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検査装置も古い

今、古い製品の再設計をやっているんだけど、

大きな懸念だったのが、検査装置が流用できるかどうかということ。

製品が古いということは検査装置も古いから。


その検査装置を工場から持ってきてくれたのだが、検査項目に対してコンパクトである。

素直に検査項目を実現しようとすると、いろいろな機器を並べてやらないといけないと思うんだけど、

どうもそういう周辺機器を検査装置の中で模擬しているらしい。

さらにこの検査装置を使う場合、検査工程のほとんどを全自動でやってくれるのだという。

オールインワンで全自動というと、検査装置としては申し分ない気がするが、製品の再設計にとっては不都合だ。


再設計を進めている製品には、現在は使用されていない機能がいくつもある。

本当ならばその機能を削除してもよかったのだが、実際に削除しなかった。

なぜならば、検査装置ではもはや使用していない機能の検査も行っているから。

そこまでした理由は検査装置が古すぎて大きく手を加えることが難しかったから。

このように、できるだけ従来の検査装置を流用することを意図して再設計を進めたのだった。


というわけで、検査装置に試作品を取り付けて、検査を通してみたのだが、途中で止まってしまった。

止まってしまった検査項目を調べると通信系のテストで、確かに通信がなにかおかしいらしい。

通信線の波形観測などを行った結果わかったのは、検査装置の内部で通信相手を模擬しているのだが、通信バスの仕様違反になっているということだった。

再設計時に変更したところではあって、バス仕様に照らして問題ないから変更しても問題ないと考えていたし、

本来想定されている通信相手とは全く問題なく通信できているので、問題になるのは検査装置だけ。

パラメータの微修正でこの問題は解決したのだが、まさかこんなことになってたとはなぁ。


修正後はこの検査をパスするようになったのだが、次の検査項目で止まってしまった。

エラー表示を見ると「○○の電圧レベルがNG」ということがわかった。

確かに再設計後の回路は○○の電圧がおかしいという問題があって、現在調査中なのだが、一方で判定値から外れるほど悪いとも思えなかった。

本当かなぁと思いながら、○○を回路から切り離して、外から電圧を印加したのだが、規定の電圧を印加してもNGのまま。


検査装置の設計資料をいろいろ掘ったところ、検査装置に搭載されているマイコンの資料が見つかった。

マイコンのアセンブラのコードと説明資料があったのだが、この説明資料にはピンポイントで ○○の電圧レベルの検査について書かれていた。

どうも、過去にこの検査でNGになる製品が多発したようで、その対策として判定方式に少し変更を加えたそうだ。

そのときに、この検査の原理なども含めて詳細に書いてくれてあったのだ。

他の検査は詳しい原理を一切書いておらず、アセンブラを解読するしか手がないところだったのだが、不幸中の幸いだった。


その結果わかったのは、この検査装置では○○の電圧レベルを間接的に測定しており、製品の内部回路に依存しているということ。

そして、その回路について、再設計時に手を加えていて、その結果としてNGになってしまったということだ。

設計変更した理由は部品供給性の問題だったようだ。

まさか、この設計変更が検査に影響するなんて、誰も予想していなかった。

検査手順には○○の電圧レベルを直接測定するように書いてあるし、検査装置の説明書にも間接的に測定していることは書かれていない。

もしも、この回路に依存していると知っていたら、設計変更するにしても、検査に影響しないように対策することはできたと思うのだが。


この問題について試作品のマイコンで暫定対策を行ったところ、残る検査はすべてパスした。とりあえず一安心ではある。

この暫定対策は再設計後の製品ではほぼ問題にならないので、これを恒久対策にしてもよいのでは? とも思ったのだが、

将来的に用途が拡張されたりすると問題になりかねないので、チームリーダーはこの対策に慎重である。

一方で、生産技術の担当者は、検査装置に改造を加えることで、この問題を回避することも考えているようだ。

というわけで、この暫定対策は製品には採用されない可能性が高まっている。


本来であれば、検査装置に搭載されているマイコンのプログラムを修正するなどするべきだと思うのだが、

なにぶん古い検査装置なので、マイコンの開発環境などももはや失われてしまっている。

じゃあ、全く新しく作り直すかというと、それはそれで費用も時間も労力もかかる。

幸い、検査でNGになる要因が明らかになったので、ピンポイントでの対策が可能になったので、

検査装置のプログラムに手を加えない範囲の改造でなんとかできるんじゃないかとなっている。

邪道ではあるけど、もともと検査のやり方は邪道だったので仕方ない。


最初に検査NGになったときには、これは迷宮入りかと思ったのだが、

結果的には1日でNG要因を全て洗い出して、それさえ修正すればあとはOKとわかったのはよかった。

とりあえず一安心。


Author : hidemaro
Date : 2018/10/18(Thu) 23:54
電気・数学・物理 | Comment | trackback (0)

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