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小さな村の議会は厳しい

人口が少ない村と言われて真っ先に思い浮かぶのが上北山村だ。

奈良県南部、熊野川流域にある村で、大台ヶ原山で有名。

日本の実効支配地域にある村で一番人口密度が低いことが知られている。

その人口、わずかに512人(2015年国勢調査)、なかなかすごい数字だ。


ただし、絶対的な人口で言えば、もっと少ない村もいくつかある。

一番少ないのが東京都の青ヶ島村で178人となっている。

伊豆諸島は島同士がかなり散らばっているので、本意か不本意か、有人島1島で1村にならざるを得ないんだよね。

他にも御蔵島村、利島村が400人を切っている。

ただ、離島という特殊事情を持つ村を別とすれば、高知県の大川村で396人だそうだ。


大川村はご存じの方もおられるだろうが、早明浦ダムに村の主要な地域が沈んでしまった村だ。

吉野川というと徳島県の印象が強いんだけど、吉野川流域の上流は高知県・愛媛県にかかっている。

その高知県側の上流にある村が大川村だったと。

かつては鉱山があったこともあって数千人と住んでいたようだが、鉱山が閉山し、ダムに沈み、

そうして人口が減ってしまっても相変わらず存在し続けている村である。


そんな大川村が早明浦ダム以外のことでニュースに出てきたのだが。

過疎の村、議会限界 77歳村議、後継見つからず 人口400人、高知・大川 (朝日新聞)

村議会の定員割れが懸念され、その解決策として村総会というのも考えなければならないかもしれないということだ。

地方自治法では町村では議会に代えて町村総会を行うことができるという規定がある。

これを議会の代わりにできないかというアイデアがあると。

ただし、村議会を維持する道を探る方が優先度が高いとも言っているが。


村議会議員のなり手が少ない背景はいろいろあるんだが、

小さい村特有の事情として、公務員が選挙に立候補できないということがある。

数少ない村民のうち、村職員など公務員の占める割合は無視できないようだ。

そもそも仕事と議会の両立は難しいだろうから、公務員だからというだけの話ではないんだけど、制度上NGという点では重い。

絶対的な人口の少なさと相まって、そもそも議員になりうる人が少ないわけだ。


根本的な解決策があるとすれば、市町村合併なんだろうけどね。

そもそも千人を切る規模の村だけでまともな行政をできるとは思えないので、何らかの形で広域行政の枠組みには参加しているはず。

それを推し進めて村全てを他の市町村と統合するということは選択肢としてある。

実際、かつて市町村合併は検討されたようだが、他の市町村の反対で実現しなかったという経緯があったようだ。

大川村が積極的に合併しない道を選んだわけではないとはいえ、改めて考えてみると厳しい。


大川村が町村総会の導入に適しているかは疑問だが、

離島のようにどうしても人口が少なく、議会というものをやっていくすべがないというのなら有効な選択肢なのかな。

議会なしで行政は滞らないのか? と思うかも知れないが、これはなんとかなりそう。

というのも、市町村長は専決処分ということで、議会なしで条例を作る権限を持っているからだ。

緊急時に使われることがあるのだが、そういう場合は次回の議会で報告して議決を得ることで対応している。

ここで議会を総会に置き換えれば、予算など重要なことは総会で決めるけど、あとは次回総会で報告して対応とかでもよいわけ。

年1日の総会で済めば、住民への負担もほどほどで抑えられるのかなと。


ただし、最大の問題が総会の成立要件で、総会を構成する有権者の半数が出席しないと成立しないことになっている。

なぜかというと、地方自治法に「前条の規定による町村総会に関しては、町村の議会に関する規定を準用する」という規定があるから。

大川村のような高齢化著しい地域では、そもそも有権者の半数が出席することが難しいという話がある。

選挙の場合、入院中や障害のため投票所に行けない有権者には不在者投票という制度があるが、議員は単に欠席になるだけ。

これに対してどういう解決策を見いだすかが問題ですかね。

ここは法律で決まってることだから、変更が必要なら国会での議決が必要ということで、実は1つの村の問題では済まない。

現状の制度でも無理やりできなくはないけど、ちゃんと制度を作らないと厳しいね。


Author : hidemaro
Date : 2017/07/03(Mon) 23:58
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