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ちょっとマニアックな郵便の博物館

今日は郵政博物館に出かけていた。

昔は逓信総合博物館(ていぱーく)という名前だったのだが、移転したんだよなぁ、

なんて思って調べてみたら、スカイツリータウンにあるそうで。意外な立地だな。


逓信総合博物館の頃は、日本郵政とNTTの博物館という位置づけだった。

もともと逓信省の博物館だったようで、郵政省・電電公社・KDD・NHKの博物館なんて時期もあったらしい。

ただ、KDD・NHKが順次離脱し、逓信総合博物館の代替となる博物館は日本郵政だけで設けられることになった。

なので今はNTT関係の展示はない。ただし、行ってみると電気通信関係の展示も多少はある。


末広町駅から銀座線に乗り、浅草駅で東武に乗り換えてとうきょうスカイツリー駅で降りた。

とうきょうスカイツリー駅はスカイツリータウン西側にあるが、郵政博物館はスカイツリータウンの東側にある。

押上駅直上なのよね。だから、通常、電車で行くならば押上駅を目指した方がよい。

が、その前まで秋葉原界隈にいたので、浅草経由で行ったってわけ。運賃的には不利なんだけどねぇ。

スカイツリータウンは賑わっているが、隅田川花火大会のせいだろう。

そういえば、前にスカイツリータウンに来たときも隅田川花火大会の日だったな。(都バスで下町をうろょろ)

よりによってこんな日に墨田に来なくても、とは思ったが。

郵政博物館はオフィスビル「イーストタワー」の9階にある。オフィス階のようなところだが、低層階の東京ソラマチからアクセスする。

7階までは店舗・レストラン・プラネタリウムがあって東京ソラマチの商業施設を構成しているが、8階から雰囲気が変わる。

8階までは地下3階・1階からのエレベータ・エスカレータが通じているのだが、9階の郵政博物館へのエレベータは1階には通じていない。

8階でエレベータを乗り換えて8~10階だけのエレベータに乗り換えることになっている。不思議なことに。


そんなわけでスカイツリータウンにあるといいつつも、けっこう奥まったところにある博物館である。

入館料300円を払って入る。

入るといきなり時計である。時計が普及していない時代、まず時計の普及が進んだのが郵便局だったらしい。

太陽で正午を調べて、それで時計を校正しながら使ってたらしい。

今は時計自体の精度がいいし、標準電波(JJY)でもGPSでもインターネットでもいろいろ合わせる手段があるけど、郵便黎明期はそんなことをやってたと。

人々にとって郵便というのは驚きの連続だったようで、切手を貼って差し出せば届くなんて半信半疑だったらしい。

定時に郵便を集め、郵便を送り、郵便を配達し、今は当たり前の事だけど、それが画期的だったことがよくわかる。

古く、郵便に関わるものには「御用」という表記が多くなされていた。国営事業としての気合いが感じられる。

当初はイメージカラーもシンボルマークもなかった郵便事業だが、いつしか赤色がシンボルカラーになり、〒マークが制定されて、今の郵便のイメージに重なってくる。


手紙を届けるという役割は郵便黎明期からあまり変わっていない。

特に手紙の多くをハガキが占めるという日本独特のスタイルは今も昔も変わらない。

(ただし昔のハガキは2つ折りにしていたから、細長かったのだけど)

ただし、手紙以外の部分では変化が大きい。特に大きく変わったのが小包だろう。

今は段ボールが行き交うゆうパックだが、かつての小包は今のポスパケットぐらいの大きさしかなくて、紙で包装したのを紐でくくって送っていたらしい。

その昔、ヤマト運輸が宅急便のサービスをスタートするまで、大きさのあるものを手軽に送る手段は鉄道小荷物ぐらいだったと言われている。

小包で送れるものなんて高々知れていたのだ。


一方で郵便局のサービスで大きく縮小したのが電報・電話のサービス。

かつて、郵便局は電報電話局を兼ねることが多かった。元は同じ役所だったからね。郵便局に行けば電報を送れた時代も長かったのだ。

今は別組織になったどころか電報電話局というものが現存していない。電報を送りに窓口に行くという概念自体もうなくなってしまった。

なお、郵便局としてはレタックスというFAXを使った電報的サービスを提供している。

郵便局でレタックス用紙をもらって、そこに書いて窓口に出せば、15:30までの差し出しで当日中に配達してくれる。

電報と同等かやや遅い程度だが、文字しか送れない電報に比べて、紙に書いたものをそのまま送れて、料金も1枚あたり592円~とお手頃。

そんなことは博物館の展示には書いてなかったけど。


展示物として一番多いのは世界各地の切手類の展示、大量の切手が展示されている。

世界各地の切手、おもしろいのが国名表記である。

日本の切手には NIPPON と書いてあるのがご存じの通りだが、UPUの取り決めで切手にはラテン文字で国名を書くことになっている。

ラテン文字で、というのがポイントで、JAPON とか JAPAN にしなくても NIPPONでもよいのだ。

国際郵便のあて先表示はフランス語または英語でやることになっているから、NIPPONでは届かなくて、JAPON か JAPAN と書かないといけないのに。

なんか不思議な気がするけど、ヨーロッパの切手を見てみると、NIPPON表記を選んだ理由がわかる。

例えばドイツ、自分の国名は Deutschland とドイツ語で書くのが自然である。これは国名のラテン文字表記なので、これ以上何も書かなくてよい。

スペインも España とスペイン語で書けばそれ以上は書かなくてよい。

ラテン文字を使わない地域でも、自分たちの言葉をラテン文字に置き換えて表記すれば条件を満たせる。

例えばロシアだとРоссияをラテン語に置き換えたRossija を併記していた。

日本が NIPPON を選んだのはこういう事例にならったものだろう。

ただし、アジアでは英語表記が多く、韓国はKorea、中国はChinaなどなっている。

朝鮮民主主義人民共和国とかどうなんだろと思ったら、DPR Korea と南側を意識した英語表記になっている。Choson(朝鮮)とか書いてあるのかと思ったが。

そんな中で日本の NIPPON 表記は特異なのかも。


もっとも変な国もある。気になったのはイギリスとソ連である。

イギリスは切手に国名表記がない。切手発祥の地ということで国名表記をしなくていい(君主のシルエット表示で代用できる)特権を持っている。

ソ連は СССР とキリル文字の表記しかない。

一見ラテン文字みたいに見えるけど、キリル文字のСССР ってラテン文字に置き換えるとSSSR なんだよね。

見た目がラテン文字っぽいから、これでラテン文字表記だと言い張ったのだろう。反則スレスレだが、許されたのだろう。

上に書いたとおり、ロシアになってからはその技は使えないので、ちゃんとラテン文字表記をしている。


ミュージアムショップはなかなかマニアックで、日本の古い切手、使用済みの外国切手、風景印を押したカードなど、なかなかのもの。

ミュージアムショップとは別に「ミュージアムゆうびんきょく」なんてのもある。一部切手類の販売と記念消印のサービスをやっている。

立地といい、展示内容といい、ミュージアムショップといい、意外にマニアックなところは多い。

もちろん、そんな郵便マニアでなくても、ふらっとやってきてふらっと楽しめる博物館でもあるのだけど。


さて、帰るかと押上駅に向かって歩き始めて、郵政博物館の上、10階に献血ルームがあることに気づく。

見てみると空いてそう。受付に聞くと30分~1時間ぐらいで案内できますよとのこと。せっかくだから成分献血をやってきた。

この献血ルーム、物が少なくて、すごく開放感がある。

スカイツリーの展望台ほど高くはないけど、10階ってけっこう高いからなおさら。

普通の献血ルームでは欠かせない自動販売機(無料)もない。その代わりにドリンクカウンターがあって、そこで注文すると飲み物を作ってくれる。

ロッカーもない、荷物を預かって欲しければ受付で預かるとのこと。

採血ぐらいは普通だろうと思ったら、テレビがない。代わりにiPadがある。

どうしたもんかと思って超A&G+でも見るかと思ったらiPadのSafariでは見られない。

結局、自分のニコニコ動画のアカウントでログインして、ラジオを聞いていた。(もちろん帰る前にログアウトしたが)

radiko や らじるらじる (アプリインストール済み)を聞きながら採血する人が多そうな気がした。


エレベータを乗り換えて地下3階、すぐに押上駅だが、人だらけだ。

花火目当ての人の流れを逆行して、地下鉄に乗り、自宅に帰ったのだった。

こんな日に墨田に行ったのは失敗だが、郵政博物館はよかった。


Author : Hidemaro
Date : 2016/07/30(Sat) 23:45
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