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元号に振り回されては使いにくい?

2019年5月1日に元号が変わる予定とされているが、その元号がいつ発表されるのかという話がある。

「山の日」を新設するときにも話題になったが、カレンダーの制作というのはかなり早くから始まっている。

2014年3月に法律が成立し、初回が2016年8月ということで、2年以上かかっているのはカレンダー業界への配慮もあるとされている。

それがなければ1年前ぐらいでなんとかなると思うけどね。


早く発表して欲しいという話もある一方で、元号が変わることが正式に決まっているわけではないのも確か。

いろいろな事情もあって、新元号の発表は2019年になってからだろうと言われているし、

2019年のいつかというのもあまり明確ではない。というわけでカレンダーへの反映はほぼ不可能でしょう。

一方で、2019年は天皇誕生日がないのはほぼ確実なので、これはカレンダーに反映されているはず。


そもそも当初は12月に新天皇が即位して、翌月から(すなわち新年から)改元という話も出ていた。

翌月に改元すればいいんだ

新天皇の即位より後に改元が来ればどんなやり方でも問題ないわけですから。

1ヶ月以内で切り替わるなら十分納得できると思うんだよね。

ところが、やっぱり即位と改元が少しでも離れるのはよくないとか、3月~4月は政治的に忙しいとか、異論があって、

それで落ち着いたのが2019年5月1日だったらしいが、なんか中途半端になったなぁという気はする。

とはいえ、それでも不測の事態がなければ予定した日に改元されるならメリットはあると思っていたが、

その新元号がなかなか発表されない。確かに発表するタイミングが難しいのも分かるのだけど。


改元に振り回される状況では和暦を使う人はなおさら減るのでは? という話があるけど、今さらのことだろうと思う。

職場では1990年代の資料を見てもすでに西暦表記で、以後、社内では和暦は一掃されているのでまず見ない。

普段の生活で和暦を使ってることを意識するのは役所と銀行ぐらいかなぁ。

銀行はどういうわけか和暦なんだよね。しかも通帳の表記は「30—4-19」のようになっているから、2030年? とか誤解しかねない。

数年前までは鉄道の乗車券もほとんど和暦だった覚えがあるが、私鉄・公営ではすでに西暦表記への移行が進んでいる。

JRは未だに和暦表記なんだけど、これも時間の問題のようだ。こういうのは4桁表記にすることで西暦であることが明示できるので移行しやすいんだよね。

改元が予定されているのは動機の1つかもしれないけど、もともとこういう傾向はあったので。


一方で役所では元号は堅いですからね。

住民基本台帳カード → マイナンバーカード の有効期限は10年先のことだからと西暦表記になっているけど、かなり珍しい例だ。

実際には役所は未来の日付も平然と和暦表記することが多いですから。

過去・現在の日付は基本的に和暦表記なのだが、一方で外国人の生年月日は西暦表記というのが、住民票の表記ルールらしく、

役所の書類で生年月日を西暦で記載できても、それは外国人用を想定しているという罠もある。(日本人の生年月日を西暦を選んで書いても受け付けてはくれるだろうけど)

そういう一部の例外はあるけど、よっぽど不都合を感じない限りは変わらないということを表しているとも言える。

うっかり間違えて書き直しとかなるのは困るんだけどね。


Author : hidemaro
Date : 2018/06/14(Thu) 23:39
社会 | Comment | trackback (0)

ヒステリシスがないがために

とある製品に搭載されているファンの回転数を監視するシステムの調査をしていた。

というのも、これと同じ機能を持ったものを新しく作る必要があったので、既存のはどうなってるのか調べたかったと。

ファンユニットに組み込まれたロータリーエンコーダーのパルスをカウントして回転数を監視しているのだが、

このロータリーエンコーダー出力をファンクションジェネレータで模擬するのにいろいろ治具が必要で、

それで後回しになってたんだけど、治具を作ったり、集めたりして、実験環境を整えられた。


それで実験していたら、ファン回転数異常状態と正常状態を行ったり来たりする周波数があることがわかった。

って、その前に設計資料を確認していた時点でこうなることは知ってたんだけどね。

というのも、このシステムでは一定時間内のパルスの回数を数えることで回転数を測定して、異常か正常か判定している。

1秒間に60回以上のパルスが入れば正常と判定するようになっていたとする。

ここで、65.5Hzのパルスを入れれば1秒間に65回か66回かパルスが入るので、必ず正常と判定される。

55.5Hzのパルスを入れると1秒間に55回か56回かパルスが入るので、これは60回未満だから必ず異常と判定される。

一方、59.5Hzのパルスを入れたときを考えてみると、1秒間に59回か60回となり、59回のときは異常、60回のときは正常になってしまう。

こういうことが原理的に起きてしまうことは設計から明らかだった。


この問題の解決策はいくつかあるけど、一番簡単なのがヒステリシスを用意すればいいんですね。

1秒間60回未満で異常と判定、62回以上で正常に復帰とすれば、

1秒間で59回か60回の場合は、59回を測定した時点で異常と判定、その後62回以上にならないから復帰しない。

判定値にヒステリシスを持たせているものはけっこう多いが、境界値付近で厄介な挙動を起こさないようにと考えられたものだ。

簡単な仕組みだが、うまい解決になっているように見える。

というか、このシステム、本来ならばヒステリシスを持っていてもよさそうなところに全くヒステリシスがない。


もっとも新しく作るシステムでは、ファン回転数の測定方式が変わる予定で、

同じ周波数を入れ続けている限りにおいては回転数が揺らぐことはごく少なくなる。

原理的には境界値付近のごく狭い周波数では発生しうるが、なかなかそこを狙うのは難しいだろう。

なので、ヒステリシスを持たせなくても、簡単に異常状態・正常状態を行き来する状態になることはなさそう。

他も状況を鑑みると、境界値付近に留まり続けるのはなかなか難しい。

というかファン回転数もファンクションジェネレーターで模擬すれば簡単に起こせるけど、実機で起こすのは難しいし。


だからヒステリシスはいらないのかというと、そういうもんではないとも思うのだが。

ただ、もともとヒステリシスがあることを想定した仕様になっていないので、注意が必要とも。

ヒステリシスの幅をごく狭くすれば許されそうな気もするけど。


Author : hidemaro
Date : 2018/06/13(Wed) 22:06
電気・数学・物理 | Comment | trackback (0)

確定するとかえってきつい

「アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ」(ミリシタ)でイベント報酬のカードの入手条件が変わった。

プラチナスターシアター と プラチナスターツアー というタイプのイベントでは、2種類の報酬カードがある。

従来、1つはポイント報酬、もう1つはランキング報酬に割りあてられ、ランキング報酬カードは専用衣装が付いてくる。

このランキング報酬カードが30000ポイント以上獲得した場合は必ず入手できるようになった。これが一番大きな変化。


従来、衣装付きのカードはランキング報酬でだけ入手できた。

順位によってスターランク(なし, ☆1~☆4 がある)が変わるのだけど、

従来、2000位まで☆4、5000位まで☆3、10000位まで☆2、20000位まで☆1、50000位まで☆なし で入手できた。

特に重視されるのが☆4が入手できる2000位争いと、そもそも入手できるか否かを分ける50000位争いである。

ミリシタでは衣装付きカードの☆4には特別な意味がある。それは色違いのアナザー衣装が入手できるか否かということ。

そのためアナザー衣装をめぐっての争いが上位では過熱している。当初からそうだが、特に最近は厳しいそうだ。

一方の50000位争いだが、アクティブユーザー13万人ほどに対する5万位争いなので、そこまでハイレベルな争いではない。

ただ、アクティブユーザーは横ばいながら、じわじわとボーダーラインが上がってきている。


これが昨日まで実施のプラチナスターシアター から、

ランキング報酬で☆4が獲得できる条件が2000位→2500位になった、ついでに☆1も20000位→25000位に変わっている。

これにより☆4争いが若干緩和されたようだ。

もう1つが、最初に書いたとおり、30000pt獲得した場合は、少なくとも☆なしのカードが入手できるようになった。

50000位まで または 30000pt獲得 で☆なしのカードを獲得なので、30000pt稼いだのが5万人以下ならばこの条件は特に関係ない。


ついでにポイント報酬のカードの入手条件も変わっている。

従来は 8000ptで☆なし、12000ptで☆1、18000ptで☆2、26000ptで☆3、36000ptで☆4 だったのだが、

今回のイベントから 6000ptで☆なし、10000ptで☆1、16000ptで☆2、22000ptで☆3、30000ptで☆4となった。

衣装付きのランキング報酬カードは30000pt獲得すれば必ず入手できるようになったので、

30000pt稼ぐと、ポイント報酬カードは最高ランクの☆4で、ランキング報酬カードは少なくとも ☆なし がセットで入手できるようになった。


というわけだけど、これまでの プラチナスターシアターで50000位が30000pt超えたのって2回だけなんだよね。

だいたい25000pt前後で決着が付いている。そう、30000pt行かないことが多かったんですね。

もう1つのプラチナスターツアー の方がポイントを稼ぎやすくて、これまで30000pt越えで決着、前回は44212ptまでボーダーが上がっている。

プラチナスターツアーでは30000ptで確定は必ず発動しそうだけど、プラチナスターシアターはどうだろ? と思って様子を見ていた。


そしたら結果は50000位が30225ptということで、50000位より下でも30000pt獲得でカード報酬した人が3000人ほどいたようだ。

これまでのプラチナスターシアターと同程度の50000位ラインに落ち着くと思っていたがそうはならなかった。

あわよくばあまりアイテムを使わずに取れるかと思ったが、60000位ぐらいに陥落してカードは獲得できなかった。

まぁダメだろうというのは最終日の朝に気づいていたのだが、所持アイテムも潤沢にあったわけではないので、無理しないことにしたらやっぱりダメだったと。

というわけで、所定ポイントで確定としたことで、50000位ボーダーラインはかえって上がってしまったのかなぁと。


前回のプラチナスターツアー の50000位争いにヒヤヒヤした人は多かったわけだけど、

その中でも一番怖がっていたのは「5万pt教」という人たちだったような気がする。

50000ptというのは最後のポイント報酬が得られるポイントを指している。それ以上稼いでもポイント報酬として得られるものはない。

今まで50000pt稼げば、ポイント報酬カードの☆4を含む 全てのポイント報酬 と 50000位以内で衣装付きのランキング報酬カード を入手できると信じていたが、

これ以上、ボーダーラインが過熱すると50000pt稼いでも50000位以内に入れないかもしれない。ということで怖がっていたと。

イベント終了直後に今後は30000ptで衣装付きのランキング報酬カードが必ず入手できることが発表されて、「5万pt教」の人々も一安心となったようだけど。


今回のランキングを詳しく調べてみたところ、こんな感じだった。

8000位:54495pt, 12404位:50000pt, 18000位:40119pt, 28000位:34108pt, 38000位:31906pt, 53087位:30000pt, 63000位:22112pt

見てみると、30000pt~32000ptで約25000人、32000~34000ptで約10000人となっている。

かなり30000pt狙いの人が多かったことがわかる。衣装付きカードを入手した約53000人の2/3が34000pt以下ってことですからね。

一方の「5万pt教」だけど、50000~54000ptで 約4000人となっている。

今回はそこまで顕著ではないけど、ポイントが稼ぎやすいプラチナスターツアー だとおそらくもっと多いのでくっきり見えそう。


従来ランキング報酬だったものが、所定のポイントで確定としたら、かえってボーダーラインが上がってしまったと書いたけど、

それもそのはずで、ポイントを稼げば必ず入手できるというのは大きなモチベーションなんでしょうと。

従来はポイントを稼いでも、衣装付きカードが入手できるかは不確定性があった。そこで二の足を踏んでいた人もいたんだろうが、

確実に入手できるということで、飛びついた人も多かったのだろう。

確かに30000ptはこれまでのプラチナスターシアターの50000位ボーダーラインと比べると、やや高いように見えたけど、

30000pt超も過去に2回あったことは事実だし、その点では本当に欲しい人には納得できる数字ではあったのだろう。


ちなみにミリシタではイベント報酬カードが入手できなかった人のための救済策を用意している。

イベント終了からしばらく期間が経つと、プラチナスターピースという交換アイテムを使うことで報酬カードへの引換ができる。

イベント報酬カードは通常の方法ではスターランクを上げられないが、こちらも期間経過後にプラチナスターピースでスターランクを上げられる。

この方法で衣装付きのカードを☆4にすれば、それでもアナザー衣装の入手は可能となっている。

なのでランキング上位を逃しても、数ヶ月後にプラチナスターピースを使うことで、カード・衣装の入手、あるいはアナザー衣装の入手ができる。

ただ、そのためにはプラチナスターピースが必要で、特に衣装付きのカードの入手・スターランク上げには大量に必要になる。

そんなに楽な話ではないけど、救いはあるということですね。ここぞというカードならなんとかできる感じでしょう。


Author : hidemaro
Date : 2018/06/12(Tue) 23:50
日常 | Comment | trackback (0)

それでも連結子会社だ

相変わらず株主総会の招集通知が届く。

事業報告を読んでいたら「第○四半期末に連結子会社にした○○株式会社の売上貢献により」とあって、

なるほどなぁと思って、さらに読み進めると、重要な子会社の状況でのその会社の記述を見て驚いた。

というのも、出資比率が40%台前半だったからだ。これで連結子会社になるの?


連結子会社というのは、その会社の売上・費用・資産・負債が連結財務諸表にそのまま反映される会社である。

例えば、コジマはビックカメラの連結子会社だが、その一方でビックカメラの持分は50%をわずかに上回る程度だ。

それでも、コジマの売上・費用・資産・負債は全てビックカメラの連結財務諸表に反映される。

持分の100%を持っているならともかく、持分50%ちょっとの会社の売上全部を親会社の連結売上に計上するのは変な気がするが、そこは補正が入るんですよ。


連結貸借対照表を見ると「非支配株主持分」という項目がある。ちょっと前までは「少数株主持分」と言っていた。

これは連結子会社の (資産-負債)×親会社以外の持分比率 を合計したもので、純資産のうち親会社以外のものを指している。

同様に連結損益計算書を見ると「非支配株主に帰属する当期純利益」という項目がある。

これも連結子会社の (売上-費用)×会社以外の持分比率 を合計したもので、純利益のうち親会社以外の持ち物を表している。

と、連結財務諸表では一旦、連結子会社は全部合計して、後で親会社以外の持ち物を分けるというやり方をする。


ところで連結子会社とともに、持分法適用会社というのがある。

これは20%~50%の持分を持つ会社に適用される制度で、その会社の純資産と純利益を持分比率で掛けて連結財務諸表に反映する。

連結子会社は売上・費用・資産・負債の全部を連結財務諸表に反映して、非支配株主の分は後で分けるわけだけど、

持分法適用会社は売上や資産に直接反映せず、純資産×持分比率を「投資有価証券」に、純利益×持分比率を「持分法による投資利益」に反映する。

ちなみに持分比率50%を超える場合でも、重要性が低いなどの条件を満たす場合は、連結子会社ではなく持分法適用会社として扱う。

勤務先のグループにもそんな会社が1社あって、確かに重要性が低いけど、あえて連結対象から外すほど? とも思う。詳細は不明。


さて、連結子会社は通常50%超の持分を持っている会社が対象なのだが、

それ以下でも持分比率40%以上で、取締役の過半数を支配しているなどの条件を満たしていれば連結子会社にできる。

持分比率が50%ぴったりの会社に注釈で「実質的に支配しているため子会社としています」とあるのは見たことがあったが、

条件さえ満たせば40%以上でもあてはまることはあるんだね。もちろんこの範囲でも支配していると言えなければ持分法適用会社になる。

最初に書いた持分比率40%台前半で連結子会社にした会社には注釈で「株主間合意により」とあったから、

持株比率50%以下だけど、他の株主との間で取締役の過半数を出すことに合意は得られているという意味なんだろう。


先日、Sprint が ソフトバンク の連結子会社から持分法適用会社に変わるということで話題になっていた。

孫正義氏“屈辱の合併劇”の舞台裏と新たな危機 (文春オンライン)

ソフトバンクがアメリカの携帯電話会社、Sprintを買収したのは2013年、

当初の計画は業界3位のSprintと、4位のT-Mobile USを経営統合させるつもりだったらしいのだが、これがなかなかうまくいかなかった。

しかも、T-Mobile USは絶好調で、Sprintの契約者数を追い抜いてしまうという状況で、いろいろと当初の目論見が外れた。

目論見は外れたのだが、Sprint単独でやっていくのも厳しいので、T-Mobile USとの合併交渉を進めてきたら、最近妥結した。

その妥結内容では、合併後の会社はT-Mobile USの親会社、Deutsche Telekom(ドイツテレコム) が筆頭株主となり、

ソフトバンクも株式を継続して保有するものの、自由に売却できず、Deutsche Telekomの求めがあれば売り渡す必要があるという残念な内容になった。


これにより、ソフトバンクは合併後の会社の主導権を失うことになり、Sprintは連結子会社であるところ、合併後の会社は持分法適用会社になる。

なので、現在のSprintの売上を連結売上から失うのだが、一方でSprintは多額の負債を抱えており、連結から外れることで、Sprintの負債も連結負債から外れる。

というわけで、負債が多いことで有名なソフトバンクグループの負債が一気に軽くなったように見えるのだ。

売上は減ってしまうが、全体的にソフトバンクグループの財務諸表は改善されるようだ。

実態として何か変わったのか? という話はあるが、Sprintがこさえた借金も含めて、Deutsche Telekomが主導権を握る合併後の会社に委ねられたということですね。

まだ合併は成立していないのだけど、興味深い話だなと思って見ていた。


Author : hidemaro
Date : 2018/06/11(Mon) 22:39
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西武ドームは音漏れどころか

西武ドームの音漏れはすごいということが話題になっていた。

そりゃまぁあの構造だしね、と思ったけどそれだけではない事情もある。


西武ドームは所沢市にあるドーム球場、西武ライオンズの本拠地で、命名権で メットライフドーム となっている。

もともと屋外球場だったものに屋根をかけたという独特の構造から、インターネットの野球ファンからは猫屋敷との異名も。

密閉されていないので、夏は暑いし、冬は外からの寒気が入ってくるということで、今日だと雨が降って夜だと寒かったようで。

そして、密閉されていないので音漏れがするのもやむを得ない。


コンサートで音漏れに期待してチケットもないのに会場に行く人がいる。

体育館のようなところだと多少音漏れが生じることがあるので。そこまで期待する程かはさておき。

ただ、西武ドームほどいい加減な構造ならば、そりゃ音漏れには期待できますよね。

さらに昨日・今日と行われていた「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~」では、

見切れ席用のモニターが外から見えてしまうという話もあった。


野球場である西武ドームをコンサート用途で使う場合、どこにステージを置くか。

いくつか考えられるが、1つはセンターステージにする方法。この場合、スタンドの座席は基本的に全て使える。

一方で、外野側にエンドステージを置くという方法も西武ドームでは取られるとのこと。

というのも西武ドームの外野席は斜面に人工芝が貼ってあるだけで、そこまで広くない。

外野席というのは野球観戦である種の人気があるそうだけど、西武ドームの外野席はあまり評判がよくないとか。

裏返せば、内野側の座席を充実させているという理解もできるし、それはそれでよい球場だと思うんですがね。

そこで外野席は使わない前提で、外野側にエンドステージを置くという選択肢がとられることがあるわけだ。

演出面でもメリットがあるのだろう。


と、いいつつも、チケットの売れ行きがよいと、ステージの横とか裏になる外野席にも観客を入れたくなる。

そこで、外野席の一部をステージが見にくい部分を含むと明示した「芝生指定席」、残りを「完全見切れ指定席」として売ったわけである。

そこの人たちのためにモニターを置いて、映像も一応は見られるようにしたのだ。

ところが外野席から見られるということは、外からも見えてしまうらしい。

外野側に広場があるというのもあるし、外野側の壁が低いのもあるようだ。

ということで音漏れ以上のものがあるという話。もちろん外に見せることを意図したものではないのだが。


ちなみにこの公演はライブビューイングで各地の劇場で上映されている。

チケット取れなければ音漏れしか……という状況ならまぁ分からんではないのだけど、

この公演では代替策があるわけで、真っ当に考えれば音漏れに頼る必要はない。

公演前のグッズ販売からの流れで雰囲気も楽しんでいきたいとか、そういう意図もあるのかもしれないけど。


ちなみに音漏れのことは去年9月に行われた、2ndライブでも言われていたことで、このときの評判もあったのだろう。

そう、西武ドームを使うのは2度目なんですね。というか1年経たずにまた西武ドームってのもすごいな。

2ndライブのときは、名古屋(日本ガイシホール)→神戸(ワールド記念ホール)→埼玉(西武ドーム)、

3rdライブでは、埼玉(西武ドーム)→大阪(大阪城ホール)→福岡(マリンメッセ福岡) と3会場6公演ずつやっていくよう。

いずれもなかなかのもの。その中で西武ドームってのはいろんな意味で異様だけど。


Author : hidemaro
Date : 2018/06/10(Sun) 22:45
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スマートな議決権行使

最近、株主総会の招集通知がたくさん届いている。

ぶ厚い封筒がポストに数通入ってくるから、なかなか重い。


半分ぐらいの会社はインターネットで議決権の行使ができるのだが、

めんどくさいからと結局、ハガキで議決権の行使をしている。

というのも、

  1. 信託銀行の専用サイトにアクセスする
  2. 記載されているコードとパスワードを入力する
  3. パスワードを変更する
  4. 投票を行う

という手順を踏む必要がありめんどくさいからだ。


なんでパスワードの変更が必要なのかというと、本人以外が議決権行使内容を変更できないようにするため。

初回の議決権行使後にコードとパスワードを拾っても変更できないようにするのが目的なのだが……

一度、議決権行使した後に、その内容を変更するというのを想定する必要があるのかって話だけど。

パスワードを変更するという操作がすごくめんどくさいわけでもないのだが、ただでさえ操作が多い中で1工程加わるのは不便だ。


そんな中で三井住友信託銀行は「スマート行使」という仕組みを導入して、証券代行業務を受託している一部の会社で採用されているよう。

みずほ信託銀行でも使われているらしい。

QRコードが印字されていて、それを読み取ることで、すぐに投票画面に遷移する。

従来のインターネットでの議決権行使と違い、一度行使すると内容を変更できない仕組みなので、パスワードの変更も不要になっている。

従来の仕組みに比べればはるかに簡単で、これならペンで丸を付けて、ハガキをちぎって、保護シールを貼るよりも楽だ。


QRコードに従来のID・パスワード相当の内容を埋め込むのはいい仕組みですね。

日本郵便もヤマト運輸も不在通知に追跡番号など埋め込んだ再配達依頼用QRコードを印字しているという話を紹介したけど、(cf. けっこうQRコード使ってるんだ)

Webサイトへの誘導に加えて、識別情報を加えることもQRコードなら軽く出来てしまうんだよね。

もちろんQRコードが読み取れない場合も、従来からの手順でWebからの議決権行使はできますので。

パスワード変更のスキップができてもいいと思うんだけど、そっちはどうなんだろ。


ハガキではなく、インターネットで議決権を行使してくれたら、

株主1名あたり 62円+10円(料金受取人払)=72円 浮くことになる。

株主数も会社によるだろうけど、ふとみた会社は株主が7万名とあった。

仮に1/4の人がハガキからWebへの行使に切り替えると、126万円浮く計算になる。

上場会社の事業規模からすれば微々たる金額かもしれないが、全く無視できる金額でもない。

もちろんWebでの議決権行使システムも費用はかかるだろうけど、どうせ信託銀行が持ってるシステムを共同で使うわけだしね。

と考えると、インターネットでの議決権行使を便利にすると言うのは会社にとってもメリットがありそう。


Author : hidemaro
Date : 2018/06/09(Sat) 23:54
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過酷な利府の思い出

ふと、およそ1年前の宮城のことを思い出していたけど、あれは過酷だったなぁ。

風と雨とモヤの宮城


これは利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで行われた、

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 宮城公演の話。

まず問題が悪天候で、なにもかもびしょ濡れになって大変だった。

さらに悪天候で仙台空港に着陸できない飛行機が続出し、西日本からの遠征勢がたどり着けなかったという悲劇もあった。

でも、悪天候を抜きにしても過酷だったんだよね。


なによりの問題が会場への交通だった。

このときは往路は利府駅から臨時バス、復路は仙台駅付近までツアーバスを使っている。

ご存じの方もおられるだろうけど、利府駅は利府支線の駅で、概ね1時間おきに2両編成の電車がやってくる。

往路でもなかなかの混雑だった。でも、まだ往路は時間的に分散するからなんとかなった。

利府駅~グランディ21(会場のある運動公園)は10分ほどの距離感なので、バスの増発もうまく行っていた。

もっとも往路でも、列車の本数の少なさ、乗り継ぎの煩わしさから仙台駅からのツアーバスを使う人は多かったようで、

ちなみに往路のバスは満席になり次第、随時出発だったらしい。どれぐらいの頻度で走ってたんだろ。


ところが一気に人が帰る終演後はこれでは全く対応できない。そこで多くの人が頼りにしたのがツアーバスだった。

これがすごくて、終演にあわせて駐車場に大量の貸切バスを並べておいて、これに乗せていったわけだ。

仙台駅まで約30分ほど、終演後にスムーズに運ぶことを考えると、片道1回で運びきる必要があった。

往路は飛び乗りできたみたいだけど、復路は完全予約制だったはず。予約数にあわせてバスを用意する必要があったから。

このツアーバスの料金は片道1250円、列車+バスだと440円だから高いけど、駐車場に並べられたバスを見てそれぐらいはかかるよなぁと思った。


もう1つの問題が宿の問題。

このときは日曜が仙台で市民マラソンがあって宿が逼迫していたんだよね。宿の確保には苦心した。

ただ、そもそも宮城県は宿が不足しがちだという話も聞く。なかなか余裕がない。

実はシンデレラガールズ5thツアーの7会場の中で宮城公演だけが公演直前まで当日券を売っていた。

一般販売開始当初に一旦売り切っているが、機材開放席を出したところ、こちらが掃けなかったのが要因である。

その要因の1つがこれだったんじゃないかなぁ。急に行こうとしても宿が……ってなったのだろう。

近所の人ならふらっと自動車で行けばそれで済むんだけど。


もっとも、このツアーは最後の埼玉公演以外と金曜開催の大阪公演1日目を除いては終演が早めになっていた。

特に2日目は早く、開演の一番早かった 福岡(北九州)公演の2日目 は終演してもまだ明るかったとか。

これは2日目終演後に出演者・スタッフがその日のうちに東京に戻れることを想定したものだと言われている。

このため、遠くからの参加といっても、条件によっては宿は必須ではなかった。

ただ、宮城公演は会場から駅までの移動に懸念があったりで、スムーズに帰れる想定はしにくかったよね。

対照的だったのが北九州で、会場が小倉駅至近だったので、そこから新幹線ですぐに各地に移動できてしまうし、リムジンバスで北九州空港もすぐだった。


なぜ、こんなことを思い出したかというと、来年にアイドルマスターミリオンライブでライブツアーを行う告知があったから。

具体的にどのぐらいの都市でやるか、会場の規模がどの程度かというのは明らかではないが、シンデレラガールズのツアーは参考になりそう。

そのときの会場をそのままなぞるかというと、そうとも言えないが、宮城ではやりそうだと思った。

そのときに宮城県で使いそうな会場として真っ先に思い浮かんだのが、利府のセキスイハイムスーパーアリーナだったんだけど、

それとともに思い浮かんだのが、アクセスの過酷さだった。関係者の尽力もあってなんとかなっているけど、なかなか厳しい会場だ。


一方で宮城県には交通至便でそれなりに広い会場もある。

それがゼビオアリーナ仙台、長町駅のすぐ近くにある。しかも2012年開業だから新しい。

実はミリオンライブの3rdライブツアーの仙台公演の会場として使われており、

同ツアーの他の会場が2000人程度のとこころが多い中では、4500人程度入るそうだから広い方だった。

4500人も入ればそれなりという見方もあるが、一方で利府ならば7000人弱入るだろうから、その差は大きい。


遠征してくる人は多いのだから、交通の便が良くて4500人なら簡単に埋まってしまうだろう。

じゃあ、交通の便が悪くて7000人だと? これはなかなか難しい問題だ。

宮城でやるとは言っていないし、想定している規模感も明らかではないが、この2つで悩んだ可能性はありそうだなと思った。

参加できる分には交通の便がよい方がいいんでしょうけど。どちらも体育館だから演出面での差は小さいでしょうし。


Author : hidemaro
Date : 2018/06/08(Fri) 23:50
日常 | Comment | trackback (0)

Google Chromeも可になったが

先日、勤務先の全社で標準アプリケーションとしてGoogle Chromeが追加された。

用途は社外のWebサイトの閲覧のため。

従来は標準アプリケーションのWebブラウザとしては Internet Explorer しかなかったのだが、

社外のWebサイトの閲覧に支障をきたすことがあるという理由で、代替策としてGoogle Chromeが追加されたのだという。

もっともそれ以前から職場単位でGoogle Chromeを使えるようにしているところも多かったようだけど。


社外のWebサイトの閲覧に支障をきたすことがあるというのは、

特定のWebサイトを見るとしばらくフリーズするような問題が発生するから。

どういう条件で発生するのかは調べてないんだけど、特定のWebサイトでは必ず発生するんだよね。

この問題に対する対策として、他のブラウザで社内での利用実績もある Google Chrome を使うことにしたようだ。

確かにChromeを使えばこのような問題は起きない。


一方で 社外のWebサイトの閲覧用となっているのは、社内のWebサイトの一部はInternet Explorerでしか使えないから。

基本的にChromeでの動作は保証されていない。

問題なく使えるページもそれなりにあるし、見た目が多少崩れる程度なら許容できるが、全く機能しないページも多い。

傾向を調べてみると 認証機能が対応していない、JavaScriptがActiveXに依存している、Microsoft製のシステム というところ。

認証機能が対応していないのは、おそらく回避策がありそう。同種の認証でもChromeで使えるページもあるわけだし。

JavaScriptがActiveXに依存しているのは、ActiveXに依存しないJavaScriptへの書き換えは可能だろう。

今後、社内のWebサイトでもChrome対応をすると書かれていたから、このあたりの問題も解決していくのだろう。

一方で、Microsoft製のシステムは、Internet Explorerの使用を前提として、Windowsと調和性の高いものを作ってるんだろうし、代替できないのでは? とも思う。


個人的には Mozilla Firefox をずっとメインで使ってるけど、あまりこだわりがないのならGoogle Chromeは無難でよい選択肢だと思う。

一方で職場で使っている限りにおいては Internet Explorerもそこまで悪くないのでは? とも思っていた。

特定のサイトでフリーズする問題は致命的なので、そこは問題だったのだが、

ただ、Windowsとの親和性という点ではメリットがあったことも確かで、それなりにメリットはあったと思う。

一般的にはOSやブラウザに依存するWebサイトはよくないけど、社内で使う限りにおいては許容できるし。


というわけで、最近はInternet ExplorerとGoogle Chromeで2窓して仕事をしている。

社内の設計資料を見るのはInternet Explorer、メーカーの資料を見るときはGoogle Chromeと言った具合。

本当はこの2つを1つのブラウザで両立できればよいのだが。


Author : hidemaro
Date : 2018/06/07(Thu) 21:49
Linux・Net・Web | Comment | trackback (0)

ICカードだけで新幹線自由席に乗れる?

東北新幹線・北陸新幹線・上越新幹線・北海道新幹線でICカードを使った乗車サービスが導入さ

新たな新幹線IC乗車サービスの導入について (pdf) (JR東日本)

東海道・山陽新幹線のスマートEX相当のサービスですかね。

既存のICカードを予約時に登録して、これをタッチすることできっぷの引き取りが不要になるということ。

従来のモバイルSuica特急券の機能もこちらに包含されることになるようだ。


これに関連してニュースを見ていたら、すでにJR東日本は「タッチでGo!新幹線」というサービスをやっていることが書かれていた。

そういえば、新幹線の自由席に乗車券・特急券を買わずに乗れるサービスをやるってどっかに書いてあったよな。

そのサービスにこんな名前が付いていたとは知らなかった。


利用可能な区間は東北新幹線の東京~那須塩原、上越新幹線の大宮~上毛高原、北陸新幹線の高崎~安中榛名となっている。

概ね関東圏内のSuicaエリアに対応している、エリアが狭い気がしたが、自由席限りですからね。

あらかじめ券売機で利用登録が必要だが、1回やっておけば、あとはチャージ残高で新幹線に乗れる。

てっきり、運賃と別に特急料金を別に引き落とす仕組みだと思っていたのだが、

在来線からの乗り換えでも新幹線に乗った時点で一旦運賃を精算して、

新幹線の利用区間に対して 運賃・料金を合計した専用料金を割りあてる。

この専用料金は通常の運賃+料金よりやや安めに設定されている

新幹線から降りて在来線に乗り換える場合も、ここで一旦料金を精算する。


こういう仕組みなので、普通にきっぷを買う場合より安い場合と高い場合があるのだが、

例えば、新宿~大宮~宇都宮の場合、きっぷを買うと運賃1940円+料金1840円=3780円、

タッチでGo!新幹線では在来線464円+新幹線3090円=3554円というわけで、やや安くなるようだ。

新幹線区間だけなら安く設定されているので、そう高くなることはなさそうですけどね。


ところで、以前から新幹線の自動改札機はSuicaに対応していた。

モバイルSuica特急券のためというのもあるが、どちらかというと定期券で新幹線を乗る人のためのものだろう。

在来線の定期券であっても、新幹線停車駅を1区間以上含むものは、特急券を買えば新幹線自由席に乗車できる。

さらに、Suicaでは特急料金を定期券用新幹線自由席回数券の1枚あたりの金額で精算してくれるから割安だ。

そういう仕組みは以前からあったんですね。


その考え方を定期券のない利用者にも応用したわけだけど、同時に運賃・料金の両方を計算することはできなかったのだろうかな。

そこで新幹線区間は運賃+料金をあわせた特別料金で、それ以外の在来線は運賃のみで、と切り分けることにしたのだろう。

この仕組みならこれまでのICカードの仕組みの枠組みで対応できるよね。

従来、定期券を持っている人だけがSuicaを使えたのも、運賃が無視できるという前提があったからなのだろうか。


この仕組みが導入されるまで、新幹線にICカードの残高だけで乗ることは全く出来なかったんだよね。

Suica以外ではICカードのエリアから新幹線は除かれている。

Suicaは新幹線をICカードのエリアに含めているが、それは定期券での利用を想定したものだった

一方で、EX-ICなどインターネット上で予約すれば、きっぷの引き取り不要で新幹線に乗れる仕組みが導入されていたわけだけど。

それがICカードのエリアから新幹線が除外されていることの答えだと思っていたのだが、

JR東日本は新幹線自由席をSuicaエリアに組み込む仕組みを作ったという点では画期的だったのかな。

予約不要ということは裏返せば指定席には対応できないということなのだけど。


まぁ面白いアプローチだとは思いますけどね。

ただ、やっぱり自由席限りで、あまり長距離乗るのは想定していないので、これだけでよいということはない。

インターネット上で予約・決済して、ICカードと紐付けることできっぷを受取不要にするというアプローチも必要だ。

駅に「新幹線の乗換駅ではえきねっとの引き取りが混雑することがあります」という掲示があったような気がする。

出発駅で引き取ればいいんだけど、そもそも引き取り不要にするというのもよい考えだ。

使うかどうかは分からないけど、選択肢として増えればありがたいですね。東海道・山陽新幹線でEX-IC使ってても便利だし。


Author : hidemaro
Date : 2018/06/06(Wed) 23:43
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監査役か監査委員の取締役か

最近、株主総会の招集通知が続々と届いている。

その中で 監査等委員会設置会社への移行 のための定款変更という議案があった。

説明を読んでいたのだが、あまりメリットがわからなかったので調べてみたら、

どうも監査ということについて会社はいくつかの選択肢があるらしい。


日本の大会社の大半は「監査役会設置会社」という区分になる。

取締役会のある会社では基本的に監査役を置く必要がある。

さらに大会社では監査役3人以上からなる監査役会を置く必要がある。

業務執行の意志決定・監督を行うのが取締役会、監査を行うのが監査役会という役割分担になる。

さらに監査役の半数以上は社外監査役にする必要がある。

というわけで、監査役会の構成としてよくあるのが、常勤監査役1人+社外監査役2人というパターン。

ただし、これだと誰か1人でも欠けると監査役会が成立しなくなるので、補欠監査役を1人あらかじめ決めておく必要がある。

もちろん、常勤監査役2人+社外監査役3人 など、誰か1人欠けても、3人以上 かつ 社外監査役が半数以上という条件を満たすようにしてもよいが。


日本の会社で監査というのは伝統的にこうしてきたが、それに対して 指名委員会等設置会社 という制度が2003年にできた。

アメリカの制度を参考に作られたらしいが、従来の日本の会社制度とは差が大きくて、

  • 取締役会に指名委員会、監査委員会、報酬委員会を置き、それぞれ取締役3人以上 かつ 社外取締役が半数で構成される
  • 監査役は置かない (監査委員会がその役目を果たす)
  • 執行役を置く (取締役と兼任可)

となっている。確かに監査役会設置会社とは差が大きそうに見える。

ただ、差が大きそうに見えるといいつつも、監査委員会と監査役会は3人以上で構成され、半数が社外の人という点では同じ。

指名委員会等設置会社 では委員会を構成するのに社外取締役が必要だが、今や公開会社では社外取締役は普通にいる。

指名委員会等設置会社 では執行役が必須で、これは執行役が業務執行、取締役会はその監督という役割分担を明確化するという意図もあるようだ。

一方で、それ以外の会社でも執行役員を置くことが多くなっている。取締役以外で会社の業務執行に関わる人を執行役員にしておくと。

執行役は会社法の制度、執行役員は各会社の任意の制度だが、実態としては似たようなものだと思う。

指名委員会・報酬委員会も任意の制度として設けている会社もある。


というわけで、監査役会設置会社 も 指名委員会等設置会社 の考えを取り入れた構成になりつつあるという話なのだが、

1つ決定的な差があって、それは監査委員が取締役として会社の意志決定に関わるということ。

従来の監査役会設置会社では監査役会は取締役会と明確に分離されていて、監査役は専ら監査だけをしていた。

ところが監査委員は取締役であって、会社の業務執行を監査するという両方の役目を持つことになる。

社外の人に監査だけでなく、意志決定にも関わってもらおうという意図だったのだろうが、監査委員となる人の責任は重そうに見える。


さて、これで最初の話に戻るのだが、監査等委員会設置会社 というのは、

指名委員会等設置会社の委員会のうち、監査委員会相当の 監査等委員会 だけを置く会社ですね。

監査役を置かないこと、監査等委員は取締役であるという点では、指名委員会等設置会社と同じ。

指名委員会等設置会社の簡易版のような感じで、指名委員会等設置会社よりも普及度は高いようだ。

ちなみに指名委員会・報酬委員会を任意で置くことも出来る。(必ずしも取締役で構成する必要もない)


そういう観点でこの会社の取締役候補者を見てみると、

まず取締役の人数は変わらないが、その一部は監査等委員だから、従来の取締役+監査役と比べると監査役の分だけ人数が減っている。

社外取締役の総人数は変わっていないので、監査役が取締役になったことで社外取締役の人数が増えたというわけでもない。

全体として社外の人に監督してもらう仕組みを強化しようという感じはしなかった。

どちらかというと、取締役会の役目を業務執行から監督に持って行くという意図なのかなと。

もともと取締役の数が多めだったので、業務執行に関わる取締役が少し減っているのはそういうことなのかなと。

分社化を行い、会社の組織も変わってきたので、それに応じた制度をという意図もあったのだろう。


当初のコンセプトというところに差はあっても、どの制度を選んでも似たような方向へ向かっているのかなという気がする。

公開会社の場合、証券取引所の指示で社外取締役を2人以上置きなさいとかありますからね。

ただ、やはりそれぞれコンセプトに差があるのは確かで、そこがどの仕組みを採用するかのポイントなんだろうかなとは思う。

でも、それをわかりやすく会社が説明しているかというと、そこは疑問なんですけどね。


Author : hidemaro
Date : 2018/06/05(Tue) 23:19
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