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消える百貨店はなぜ

ここ最近の百貨店にまつわるニュース3つ。

徳島県が日本初の「百貨店ゼロ県」に 行き場失う上顧客 (Yahoo!ニュース)

県庁所在地で初、百貨店が消える 山形の老舗大沼が破産 (朝日新聞デジタル)

ドン・キホーテ運営のPPIH、宮崎の橘百貨店を買収 (日本経済新聞)


まず1つ目、そごう・西武 が5店舗の閉店を発表したことについて。

西武岡崎店・西武大津店・そごう西神店・そごう徳島店・そごう川口店 の5店舗が対象。

西武秋田店・西武福井店は存続するが、営業規模を縮小するとある。

多くは衛星都市と言えるが、徳島については徳島県で唯一の百貨店がなくなるということである。

大津も県庁所在地ではあるが、京都にごく近いし、なにより滋賀県最大の都市である草津市には近鉄百貨店がありますからね。


徳島にはたびたび足を運んでいるが、アーケードの商店街がいくつもあるということで、かつての繁栄を感じる一方、

今は軒並みシャッター通りということで、大きく衰退したことを強く感じさせられる。

同様のことを感じたのが山梨県の県庁所在地である甲府で、事情は似ているんだろうなと思ったが。

一般的に百貨店にとっての逆風というと、郊外のショッピングセンターやインターネット通販の発展というのはあるけど、

徳島の百貨店にとっては、淡路島を挟んで対岸の神戸・大阪の百貨店との競合は大きな要因だったはず。

神戸・大阪までバスで2時間ほど、ちょっと遠いといえばそうだけど、百貨店の満足感は全く違うだろう。


一方で、そごう徳島店は地元の需要をつかんでいた面もあって、それが店舗外での売上が全体の4割を占めているということ。

こういう需要のためにサテライトショップを残したり、隣接地域の百貨店がサテライトショップを作ったりすることはよくある。

隣接地域といっても、徳島県内で唯一の百貨店がなくなるということは、県内の他の百貨店が……というわけにはいかない。

そごう といえば対岸の神戸にあったような、と思った人もいるかもしれないが、今は阪急百貨店になっている。

そごうの跡地に百貨店が入る可能性もまだ残されているが、あまり可能性が高いとは言えないでしょう。


2つ目、山形市の大沼という百貨店が倒産・営業停止したというニュースである。

1つ目のニュースでは徳島県が日本初の百貨店ゼロ県に、と書かれていたが、実際には山形県が日本初となった。

消費税率の変更があったのと、暖冬で冬物の衣料品の売れ行きが低調で、これが追い打ちをかけたとされている。

山形県唯一の百貨店にとってのライバルも徳島と似ていて、山を越えた先の仙台の百貨店との競合もあったようだ。

山形と仙台の間を通学する大学生が多いこともよく知られている。(cf. 仙台と山形は近いらしい)

よくよく調べてみると、仙台の藤崎という百貨店が山形にサテライトショップを持ってるんですね。

そう考えると、山形県内の百貨店への需要というのは、仙台の百貨店で受け止められるということなのかなと。


3つ目、宮崎市のボンベルタ橘を運営する会社がパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)に買収されると。

PPIHというとドン・キホーテを傘下に抱える会社で、最近ではユニーを現ファミリーマートから譲り受けたことでも知られる。

ユニーがドン・キホーテとの複合店舗にリニューアルされたように、ボンベルタ橘もドン・キホーテ化するとのこと。

ボンベルタ橘の向かいには 宮崎山形屋(やまかたや) という百貨店があり、宮崎県内ではもっとも充実した百貨店のようである。

ボンベルタ橘は1976~2007年の間、イオングループに属していたこともあってか、日本百貨店協会には加盟していなかった。

これまでの経緯から百貨店と認識されていたが、すでに専門店ビル化が進んでいたとも。


PPIHがボンベルタ橘を買収したのは、それだけのポテンシャルがあったからだろう。

宮崎に行った時、中心市街地の賑わいは実感していたが、ボンベルタ橘もそこに寄与しているとされている。

イオンモール宮崎の開業後、ボンベルタ橘は大きく影響を受けたという。(この当時はイオングループだったのだが)

イオングループから離れ、地元資本で立て直しを図った結果、今のボンベルタ橘があるとされている。

PPIHもユニーのドン・キホーテ化には手応えを感じているようで、特に衣食住の「住」に関わる製品の売り上げの伸びが大きいようだ。

たいてい衣料品に依存する百貨店、今のボンベルタ橘がいかほどかは知らないけど、ドン・キホーテ化は補完的なのかもしれない。

なにより、お向かいの山形屋が本格的な百貨店としてあるわけですから。既存客が多少離れても受け皿はある。

もちろん、既存客を手放さずにドン・キホーテ化できれば、それが一番よいでしょうけど。


最初にそごう徳島店閉店のニュースを見たとき、わからんではない話だとは思ったが、

セブン&アイ(そごう・西武 の今の親会社) は本当にコンビニ以外に無気力で仕方ないなと思わずにはいられなかったものである。

イトーヨーカドーの閉店が相次いでいるのもそうだし、百貨店もこういう扱いである。

確かにGMSも百貨店もかつてほど稼げない商売になっているのはそうだけど、もうちょっとやり方があるだろうと。

そごう・西武もパッとしない店が多いのはそうで、両チェーンとも経営危機を経験して、今の姿になったという経緯がある。

セブン&アイがいくらコンビニにお熱だといっても、西武池袋本店を抱える そごう・西武 を手放すとも思えないし。

ただ、そういう姿勢では、残る店にとってもよい影響があるとは思えない。

これは実際にイトーヨーカドーに毎週のように行って感じていることである。GMSに本気のイオンとは差が広がるばかりである。

そごう神戸店と西武高槻店の阪急百貨店化をたいへん良心的と思うほどに、そごう・西武の残された店舗の先行きは不安である。


Author : Hidemaro
Date : 2020/02/02(Sun) 13:07
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