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区間快速急行が生まれてからなくなるまで

明日、3月20日に近鉄でダイヤ変更が行われる。

だいぶ大規模な変更ということで、これをうけての感想をこれまでこのBlogで二度も話題にしている。

停車駅を増やしたり減らしたりする理由は?

乗り換えれば先に道は開けると近鉄は言う

ダイヤ変更の前日、本日をもって近鉄大阪線からなくなる区間快速のことを今日は書こうと思う。


通学、大阪へのおでかけ、名古屋への新幹線アクセス、その他近鉄大阪線を使うことは多いのだが、

そこで一番乗っている種別は区間快速であろうと思う。

区間快速というけどその正式名称は区間快速急行と呼ぶ、日本全国、区間快速の名前の種別は多いが、区間快速急行は日本でここしかない。

区間快速急行の名前は快速急行の派生種別であることを示しているんだろうけど、この名前で呼ぶ人はそんなにいないことだろうと思う。

とはいうんだけど、名古屋線系統の駅・車掌はわざわざ区間快速急行って呼んでるのよね。びっくりする。

その区間快速は明日から快速急行に統合されることになり、この名前はなくなることになる。


この区間快速のルーツをWikipediaからたどってみた。

近鉄大阪線/列車種別 (Wikipedia)

すると1961年9月に現在の快速急行から分かれたものであることがわかる。

その分離から50年経ってまた統合されることになった。そういう経緯がある。

ここではその50年間をたどってってみようと思う。


1961年、現在の快速急行にあたる一般列車の最優等種別は急行と呼ばれていた。

このとき朝晩には停車駅の多い急行が運行されていたようだが、これが1961年の9月をもって分離されることになった。

このとき生まれた種別が区間急行であり、現在の区間快速につながるものである。

で、このときの両種別の停車駅ですが、
急行  : 上本町・鶴橋・八木・名張・伊賀神戸・佐田・中川
区間急行 : 上本町・鶴橋・高田・八木・桜井・榛原・名張・伊賀神戸・佐田・中川

となっていた。ちなみに佐田駅は翌1962年に榊原温泉口駅と改名している。

よく見てみると急行の停車駅、現在この停車駅で運転する特急が運転されている。それどころかもっと停車駅の多い特急も運行されている。

区間急行の停車駅は現在の快速急行の停車駅にだいぶ近いが、それでも停車駅はだいぶ少ない。

現在の感覚からすれば急行は飛ばしすぎで、区間快速も大概といった感じ。じゃあこれがどうなったのか。


1964年、桔梗が丘駅が新設され、このとき同時に区間急行の停車駅が変更された。

急行   : 上本町・鶴橋・八木・名張・伊賀神戸・榊原温泉口・中川
区間急行 : 上本町・鶴橋・高田・八木・桜井・榛原・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・榊原温泉口・中川

区間急行の停車駅に桔梗が丘・美旗が追加され、名張~伊賀神戸が各停になった。通勤の利便性を図ってのことだろうと思う。

続いて1967年、急行の停車駅が変更された。

急行   : 上本町・鶴橋・高田・八木・桜井・榛原・名張・伊賀神戸・榊原温泉口・中川
区間急行 : 上本町・鶴橋・高田・八木・桜井・榛原・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・榊原温泉口・中川

上本町~名張の急行停車駅が区間急行の停車駅に統一され、奈良県内の主要駅に停車し伊勢方面へ向かうという現在の快速急行の姿に近づいてきた。


1970年、区間急行の停車駅が変更された。

急行   : 上本町・鶴橋・高田・八木・桜井・榛原・名張・伊賀神戸・榊原温泉口・中川
区間急行 : 上本町・鶴橋・高田・八木・桜井・榛原・室生口大野・赤目口・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・青山町・榊原温泉口・中川

区間急行の停車駅に室生口大野・赤目口・青山町が追加され、榛原~青山町で三本松だけ通過するという現在の区間快速の姿はここでできた。

なぜ三本松は通過にされたのか? 詳しい理由はわからないけど当時すでに8両編成での運転をしていたのかもしれませんね。

とすれば三本松は停車できませんからね。もちろん乗降客数が他の駅よりも少ないという事情はあるのですが。

これにより区間急行は急行の一部を各停にしたという性質がずいぶん強くなった。まさに区間急行という名前がふさわしい。

続いて1972年、急行の停車駅が変更された。

急行   : 上本町・鶴橋・高田・八木・桜井・榛原・名張・桔梗が丘・伊賀神戸・榊原温泉口・中川
区間急行 : 上本町・鶴橋・高田・八木・桜井・榛原・室生口大野・赤目口・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・青山町・榊原温泉口・中川

急行の停車駅に桔梗が丘駅が追加された。桔梗が丘住宅地も街開きから10年が経とうという頃、利用者もずいぶん増えていたのだろう。


1975年、近鉄大阪線が全線複線化を果たした。これにともなってか、1976年ダイヤ変更では急行・区間急行とも停車駅が変更された。

急行   : 上本町・鶴橋・高田・八木・桜井・榛原・名張・桔梗が丘・伊賀神戸・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川
区間急行 : 上本町・鶴橋・高田・八木・桜井・榛原・室生口大野・赤目口・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川

急行・区間快速ともに伊賀神戸~榊原温泉口を各停にすることになった。これにより上津・西青山・東青山といった利用者数の少ない駅も停車するようになった。

この変更の意図としては昼間の青山町~東青山の各停を急行・区間急行で代替するということがあったようである。

現在のダイヤでは昼間はこの区間に各停が走ってるのだが夕方には快速急行・区間快速で各停を代替するということが行われている。

閑散区間での合理化を図ったものと言えるが、これまでの流れとはとは異なり区間急行だけでなく急行も各停になったのは驚きといえる。

これまでの急いで大阪~伊勢を結ぶ急行の姿とはだいぶかけ離れたものになった。

2012年ダイヤ変更では青山町~榊原温泉口での通過運転が36年ぶりに復活することになるが、かつての急行の姿を思えばしっくり来るものと言える。


引き続いて1978年、大変大きなダイヤ変更が行われた。

このとき急行が快速急行、区間急行が区間快速に改名され、新しい急行が設定された。

快速急行 : 上本町・鶴橋・高田・八木・桜井・榛原・名張・桔梗が丘・伊賀神戸・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川
区間快速 : 上本町・鶴橋・高田・八木・桜井・榛原・室生口大野・赤目口・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川
急行   : 上本町・鶴橋・布施・高田・八木・桜井・榛原・室生口大野・三本松・赤目口・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川

新しい急行の停車駅は榛原~榊原温泉口が各停になって布施も停車するようになったもので、これまでの区間急行の停車駅に布施・三本松を追加したものと言える。

この新しい急行の停車駅は青山町~東青山の各停代替に加え、榛原~名張でも各停を代替することを意図している。

このダイヤ変更の画期的だったところは、名張発着で毎時1本運転されていた準急をなくす代わりに、
これまで快速急行・区間急行あわせて毎時2本だったところを急行を毎時3本に改めたことですね。

運行本数は変わってないのに急行の本数が増え、利便性は向上したことだろうと思う。

新しい急行は昼間のみ運行され、朝夕はこれまでの急行・区間急行を引き継ぎ快速急行・区間快速で運転される。これは現在も同じである。


これまで2~3年おきに停車駅が変わってたがしばらくこの停車駅が続いた。そして1987年、区間快速・急行の停車駅が変更された。

快速急行 : 上本町・鶴橋・高田・八木・桜井・榛原・名張・桔梗が丘・伊賀神戸・上津・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川
区間快速 : 上本町・鶴橋・五位堂・高田・八木・桜井・榛原・室生口大野・赤目口・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川
急行   : 上本町・鶴橋・布施・五位堂・高田・八木・桜井・榛原・室生口大野・三本松・赤目口・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川

急行・区間快速の停車駅に五位堂駅が追加された。

1983年真美ヶ丘ニュータウンへの入居が始まっており、その玄関口である五位堂駅の利便性を向上させるために停車させることになったのだと。

この時点では快速急行の停車駅ではなかった。そんなわけで快速急行と区間快速の差が榛原~青山町の停車駅の差以外にも生じることになった。

この状態も長く続いたのだが2001年、快速急行の停車駅にも追加されることになった。

快速急行 : 上本町・鶴橋・五位堂・高田・八木・桜井・榛原・名張・桔梗が丘・伊賀神戸・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川
区間快速 : 上本町・鶴橋・五位堂・高田・八木・桜井・榛原・室生口大野・赤目口・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川
急行   : 上本町・鶴橋・布施・五位堂・高田・八木・桜井・榛原・室生口大野・三本松・赤目口・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川

真美ヶ丘ニュータウンの人口増加を考えれば当然の措置とも言える。


2003年、快速急行・急行の停車駅が変更されることとなった。

快速急行 : 上本町・鶴橋・五位堂・高田・八木・桜井・榛原・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川
区間快速 : 上本町・鶴橋・五位堂・高田・八木・桜井・榛原・室生口大野・赤目口・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川
急行   : 上本町・鶴橋・布施・国分・五位堂・高田・八木・桜井・榛原・室生口大野・三本松・赤目口・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川

まず快速急行の停車駅に美旗駅が追加された。

美旗駅は区間快速は停車するが快速急行は通過する駅の中では一番利用者数が多くて青山町と同程度の利用があった。

とはいえ上本町~青山町の他の停車駅と比べると少なめだが、名張~青山町でこの駅だけ通過というのは不便だったのだろう。

そして急行の停車駅に国分が追加された。これにより国分~五位堂でも急行の恩恵を受けられることになった。

その背景には関屋駅・二上駅などの周辺の住宅地開発が進み利用者が増えたということがあることだろうと思う。

ラッシュアワーは無理でもせめて昼間の利便性は向上させようというのがあったのだろう。

朝夕は準急で延々と行かないといけないが昼間は国分まで急行でスムーズに往来できるようになった。


そして2011年、快速急行と区間快速が統合されることになった。

快速急行 : 上本町・鶴橋・五位堂・高田・八木・桜井・榛原・室生口大野・赤目口・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・青山町・榊原温泉口・中川
急行   : 上本町・鶴橋・布施・国分・五位堂・高田・八木・桜井・榛原・室生口大野・三本松・赤目口・名張・桔梗が丘・美旗・伊賀神戸・青山町・上津・西青山・東青山・榊原温泉口・中川

まずこれまで区間快速は停車していたが快速急行は通過していた室生口大野・赤目口を停車するようになる。

美旗駅よりは少ないけどこの2駅も十分利用のある駅なので追加されることになったのだろう。

これにより快速急行と区間快速が統合され快速急行となった。

とはいえこれまでの経緯を見れば分かるように快速急行の停車駅を区間快速に合わせて行ったという見方が正しく、快速急行が無くなったという見方もできる。

まぁいずれにせよ快速急行と区間快速が統合されたおかげで時刻表はすっきりすることになり、快速急行のみ停車駅の利用者にとっては利用しやすくなった。


一方で先ほども述べたとおり青山町~榊原温泉口での通過運転が復活することになる。

昼間に運行される急行はこれまで通り榛原~榊原温泉口各停で、当該区間の各停の役目を果たすこととなる。

一方で朝夕は急行ではなく快速急行が走るので、この区間で各停の役目を果たす列車が減る。特に夕方の伊勢方面では何もしないと各停が全滅するすることになる。

そこで青山町~中川のみの各停が設定されることになった。

現在、夕方の伊勢方面は概ね毎時2本の快速急行・区間快速が設定されてるのだが、なんとそれに加え概ね毎時2本程度各停が加わることになった。

なんと快速急行の運行本数は減らなかった。これには驚いた。各停が増えた分青山越の本数がほぼ純増することになった。

今後快速急行の本数が減ることはあるかも知れないけど、まぁそれでも全体的には利便性は向上していると言えるのではないかなと。


この停車駅でどれぐらい続くでしょうね?

快速急行での青山町~榊原温泉口の通過運転をやめてしまう可能性がないのか、一番心配なのはそこなんですけどね。

あとはそんなに変わらなさそうですけどね。

ただ利用実態が変わればやっぱり運行の仕方も変わらざる得ないわけだから、その時々に応じて対応するということが求められているのは言うまでもない。

これまでの快速急行・区間快速・急行の歴史というのもだいたいは需要の変化に追従したものですし。

早速、明日の学会行きから快速急行を使って行くことになる。これまでもぼちぼち使ってたけど、区間快速を振り替えたことにより使う頻度は圧倒的に増えることになる。どうぞよろしく。


Author : Hidemaro
Date : 2012/03/19(Mon) 21:16
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