど、多くの馬がいい走りを見せられるといいですね。


そんな安田記念の枠順を見て気になったことがあった。

第70回 安田記念(GⅠ) 出馬表 (JRA)

アーモンドアイが注目されていると書いたが、その次に注目されているのがインディチャンプである。

昨年覇者で、秋のマイル王決定戦・マイルチャンピオンシップの優勝馬でもあり、前哨戦のマイラーズカップの優勝馬でもある。

アーモンドアイがいなければ圧倒的1番人気だったんだろうなと。

僕が気になったことは、この2頭がともに4枠に入っていること。そして同じオーナーであること。


騎手はオーナーが決めた柄の服(勝負服)を着て、枠番の色の帽子をかぶって走る。

同じオーナーの馬が同枠に入る場合、勝負服と帽子の組み合わせが被ってしまうので、

この場合は染め分け帽という、一方の馬の騎手は2色になった帽子を被る。

染め分け帽になるとかえって見分けはしやすいかもね。


染め分け帽は大した問題ではなく、どちらかというと気になったのは「枠連」という賭け式のことである。

JRAではWIN5を別とすれば 単勝、複勝、枠連、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単 という8つの賭け式がある。

馬券の種類 (JRA)

馬連は1着・2着の馬を順不同で当てるもの、枠連は1着・2着の馬の枠番を順不同で当てるというもの。

賭け式としての歴史は枠連の方がはるかに長い。現在の枠連が導入されたのは1963年、一方の馬連は1991年導入である。

コンピュータが発展した現代では信じられないことだが、全ての馬の組み合わせの馬券を売ることは難しかったらしい。

今は多くても18頭立てだけど、昔は24頭立てとかさらに多かった時代もあって、24頭立てだと馬連の組み合わせ数は276通り。

これを8枠に集約して、1着・2着を順不同で並べると36通りで済むので、はるかに販売・計算が簡単だったのである。


この枠連の罠として、1着・2着の枠番が同じになることがあって、このような組み合わせを「ゾロ目」と言う。

1着が4枠の馬で、2着は他の馬という予想をしたとき、枠連で 1-4,2-4,3-4,4-5,5-6,5-7,5-8 というのを買うと、

1着・2着ともに4枠になったら、ゾロ目を買っていないので、いずれも当たらないということになる。

このような罠があるため、枠連でゾロ目の払戻は馬連より高くなることが珍しくないという。

例えば、今日の東京10Rは枠連7-7が14730円の払戻、一方の馬連が13680円だったという。

同じくゾロ目になった東京9Rは枠連8-8が1050円の払い戻し、馬連では1150円ということで、枠連の方が安かったんだが。


安田記念について言えば、4枠は2頭ですから、枠連4-4は、アーモンドアイとインディチャンプの馬連5-6 に等しい。

馬連では一番人気必至の組み合わせと全く同じものが枠連でも買えるということで、一体どうなるのかと気になっていた。

安田記念の馬券は今日から売り始めていて、現時点でのオッズを見ると、枠連4-4のオッズは3.9、馬連5-6のオッズは3.8、

いずれも一番人気で大きな乖離は見られない。さすがにこれはそうなるよね。

枠連4-4と馬連5-6の両にらみで、乖離があればオッズが高い方を選んで買うでしょうから。


正直なところ、枠連という賭け式の存在に疑問を持っているファンも多いそうである。

昨年度のJRAの売上構成比では多い順に、3連単(31.0%), 3連複(20.5%), 馬連(13.8%), 複勝(8.8%), ワイド(8.8%), 馬単(6.4%), 単勝(6.4%), 枠連(2.9%), WIN5(1.2%) となっている。

WIN5を別とすれば、枠連はぶっちぎりで売上が少ないことがわかる。

複数の組み合わせを買うとき、組み合わせ数を少なく出来るとか、比較的的中しやすいというメリットはあるはずなのだが。


枠連という賭け式の難点として、発走前に取消になった場合、同じ枠に1頭でも残っていれば返還にならないというのがある。

ゾロ目は同枠に2頭以上いないと成立しないので、1頭になれば返還になるけど、3頭が2頭になっただけなら返還にならない。

人気馬目当てに枠連を買った後で、何らかのアクシデントでその人気馬が除外になっても返還がないというのは、

いろいろトラブルを引き起こしてきたところで、JRAも手を焼いてきた経緯があるそうである。

馬連が登場したことで、この問題から解放されることになり、枠連の売上割合は年々下がっている。

枠連を買っているのは昔からの競馬ファンが多いのではないかとのことで、割合低下はファンの世代交代を表しているのかもしれない。


確かに枠連というのは数字上は当たりやすい賭け式のようである。

2頭選ぶ賭け式の中でもっとも当たりやすいのがワイド、順不同で2頭選んで1~3着に入れば的中である。

18頭立てのレースで153通りの買い方があって、このうち3通りが的中なので、単純には1/51で的中となる。

一方の枠連は36通りで、このうち1通りが的中だから、数字上はワイドより的中しやすい。頭数次第ではあるけど。

でも枠に賭けるというのは全く直感的ではないですからね。

かつて掲示板に貼られたという賭け式ごとの特徴を表したポスターには「時には、予想もしない当たり方」と書かれていたという。

なんかよくわからないけど的中してしまうということは、予想のやりがいが乏しいということなんじゃないか。


とはいえ、枠連も賭けが成り立たないほど売れていないわけではない。

というか競馬は賭け式ごとの売上のバランスがけっこうよくて、特定の賭け式がすごく買いにくいということはない。

これだけ言われている枠連も極端なオッズになることはそうそうない。


競艇(6艇立て)は、賞金王決定戦の売上票数を見ると、3連単が94.1%、2連単が4.4%で、これでほとんどを占めている。

その次に売れている3連複で0.95%、2連複、拡連複(他の公営競技のワイドのこと)、単勝と続き、複勝では0.02%という。

競馬では単勝・複勝にドンと多額賭けることはよく行われるが、競艇では単勝・複勝でそんなことは決して出来ない。

あまりに売れないので、単勝・複勝は的中なしとなることも多いらしい。(ちなみに複勝は2着払い)


競輪(9車立て)・オートレース(8車立て)では単勝・複勝は存在しない。あまりに売れないから廃止しちゃったそうで。

昨年の日本選手権競輪では、3連単が79.1%、2車単が12.2%、3連複が5.5%、これでほとんどである。

2車複が1.1%、2枠単が1.0%、2枠連が0.6%、ワイドが0.5%となっている。

実は競輪にも枠をつかった賭け式があるんですね。9車を6枠にしても競馬ほどのインパクトはないのでさっぱり売れないが。

せめて枠の賭け式をやめて、2車複の売上が上がるようにすればいいのにって思っちゃいますけど。


こういうのに比べれば競馬の枠連はまだまだ売れてる方ですよね。

他の賭け式に比べれば、明らかにファンは少ないと思いますけど。

意外とワイドって売れてるんだなとは思いましたけどね。2005年には4.2%だったのがじわじわと伸びている。

逆に馬単は登場当初(3連単登場前)は20%以上あったが、じわじわ減って、今や6.4%である。

競艇や競輪を見るとポテンシャルはありそうな賭け式だが、競馬にとってはあまり手応えのない賭け式なのかね。

それでも枠連よりははるかに売れてますけど。予想はしやすいですからね。払戻で報われるかはさておき。


Author : Hidemaro
Date : 2020/06/06(Sat) 23:56
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