中古屋の通販とメルカリやヤフオクで集めた雑誌、
読んでいくといろいろ興味のある記事が沸いてくるものだけど……
そんな中でこういう買い方もあるかなと思って手を出したのがAmazonで出品されている中古品だった。
割高という印象があったが、商品によってはそう高くなくて、即納であることもあって初めて使った。
僕はあんまりAmazonで買い物しないんだけど「¥292 より 17 中古品」のような表記が出ていることがある。
一見するとこの値段は安いのだが、これが実際はあんまり安くないんだよな。
というのも商品1点毎に送料が取られるのが通常だからである。
これはAmazonマーケットプレイスの制度的な問題である。
店によっては、同時注文の場合は同梱することもあるが、システム上送料を変えることができないと釈明している。
このあたりはYahoo!ショッピングなどとは違うところで、ここは同じ店でまとめて注文すればまとめて注文したなりの送料にできる。
実際、この商品の場合、292円の商品に350円の送料を取ると言っている。送料の方が高いんだよな。
実態としては642円と書く方がよいのだが、あまり送料込みの金額が表示されることはない。
ちなみに以前はこの送料は店によらず均一だったが、現在は店ごとに設定できる。
このことからわかりやすさを重視してか、送料無料として送料込みの金額を表示する店もある。
しかし、それは全体としては少数派である。おそらく販売手数料の都合ではないか。
とはいえ、僕が探していた雑誌は中古屋で注文しても、メルカリでながれてるのを拾っても、
だいたい1冊600~800円程度になるので、それぐらいの金額ならば特に高くないということがわかった。
送料を差し引くと200~400円程度の商品ならば1個ずつ送料を取られても不利ではなく、
むしろ即納在庫であるというところのメリットが勝るということである。
実際、4冊注文したけど、発送自体は注文翌日に行われている。
店によるとは思うが、Amazonという出荷の早さが取り柄みたいなところで商売してるとそうなるんじゃないか。
4冊注文された3冊は納入されたが、これらの発送方法は全て ゆうメール だった。
本を送るのにゆうメールというのはいかにもという感じだが、最近は通販で買った商品を受け取ることは少なかった気がする。
ゆうメール自体はダイレクトメールの類で受け取ることはありますけどね。
通販で買った小型商品だと ゆうパケット や 宅急便コンパクト で受け取ることが多かったかな。
この辺は各業者と運送業者の取り決めにもよるところだが、
最近はゆうメールの利用条件はそんなによくないのかと思ってたが、使い方次第なのかなと。
ゆうメールといえば、かつては冊子小包といい、公社時代までは正式名称はそうだった。
小型荷物サービスの一種だが、一般的にはゆうパケットよりも送れるものが制限されている。
基本運賃が適用されるゆうメールは、冊子とした印刷物および電磁的記録媒体(※)が対象です。
印刷物か記録媒体だと理解していたのだが、原則は「冊子とした」という部分まで制約されてるんですね。
手書きのものはそれが信書であるか否かを問わず送れず、あるいは食品や衣類などを送ることはできない。
ただし、個別契約によって緩和されていることもあり、かつては通販で注文したいろいろなものがゆうメールで届くことがあった。
現在はそのような用途のものは大概は ゆうパケット に移行したようである。
これが通販の配送で ゆうメール を見ることが減った要因の1つであろうと思う。
個人の小型荷物発送という観点で言えば、ゆうメールが適する範囲というのはわりと狭い。
その1つはさっき書いたような冊子・記録媒体に限るという制約だが、定形外郵便・ゆうパケットの料金体系の板挟みというのもある。
- 定形外郵便(規格内) : 50g以内:120円, 100g以内:140円, 150g以内:210円, 250g以内:250円……
- ゆうメール : 150g以内:180円, 250g以内:215円, 500g以内:310円, 1kg以内:360円
- ゆうパケット(1kg以内) : 厚さ1cm以内:250円, 2cm以内:310円, 3cm以内:360円
- クリックポスト(ゆうパケットの特別運賃): 重量1kg以内・厚さ3cm以内: 198円
- レターパックライト(専用封筒使用) : 重量4kg以内・厚さ3cm以内: 370円
100g以内だと定形外郵便が安いんですよね。信書でもなんでもこれで送って良い。
ここは比較的軽いものを安く運べるのが郵便で、重いものを安く運べるのが荷物サービスだという役割分担だろうと納得する。
次の100~150gのレンジではゆうメールの方が安くなり、その差は重くなるにつれてさらに広がる。
ただ、ここら辺に来るとゆうパケットと価格が近づいてくる。特にクリックポストは198円ですからね。
ゆうパケットは1kgまでの制限があるので、かつてはさらに重いものを送るのにゆうメールが選択肢になることもあった。
しかし、それもゆうメールは規格内に限るという条件が付いたときになくなった。
(ちなみに ゆうメール規格外廃止直前の運賃は2kg以内560円、3kg以内710円だった)
現在、1kg超のものを比較的安く送る手段としてはレターパックライトがあるが、専用封筒に入ることが条件である。
なぜレターパックライトの制限が4kgなのかということは以前取り上げている。(cf. 重量制限がゆるくて助かった)
レターパックライトはかなり例外的ですよね。基本的には1kg超のものはゆうパックのレンジということではないか。
で、ここでAmazonで発注した中古本がことごとく ゆうメールで送られてきたことに戻る。
ゆうメール・ゆうパケット のような小型荷物サービスは特別運賃での利用が多いという。
郵便も大口利用の割引制度はあるが、荷物サービスの方がより広範囲に柔軟に設定しているようである。
どういう契約をしているかは業者によるが、500g以下のゆうメール1通いくらとかそんな感じらしい。
まさに本1冊送るのに適した契約で、数量次第だが定価の半額程度(1通100~150円?)とかそういう話もある。
というわけでまさに1冊単位でポロポロ送るAmazonマーケットプレイスの中古本発送には適しているのだが……
ここで気づいた人もいると思うが、Amazonで徴収されている送料はおそらく実際の送料よりだいぶ高い。
Amazonを見ていたら「¥1 より 15 中古品」という表記の商品があって、「えっ!?」と思ったんだけど、
この店は送料350円徴収するので、送料込み351円というのが実態に即している。
どれぐらい手元に残るのかは気になるが、販売手数料と送料払って赤字はあり得ないだろうから、送料はだいぶ安いはず。
今回注文した4点の送料は1点あたり平均280円ほど、ゆうメールの定価ベースで言えばそんなもんかもしれないが、
ゆうメールで1冊ずつ送っていることからすれば、実勢よりはやや高い印象はある。
梱包材もビニールの封筒ですからね。そんなに高いとは思えない。
そんなゆうメールですが、今年9月からは配送日数が1日程度延び、土曜日の配達がなくなる。
速達だか書留だかレターパックだか
ゆうメールの用途として大きいのがダイレクトメールの送付、これは1日程度延びてもどうってことはないだろう。
定期購読の雑誌の送付は発送日を前倒しにして、概ね発売日に到着するようにするんじゃないか。
ただ、通販は注文を受けて速やかに発送するということだから、まさに1日程度延びることの影響がそのまま出てくる。
でも、だからといって送料が高くなる他の発送手段に切り替えるかというと、多分やらないだろうなぁ。
1冊単位でポロポロ発注されるものに送料を費やすのは、客にも業者にもよいことはないから。
Amazonで設定している名目上の送料をほとんど費やせば、ゆうパケット も使えるだろうが、それはまた別の問題。
誰も名目上の送料に興味はないだろうし。