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鉄道も集中工事

5月24日~6月3日の10日間で阪神高速神戸線を終日通行止めにしてリニューアル工事をするらしい。

阪神高速3号神戸線リニューアル工事 (阪神高速)

通行止めになる区間は湾岸線と並行していない湊川~京橋なので、影響は大きそうだが、

新名神の開通で、中国自動車道・北神戸線を使った迂回が現実的になったというのも背景にあるようだ。

このように終日通行止めでの工事を積極的に行うのは阪神高速特有のことらしい。

期間中の影響は大きいが、短期間で効果的な工事ができるということで、阪神高速では最善の策と考えているようだ。


ところかわって、JR西日本の山陰本線で昼間に列車を運休して集中工事を行う告知が出ていた。

山陰線における昼間時間帯の集中工事の実施と今後の線路設備改良工事について (JR西日本)

鉄道では夜間は列車が走らないので、夜間に工事を行うことが一般的だが、大変そうだとは思っていた。

時間がかかる工事では終電・始発付近で一部運休にするようなこともあるが、あくまでも夜間工事の時間確保のためである。

今回の告知は改良工事を昼間に行うために日中の列車を3日間にわたり運休し、バス代行するというものである。

通勤・通学の利用が少ない日中の6時間程度を運休し、それ以外の朝夕は通常通り運行するとのことである。


かつて、JR西日本の一部路線では保守工事のため、毎月決まった日に昼間の列車を運休していた。

バス代行輸送すらないということで、その日の日中は移動するなということである。

利用者が少ない路線というのも背景にはあるが、桜井線・和歌山線のようにそこそこ利用者の多い路線もあった。

さすがにそれは問題だということで、ある時期から定期的な運休はなくなり、運休をする場合でもバス代行輸送を行うようになった。

今回の山陰本線の日中の運休もやっていることは似ているのだが、日常的な保守工事というよりは、

集中工事と書いてあるように、将来的な維持管理を効果的に行うための大規模改修という位置づけなのだろう。

今後、区間ごとにこのような集中工事が設定されるようだ。


日中に工事を行うメリットは、工事の効率が高いことと、作業員への負担が軽いこと。

「労働力人口の減少に伴い線路保守作業員の確保が困難となりつつある状況において」とあるように、作業員の負担軽減という意味合いが強いようだ。

日中に工事ができると、工事計画にどういう差が出てくるのかわからないが、

単に夜間の工事を昼間に移すのも選択肢だし、日中と夜間の工事を併用して工期を短縮するという選択肢もある。

どちらも作業員のやりくりという面ではメリットがあるだろうと思う。

3日連続の工事にしていることからも、まとめて工事をすることで効率化することは意図していると思う。


日中運休による工事が計画されているのは、山陰本線の益田~小串の区間である。

山陰本線は京都~下関という長大路線で、区間によってずいぶん姿が変わる。

通勤電車や大阪・京都との特急が多く走る 京都~城崎温泉、都市間路線として快速列車や特急が比較的多く設定されている鳥取~米子~出雲市、

それに比べれば寂しいが1時間に1本程度の列車は設定され、特急も多少走るのが、城崎温泉~鳥取と出雲市~益田である。

ただ、益田~下関は特急の設定もなく、下関市内で比較的利用が多い小串~下関を除けば、1時間に1本以下である。


この区間に特急の設定がないのは、スーパーおき号が鳥取~米子~益田~新山口という運行をしているからで、

もはや日本海沿いに走り続けるより、島根県西部から直近の新幹線駅である新山口駅に山口線を走った方が便利だからということだ。

ちなみに去年、豪雨で山陽本線が不通になったときに、山陰本線に迂回した貨物列車も山口線を使って山陽本線に復帰している。

他の山陰本線は曲がりなりにも主要路線という体裁はあるが(城崎~鳥取はちょっと怪しいけど)、この区間については単なるローカル線である。

日中運休での工事を計画した背景には、特急も走らない重要度の低い区間ということもあるんだろうな。


集中工事のメリットが乗客にどう還元されるかというと、なかなか難しい。

阪神高速では神戸線リニューアル工事のメリットをこのように示している。

今回のリニューアル工事で実施する舗装及びジョイント補修などを通常の車線規制工事で実施する場合、工事日数が約140日必要になります。

これらの工事は、連休や大規模イベントのない比較的交通量の少ない休日の昼間に実施せざるをえず、試算では約2 年4 ヶ月の期間が必要となります。

現に老朽化により緊急工事が多く発生しているので、早期のリニューアル工事は大きなメリットだし、

長期間にわたり休日の車線規制で渋滞に巻き込まれるより、計画的に対策できる短期間の集中工事の方が影響は小さいのは確か。


鉄道にも同じようなことが言えるかと思ったが、もともと他の路線では夜間工事で対応しているわけで、乗客への影響はほとんどない。

工期を短縮できるのはメリットかもしれないが、そこまで急を要する話かというとそうでもないような気はする。

先延ばしすると、今後の保守に影響が出るから、JRにとってみればできるだけ早くやりたいだろうが。

ここで集中的にやれば、以後の保守の手間は大きく減るはず。

それが道路だったら車線規制しての工事という形で利用者に見えるけど、鉄道だと夜間工事だろうから見えにくい。

それだけにうちの路線だけ、という思いも利用者にはあるかもしれないが。


利用者の多い朝夕は平常通り運行なので、問題は日中のみということで、利用者もある程度対策できる。

連日の日中運休なので、病院に行く日を1日ずらせば済むとか、そういう話ではないけど。

日中のバス代行輸送が効果的にできるかどうかというのもポイントだろう。

日中なら道路の渋滞はあまりないだろうが、道路が並行していないとバス代行輸送がやりにくい。

利用者が多い路線ではやらないだろうけど、条件が揃えば活用されそうだとは思った。


Author : hidemaro
Date : 2019/04/05(Fri) 22:47
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