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手描きと3DCGに競合アリ

SHIROBAKOというアニメーションの制作現場を描いたアニメがある。

ニコニコ動画でも配信しているので、それで見ている。

そこで現在公開されている話で、意外だなと思ったことがあったので、公開期間が終わらないうちに書いておこうと。


SHIROBAKO 第5話 (ニコニコ動画)

作中で起きている問題はいろいろあるけど、手描きと3DCGの役割分担について揉めているというのがもっとも大きな問題だ。

そもそも、当初の分担を監督の鶴の一声で変えてしまったことが問題だったのだけど。


3Dアニメはともかく、そうでなくてもアニメで3DCGというのはなにかと活用されているようだ。

3DCGというと、モデルを作れば、そこで自由に視点を変えて画面を作ることが出来る。

手描きで描くには骨が折れる巨大な空間を、3Dで作れば、そこで自由に視点を変えてとやかくできる。

その結果として、これまで手描きでは描きようもなかったものを描けるようになるのだから、

アニメにおける3DCGというのは新しい表現手段だと思っていたのだ。


ところがこの作品で描かれている現場の認識というのは異なるようである。

まず驚いたのは現場では3DCGについて時間がかかるという印象を持っているということ。

先に書いたように僕は手描きでは骨が折れる表現も3DCGなら効率的に描くことができるツールだと思っていたから。

「今の3Dは時間さえあれば作画でできることはほぼ表現できる」という話が出てくることからして、

所望の場面を作るために3DCGの完成度を上げていくのは実は骨が折れる作業なのだということが読み取れる。


そしてもう1つ、手描きのアニメーターは3DCGに仕事が奪われるのではないかと思っているということ。

これも意外だったのだ。お互いに得意分野があり、競合するものとは思っていなかったからだ。

しかし現場は手描きの代替として3DCGが導入が拡大しているという認識でいるようだ。

そして将来的に手描きの仕事は激減してしまうのではないか、と危機感を募らせているらしい。

うーん……さすがにそれは心配しすぎのように思えるけど、アニメーターも得意分野によっては特に心配している人もいるかもしれない。

今回はエフェクトの表現を手描きで行うか3DCGで行うかで揉めていたわけだけど、

よりによって元々担当する予定のアニメーターはエフェクト表現を得意とする人だったのだから。そりゃ抵抗もすさまじいわな。


果たしてこの問題について現場はどのような答えを見いだすのか。

そのことは次回以降のお楽しみということで。


もっとも手描きが3DCGに代替されることについて、「鉛筆がタブレットに変わっても――」と使う道具の変化としてとらえる向きもある。

この作品でアニメの制作工程についてとやかく出てくるわけだけど、

セルを使っていた時代の名残が工程の名前に多数残っていて、へぇと思ったのだ。

「仕上げ」といえば、かつてはセルに色を付けて完成させる作業だった。今はコンピュータで彩色を行う作業を指している。

こちらはあまり違和感はないが、「撮影」が背景・キャラクターなどを合成する作業というのはなかなか想像できない。

これはかつてセルを重ね合わせて撮影する作業だったことに由来している。今は重ね合わせ方を決める部分だけが残っている。

道具は変化したが、それぞれの工程の役割はこうして残っているわけだ。

手描きを3DCGに代替することはもっと大胆な変化だが、これまでも道具の変化を経験してきたというのは確かな話だ。


Author : Hidemaro
Date : 2014/11/13(Thu) 23:24
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