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新潟芝1000mの2レース

この連休は本来ならオリンピックの開会式のためだったというけど、

今週末から3週間にわたって、JRAでは新潟競馬場と札幌競馬場の2場という変則的な開催となる。

この目的はオリンピックの馬術競技のために馬運車や獣医師を提供するためだと言われているけど、

例年なら同時期にやっていた小倉競馬場は酷暑に見舞われることがあり、それを回避する目的もあったという。

JRAの西日本の競馬場でレースがない週末というのは、これまでなかなかなかったことだそうだが、

栗東~新潟の輸送はさほど大変ではないので、新潟競馬場では栗東所属馬が大活躍してたとか。

(例年なら未勝利・1勝クラスでは、東日本(新潟)では美浦所属馬、西日本(小倉)では栗東所属馬が優先だから、ここまでのことはなかったらしい)


そんな新潟競馬場のパッと見てわかる特色が直線の芝1000mコースである。

この週末はこのコースを使ったレースが2つ設定されていた。

1つが土曜1Rの2歳未勝利戦、もう1つが日曜11Rのアイビスサマーダッシュ(GIII)である。

後者は今週末唯一のJRA重賞レースですから話題にならないわけはないんだけど、

前者が未勝利戦なのに話題になったのは夏の新潟開幕戦だからというわけではなくて、出走馬の馬主による。


同一馬主が1レースに12頭出し!JRA最多記録を更新 (デイリースポーツ)

16頭立てのレースのうち、12頭の馬主が同じミルファーム、馬主が同じということは勝負服が同じということ。

馬を見分けるには、勝負服と帽子の色を使うとよいが、勝負服と帽色のセットが同じになる場合は、一方は染め分け帽を使う。

染め分け帽は5頭発生、なかなかあるもんじゃないな。


それにしても、どうしてミルファームはこれだけの馬を1レースに出走させたのだろうか?

おそらく、ミルファームが大量出走させなければ、このレースはかなりの少頭数になったと見られる。

というのも2歳未勝利ということは、6月から順次デビューしている2歳馬の未勝利馬か未出走馬が出走できるわけだが、

未出走馬のデビューは新馬戦(メイクデビュー)を選択することが多い。一生に一度のチャンスであり、やや賞金が高いですから。

なので、この時期の2歳未勝利戦に出る馬というのは、実質的にはこれまで2ヶ月弱でデビューした馬で未勝利馬に限られる。

出走しうる馬が限られる上に、直線1000mという特殊な条件のレースを選ぼうという馬は本来少ないのである。


でも、それは早期デビューした馬ならば希望すれば出走できるということ。

ミルファームは育成牧場でもあるので、早期デビュー目指して育てて、ここまで2ヶ月で多くの馬をデビューさせることができた。

ミルファームの清水代表は「レースの勝ち負けはともかく、育成(牧場)と厩舎のコミュニケーションがうまく行っているからこそ、これだけ送り出せたのだと思っております。」とのことで、ここは同牧場のすごいところではあったんですね。

こうして注目を浴びたレースだったが、結果はというと……

【新潟未勝利】ミルF史上最多12頭出し同じ勝負服ズラリ 結果は…2頭出しビッグレッドFがワンツー (スポニチAnnex)

なんと1・2着馬のオーナーはいずれもビッグレッドファーム(BRF)、同レースに2頭出ししたBRFが上位を取って行った。

そう。BRFも早期デビューに定評のある牧場で、先週の函館2歳ステークスの優勝馬、リンゴアメもBRFの馬である。

なにより、ミルファームの清水代表はBRFで修行して独立したという経緯があるらしく、先輩牧場にしてやられたわけである。


とはいえ、直線1000mのコースを走れるのは貴重な機会ではあり、これがこの先に生きればいいですね。

2歳~3歳5月までにこのコースでは6レース程度、1レースを除いては未勝利戦、もう1レースは3歳5月のはやぶさ賞(1勝クラス)、

すでに勝ち上がった馬は、早くても3歳5月まではこのコースには挑戦できないわけですね。

もっとも今回の結果は思っている以上に残念に思え、2頭がタイムオーバーによる出走制限で1ヶ月休み、

3着馬はレース中に鼻出血で1ヶ月休み、馬の鼻出血は呼吸に影響するものなので、休養して治す必要がある。

まだ馬も成長途上、まだまだ挽回のチャンスがあるけど、作戦の練り直しが必要な馬は多そうだ。

そこまで含めて作戦かもしれませんけどね。


アイビスサマーダッシュ(GIII)は、日本では唯一、芝直線1000mで行われる重賞レースである。

注目馬はいろいろいたけど、なんといっても前年覇者、ライオンボスでしょうと。

この馬はこれまで17戦6勝、6勝全てが1000m(うち2勝はダート、4勝は新潟芝1000m)だという。

短距離戦の王道といえば1200mだけど、これまで1200mの6戦で最高順位は未勝利戦(ダート)での5着という。

一方で、この新潟の芝1000mでは、4勝・2着1回とめっぽう強い。

なので、アイビスサマーダッシュを勝ったから、他の重賞レースに挑戦するかとはなかなかならなくて、

日本国内に留まる限りにおいては、これが年1回の重賞挑戦チャンスとなってしまうんですね。


とはいえ、ちょっと難しい面もある。それはこのレースが賞金別定戦ということ。

このレースは負担重量が収得賞金(クラス分けに使う仮想的な賞金)で決まることになっている。

4歳以上馬は56kgを基本として、収得賞金3000万円超過額2000万円あたり1kg増で、牝馬は2kg減となる。

ライオンボスは去年は56kgでの挑戦だったが、前回優勝の賞金と、今年5月の1勝の賞金を加えて、今回は57kgでの挑戦となる。

このように実績のある馬ほどに負担重量が重くなることで、実績の乏しい馬が勝ちやすいようにしてるんですね。

これこそがライオンボス、あるいは重賞勝ちの経験のあるダイメイプリンセスらには不利である。

といってもライオンボスの57kgというのは、4歳以上牡馬としては標準的な負担重量ではあって、他の4歳以上牡馬に比べれば1kg差である。

今回は十分にチャンスがありそうだが、ここで勝つと来年は大変かもね。なんてレース前には思っていた。


ちなみに負担重量の決め方には、同じ年齢・性別の馬は同じ負担重量になる馬齢重量戦あるいは定量戦、

これまでに勝ったレースの格によって負担重量が決まるグレード別定戦、

できるだけ全ての馬の勝利機会を同じにするように負担重量を決めるハンデ戦がある。

重賞ではGIレースの全てが定量戦になっている。

GIIでは札幌記念など一部には定量戦、目黒記念など一部にはハンデ戦があるが、多くはグレード別定戦である。

4歳以上牡馬では56kgを基準に、最近1年のGI勝ち馬は2kg増、GII勝ち馬は1kg増、それ以前のGI勝ち馬は1kg増など。

この微妙な差でチャンスに差を付けようとしているが、最大でも2kg差ならばGI勝ち馬にもチャンスがあるとされている。

GIIIではハンデ戦であったり、賞金別定戦だったり、グレード別定戦だったり。

GIIIのグレード別定戦では、最近1年のGI勝ち馬は3kg増、GII勝ち馬は2kg増、GIII勝ち馬は1kg増など、それ以前のGI勝ち馬は2kg増、GII勝ち馬は1kgというのが多いみたい。

夏シーズンの重賞レースは、札幌記念(GII)を別として定量戦がなくて、あとはGIIIなので実力馬・実績馬の負担重量は重くなりがちである。


アイビスサマーダッシュの話に戻すと、今回の優勝馬はジョーカナチャン、ライオンボスはアタマ差の2着だった。

今年5月の韋駄天ステークスで1・2着を争った2頭で、このときはアタマ差でライオンボスが勝っている。

韋駄天ステークスはハンデ戦で負担重量の決め方が違ったが、

そのときと比べると今回はライオンボスの負担重量は0.5kg減り、ジョーカナチャンの負担重量は1kg増えた。

ジョーカナチャンにもチャンスがあるとは思われていたが、ライオンボスの方が優勢だろうという読みが多かったが、

結果的に言えば、ジョーカナチャンの方が前半のレース運びがよく、ライオンボスもなかなかうまく走ったように見えるが、わずかに追いつかなかった。

54秒で勝負が付くレースですから、少しの差を挽回することが難しいんですね。ジョーカナチャンは勝負強かったね。

かくして、ジョーカナチャンは初の重賞制覇、ライオンボスは連覇を逃したのだった。


アイビスサマーダッシュは牝馬(メスの馬)が強いレースとして知られている。

そもそも「夏は牝馬が強い」という定説があるらしいのだが、それにも増して牝馬が強いのだという。

今回、5着以内で掲示板入りした馬はライオンボス以外は全員が牝馬だっていうから、牝馬が強すぎる

レース前に「負担重量57kg以上の馬が3着以内に入ったことはない」というデータが話題になっていたが、

牡馬の57kgに相当する牝馬の55kgでの優勝馬は今までも何頭かいるんで、たまたまじゃないの? と思ったのだが。

ただ、どうもこのレースは負担重量の1kgの差で有利不利がかなり変わるレースらしく、

牝馬が強いっていうのも、牝馬に与えられた2kgのアドバンテージが大きすぎるということなのかもしれない。

そんな牝馬も56kgでの出走(ダイメイプリンセスなど3頭が該当)となれば、なかなか厳しいことが今回の結果からも見える。

500kg近くもある馬にとって1kgの差がなんでそんなに影響するんだよと思ってしまうけど、現実はそうらしい。


しかし、ライオンボスはどうしますかね?

1200mで勝負になるのなら、いろいろなレースが選択肢に入るけど、芝1000mにこだわると出るレースが本当にない。

来年のアイビスサマーダッシュまで1勝もしなければ、また57kgで出走できる(はず)。

ただ、この間に1勝あるいは重賞2着以内に入ると、58kgあるいはそれ以上の負担重量となるので、より厳しい。

本当は芝1000mのチャンピオン決定戦が定量戦であればいいんだけど、日本には賞金別定戦のこのレースしかない。

実績からすると厳しいが国内で1200mに挑戦するか、あるいは海外遠征にして芝1000mのG1に挑戦するか。

どっちもどっちですね。


あと今日に話題になっていたのがWIN5のキャリーオーバーである。

先週日曜のレースは大荒れで、珍しくもWIN5が的中なしとなりキャリーオーバー、

そこで精を出して予想した結果、33.8億円の売上でこれは歴代2位の記録だったそう。1頭取消になって返還が2.2億円あったけど。

わりと堅い決着だったこともあって払戻金は81万6800円(キャリーオーバーによる上乗せは約14万円)ということで、

キャリーオーバーの割には物足りない? という感じはあるが、100万円近くになればそこそこかね。


Author : Hidemaro
Date : 2020/07/26(Sun) 22:35
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