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桜の田沢湖と角館

旅行5日目、田沢湖の朝、外を見てみると雨が降っていた。
そんなにひどい雨ではなさそうだが。
朝食を食べて田沢湖畔までバスで行く。バスはそこそこ客が乗ってた。意外とこのあたりの宿にバスで来る人は多いのかな。
田沢湖畔バス停はレストハウスに併設されていて、遊覧船の起点となっている。
バスを降りて、羽後交通の案内所が目に入ったがそこに「欠航」と貼りだしてある。
田沢湖で「欠航」と言ったら遊覧船が欠航って意味でしょうね。ここ遊覧船のきっぷ売り場も兼ねてるし。
雨はともかく、風がとても強く、欠航やむなしというのも納得できる状況だったから仕方ない。
さて、どうしたもんかなと考えつつ、おもむろに田沢湖沿いを歩き始めた。
湖を眺めると、湖もこんなに波打つんだなと驚く。さながら海が荒れたときの海岸のようである。
湖水浴をする人もいるのだろう。更衣室として使う建物もあった。当然この時期は閉鎖中だが。
湖岸沿いには桜が咲いている。宿からのバスの車窓からも見えたのだがこのあたりは今が桜の時期らしい。
それだけ涼しいってことだよな。なんせ宿でもまだ暖房ガンガン付けてたしな。暖房代まで取られた。
こんなところで桜が楽しめるなんて、全く意外だった。
田沢湖は深い湖である。なにしろ日本一だ。
本当は船から見て実感したかったところだが、湖が深い青色に見えることからもその深さは感じられる。
そんな田沢湖だが、かつては魚にも恵まれた水質のよい湖だったそう。
ところがかつては生物にとって大変厳しい水質だったのだという。
湖岸を歩いていると、東北電力と書いたフェンスに囲まれた水の吐出口が2つ、取水口が1つあった。
田沢湖は水力発電の舞台となっており、田沢湖に水を吐き出す発電所が2つ、田沢湖から取水する発電所が1つある。
この発電所のうち1つが大問題で、玉川という川から引っ張って発電した水を捨てている。
玉川温泉という珍しくも強酸性の温泉がある。湧出量は豊富だという。
温泉としてはよいのだが、この温泉水が流れ込む玉川はひどい酸性で下流の農業が成り立たず、橋などの構造物の劣化の原因にもなってきた。
一方で玉川の水は豊富にあるということで、酸性度の緩和と水資源の有効活用ということで、
玉川から取水して田沢湖に捨てる発電所と田沢湖から取水して玉川に捨てる発電所を建設したのだという。
意図としては玉川の酸性水を取り除いて取水点より下流への害を減らした上で、
田沢湖の水で薄めて酸性度が低くなった状態で再度玉川に合流させて玉川全体として酸性度が緩和させるということだったのだろう。
ところがこの目論見はあまりうまくいかなかった。田沢湖の酸性度が一気に上がり田沢湖の魚の多くが死に絶え、
だからといって玉川の酸性度が十分下がったわけでもなく、発電はできたが酸性水が流れるため設備の劣化もひどかったそう。
これらの問題は玉川に石灰水で中和する施設ができるまで続き、現在では改善されたものの、田沢湖は深い湖、なかなか奥底まで中性化できていないよう。
もともと田沢湖はこれといった流入河川のない川ということで独自の生態系があり、固有種としてクニマスが有名だったそう。
これも酸性水のため絶滅したのだが、なぜか富士五湖の西湖で発見されたというのは田沢湖にとっても大きなニュースだったようで、そのことはこの周辺でもあれこれかかれている。
あまり考えずに歩き始めたが、田沢湖をぐるっと一周する路線バスがあって、それに乗ればなんとかなるという発想があった。
ただしあまり本数は多くないので、どんなもんかなと思って見てみると、
ちょっと急げば潟尻からバスで田沢湖駅まで戻れそうとわかり、やや急ぎ足で潟尻を目指した。
潟尻はたつこ像というのがあるところで、たつこ というのは田沢湖に昔から伝わる伝説にでてくる人らしい。そういう伝説もある。
たつこ像が見られたら、湖岸から見るべきところは一通りみただろうということで、満足してバスに乗って田沢湖駅へ。
田沢湖駅から角館へ向かうわけだが、実は田沢湖線は普通列車がすごく少ない。こまち号は1時間間隔とかであるのに、普通列車は数時間開く。
そんなわけで鉄道と平行して田沢湖と角館を結ぶバスもあって、今回はバスで移動することにした。
実は普通列車も選択肢に入る時間帯ではあったのだが、角館の市街地にはバスの方が総合的に有利という判断で選んだ。
といっても掲示を見ると、今日は交通規制のため市街地には入らないとのこと。市街地の手前で降りて歩くことになるが、それでもバスにすることにした。
バスは国道を飛ばして進んでいく。運転手は迂回運行のことをなにも言わないが、正経路から外れ始めるバス停で降りて少し歩くと臨時駐車場がある。
その駐車場の角を曲がると・・・・・・そこには古風な町並みがあった。ここが角館の武家屋敷通りである。
角館は小京都の一つとして知られている。
特にこの武家屋敷通りは江戸時代から都市計画がそのまま残っているということでインパクトがある。
そんな角館は桜まつりということで、交通規制もして万全の体制であるわけだ。
といっても宿の人はもう桜はあらかた散っているということであまり期待はしていなかった。元々そこに期待してたわけじゃないし。
ただ、どころどころ、花が残っているしだれ桜があって、なかなか見事だった。
しだれ桜とかなかなかみる機会ないからなぁ。まさかこういう形で見ることになるとは。
現存する武家屋敷の一部は無料で公開されている。そして一部は有料で公開されている。
今も現役の住居として使われている中での公開ということだろう。
生活に使っていない一部を見せていたり、敷地内に別に建物を建ててそこにすんでいるようだったり。
そんな中で無料公開する家があるのは意外なことだった。
そして有料で見せている石黒家の屋敷、ここは唯一実際に上がって見ることができるという点で貴重だという。
有料って言ったって、相応に展示物を整えて、説明する人を確保してと考えるとなかなかできることではないだろう。
そういう形で実際に見てみると、建物に対してかなり広い土地が割り当てられていたことがよくわかる。
都市計画上、武家屋敷の用地は広く取られ、そのゆとりを生かして庭を作ったり、立派なものである。
そんなわけで角館からこまち号に乗り、盛岡を目指す。
田沢湖線はそもそも在来線、新幹線直通に際して多少の改良はしたが、踏切は普通にあるし、数は少なくても普通列車と混ざって走る。
駅に入ってくるこまち号を見ると、こんな首の長い車両が普通の駅に入り込む姿というのは不思議なものだ。
駅の改札は列車が入る10分前にあけるという列車別改札ということで新幹線らしくもない。自動改札機もない。
それでも乗り込むと新幹線だし(ただし座席は2-2配置だが)、本当の新幹線ほどではないがキビキビ走っている印象はある。
ただし、田沢湖線は基本的に単線、行き違いのために停車というのはある。特にこまち号同士の行き違いはどちらかが停止しなければならない。
そんなわけで一度の停止を挟んで、盛岡駅に到着。
いったん降りて、やまびこ号に乗り換え北上駅へ。今日の宿に到着と。
今日、角館をでた時点で当初描いたこの旅の計画はほぼ達成だ。
明日は言うならばロスタイム、なんとなく時間が空いたから計画に加えたものだ。
目的地は平泉、世界遺産に登録されたということで話題にもなったが。
そんなわけで長かった旅もそろそろ終わりが近いが、明日も楽しみましょうと。
Author : hidemaro
Date : 2016/05/05(Thu) 23:13
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