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インターネットの百貨店とスーパー

ヤフーがZOZOの株式公開買付をするというニュースが流れていて、

そういえばZOZOTOWNってどういう商売なんだっけ? ということが気になった。

確か「ZOZOBASE」とかいう物流基地を持っていたはずで、

ヤフーがやっているYahoo!ショッピングとは異なる商売だとは思ったが。


ビジネスモデル (ZOZO)

ZOZOTOWNの主な商売は受託ショップ、各ブランドの在庫を倉庫に預かって受託販売をしている。

ZOZOとしては、売上高の一定割合を販売手数料として受けとる。

メーカーの自社ECサイトを受託するフルフィルメント業務なども行っているが、

ZOZOTOWNで売るか、自社で売るかという入口の違いだけでやっていることはほぼ同じ。


この商売を見て、百貨店に似ているなと思った。

というのも、百貨店というのは、多くの商品を扱っているが、大半の商品では店側が在庫リスクを負っていない。

典型的な取引方法の1つに消化仕入れという方法がある。

百貨店に商品を置くが、この時点ではメーカーに所有権がある。

これが実際に売れることになったら、百貨店はメーカーから仕入れ、百貨店は客に販売すると。

百貨店では商品代金全てが売上に計上され、ZOZOTOWNでは商品代金の一部が販売手数料として売上に計上されるという差はあるが、

この仕組みだと百貨店は売れた商品しか仕入れないのだから、販売手数料だけかすめ取ってるのとあまり差はない。


あと、ZOZOは単に預かった商品を注文に応じて出荷するだけの商売をしているわけではない。

ヤフーの公開買付の発表資料に書かれていたのだけど、ZOZOの特徴として

ささげ業務(「撮影(さつえい)」「採寸(さいすん)」「原稿(げんこう)作成」)による統一的なユーザー体験の提供

と書かれていたが、ZOZOは入庫した商品をWebサイトに掲載するための作業もやっている。

それはZOZOに掲載される商品をメーカーを問わず統一的に並べられるようにするためのこと。

ここら辺も百貨店っぽいですね。複数のメーカーの商品を同じところに陳列することは普通にあるわけだから。


Yahoo!ショッピングはインターネットのショッピングモール、数多の店の集合体である。

ヤフーでは2015年に「eコマース革命」を掲げ、Yahoo!ショッピングの出店料・売上ロイヤリティを無料にした。

だからといって全く無料になったわけではないけどね。

決済サービスの利用料は別としても、Tポイント原資(最低1%)とキャンペーン原資負担(PayPayボーナスなどの原資として一律1.5%)の負担は必須となっている。

このあたりはYahoo!経済圏への上納金みたいなものだが、最終的には客に還元されるものという主張である。

条件次第ではあるけど、同業他社に比べれば、出店にかかる費用は安いということで、Yahoo!ショッピングの店舗は大変充実した。


一方で、ヤフーとアスクルは提携して「LOHACO」を運営している。

Yahoo!ショッピングの1店舗のように表示されるが、Yahoo!ショッピングそのものではないという立ち位置が複雑だが。

アスクルはオフィス用品の通販を主としてきたが、そこから家庭で使う日用品にスコープを広げたのがLOHACOだった。

もともとアスクルは文具メーカーのプラスから独立した会社だったが、LOHACOサービス開始の頃にヤフーの子会社になっている。

この前、ニュースで話題になっていたときに、ヤフーの子会社になってたのってびっくりしたんだけどね。

アスクルという名前の通り、当日または翌日配送というポリシーがあって、そのための物流を持っている。

そのインフラを生かして家庭向けの日用品の配送をしようということで、ネットスーパーみたいなもんですね。


ということで、ヤフーはYahoo!ショッピングという商店街に、LOHACOというスーパーマーケット、ZOZOTOWNという百貨店を持つような形になる。

あと、ヤフオク!もあるので、これは個人間取引を主にしているが、法人も参加しているので、雑多ではあるけどリサイクルショップとも言える。

そもそも、ヤフーがZOZOの公開買付に至った経緯には、この秋から始まる「PayPayモール」に向けた協業交渉がある。

PayPayモールは「プレミアムなオンラインショッピングモール」を目指しているらしい。

Yahoo!ショッピングの出店者に限らず、一定の条件を満たせば出店できるモールとのこと。

Yahoo!ショッピングのうち規模が大きく良質な店と、Yahoo!ショッピング外にいるが規模が大きく良質な店が出店できるということ。

そこにはもちろんLOHACOとZOZOTOWNもいるのだろう。


ちなみに、ヤフーはこの10月に持株会社の Zホールディングス と、事業会社のヤフーに分社化されることが決まっている。

なぜ「Z」なのかというと、「Y」の次の字だからということらしい。

ヤフーはポータルサイトやインターネット広告をやっている会社だが、

最近ではジャパンネット銀行、ワイジェイカード(旧KCカード)、ワイジェイFXといった金融事業が拡大していて、

小売業として アスクル、(公開買付が成立すれば)ZOZO を抱えることになる。持分法適用会社にはブックオフもいますね。

持株会社への移行の背景には、このような事業の多様化、特に金融事業の拡大が大きいようだ。

小売業が金融業・不動産業に手をのばすのと重なる部分もある気がするが、背景はそう変わらないのかも知れない。


Author : hidemaro
Date : 2019/09/12(Thu) 20:19
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