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寂れたかつての銅山

東武に乗るので、まずは北千住駅を目指して進む。
路線検索でもどうしても北千住駅に誘導されるのでなんでだろ?
って思ったら北千住始発の電車だったらしい。浅草でも押上でもだめなんだと。
目的地は栃木県のはずだけど、まずは群馬県の館林を目指す。
東武伊勢崎線系統は運行形態が複雑で、路線も複雑だし、乗換駅も場合によりけり。
今回は館林・太田で乗り換えて桐生方面へ向かう。
館林から先は短いワンマンカーで、なおかつ行き違い待ちをしつつ進んでいく。
実は特急だと乗り換えなしなのだが、特急を使ってもあんまりメリットが出なかったんだよね。
なぜか。この次に乗り換えるわたらせ渓谷鉄道の列車の本数が少なくて、特急との接続より一般列車との接続重視に見えるから。
わたらせ渓谷鉄道、略して「わ鉄」・・・・・・なんだその略称。
桐生から足尾まで渡良瀬川沿いに進む路線で、トロッコ列車が有名。
けどトロッコ列車は臨時列車で夏休み期間は平日の運行もあるが、まだそういう時期ではない。
東武との乗り換えは相老駅でおこなう。一旦改札を出てきっぷを買い直した。
ホーム上のICカードリーダーにタッチして、車内にいるきっぷ売りの人から買ってもOKだったらしいけど。
渡良瀬川沿いを進んでいくが、上流に行くほど岩がごろごろしたような景色になっていく。
そうこう言っているうちに足尾銅山の玄関口、通洞駅に到着した。
ここは栃木県日光市、さっきまで群馬県にいたのになぁ。
駅近くに止まっている車を見るとナンバープレートに「宇都宮」と書いてあるのがすさまじい違和感。
今は緑に囲まれた平和な村だが、かつては銅山の町としていろいろあったところだった。
そんな銅山のテーマパークが「足尾銅山観光」である。
ちょうど昼ごろに着いたので、昼ご飯を食べようと思いレストハウスへ。
これは廃墟なのでは、という見た目だったが、中では細々と営業している店がある。
客も店員も見えんが、呼び出すと店員が出てきた。
平日で客が少ない観光地でも、ここまで寂れたところは初めて見たような気がする。
銅山に入るトロッコも1人だけで乗り込んで入るのだった。
足尾銅山は古河が開発した銅山の印象があったが、実は江戸時代には幕府直営で銅を掘っていた。
ただ、江戸時代のうちに一度衰退してしまったのだという。
これを再興させたのが古河で、機械の導入などの近代化を図り、大量の銅を掘り出したのだった。
足尾銅山観光の展示は、実際の坑道を使って、時代ごとの鉱山で働く人々の姿を表す内容になっている。
江戸時代には手掘りで、明治以降、掘削機が導入され、レールが敷かれ、ダイナマイト発破が導入され、そんな姿がよくわかる。
あと、地下水からも銅を取り出すことが行われていて、地下水中の硫化銅を沈殿させてトラップするということをやっていたらしい。
ところでトロッコにも書かれていたのだが「安全専一」という言葉がいろんなところにある。
これ、今で言うところの「安全第一」のことなのだが、当初こういう表現をしていたようで。
これに引き続き選鉱、精錬についての展示があった。
選鉱というのは掘り出した石から銅の多い部分を選別する作業で、昔は目視だったんだろう。
その後、浮遊選鉱という方式が導入され、効率よく選鉱できるようになったそうで。
鉱山で選鉱までやって、これを精錬所に運ぶ。
精錬所では鉱石を焼いて、銅を還元して溶かして、比重の違いで銅だけを抽出する。
精錬所で最終的にできるものは銅アノードという電極状のもの。
足尾では銅カソードを作るところまでやり、これを日光に運んで水力発電の電気をつかい電気精錬を行っていた。
硫酸銅の中に銅カソードを入れてマイナス極、ステンレス板などをプラス極にして電気を流すと、
ステンレス板に純度の高い銅(電気銅)がつく。これを電線などに加工していた。
これが古河が足尾銅山を使ってやっていた一連のビジネスだったと。そういうことが紹介されている。
とはいえ、足尾銅山はいろんなトラブルを起こしている。
その中でも環境問題というのは相当のものだった。
近くにある足尾歴史館ではこのあたりの経緯がいろいろと紹介されていたが、
今は緑豊かな足尾もかつてははげ山だった。
というのも鉱山では支えに木材を使い、昔は精錬のための燃料に木を使い、とにかく木の伐採がひどかった。
そこで土砂崩れはおきるわ、さらには精錬時に有害なガスが出て、とにかくひどい有様だった。
一応、古河も当時の水準では高いレベルの対策を行っていたらしい。
有害な排水は中和し、排ガスからは可能な範囲で有害物質を取り除き、とやっていた。
とはいえ、対策以上に鉱山の規模拡大の方が大きく、なかなか根本解決にはならなかったそうだ。
あとはげ山については緑化も進められ、銅山がなくなってかなり経った今となっては緑が広がっているが、そうではない時期が長かったと。
ちなみにかつて日本各地には多数の鉱山が存在していた。
その中でも銅山というのは非常に多かったそうだ。ところが現在はすべて閉鎖されている。
閉鎖されたあとの鉱山は、そのままなくなってしまったところもあるし、
輸入鉱石での精錬を続けているところもあるし、リサイクルにその技術を活用しているところもある。
足尾の場合は、しばらくは輸入鉱石での精錬を続けたそうだが、もうそれもやめている。
なので精錬所はすでに閉鎖されたということだろうと。あまり明確には書かれていないけど。
あと日光での電気精錬ももうやめていて、銅の加工などの事業だけが継続している。
さて、足尾から日光駅までは日光市のバスがある。1日6往復だけど。
そんなわけでバス停で待っているとバスがやってきた。
そのバスを見てびっくりしたのはナンバープレートが白かったこと。
お客さんからお金をもらって人を乗せたりものを運ぶ、営業用の車両はナンバープレートが緑色だ。
白色のナンバープレートの自家用車でそういうことをやると違法で、よく白タクは違法といっているのはそのこと。
ただ例外もあって、日光市はその例外で有料のバスを自家用車で走らせている。
コミュニティバスではそういう選択肢があるのだが、たいていはバス会社に委託しているのでそれだと緑色になるから、これは珍しいと思う。
日光駅までのバスは1時間ほど、運賃は1180円、って市内の移動の割にはけっこうするな。
ただしとんでもない山道を走るわけではなく、トンネルがよく整備された道なので。かつて銅カソードを運んだ道だろう。
日光駅で西若松までのきっぷを買う。
このきっぷで途中下車できるようなので、通しでかっておいた。
下今市で買い物と夕食のために途中下車して、鬼怒川温泉で宿にいくため途中下車して、
しかし、鬼怒川温泉、温泉街にしては静かというかなんというか。
僕が泊まった宿に至っては、温泉に入りに行っても人が誰もいないという。
なんにもない平日だとこんなもんなんですかね。
安かったし、のんびりと温泉に入れたし、よかったんだけど、いいのかな。
まぁそのために夏休みをずらしたんだし、目論見通りではあるんだが。
Author : hidemaro
Date : 2017/07/11(Tue) 23:36
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