日記帳だ! with Tux on Libserver

二度目の大改造!! 日記帳…か?を継承し、より柔軟でパワフルなBlogに変身しました。

RSSに対応しています。リンク・コメント・トラックバックは自由にしていただいてほぼ問題ありません。
RSS購読方法、僕のリンク・コメント・トラックバックについての考えを読むことをおすすめします。

<< 過去

未来 >>

古びた地下街のルーツ

ニュースを見てて、こんな話があった。

渋谷地下商店街「しぶちか」、63年の歴史にいったん幕 来夏新装へ (シブヤ経済新聞)

しぶちか ってご存じですかね? 渋谷駅前交差点(スクランブル交差点として知られる)の地下にあるんですけど。

実際にこの地下街を通ることはあまりないのだが、マークシティ前と田園都市線・半蔵門線渋谷駅を結ぶルートが、

この地下街の出入口(井の頭口)を使っていて、それでこの地下街の階段だけはよく使っていた。

そうして目に入る度に古くさい地下街だなという印象はあったが、このたびリニューアルが行われることとなったそう。

地下街のリニューアルというのはそれなりにあることのような気がするけど、どうも現状の課題が多すぎるようだ。


大改装で変わる「渋谷地下街」の知られざる歴史 (東洋経済ONLINE)

この地下街のルーツは戦後の闇市にあるんだそうだが、闇市の代替として作られた都合、

1軒あたり2.2坪と狭い店で、その一方で当初からの入居者は安い賃料で入居しているということらしい。

店の入れ換えは起きにくく、さらにこの狭さでできる商売は限られる。(現在は複数区画をつなげた店も多くなっているようだが)

地下街と言えば、飲食店と衣料品店という印象はあるが、しぶちか は飲食店が立地できそうにはないし、実際にない。

というわけで しぶちか のメインは衣料品店や雑貨店ということになるが、この狭さでは競争力に乏しく、

さらに経営者の高齢化もあって、現在の入居者のうち今後も入居したいのは7名ほどらしい。


ところで、しぶちか の建設には東急も関わっているようだが、いろいろ調べていると、

しぶちか に隣接して、東急百貨店東横店(地下階以外は今年3月閉店)の地下階、東急フードショーがあったらしい。

東急フードショーのあったところは改装工事に入り、しぶちか のリニューアルと同じく来年7月に再オープンするとのこと。

ちなみに移転先はマークシティ地下(かつて 東急のれん街 があったのが移転した跡地)で、地下通路でつながっている。

すぐには理解できなかったんだけど、どうも東横店地下階の大半は道路の地下にあるようだ。

道路の地下にあるという点では、しぶちか と 東急百貨店東横店地下 は一体の地下街と言えるようだ。


これを見て似てるなと思ったのが、阪神百貨店梅田本店である。

ここも地下階の一部が道路の地下(阪神梅田駅の上部)にあるんですね。

そして、少し前まで、この地下階に隣接して地下街のようなものがあった。「アリバイ横丁」などと呼ばれていたが。

これは地下街ではなく、大阪駅前地下道 という道路で、その一部を店舗が占用するという形だった。

しかし、大阪駅前地下道の拡幅のため、占用を受けていた店舗は退去したので、地下街のようだったのは過去のこと。

地下道自体は市道だが、この拡幅費用は阪神が負担しているらしい。(ビル建て替えで規制緩和を受けたことの見返りらしい)

その点では阪神百貨店地下階に付帯する地下道という見方もできるかもしれない。


地下街の目的もいろいろだが、典型的には 地下道+商店街 ということになろうと思う。

歴史の長い地下街は地下道としての役割を期待して作られたものも多い印象があるが、

大阪のクリスタ長堀、京都のゼスト御池、名古屋のエスカ、東京の八重洲地下街など、駐車場のための地下街というのもけっこうある。

クリスタ長堀は日本一面積の広い地下街だが、その多くは駐車場であり、一般的にイメージする地下街としてはそこまででも……

いずれも地下街の方向に移動する人の流れは少ないかな。地下街を横断する人の流れはけっこうあるかもしれないけど。

クリスタ長堀やゼスト御池は都心ではあるけど、繁華街の外れなので、地下街として苦戦した時期も長かったという。


一方で、最近は道路事業として地下道が整備されることも多い。

札幌駅前通地下歩行空間(2011年開通)はその典型だと思うが、地下道の方が整備費の面でメリットがあったんだよね。

沿線のビルの地下階との連結や、広い地下道の一部を占有してのイベントなど、地下街のような一面もある。

地下街の整備は最近は下火で、2000年代に開業した地下街は、広島の紙屋町シャレオ(2001年)と名古屋の大曽根駅前地下施設(2006年)ぐらいしかなさそう。

紙屋町シャレオは通路部分は道路(国道と広島市道)、商店部分は地下街ということらしい。

一部を道路事業にすることで建設費・維持費を工面したかったのだろう。ただ、それでさえ地下街としての経営は苦しいらしい。

後者はほとんど駐車場で地下街としての店舗はごくわずか。地下街というには寂しい。(大曽根という立地を考えればそんなものか)


そうして考えてみると、しぶちか は地下道にしてしまうのも手ではないのか? という気はした。

渋谷駅前交差点の地下というのは好立地に見えるが、逆に言うとせっかく歩行者導線として重要な地下道なのに、

それが店舗に圧迫されて狭い(店舗も狭ければ通路も狭い)ということで、効果的に使えてないんだよね。

それなら地下道としての機能を強化する方が理にかなってるんじゃないかと思うんだよね。

そうは言ったけど、今回のリニューアルは地下街としてのリニューアルなので、店舗は残るんだろう。

どういう形になるのかはよくわかんないけど。東急フードショーだった部分も活用するのかも知れないけど。


地下街というのは維持費も高いわけですから、それでうまくいくってのはなかなか大変なんですよね。

大阪・難波の NAMBAなんなん は しぶちか と同じ1957年開業、そこから現在まで2度の大規模リニューアルを行っている。

定期的なリニューアル効果もあってか、現在においても、それなりに競争力のある地下街となっていると言えるんじゃないか。

置かれた事情は違って、しぶちか は かつての露天商と東急の作った地下街で、古くからの入居者が安い賃料で入居している。

NAMBAなんなん は実質的には大阪市の経営する地下街(現在はOsakaMetroの子会社による)となっている。

それなりの投資をして今に至るわけですよね。


もう日本で新しく地下街ができることはないんじゃないかという気もするけど、

道路の地下に歩道と商店街ができるというのは画期的なものではあるんですよね。

ただ、それを生かしていくことは難しいという現実がある。

地下道として地下街らしい空間を作ったという札幌駅前通地下歩行空間はうまくやったもんだと思いますけどね。

東京・新宿では副都心線開業にあわせて、国道20号(甲州街道)に地下歩道ができたけど、本当に殺風景なもんですからね。

地下歩道 (東京国道事務所)

沿線のビルの接続もないから殺風景で気が滅入りそうになる。悪いもんでもないが積極的に使いたいかというとなんとも。

これもれっきとした国道、その点では整備しやすかったのは違いないし、国道の改良としてはいいと思うんだけどね。


Author : Hidemaro
Date : 2020/09/15(Tue) 23:44
社会 | Comment | trackback (0)
blog comments powered by Disqus

トラックバック

トラックバックURL取得

Tools