スーパーでPayPay
今日は市内の商店街に行く用事があったので、ついでに商店街にある西友で買い物をしてきた。
店内に入るとPayPayマークを貼ったレジが。
そういえば、イトーヨーカドーとともにPayPayを導入したって書いてあったな。
ちょうど昼時、PayPayで決済すればPayPayボーナス10%が付くキャンペーンの対象にもなる。
コンビニだとPayPayはストアスキャン方式、レジで画面のバーコードを読み取る方法である。
てっきりスーパーも同じだと思ってたのだが、イトーヨーカドーも西友もユーザースキャン方式なのだという。
確かにPayPayのメインはユーザースキャン方式で、手数料面でも有利な設定になっている。
最低限、QRコード1枚貼るだけで導入できるのは、他のキャッシュレス支払い手段の導入が難しかった店にとってはありがたいもの。
ただ、QRコードを読み取って、金額を入力してと、まごつきがちな方法でもある。
それでもレジと別置きされた端末を叩いてクレジットカードを挿入して、暗証番号またはサインを求めるよりは早いとも言えるが、
これらのスーパーでのクレジットカードは基本的にサインレス決済だから、勝ち目がない。
当たり前の事ながら、有人レジでなければPayPayは使えない。
支払時に「PayPayで」と申し出ると、A4判に刷り出されたQRコードを見せられる。
これをスキャンして、店員に画面を見せながら金額を入力して、支払いとすれば終わり。
受けとったレシートには「売掛 ¥2,345」のように表示されていた。
イトーヨーカドーでは「特別掛売」という表示になるらしい。
いずれにも共通して言えることはPayPayのためのレジ改修をしていないだろうということ。
PayPayを導入するまで「売掛」とか「特別掛売」という支払い手段を使うことがあったのかはよくわからない。
一般の消費者向けに使う科目じゃないでしょうね。特別契約がある法人にでも適用してたんだろうか。
レジ単位なのか店単位なのか、PayPayの売上金額で掛売の金額を消し込めばいいんだろうけど。
スーパーでのPayPay導入は試行的なところもあるんだろうかなと思った。
コンビニでは、ローソンは以前からAlipayを導入してたし、ファミリーマートはFamiPayを見越してのPayPay導入だっただろうし、
セブンイレブンも7payと同時の導入だった。(7payは結局消えてしまったが)
それなりの計画を持って、レジなどのシステム開発に投資してのPayPay導入だったんじゃないかと思う。
それに対してイトーヨーカドーも西友も取って付けたようなPayPay導入だが、
これで混乱なく利用が広がればいいし、やっぱりダメだって剥がしてもほとんどお金がかかってないから痛くもない。
ユーザースキャン方式でやっていく上での課題は、おそらく2つあって、
1つが支払いにかかる時間、もう1つが支払金額などのミスが起きないかってことだよね。
店側に何の設備もいらないかわり、金額も客が入力するという、日本ではあまりなかった決済方式である。
日本では消費者が小切手払いする文化はないですからね。せいぜいタクシーチケットぐらい。(それももはや一般的ではないが)
とはいえ、PayPay利用者もユーザースキャン方式にはけっこう慣れてきた気がするし、これらの懸念はあまり問題にならないのかもしれない。
余談だけど、西友はクレディセゾンとともに、日本で初めてサインレス決済を導入したスーパーである。
最近までセゾンカードにICチップが埋め込まれていないカードが多かったわけだけど(今さらICカード付きへの交換を進めている)、
サインレス決済なら磁気ストライプしか使わないし……という発想があったのかもしれない。
現在は西友とクレディセゾンの資本関係は切れているけど、今でもそれなりに密な関係は続いているようで、
ウォルマートカードで毎日3%OFFという優待を設けて、キャッシュレス化を推し進めてきた側面もある。
そんな西友がPayPay導入というのは、クレジットカードの敗北? と思わなくもない。
いや、必ずしも競合するもんではないけどね。西友でたくさん買う人ならやっぱりウォルマートカードじゃないと。
Author : Hidemaro
Date : 2019/09/16(Mon) 17:28
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