真っ赤なバスで東山七条へ

無事に6泊7日の旅行から帰ってきた。

長い旅行でしたね。特にホテル泊がそこまで続くことはなかなかないよね。


今日に京都でやることは京都国立博物館に行くことだけ。今日からの特集展示目当てですね。

京都駅近くの宿から東山七条に行くのに普通はバスを使うわけだが、

今回往路で使ったのはバスはバスでもプリンセスラインである。

なんと京都駅八条口から出発しているので、線路を越えて烏丸口バスターミナルに行く必要が無い。

だけど、このバスは観光客にはほとんど知られていないと思う。いろいろ事情はあるけど。


バス乗り場はどこなのかと地図をみると、ちゃんと「プリンセスライン」と書いてあってE2のりばから出るようだ。

市バス・京阪バスはバス乗り場ごとに「醍醐寺方面、京都橘大学方面」とか方面を書いてあるが、

プリンセスラインは1つしかバス停がないこともあって、まずどこに行くのかというのがわからない謎の存在である。

それは隣のE1のりばから出る ケイルック(この名前で書かれてもわかるか?)も同じだが。

乗り場に待ってると時間になると真っ赤なバスがやってきた。行き先は「京都女子大学前」となっている。

行き先からしてもわかるが、実態としては通学バスという色合いが濃く、昨今の状況から日曜日は大きく本数が絞られている。

ただ、土曜は平日とほぼ同じ本数があって、1時間に4~6本程度(これでも通常よりは減便されてる)走っているようだ。

乗り込んだバスはあまり見慣れない感じがあるが、なんと外車である。中国のBYD製の電気バスなんだそうで。

電気バスはガタゴト言わない路面電車みたいな音でとても静か。電気バスに乗りたければ狙い目の路線ですね。

八条口を出たバスは、京阪七条(市バスの七条京阪前に近いが別のバス停)に停車して、次の東山七条(これも市バスとは別)で降りた。

自社の定期券・回数券がないひとは現金で運賃を払うことになる。運賃自体は市バスと同じ230円ですが。


プリンセスラインは2005年に路線バスに参入した会社(それ以前は送迎バスをやってたらしい)、

京都駅~東山七条のバスの混雑がひどく、この解消を目的として走り始めたバスだった。

京都女子大学に乗り入れることで通学の便宜を図り、市バスの混雑緩和を狙ったわけである。

ところが京都市はこれをよく思わなかったのか、一時期、市バスで京都駅~東山七条の区間便を走らせて対抗したこともあったとか。

現在も各種フリー乗車券どころか、市域共通回数券すらも使えないのは、京都市との関係がよくないことをうかがわせる。

(新規参入のバス会社でも桂川駅・洛西口駅発着のバスを主に運行するヤサカバスは市域共通回数券の枠組みに入っている)

メインは通学客だがそれ以外の利用も歓迎ではあり「このバスは公共の路線バスです。どなた様でも御利用していただけます。」という記載がしばしば見られる。

当たり前のことを言っているだけだが、単なる通学バスだと思われがちな実情を踏まえたものなんだろう。


そんなわけでたどり着いた京博、およそ1ヶ月ぶりだが、前は特別展だったので内容は全く違う。

今回の特集展示のテーマは「文化財修理の最先端」である。

博物館内に文化財保存修理所というのがあって、修理された文化財とそのポイントなんかを紹介していた。

けっこう見応えがあっていろいろ考えさせられる内容だった。

日本画だと、絹などの上に書いた絵を、裏打ちして、軸などの形で表装するわけだが、

これが時間が経過するにつれて接着が劣化してきたりして、すると絵本体の劣化も進んでしまう。

そこで定期的に表装をやり直す作業が必要になると。絵自体の汚れを取って、剥落や欠損も修復しながら、表装をやり直すわけですね。

とすると、絵以外の布などは作り直すことが普通なんですね。これは鎌倉時代に描かれた絵だと言っても、絵以外の部分の布はずっと新しいことがあると。


ただ、これはそれぞれの文化財の事情によって変わるところで、特徴的な布を使っていれば、布も修理して再利用することはあるという。

保存・活用上の理由で形を変えられることもある。

保存時に折り目が入ると痛みやすいから、折り目が入らない形に作り直したり、手鑑を畳んだときに重なるのを防ぐために台紙にフチを付けたり。

過去に形が変わったのを復元することもある。できれば当初の形に近い状態で持っておきたいわけだし。

なんてことで修復の作戦もいろいろであり、そんな修理時の経緯も紹介されていた。


帰りは途中で昼食を食べるため寄り道をしながら京都駅へ戻ることに。

それでホテルに預けてた荷物を回収したりなんだとしていたら、新幹線のホームに着いたのは10分前でピッタリぐらい。

こだま号に乗り込んで東京へ向かうが、関ヶ原越えの区間は真っ白でびっくり。

でも雪なのは本当にその区間ぐらいで、米原駅付近は少し雪はあるけどという程度で、

米原駅を出てしばらくすると真っ白で雪が降り続いていて、一方でそれを過ぎると大垣市に入る頃には雪がないという。

関ヶ原区間を乗車することが少ないこともあって、東海道新幹線で雪を見るのは初めてだったけどね。

ここが大変な雪だと足止めになったりするから大変なんだけどね。まぁ今日はどうってことなかったですが。

箕面の滝から夜の中之島

今日はまたしても早朝から仕事、こんなホテルから在宅勤務とかやる意味あるんかという感じはあったが、

3日も休暇を取っているとその間にいろいろ用事が詰まっていて、

なんやかんやとこの間に詰まった用事をこなしてたら、6時間弱の勤務時間が終わった。

丸1週間休暇を取るといろいろ滞っただろうから、これはこれでよかったのかな。


さて、午後から出かけるわけだが、今日の最終目的地は大阪・中之島の国立国際美術館である。

ポイントは今日は金曜日であること。すなわち夜間開館日なので急ぐ必要は全くない。

ここはもう1つ狙いがあって、友の会会員は特別展の予約できないので空いている時間に行く必要があると言うこと。

夜間開館日の遅い時間は空く傾向があるはずなので、17時頃までは引っ張りたい。

じゃあ、それまでどこに行こうかというのは直前まで悩んでいたのだが、地図とにらめっこして決めた目的地は箕面だった。


箕面に行くなら阪急電車ですから、京都を出るにも阪急電車に乗りたいが、京都駅からだと乗れない。

どこかで乗り換える必要があるが、どこで乗り換えるのがよいか、駅すぱあとに尋ねたら、

JR向日町駅~阪急東向日駅で乗り換えるとよいと出てきた。そんな乗換ルートがあるんですか。徒歩10分ぐらいだって。

ここから十三経由で箕面に行くのだが、地図で見ると遠回りだが、それ以上よいルートがないので仕方ない。

こうして箕面駅にたどり着いた。この駅に来るのは2度目のような気がするが、前回はバスとの乗換のためだったはず。

なので、このあたりに来るのは実質初めてだ。箕面市自体はそこそこ行く機会はあったんだけどね。


箕面といえば滝ですよね。でも今まで来たことはなかったので行くことにした。天候も問題なさそうだったし。

駅を出て、滝道という案内に従って進むと箕面公園に入る。箕面川沿いの道がメインの道(滝道)である。

しばらくは比較的平坦なんだけど、途中からけっこう急な坂道になってくる。

紅葉で有名なところでもあるが、散った分も多いだろうけど、まだまだ紅葉は楽しめるね。

そうして歩いていくと、滝が現れてくる。あんまり知らなかったけど、想像よりも大きな滝だった。

これが電車の駅から2.8kmというんだからね。なかなかないよね。


ところでこの道中にダムの放流に注意という看板が立てられていた。

箕面大滝の少し上流には箕面川ダムがあるんですね。滝の上流にダムというのが珍しい気がするね。

これは箕面川沿いが都市化して洪水対策が難しい中で、滝の上にダムを作るというのが合理的な方法だったかららしい。

なんとダム建設にあたって立ち退きが必要な家屋・農地はなく、周辺の自然環境との調和だけが問題だったというほど。

脇に逸れて展望台から見てみると、周りの木々が目に付く一方で、市街地の様子を見える。

なんか高層ビルが見えるなと双眼鏡で覗いてみると、明らかに大阪市内の高層ビル群であり、

その中でも抜けて高くほっそりしたビルはあべのハルカスで、ここから阿倍野がこんな風に見えるのかと。

あと飛行機もよく見えますね。伊丹空港の近くですから。大阪の市街地の上を飛んでだんだん近づいてくる様子がわかる。

それだけ都市に近いんですよね。一方で滝の向こうは険しい山なんだから、大阪平野の狭さがわかる。


そんな感じでのんびり見てたら、そろそろよさそうな時間と大阪へ向かう。梅田に着いた頃にはもう暗くなっていた。

普段は中之島と梅田は歩いて往来することも多いけど、今日はバスで。平日だと本数はけっこう多い。

そうしてたどりついた国立国際美術館、特別展はロンドン・ナショナル・ギャラリー展ですね。

実は以前、東京の国立西洋美術館でやっていたが、大阪に巡回してくれば友の会で見られるのでそこまで待ってたのだ。

いくら友の会で入れても大阪までの交通費が……という話はあるけど、そのためだけに来るわけではないし。

(実際、今回もコンサートや北陸観光のついでに来ているわけだから)

多くの来場者が見込まれるということか、普段と入場のフローに多少の差があった。

が、やはり想像通りそこまで混んでないので普通に入場できた。友の会会員には「四方山話」という小冊子が配られた。

観覧に制約が多い中で友の会会員により楽しんでもらえるようにという美術館の気遣いだったようだ。


この期間の美術館はコレクション展もヨーロッパの作家の作品を集中展示しており、ヨーロッパまみれという感じ。

なんやかんや言っても日本の美術に触れることが多いわけですから、そんな中でヨーロッパの作品を見ると、

ヨーロッパの美術ってこうだよなと、もちろん時代・地域によっても違うわけですけど、感じるところは多かったね。

別にそういうことを狙ったわけではないけど、特別展のロンドンギャラリー所蔵品は比較的古い時代のもの、

コレクションは比較的新しい時代のもの(国立国際美術館は現代美術の専門館)で、時代としては補完的でしたね。

その上で、日本の美術品を見てみると、また面白い発見があるかも知れない。

残念なのは友の会会員証が記載上の有効期限は切れてるので、他館では効力を失っている=東京では使えないことだけど。


そこから少し寄り道をして、京阪電車で京都に戻ってきた。

京阪電車も京都駅には行けませんが……

今回の宿が八条口の九条通に比較的近い側だったので、それなら東福寺から九条通を歩けばそう遠くないのでは?

と、ケチくさい作戦をとってみたが、距離はともかく東福寺駅周辺が複雑でかなり迷いながら歩く羽目に。

考え方としては悪くなかったが不慣れな人がやるべきではない。

普通に考えれば丹波橋で近鉄に乗り換えるべきなんですけどね。


さて、とうとう明日が旅行の最終日、昼過ぎにこだま号で帰ることになる。

その前に京都で行くべき場所があと1つあるけど、1つしかないのでゆっくりチェックアウトすればいいや。

どうして福井は恐竜王国か

今日は北陸滞在最終日。今日の目的地は勝山。

これが今回の旅行で宿泊先を福井にした理由の1つでもある。

勝山って何があるって、福井県立恐竜博物館ですよ。


福井駅を降りて、いきなり動く恐竜のモニュメントに出迎えられてびっくりした人もいるかもしれない。

僕もそうで、以前に東尋坊から福井に来たときに見てびっくりしたものだ。(cf. マグマが固まって越前海岸)

福井県で新種の恐竜の化石が発掘されたということはなんとなく知っている人は多いだろうが、

実際にこの化石が出たところというのが勝山市であり、恐竜博物館もそこにある。

というわけで、今度福井に来ることがあれば勝山には行きたいと思っていたのである。


じゃあどうやって勝山の恐竜博物館に行くのかという話である。

まず、あらかじめ予約を取得しておく必要がある。平日なんでガバガバでしょうけどね。

その上で、公共交通で行く場合、えちぜん鉄道と勝山市のコミュニティバスで行くことになる。

ただ、どちらも本数は比較的多くて30分間隔ぐらいで設定されているからあまり困らない。

そして、えちぜん鉄道の駅で「恐竜博物館セット券」というのが購入できる。

えちぜん鉄道は1日乗り放題で、福井から単純往復でも十分安いから、芦原からとかだとなおさらお得。

今回の宿はJRだと福井駅からはバスだが、えちぜん鉄道の駅は歩ける程度の距離にあったので、そこから乗った。

ただ、雪の中歩くのは疲れますね。それでも歩くには困らない程度の天気だったが。


勝山永平寺線の終点の勝山駅まで乗るが、山間部に向かうにつれ、雪がたくさん降ってくるようになる。

勝山駅ではコミュニティバスに乗車するが、往路は生活路線を兼ねたバスでいろいろ寄りながら走るが、

直行便の方が便数は多くて、あわせて30分おきということで、かなり本数が多い。

運賃は勝山駅~恐竜博物館は300円(大人)だが、それ以外は100円(一律)ということで、露骨な運賃体系。

ただ、観光客の便宜を図りながら、コミュニティバスを走らせるというのはよいことだと思う。

恐竜博物館セット券は勝山市内コミュニティバスも乗り放題だから、そんなことを意識することもないけど。

それにしても雪がすさまじい。


そうして到着した恐竜博物館、予約を呈示して、恐竜博物館セット券を渡すと入場できた。

入ってまずデカイ博物館だなと思った。開館20周年とも書かれていた。

この博物館、恐竜博物館とあるから恐竜の博物館なのだろうと思うかも知れないが、

恐竜の生きた時代とその前後の自然史について取り上げた博物館で、恐竜以外の化石もけっこう多い。

自然史について取り上げた博物館は今までもいろいろ見てきたけど、時代という切り口で見ているのが特徴的ではないか。

展示されている化石(複製含む)の多くは日本国外で採掘されたもの。まして福井県内で採取されたものは全体にしては少ない。

意外な気はしたが、よくよく考えてみれば、古い時代の化石は発見できる場所がかなり限られている。

恐竜の時代とその前後を知るためには、その時代に生きていた動植物の化石を世界各地から集めないと説明できないと。


展示の流れとしては、世界各地で発見された恐竜の全身骨格、ここで恐竜の分類やCGや模型で恐竜の暮らしを紹介している。

その次に福井県・日本・アジアという地理的に近いところで発見された恐竜の標本が紹介されている。

あわせて、岩石・地層・鉱石といったものも紹介されている。

最後に生命の誕生から恐竜の時代に至り、その後に訪れた哺乳類の時代について紹介されている。

この流れは僕にとってはちょっと理解しにくくて、勝山に恐竜博物館がある意味がすぐにわからず、

さらに恐竜の歴史的背景について理解する前に恐竜の標本を見せられては、あれってどの時代だったんだ? とわからなくなる。

なので、結局はもう一度、展示を戻って見直したんだけどね。

一方で、恐竜って何者だったんだということを知るには、骨格標本から生きていた時代の姿を想像できるところからスタートした方がよいともいえ、

おそらくこの博物館の構成はそこを意図したものではないかと思う。これも一理あるとは思う。


さて、どうして勝山で多くの恐竜化石が見つかったのかという経緯を紹介しておこうと思う。

1986年に石川県で恐竜の歯の化石が発見されたことをきっかけに周辺の同様の地層(手取層群)で調査が行われた。

その1つが勝山市北谷町で、予備調査をしたところ、恐竜の化石があることが確認され、1989年から本格的な発掘調査が開始、

そこから保存状態のよい化石がいくつも見つかり、その中には従来知られていたのとは異なる種の恐竜化石もあって、

現在、5つの種の恐竜がここでの発掘調査から命名に至っており、これにより恐竜の研究が進展したとされている。

恐竜だけではなく、周辺の動植物の化石もあるので、恐竜が生きていた時代のことがいろいろわかるわけですね。

恐竜博物館は展示施設でもあるけど、研究施設でもある。その中で化石のクリーニングをする様子は公開されている。

後で映像コーナーでビデオを見て知ったんだけど、手取層群の化石は奥深くにあり見つかりにくい一方で、化石の保存状況がよい。

そういう事情から1箇所で時間を掛けて粘り強く調査が続けられているのが福井県の化石発掘の特徴だという。


この経緯を見て、そしてこの博物館が開館20周年ということからわかるが、発掘開始から5年後に博物館の計画が出来てたんですね。

確かに研究施設としての役割もあって、発掘調査の充実には必要という考えはあったのかもしれないけど。

一方で観光施設という色合いはかなり濃いところではあって、実際に集客力は相当なもの。

2023年にリニューアルの計画があるそうだが、それが新幹線合わせというのもまた事実ではある。

とはいえ、実際に科学的な成果を出してますからね。最近だと新種の鳥類骨格化石に「フクイプテリクス・プリマ」と命名したり。

小型の肉食恐竜から分化して鳥類が生まれ、それが現在に連なる鳥類であると言われているところで、

そこを解き明かすのに役立つ発見になりうるものでもある。

こういう発見は世界各地であって、それに応じて見直すべき展示内容はいろいろあるのだろう。


ひどい雪なので恐竜博物館から出てもどうしょうもなく、勝山市街に寄るのも無理だなと、バス・電車で福井へ直行。

乗る列車は旅行商品で決まっているから、そこまで買い物をしたりして時間をつぶして、サンダーバードに乗って京都へ。

2日ぶりの京都、最初の2泊と同じ宿に入ってまた2泊。明日は早朝から仕事だ。

慌ただしく金沢の博物館めぐり

今日は日帰りで金沢行き、まずはバスで福井駅に行くわけだが、今朝の福井は真っ白だった。

雪の中、バス停に行って「雪の日のバスとかあてになるんだろうか」と待っていた。

バス自体は10分遅れぐらいで走っていて、ちょうどバス停の少し先にボトルネックがあったようで、

ここを過ぎるとバスはスムーズに走り、なんとか思っていた電車に乗れた。ギリギリだったけど。

往路は普通電車でのんびりと。通勤・通学時間帯も過ぎて空いてたし。時間さえ合えばこれでいいのだ。


福井県内は雪が積もっていたが、石川県内に入ると雪はほとんどなく、雨が降っていた。

10時ごろに無事に到着して、まずは観光案内所へ行き、これを購入。

SAMURAIパスポート

1000円で指定の施設に入り放題なんですが、ポイントはGoToトラベルの地域共通クーポンが使えること。

こういうところで順調に使っていかないとね。元は取れるぐらいの想定なので。

ちなみにこれ、1500円でバス1日券付きになるんで、2人で3000円のクーポンが使えるというとこれもわかりやすい。

ただ、今回はバスは1~2乗車だろうなということで、バス付きにはせず。(区間によるが概ね3乗車以上で元が取れる)


行きは広坂までバスで直行することに。本数が多いのは北鉄バスだが、PiTaPaが使えるJRバスで行く。

ひがし茶屋街ライナーって言うらしいですね。(あんまり案内されてなかったけど)

歴史的には名金線という名古屋~五箇山~金沢の国鉄バスの路線があって、現在も金沢~福光のみ現存してる。

これの香林坊経由と金沢駅直行ルートの一部を切り貼りして、金沢駅→香林坊→橋場町(ひがし茶屋街)→金沢駅と走っているそう。

なにしろ北鉄バスはローカルのICaしか使えませんからね。フリー乗車券があればいいけど。


ここからSAMURAIパスポートの入場可能施設6つ、別途料金だが割引のある国立工芸館と金沢21世紀美術館を回ったが、

数を数えてもわかるが、すさまじく慌ただしくて、追加料金がかからないからって欲張りすぎたなと。

エリア的には狭い範囲に収まっているのだけど、問題は閉館時間で、閉館時間の遅い施設は後回しにするなんてことも。

本当はこのSAMURAIパスポートって2日間有効なんだよね。

金沢泊ならば2日間で使う方がいいのかなと思ったが、これを地域共通クーポンで買うとすると初日15時以降でないと買えないのが問題だ。

慌ただしく金沢での1日を終えて思ったけど、今まで金沢には何度も来てるけど、いつも観光に充てる時間が短いんだよね。

福井からの日帰りで来た今日が一番時間をかけたぐらいかも。


欲張りすぎたのは事実だが、学びが多かったのも金沢での博物館めぐりだった。

まず来たのが、本多の森公園の いしかわ赤レンガミュージアム、陸軍の倉庫を転用した博物館ですね。

やってきて驚いたんだけど、ここって石川県立歴史博物館と加賀本多博物館が連なった施設なんですね。

そして、ここが本多の森公園と呼ばれている理由を知ったのだが、もともとここは加賀藩の重臣だった本多家の屋敷があったと。

その本多家に伝来したものが展示されているのが加賀本多博物館、そして石川県の歴史博物館として総合的な展示をしているのが石川県立歴史博物館と、

2つの博物館が同居するようになったのは2015年かららしいけど面白い仕組みですね。入場券は別だけど、共通券もあるようだ。

こういう大名家に伝来する文化財をどうやって活用するかというのはあるけど、博物館を同居させるというのは1つの答えだなと。

石川県立歴史博物館はどちらかというと、人々の暮らしというところに力点を置いているように見え、役割分担がありそう。

あんまり知らなかったけど、金沢って江戸時代は人口の半分が武士で、これに変わる形で陸軍第九師団が置かれ軍都として栄えたそう。

今はそんな感じは全くしないけどね。ただ、北陸一の商業都市なのは、歴史的に消費者の多い都市だったという背景があったのは確か。


今回の旅行の大きな動機だったのが「国立工芸館」、東京・北の丸公園から移転してきた東京国立近代美術館工芸館のことである。

ここは予約が必要だったので、エイヤと昼過ぎに予約しておいて、それに合わせて行った。

外から見ると、北の丸にあったときよりずいぶん大きくなったなぁと思うが、実は展示スペースは左半分だけ。

よく考えてみれば東京にあったときは事務所や収蔵庫は本館と共用できたが、石川に引っ越してくると独自に用意する必要がある。

実質的な展示スペースは東京の時より少し広いかな? という程度で、他分野の展示をすることはなさそうですね。

どうせコレクションは東京にあったときと同じじゃないと思ったけど、これまで見たこと無かった作品もけっこうあった。

北陸ゆかりの作品を多く出したのもあるのかもしれないけど、これはこれで。

あと、常設展示として「松田権六の仕事場」という、金沢出身の蒔絵家(人間国宝)、松田権六の東京の仕事場を移築したものがあって、

これは蒔絵という工芸を理解するという点ではよくできた展示になっていて面白い。

石川に移転して、(分館という扱いではあるが)独立した美術館になって、工芸のよさがより伝わるようになればいいですね。


お隣の石川県立美術館にも行ったが、ここは石川ゆかりの作品が多く展示されていて好感が持てる。

見てて思ったのは、単に作者が石川県出身というのもあるけど、なんやかんやと石川県で創作活動をしていた人は多い。

あんまりそういう印象はなかったんだけど、金沢というのもけっこうな芸術の都なのねって。

ここでも工芸作品は多く展示されていて、あと彫刻も多かったですね。そう言われて見れば立体物が多かったな。


最後に遅くまでやっているからと後回しにしていた、金沢21世紀美術館、ここは現代美術の美術館だな。

いくつも博物館がありますけど、分野がいろいろ散っていてバランスがいいと思いますね。

コレクション展を鑑賞、なんとも言えない感じはあるが、こういう作品を真面目に展示する施設があるのはいいですね。

建設の経緯を見てみると、都市計画として作られた美術館ということで、ランドマークとしての意味合いが強いんだろうなとか、

今に生きる美術館ということで都市に向けて開いた存在になるようにしているんだろうなということが読み取れる。

いろいろな機能を持たせて、あまりに複雑な構造の美術館という印象はあるが、他の美術館とは補完的である。


この美術館のコレクションには備え付けものもがあるが、その中でも有名なのが レアンドロ・エルリッヒ作「スイミング・プール」である。

しかし、これが困ったことに地下に入って鑑賞するのは密閉度が高いので、同時に6人まで、5分ごとに入れ換えとしている。

このため待ち時間が長いようである。が、閉館近くで比較的人は少なく、閉館に間に合うということで並んで入った。

雨が降っていて、地上から鑑賞できなかったのが残念だったが、水勾配もあってプールとしてはけっこうなリアリティがある。

しかし、これは新型コロナウイルス対策で地下からの鑑賞は閉鎖されても不思議がない密閉度だなと。

美術館は密集対策を重視してるけど、マスク着用で滞留時間が短いことからすると、むしろ密閉の方が問題かなと思った。

追加の換気装置(扇風機?)を置いたほうがいいのかなと思ったが、そこへ至る通路も地下なので効果的な換気になっているかどうか。

一応、集中的に換気させる時間帯を設けているらしいけどね。空調の構成などを知らないと的確なことは言えませんが。


なんて感じで、美術館を出た頃にはすっかり日が落ちて、そこからちょっと寄り道しながら金沢駅まで歩いて。

弁当(押し寿司)を買ったら、チケットレス特急券で買ったしらさぎ号に乗り福井へ戻ったのだった。

そういえば前も金沢~福井をしらさぎ号で移動したっけ。単にその時間に来たのがしらさぎだっただけですが。


余談ですが、石川県と工芸のつながりについて、確かに石川県は県内に多くの伝統工芸が根付いた地域で、

これは加賀藩の政策によるところもあったが、全国的に特異な地域か? と聞かれるとちょっとわからない。

でも、ただ1つだけ、石川県と工芸との関わりで特異なものがあってそれが金箔・銀箔である。

僕もちょっと前に知ってびっくりしたんだけど、日本国内の金箔・銀箔の製造はほぼほぼ全てが石川県内で行われている。

工芸品にとって伝統技法による金箔はとても重要なもので、金沢箔は工芸のインフラを支えているといってもよい。

実際、加賀藩が金箔製造に力を入れたのも領内で作られる工芸品で使うためなわけだから、まさにインフラですね。

金沢箔も伝統工芸の一ではあるけど、最終製品ではないのでしっくりこない。でも、実は一番すごいことなんじゃないか。

福井と大野、2つの城下町

今日から2泊3日の北陸旅行である。

京都行きの旅行の中間に不泊2泊入れて、そこに京都発福井行きの旅行を挟んだわけ。

出発が遅くて、チェックアウト時間ぴったりぐらいに宿を出ても、京都駅で待ちぼうけしたぐらい。

京都駅0番ホームからサンダーバードに乗り込んで、琵琶湖を見ながら進んでいく。

一寝入りして起きたら車窓は白かった。湖北まで来ると雪が降ってるんですねぇ。


そうなんですよね。今週は北陸の天気が悪くて、雪予報が出ていた。

ちょうど昨日が福井などで初雪だったんですよね。

どんなもんかなと思ったけど、福井市街では雪はほとんどなくて、むしろ小雨だった。

ただ、天気が不安定なのは事実で、急にひょうが降ってきたり。


さて、福井駅に到着して、改札口を出てすぐにある日本旅行TiSの店舗に入った。

そこで、GoToトラベルの地域共通クーポンで購入できる自由周遊きっぷを購入した。

自由周遊きっぷは基本的に指定駅のみどりの窓口で、紙クーポンを1枚以上使って購入するのだが、

日本旅行の指定店舗でも購入できて、なおかつ、この指定店舗は紙クーポン・電子クーポン双方対応となっている。

通常、宿泊旅行の到着日は15時以降でないとクーポンは使えないが、僕はすでに京都府のクーポンを持っている。

福井を含む自由周遊きっぷは福井県内完結の福井エリアしかなく、ここで必要なのは福井県で使えるクーポンである。

(複数府県にまたがるクーポンはその全てを含んだクーポンが必要になる)

なかなか条件的に厳しいが、今回はいろいろな条件が揃って福井エリアの自由周遊きっぷが購入できた。

なお、日本旅行TiSの営業時間はそもそもみどりの窓口より短く、さらに昨今の状況から営業日も減らしている。

なので、こうして電子クーポンで自由周遊きっぷを購入するのはけっこう難しい。


こうして買ったので、せっかくなので大野に行こうと思った。

というか明日の金沢行きでは、牛ノ谷~金沢の運賃が別途必要なのでそんなに恩恵がないですからね。

ところが九頭竜線の汽車は2時間おき、ちょうど時刻表を見たときには出発直前で、ちょうどそのとき昼食を食べてたので間に合うわけもなく。

行き当たりばったりではなかなかうまくいかないなとおもいつつ、福井市街を散策することに。

もともとそういう想定でしたからね。まさかちょうど2時間待ちになるとは思わなかったけど。


福井市街で目を引くといえば、福井城址をそのまま使った福井県庁、お堀と石垣に囲まれた県庁という存在である。

お堀の中が全部県庁の敷地で、庁舎整備の一環で天守台なども見学できるように整備されていて(今日は雪が降ってるから閉鎖されてたけど)、

これはこれで調和していていいんじゃないかなと思う。移転構想もあるらしいけどね。

周辺を散策していたら養浩館庭園があって、見学するかと思ったら「無料開放」とあって、無料なんだと思ったら、

どうも建物の工事で不完全な状態だから無料開放してたらしい。庭園だけならそれでも問題ないと思うのだが。

この庭園は、福井空襲で建物が焼失した後に、発掘調査が行われ、庭園・建物ともども復原された経緯があるよう。

「名勝庭園ではめずらしく、かつての藩主と同じように座敷からゆったりとお庭を眺めることができます」ということで、

建物が使えないのでは、この庭園の価値が落ちてしまうということだったのだろうか。

うっすら雪が積もり、真っ赤になった紅葉の組み合わせは、それはそれでよかったと思うけど。


そんなこんなで汽車の時間が来たので、九頭竜線に乗り込む。1両編成で運行する割には乗ってるなという感じ。

九頭竜線は越前大野駅を除いては全て無人駅、そんな駅にカバーのかけられた機械が置かれていて、

なんだろう? と思ったら除雪するための装置だったらしい。無人駅を巡回して除雪してるってことなんだろうか。

1時間ほど汽車に揺られて大野駅に到着、この時16時頃だったのだが、

実は大野の主な施設は平日は16時までだったのだ。まぁ出発前に気づいてたんですけどね。

それでも大野の市街地を歩くのはできるわけだし、福井にいても時間を持て余すだけだし……と来たのだった。


大野は小京都の1つとして知られる城下町、大野市の人口はおよそ3万人、そこそこ立派な都市である。

小京都と言われる町もいろいろ行ったもんだけど、なかなかレベルは高い方ではないか。

それにしても寒い。山間部にある大野は福井県内でも寒い地域で、そして雪も多く降るのだという。

城下町ということで、越前大野城があるのだが、冬は休館となっている。

というのも、城の登り口に書いてあったのだが、雪で滑りやすくて危険な場合があるからとあった。

今日は大丈夫そうだったので歩いて城のある亀山を登ってみたのだが、確かに雪がたくさん積もると怖いなぁと思った。

登った先では、屋根などが白くなった大野市街が見えた。本当に立派な都市だと思いますよ。


大野に来てもそれぐらいしかやることがなくて、ちょうど降りきったあたりで雪が降ってきて、

このまま長居しても仕方ないし駅に向かって歩いて行った。今度は駅に着いたらちょうど汽車が出る直前だった。

往復で駅までの道を変えて歩いて行ったのだけど、途中に地下水の水位を書いた看板があった。

「地下水注意報発令中」と節水を呼びかける表示が付いていて、節水? なんて思って見ていた。

確かに大野というのは地下水にまつわるものが多いとは思っていたのだが、後で調べたらただ事ではない事情があった。


なんと大野市というのは水道普及率が3割を切っており、それも市街地に限ればもっと低いんだという。

これは大野市街は地下水に恵まれており、水質も良好ということで、井戸水での生活が根付いていたわけである。

水道を引いたところで、市街地の水道水源は地下水だから、井戸の所有者の違いとも言える。

なお、郊外では川から水をくんで簡易水道が供給されており、そういう地域ほど水道普及率は高いのである。

地下水の用途としては、家庭用水が最も多く、それに次いで工業用水(繊維工場があるらしい)など。

融雪用というのは年間を通じてみればさほど多いわけではないが、冬に限れば割合は高まる。

(ただし道路などの融雪など公共性の高い用途以外では融雪のために地下水を使うのは禁止されているとのこと)

すなわち、この節水の呼びかけは、自分たちの生活用水のために、生活用水の節水に努めようという意味だったらしい。

冬はそもそも地下水位が下がりやすいので、対策として冬に水田に水を張るといった地下水の供給元の対策もしているそう。

水田湛水事業 (大野市)


短時間の滞在ではあったけど、大野に来たことはよかったんじゃないか。

福井県内の観光はあさってもあるんだけど、明日は福井県を出て金沢へ向かう予定。

宿は思っていたよりもいいところだった。

駅からバスという立地はちょっと気になったけど、旅行代金が安上がりだった割にはいいところだな。

午後は鞍馬山へ

今日は早朝から昨日に買ってきたパンを食べて、ホテルで仕事をしていた。

京都旅行に北陸旅行を挟み込み

1人で黙々とやる作業が多くはあったけど、会議もあったが、あまり距離の差を感じることもなく。

まぁ勤務スケジュールが変則的になってしまったことが最大の問題なんでしょうけど。


そうして午前中で仕事を終えて、出かけることにした。

なんとなく洛北へ行こうというぐらいは考えていたが、具体的な行き先は直前まで固まらなかったが、

鞍馬へ向かうことに決めて、トラフィカ京カードを買って、烏丸線に乗り込んだ。

というわけで烏丸線の終点、国際会館駅まで乗車する。

「次は鞍馬口」という放送でビクッとしたが、これは鞍馬口通に由来するもので、鞍馬とか直接関係ない。

ちなみに間違えて下車しないように「貴船・鞍馬方面へは終点の国際会館駅まで乗車してバスに乗換」と案内していた。

必ずしもおかしな命名ではないのだが、紛らわしいことは事実だし、どうしてもこの名前にしなければならなかったのかというのはある。


国際会館駅からは鞍馬行きのバスが運行されている。昼間のみ1時間2本程度ですが。

一般的には鞍馬へは叡山電車で行くものだと思うところだけど、今年7月に土砂崩れにより市原~鞍馬が運休になっている。

この区間は特に山深く、災害の被害を受けやすい実情がある。

このため、叡山電車で行っても、この区間はバスに乗る必要がある。

(定期券・回数券は鉄道の乗車券で代行輸送を利用できるが、持ってない人は鉄道・バスは別切りになる)

それがあってもなくても、京都駅からだと本数の問題はあるにせよ、国際会館からのバスが便利である。


それで最初は、市営地下鉄と京都バスだし、バス・地下鉄1日券を買おうと思ったのだが、

実は市原~鞍馬はバス・地下鉄1日券のエリア外になっている。(洛北方面の均一区間拡大前はさらに手前までだったはず)

バス・地下鉄1日券を持っていっても市原からの乗り越し運賃(といっても170円)がかかってしまう。

一方でトラフィカ京カードは、去年から京都バスでも導入され、同時に乗継割引が強化され、地下鉄・バスとバス・バス(90分以内)それぞれで120円の割引がされるようになった。

乗継割引はICカードでも適用されるが、なぜか割引幅はこれより小さい。紙乗車券の割引幅はトラフィカと同じなんだけど。

ただ紙乗車券は地下鉄→バスはともかく、バス→地下鉄ではあらかじめ駅などで購入した券が必要だし、なにかとオススメできない。

その点でも京都バスでのトラフィカ導入は朗報だったわけ。(ただ、ICカードでも割引幅が同じだったら、PiTaPaでも……とは思う)


そんなわけで、鞍馬にたどり着いて、鞍馬寺に入る。

拝観に当たって支払う300円の名目が「愛山費」となっていたが、これは文字通りだと思った。

というのも、置いてあった鞍馬山案内図や模型を見るとわかったんだけど、鞍馬山の山深いところに点在しており、

参道というのはようは登山道であって、2018年の台風被害で多くの倒木が出たところを整備するのに相当な労力をかけたであろうことは歩いていてもわかること。

そんなわけで鞍馬寺参拝はかなりタフである。最終的に奥の院を経て、貴船まで歩いてしまったけど。

ここで修行すれば強くなれますわという感じ。源義経が修行したという話で、その伝承にまつわるものも山内にいろいろある。

鞍馬寺は参拝者の便宜のため寺がケーブルカーを経営していることでも有名だが、今日は点検のため運休。冬は参拝者が少なくなる時期だから妥当なんだけど。

当然歩いて参拝はできるし、足が持つならそっちの方がよい。まぁあまり考えずに歩き始めると後悔するかも知れないけど。


そんなわけで意外にたどり着いてしまった貴船神社にも参拝。

このあたりは旅館が多く、貴船川の護岸に階段がついていてなんだろうと思ったら、川床へのアプローチ用らしい。(当然、この時期は使ってないが)

ここから市内へ戻るのには、とりあえずバスなんだけど、貴船~貴船口は道路の都合、シャトルバスが運行されている。

これも普通に京都バス(運賃は170円)なんですけどね。貴船口からも結局はバスなので、ここでバス・バス乗り継ぎになる。

ここもトラフィカ京カードが役立った。またしても国際会館行きのバスに。

そこから都心に行くには国際会館から地下鉄に乗り継ぐのが通常だが、四条河原町に行きたかったが、国際会館からは直行の手段は実質ない。(市バス5系統はあるが遠回りで混むから論外)

そこで手前で下車して岩倉地区内でバス停間を移動して、出町柳経由で四条河原町へ行くバスに乗車。

そこで歩く距離考えたら、四条烏丸から歩いた方が近いだろというのは正論だが……安上がりではあるんだけど。


四条河原町に来たのは、夕食を食べる目的だった。なんとなく散策しつつという感じで。

そんな中でとある料理店に入ったが、客は僕の他に2人だけ。寂しい限りだった。

大人数の宴会頼みという感じの店ではなかったが、今どき四条界隈という立地が難しいのかもしれない。

まぁGoTo Eatにも参加してなさそうだったしね。(京都府は紙切れ連発するほどにGoTo Eatは普及していたとみられる)

ゆえに地域共通クーポンも使えない店だったが、それはそれということで。


それでホテル最寄りの京都駅に戻ってきたら、運賃が10円足りず、結果として今日の鞍馬行きの交通費は1010円だった。

鞍馬までバス・地下鉄1日券が使えないことを考慮すればえらく安上がりでしたね。

というのも、本来は四条~出町柳~鞍馬と京阪・叡電を乗り継ぐと650円するんですよね。市原で打ち切りだとなおさら高い。

普通に考えれば四条方面に行くならば市原から叡山電車に乗るところだけど、運賃を調べてえらい高いなと思った。

これが、鞍馬~国際会館~四条烏丸・京都と乗れば割引なしでも620円、120円引きにすると500円ですからね。

叡山電車の沿線というのは、叡山電車、国際会館駅乗換のバス、都心直行のバスが混在していて、どれも一長一短あるが、

叡山電車は市内の移動という点では高いなと。出町柳で別切りになるのも不利なところではないか。

もちろん大阪市内から直行の場合など、叡山電車がそう高くないケースはあるけど、不通区間がなくてこれだとね。

大阪経由の京都からの帰宅

今日は大阪に出かけて、京都から新幹線で帰るということだった。

雨の中だったが、とにかく大阪市内では濡れたタイルの上が滑りやすくて大変だった。

靴の材質と相性が悪いんだろうか。怖かったが転ぶことなく無事に帰ってこられた。


大阪を歩き回る中でいくつか見ておきたいところがあった。

1つが ジョーシン日本橋1ばん館 である。

ディスクピア日本橋店(10/25閉店済)の場所に新築移転するために、明日に閉店となる。

店内に入ると、もう物はほとんどなくて、まさに売り尽くしという感じだった。

建て替え工事が完了するまでは 日本橋1ばん館 と ディスクピア は J&Pテクノランド の場所に集約され、

ジョーシン日本橋店という名前となり、家電・PC・音楽映像ソフトを取り扱う総合店舗となる。こちらは来週の新装開店に向けた準備が進められてた。

当面は日本橋地区のジョーシンは ジョーシン日本橋店 と スーパーキッズランド の2店舗体制になる。

建て替えが完了すれば、日本橋1ばん館 が戻ってきて3店舗体制になるんだろうかな。

かつての店舗数からすれば寂しくなったというしかないけど、この建て替えは将来を見据えた取り組みだと思うし、

新築移転後は 日本橋1ばん館 は堺筋に面することになり、商店街のほぼ中央に位置することになるわけですからね。


もう1つが大丸心斎橋店、去年9月に本館の建て替えが完了してたんですね。

入って思ったのは、建て替え前の雰囲気をほとんど引き継いで、そのままきれいになってるなということ。

建て替え前の大丸心斎橋店といえば、豪華な見た目だが、古さを感じるところは多かった。

それをつぶして建て替えるということで、綺麗になるんだろうなとは思ってたが、まさかここまで雰囲気が変わらないとは。

雰囲気が変わらないのは外観や1階だけで、2階以上は今風の百貨店という感じだったが。これが10階まである。

9階にポケモンセンターがあるのは大丸だなぁと思ったけど、このフロアにローソンが入居してたのにはびっくりした。

建て替え中に百貨店として使っていた北館(旧そごう)は一旦閉鎖して工事に入ったが、

まもなくパルコとしてオープンする予定ですでに看板は取り付けられていた。


さて、帰りは京都から新幹線で、大阪駅からJRで行けばいいのだが……

阪急電車に乗って、洛西口駅で降りて、そこから歩いて桂川駅からJRに乗って2駅、京都駅へ行くという方法で向かった。

この方法、単純に京都駅へ行く方法としてはあまりメリットはないのだが、

「京都市内」からのきっぷなので、京都市内の駅である桂川駅から乗ればタダなんですね。(京都駅で途中下車はできないが)

大阪~京都のJR運賃は570円(京都市内からのきっぷの精算に使われる桂川までの運賃も同額)であるところ、梅田~洛西口の阪急は380円で済む。

京都市内からのきっぷを握った阪急沿線の人はどうぞ。


京都駅に着いたら、在来線構内の売店でGoToトラベルの地域共通クーポンを使って弁当を購入、

それを買い物袋に入れて、新幹線乗換改札を通って、指定されたこだま号に乗り込んだ。

相変わらずこだま号指定席は6割ぐらい埋まってた。多分、自由席より混んでる。

多分、旅行商品での利用が多いんだろうが、その割には乗客の入れ替わりは多く、

静岡でたくさん降車していったり、こだま号ならではの使われ方があるようだった。

新幹線を降りたらまさに通勤電車でそういえば今日は平日だったかなんて思いながら無事帰宅と。

明日は休日なので、ここで買い物やらして調子を整えてということですね。

奈良県中部も観光するにはよいが

今日は奈良県中部に出かけていた。

主な目的地だった橿原市といえばこんなニュースもありましたが。

奈良県議会で県庁を橿原市に移転する決議案が可決されたということである。

具体的に県庁が移転すると決まったわけではないが、議会の意見として示されたわけだ。

(県庁移転の提案?)

そんなわけあるわけないだろと思っているが、橿原市は奈良県の交通の要所である。

もっとも、奈良県全体にしてみれば橿原でさえ北寄りなんだけど。


そんなわけで、橿原市の中心駅である八木駅の1つ隣、耳成駅から散策を開始することに。

ここから南下していくと、藤原宮跡の東端にあたる。見えるのはひたすら田畑だが。

まず最初に 奈良文化財研究所  藤原宮跡資料室 を見学した。これも平城宮跡資料館と同じく無料ですね。

奈良文化財研究所は本庁舎を平城宮跡隣接地に置き、そこに平城宮跡の発掘調査を行う部門も入っている。

ところが他にも研究対象はいろいろあって、その中で大きいのが藤原京と飛鳥エリアの発掘調査で、

これを行う部署が入っているのがこの建物で、その一角に展示室があるわけですね。

なお、他に奈良文化財研究所の施設としては飛鳥資料館が明日香村にあるが、これは純粋な展示施設。(cf. 飛鳥を掘って見えたこと)


藤原京に関する出土品やそこからわかったことが展示されているのだが、

ちょうどおとといに平城宮跡資料館を見たのと比べてもわかるのだが、圧倒的に不明点が多いことがわかる。

平城京の場合、奈良時代から現存している寺社も多いし、なにより正倉院という奈良時代から土に埋まることなく保存されている施設があった。

そんなこともあって、発掘調査の結果とあわせて、平城京がいかなるものであったか推定できる要素はいろいろあった。

それに比べれば、藤原宮跡の発掘は未だ途上、寺社は遷都に伴い引っ越したりで現存していないなどで不明点が多い。

そもそも藤原京自体が16年間しか存在しておらず、失敗点も多かった都市だと言われている。

ただ、日本初の都城制の都市として、後の平城京、平安京につながっていることを、見いだしたいってところですかね。


ちょっと歩いて行くと、原っぱに朱色の柱が立っている怪しい空間がある。

これこそが特別史跡 藤原宮跡の中心的地域で、門などの礎石のあったところを表示しているんですね。

とはいえ、ただただ原っぱ、この礎石を表示しただけで、果たして藤原宮の姿が理解できるだろうか。

でも、その理由はこの原っぱを歩き進めて行くとわかったが、大極殿の発掘調査を今まさにしているところなんですね。

すなわち藤原宮の中核部すら、何があったかはまだ調査中という状況ということなんだよね。

もしかしたら、将来的には平城宮跡歴史公園のように、復原建物や、体系的な遺構表示がされるようになるのかもしれない。

でも、そのための情報がないので、今のところは原っぱにしておくしかないわけ。

それならせめてと橿原市は藤原宮跡エリアに季節の花を植えていて、今だと本来はコスモスの時期だったんだけど、

今年は新型コロナウイルスの騒動で植えられなかったようで、それすらないっていうことですね。


ここから北西方向に進んでいくと、今井町にたどりついた。

今井町って小中学校の歴史の教科書にも寺内町として掲載されてますよね。それですね。

今井町を歩いて思ったのは、ここは重要文化財指定されている伝統的な建物があることよりも、

重要伝統的建造物群保存地区として新旧あれども伝統的様式の建物が並んでいるということが価値だなと。

地区内でも場所によるけど、7割ぐらいは伝統的様式によっているように見えた。

その中で長い歴史を持ち、キーとなる建物を重要文化財指定しているのがよい理解ではないかと思う。

こういう地区なので無電線化が進んでいて、むしろ日本では違和感があるな。

道路は狭く、木造建築も多い地区ということで、万が一の避難地になる生活広場というのが何箇所か設けられている。


そんな中を歩いていたら呼び込みしている人がいて「紙半豊田記念館」に入った。

有料の施設なんだけど、豊田家というかつての豪商の美術品コレクション(質流れの品もあると言ってたが)、仕事道具、かつての仕事場の建物を公開している。

肥料商→木綿商→両替商と発展してきたそうで、明治時代には課税などで衰退したが、現在も吉野で林業を行っているそう。

(なので、近年に受賞した林業関係の表彰状が貼られていたりする)

今井町ってどんな町だったの? というのを肌感として知るにはいい施設だと思った。


ここから八木駅前にやってきて昼食を食べようと、できればGoToトラベルの地域共通クーポンが使えると良いが……

と探したが、使える店があまり多くなく、電子クーポンが使える店で昼に営業してる店はさっぱり。

昼食代は思ったより安くて、800円ぐらいだったからクーポンの使い所だったかというとそうでもないが。

なんだろうね。橿原というのはあまり観光都市として認識していないのかな。

確かにあんまり観光客が多く来る都市ではないのはそうだけど、受け入れる側がこれではね。

橿原市は 飛鳥・藤原の宮都 の2024年の世界文化遺産登録を目指して活動しているそうである。

日本における律令制国家の成立を表す遺跡群というのは世界の宝であるかというところが本来の意味ではあるけど、

やはり奈良県内では観光客の集客に遅れを取っている奈良県中部への誘客を見込んでのことなんだろうなとは思う。


ここから電車で移動してやってきたのは長谷寺駅、ここから長谷寺へ行く。実は初めて。

長谷寺といえば、ぼたん が有名で、花寺という印象はあったが、この時期も紅葉でお参りするにはいい時期だろう。

しかし、長谷寺駅から長谷寺はそこそこ遠い。知ってたけど、思ってたより大変だった。

まず、長谷寺駅は高台にあるが、そこから国道165号線を渡るために下る必要がある。階段で下るんだけど。

そこから国道165号線を渡ると、やや細い道を歩く。乗用車なら通行できるが、大型バスは厳しい。

(季節運行の路線バスはあるが、大きく迂回する都合、歩くよりも時間がかかる。タクシーの乗り入れが難しい時期に限っての運行か?)

だから、遠くても高低差が激しくても歩く方がよいと。ぼたんの時期だと自家用車すら入れませんからなおさら。


その長谷寺の境内も高低差が激しい。本当に健脚向きの寺だね。

そうしてたどりついた本堂は、まず観音様がデカイ。それもそのはず。日本最大の木造の仏像だという。

そして高台からせり出した舞台、眺めも良いが、参拝場所としても広いですから、その点でも立派ですね。

僕は入らなかったけど、秋の特別拝観ということで、観音様の足下までいって参拝することが出来るという。

さらには、その特別拝観をした人用の特別な御朱印を受けることができるということで、そんなところで興味を引いた人もいるかも。


そんなこんなでのらりくらりと参拝していた。

長谷寺駅に向かって歩いていたら、ちょっと急げばちょうど電車に乗れそうと、

急坂を早足で進んだら、電車に乗るときには息が上がって辛かった。

真っ当に参拝するだけでもこんなすさまじい寺社はそうそうないような気がしたが、来て良かったですね。

今は急行が通年で停車になったので、その点でもいいですね。(cf. 急行停車駅を増やすんだって)


明日が旅行最終日、GoToトラベルの地域共通クーポンは残2000円、使い切って帰らないといけないが、

向かうは大阪、そして京都で弁当を買って乗るつもりだから、なんとでもなるでしょう。

観光客が集まるところとそうでないところ

今日、午前中は京都市内で。

スタート地点は京都駅八条口、アバンティの横のバス停だった。

ここから乗るのはかつて山科急行線と呼んでいた「京都醍醐寺ライン」である。

といっても目的地は醍醐寺じゃないよ。


山科急行線というのは、阪神高速京都線ができたときに開設された路線だった。

稲荷山トンネル(新十条通)を通って、京都駅と山科・醍醐を結ぶバスとして生まれた。

新十条通区間は去年4月に無料化されたが、このときに名前と運賃体系が変わったんですね。

都市高速だった区間(現在も自動車専用道路)を走るということで、シートベルト付きの車両だった。

トンネルをズドンと抜けると山科区内、そこから山科・醍醐をくねくね走って行くわけだけど、

勧修寺北出町で降りて、そこから少し南に進むと勧修寺という寺にたどりついた。

看板を見ると「かじゅうじ」と読むようですね。でもバス停の名前や町名は「かんしゅうじ」らしい。


地図を見ててなんとなく発見したから来たようなところはあるけど、庭園ですね。

朝一番に来たからか、滞在中、他に誰も見なかったけど、団体バスの駐車場もあるので来るときは来るんだろう。

整ってるという感じではなかったけど、この庭園を結果的に独り占めというのは贅沢だったな。


バスで来たけど、小野駅から近いんで、地下鉄で来るのが便利だと思うんだよな。

ただ、京都駅からだと「京都醍醐寺ライン」が乗り換え無しで早いですから、そこは合理的だった。

じゃあ帰りは地下鉄かというと、これもまた次の目的地の都合、バスである。

今度は五条通経由で四条河原町まで行くバスに乗った。

小野でこのバスに乗ったときはガラガラだったが、そこから住宅地でどんどん乗ってくるが、細い道を走るから走りにくそう。

バスを使った理由は五条坂で降りるから。五条坂で降りるなら五条通を走るバスを使う理由はありますよね。

逆にそうでなく市内まで乗るなら(祇園とか四条河原町まで乗るなら)、地下鉄で行った方がいいですね。


五条坂で降りて行くところはどこだって、そりゃ清水寺でしょ。もう何年ぶりだ。

清水寺へ着くと人が多いが、割合として多いのは学校団体、修学旅行かな。

京都市内の観光客は多いときに比べれば明らかに少ないわけだが、観光客が集まるところには集まるんだね。

団体客がいると、その部分はどうしても密になる。個人客が少ないから全体的に密という感じはないが。

もともと京都に来るつもりだった団体もあるだろうし、計画変更で京都になった団体もあるだろうけど、

この時期になんとか都合がついたのは幸いだったかもしれない。

ちなみに清水寺は工事中だが、本堂の工事が終わって、舞台の工事が行われているが、そこまで気になるほどではない。

やはり眺めはいいですし、双眼鏡片手に境内をいろいろ観察していた。


そんなこんなでちょうど24時間ほどの京都滞在を終えて、近鉄電車に乗って奈良方面へ。

昨日、到着したときに近鉄京都駅で仕込んでおいたフリーきっぷを使う。

近鉄1dayおでかけきっぷ (近鉄)

大阪府・奈良県・京都府内乗り放題で1000円は安い。あんまり考えなくてもメリットが出る。

ちょっと寄り道もしつつ、今日の奈良散策のスタートは平城駅から。


なんで平城駅なんて不思議なところからスタートするのかというと、近くに神功皇后陵があるから。

平城・相楽ニュータウン(高の原駅周辺の住宅地)に住んでいる人が、神功というニュータウンらしからぬ町名に住んでいて、

その神功というのは、ニュータウン近くにある神功皇后陵から取られた名前らしい。なんてことで知ってたんだけど。

えらく立派な古墳で、神功皇后とは言うんだけど、長く摂政の地位にあったこともあって、天皇に準ずるような扱いだった? とのこと。

この神功皇后陵の周りをぐるりと歩いたのだが、壕を農業用水用のため池、あるいは養魚場として使ってるらしい。

池に石柱が経っていて「御陵兆域」と書いてあり、そういう線引きはあるが、皇后陵の一部を地元の人々が使っているという事実は変わらない。


他にもこのあたりはいろいろ古墳があって散策していたが、きれいに整備されてるなと思ったら「垂仁天皇皇后日葉酢媛命 狭木之寺間陵」とあった。

垂仁天皇陵というと、尼ヶ辻駅の近くにあるけど(電車からもよく見える)、その妃が埋葬されてるらしいということか。

垂仁天皇陵は今までもきれいに整備されてるなと思ってたので、それですぐ気づいたんだけど。

どうも盗掘の被害に遭ったのを修復する工事をしたという経緯があったそうで、きれいに整備されてたのもそのためかも。

大和の遺跡/佐紀陵山古墳[奈良市山稜町](橿原考古学研究所)


ここまで来ると ならファミリー が見えてきて西大寺駅近く、そして平城宮跡も近い。

そんなわけで平城宮跡資料館を見学してきた。ここは奈良文化財研究所のPR施設のような面もあるのか無料である。

平城宮跡の発掘調査は今も続いているが、そういう調査で平城宮の実像というのが少しずつ浮かんでくる。

それを復原して紹介しているわけだが、机だとか具体的な道具の形みたいなのは、なかなかわからないもので、

そういうのは正倉院宝物を参考に復原していて、本当にそうだったのかな? と疑ってみてしまうところはあるが、

1200年以上も前のことが正確にわかるわけなんてなくて、そんな中では資料は揃ってるほうなのかもしれない。

ちょうど「地下の正倉院展」という企画展示をやっていて、どうも毎年秋の特集展示はいつもこの名前らしい。

今年のテーマは長屋王家木簡ということで、今年に重要文化財に指定された木簡について紹介していた。

食料に関係する木簡が多くて、それだけ大切だったってことだなって。


そうこうしてるうちにちょうどいい時間と電車で奈良公園へ移動して、奈良国立博物館へ。

指定の時刻より少し遅く行けばすぐ入れるかと思ったが行列を成していて、少しずつ入れているようだ。

普段の正倉院展に比べればはるかに空いているのはいうまでもない。

人の肩越しにしか見られない宝物が、そこまでせずとも見られるぐらいには。それでも展示物の前には人が集まるけど。

一体何人ぐらい入れたんだろうかというのは気になったけど、本来これぐらいでも盛況だなという感じ。

このご時世ということで、展示物に薬関係のものが多かったり、あと布物が多かったですね。

正倉院宝物の布物ってボロボロのものも多いわけだけど、今回は比較的整ったものが多かった気がする。


そんなこんなで正倉院展を出ると、外は暗い。

鹿たちももう寝床に行ってしまったようで、奈良公園は人も鹿もいなくて寂しい。

今まで夜間開館狙いで奈良博に来たことはなかったけど、奈良公園という立地で夜間開館は厳しいと思う。

ただ、正倉院展ではいかに奈良公園が寂しくても、夜間開館で観覧のチャンスが増えるメリットだけで十分だと。

そこで満足して良いのかというのはありますけどね。

京都の博物館を行く

今日から旅行ということで、まずは東京駅へ向かい、新幹線に乗り込む。

こだま号なのだが、普通車指定席は半分ぐらいは埋まっていて、思ったより乗ってるなぁと。

自由席が多いというのもあるのですが。指定席は16両中4両(だったはず)なので、少ないといえば少ない。

こだま号を乗り通すのはEXグリーン早特で何度かあったけど、普通席は初めてなのだが。

旅行商品で利用する人は多いのかも知れない。こだま号でも京都まで3時間半で走るならそう遅くはないわな。


そんなこんなで京都駅に到着。宿が近いので荷物を預かってもらってスタートと。

今回の滞在は今日の昼から、明日の昼頃まで、というわけで「バス・地下鉄2日券」を購入した。

昔は「京都観光2日乗車券」って言ってたやつですが、値下がりして、山科・醍醐の京阪バスも使えるようになった。

お値段は1700円である。(京都観光2日乗車券のときは2000円だったはず)

ただ、そんなにお得じゃなかったかもなぁと後になって気づいたんだよな。元は取れると思うけど。

今日はバスでの移動がほとんどで地下鉄の出番がほぼなくて(実際は1回使ったけど、バスでもいい区間だった)、バス1日券(600円)でよかったと後で思った。

明日の利用区間は思ってたよりは運賃が安かったので、明日だけだと850円超えないぐらいかもなぁとか。

基本的にはオススメなんですけどね。ただ、市営地下鉄以外の電車は使えないので意外と難しい面もある。

特に嵐山方面に行く場合はバスしか使えないので、電車メインならフリーきっぷは使わないのがよい気がする。


昼食を食べて、ちょうどいい時間だなとバスに乗って東山七条へ。

到着すると予約時間のスロットになって3分後に到着した。これなら待たずに入れる、と思ったら入口に列が。

どうも検温のところで滞ってたらしい。そこからはスイスイ入れたが、平日でも結構人来るのねと。

あんまり考えてなかったのだが、展示品の多くは東京の三の丸尚蔵館から持ってきてるから、東京から京都に来て東京から運ばれたものを見るというよくわからない状態だったが。

京都伝来のものも展示されてたし、無意味ではないと思うんですけど。


東山通のバスは多少の減便はあるが、観光客がガンガンきていたときと時刻表上はほぼ同じ本数のバスが走っている。

観光客が多く利用する路線でも、生活色が強いバス路線はいくらでもあるが、東山通のバスは生活色が薄い傾向があり、

すなわちは東山通のバスはガラガラということである。うーんって感じですね。

空いてるのはありがたいし、バスもすいすい走るので、すぐに岡崎公園に着いてしまった。しばらくバスが時間調整するほど早かった。

まずは京都国立近代美術館へ。ここはどうせ混まないだろうと日時予約制にする気もないらしい。おおらかである。


ちょうど美術館を出る頃に15時を超えていて、地域共通クーポンが使えるようになったはずと確認してみた。

それで気にしていたのが有効期限だが、新幹線で帰る日まで有効期限があるようでホッとした。

というのも、今回の旅行って4泊5日のうち、宿泊を手配したのは最初の1泊だけなんですよね。

その場合でも旅行日程の最終日までは地域共通クーポンの有効期限があるようで。(日本旅行の場合)


これなら急がず使えばいいけど、使えるところでは順調に使った方がよい。

というわけでやってきたのは、お向かいの 京都市京セラ美術館 である。

京都市美術館が京セラからもらった金でリニューアルして今年オープン、外観もちょっと変わったが、中はもっと変わってた。

開館記念ということで「京都の美術 250年の夢」という特別展が行われていた。

このチケット代に地域共通クーポンが使えるので、早速使おうということである。

リニューアルして、今まで屋外だった部分の外側に壁や屋根を付けて屋内にしたところがあって違和感はあるが、

機能的に今まで使いにくかったところを埋めるようにやったんだろうなと思った。後付けなんで変な導線はありますが。

展示室もいろいろ作り替えたんだろうが、既存の廊下だけは古風だった。手を加える必要が無いから残したのか。

展示内容は今も昔も京都は芸術の都であるということで、やっぱりそうだよねということですね。


そこから四条河原町までバスでやってきたが、四条通の人通りはけっこう多かった。

地元の人か、観光客なのか。確かに帰宅時間帯ではありましたけど。

そういえば、京都に来たことは何度もあるけど、京都に泊まるのはすごい久しぶりのはず。

夜になる前にさっさと去ってしまうことが多かったなと。

今日だってそんなに深い時間まで外に出てたわけでもないんだけどさ。


もともと国内外から観光客が押し寄せ、とりわけ外国人が多かったのが京都ではあり、影響は大きいわけですよね。

今、GoToトラベルキャンペーンで日本人客がある程度は来るようになって、

少なくとも7月の土曜よりはずっと人通りは多いなとは思った。

これだって恩恵を受けるところ、あまり恩恵のないところはあるんでしょうけど、

京都滞在は明日まで、帰りの新幹線も京都からだが、ほぼ通過するだけになるでしょう。

明日はいかにもな観光地に行く予定なので、そこでも様子を見てみましょう。