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いつ馬券を売ってたんだ?

昨日、宝塚記念が上半期総決算のレースだと書いたが、上半期のJRA売得金がニュースに出ていた。

無観客レース続くJRA上半期の売り上げは微増…入場人員は前年比26・8%でG1は12レース中9レースが売り上げ減 (中スポ)

上半期の売得金は1億3753億円で昨年比1.5%増とわずかに増だったとのこと。

しかしながら、平地GIレースに限れば、昨年比-8.5%の1936億円だったとのこと。


JRAの重賞レースの売得金について集計したページがある。

2020年中央競馬重賞レース売上一覧 (馬々の黄昏)

GIレースは昨年比-8.5%だったが、GII,GIIIは? あと絶対額で言うと? というのを計算してみると、

  • GI -183億円(-8.6%)
  • GII -120億円(-11.8%)
  • GIII +32億円(+2.3%)

ということで重賞レース全体見ても減ってるし、GIIも影響度としては大きかったことがわかる。

ただし、GIIIは微増となっている。あと数字としては無視できるほど小さいけど、障害重賞も微増だった。


無観客になってからの重賞レースで増減額が大きいものを列挙すると次の通り。

  • 大阪杯(GI) [4月5日] -32億円(-21%)
  • 桜花賞(GI) [4月12日] -30億円(-18%)
  • 皐月賞(GI) [4月19日] -29億円(-16%)
  • 中山記念(GII) [3月1日] -27億円(-37%)
  • 天皇賞(春)(GI) [5月3日] -23億円(-12%)
  • スプリングステークス(GII) [3月22日] -23億円(-38%)
  • 金鯱賞(GII) [3月15日] -21億円(-33%)
  • 宝塚記念(GI) [6月28日] +9.3億円(+5%)
  • 福島牝馬ステークス(GIII) [4月25日] +11億円(+48%)
  • 鳴尾記念(GIII) [6月6日] +14億円(+50%)

宝塚記念は上半期のGIでは唯一明確な増加をしていて、無観客の影響以上にメンバーの充実っぷりが押し上げたところもあるんだろう。

下記も増減は多いが、無観客以外の影響だろう。

  • 新潟大賞典(GIII) [5月10日] -33億円(-48%) 去年は同日に重賞なし、今年はNHKマイルカップと同日
  • マイラーズカップ(GII) [5月26日] -16億円(-26%) 直前に人気馬が除外され18億円返還
  • 函館スプリントステークス(GIII) [6月21日] +14億円(+51%) 去年は薬物混入疑惑で大量に除外馬が出て少頭数

というわけで、これを見てみると3月のGIIレースと、4月~5月初週のGIレースが影響としては大きいと。

4月以降のGIIレースはマイラーズカップの返還を除けば昨年とほぼ同となっている。

GIは元の売上が大きい分、影響額も大きく、4月の3レースでは、1レースあたり30億円近い減だったのが、

ダービーでは-20億円ほどと、そもそもの売上額が大きいことからすれば、明確に影響が減ってきたことがわかる。


元々インターネット投票が72%を占めてたとはいえ、裏返せば残り3割は現金で競馬場・WINSでの馬券購入だった。

いきなり自宅でのインターネット投票の環境が整う人ばかりでもなく、立ち上がりに少し時間を要したのだろう。

インターネット投票するにも、どの銀行でもいいわけじゃないので。

まず3月中にGIIレースへの影響が見えなくなる程度には、インターネット投票の環境が整ったとみられる。

ところがGIレースともなると、普段は馬券買わない人もたくさん買うので、-30億円というかなり大きな影響が見えてしまった。

でも、それも5月に入ると少しずつ薄れていったので、時々馬券を買う人もインターネット投票を導入したことがうかがえる。

4~5月というと、公営競技以外の娯楽が総崩れになっていたので、そこも後押しになったんでしょうね。


とはいえ、宝塚記念は別として、他のGIレースはほとんどが減少、あるいは微増に留まるわけである。

なのに、どうして全体としては売上が微増だったのか?

多分、重賞レース以外で稼いでいるのだろうというわけで、ちょっと調べてみた。

そんなわけでオークスウイーク(2020年は5/23~24、2019年は5/18~19)の各レースの売上を比較してみた。

東京・京都・新潟の土日各1レース、各2レース……の合計を調べてみると、

  • 1R +3.1億円(+15%)
  • 2R +2.1億円(+11%)
  • 3R +2.1億円(+11%)
  • 4R +1.5億円(+7%)
  • 5R +2.1億円(+10%)
  • 6R –0.4億円(-2%)
  • 7R +0.6億円(+3%)
  • 8R +6.6億円(+30%)
  • 9R –1.4億円(-4%)
  • 10R +9.2億円(+25%)
  • 11R –8.9億円(-3%) [うちオークス(日曜東京)は-12.3億円, 平安ステークス(土曜京都)は+0.1億円]
  • 12R +3.6億円(+6%)

で、全体としては+20億円(+4%)だったとのこと。


グリーンチャンネル無料放送の影響で午前中のレースの伸びがよいということは言われていた。

1~5R(5Rは昼休み明けだから午後のような気もするけど)で+11億円ですね。

そこから6R,7Rはさほどだが、8R, 10Rの伸びが大きい。8~10Rで+14億円、割合で見てもすごいですね。

メインレースめがけて競馬場やウインズに行くつもりで、テレビ観戦を始めると、早めのレースから馬券を買えるということか。

あと、1~5Rや8~10Rほどではないけど、12Rも伸びている。

メインレースは11Rなのは競馬場からの帰宅を分散させるためと言われているが、テレビ観戦なら関係ないですからね。

あくまでも1日だけの数字ではあるが、土日3場の6レースの合計で見てるのである程度は均されてると思う。


もしかして、GIレースの売上が落ちたのって、午前中や8~10レースで軍資金を使ってしまったからなのでは?

あと、地方競馬の売上は売得金レコード更新が相次いでいるほどに好調ですから、

JRA GIレースの売上減少なんていうのは競馬界全体としては大した問題ではなかったということである。

もちろん、立ち上がりにおいては影響はあったけど、それは上半期で帳尻が合う程度だったと。

GIレース以外の売上が伸びているということは、この先GIレースのない夏シーズンにとっては大きな上積みではないかと。

夏シーズンはGIレースこそないけど、ユニークな重賞レースや、2歳馬のデビュー戦など、観て楽しい、賭けて楽しい(?)レースがあるらしい。

これから他の娯楽も回復していくだろうが、そうはいっても家で楽しめる娯楽としての立場は揺るがないのかなと。


とりあえず、これだけ馬券が売れれば、競走馬を預かり、走らせ、賞金を払うということについては問題はない。

無観客からの回復については、JRAではかなり慎重に考えているようで、秋シーズンから全席指定で、という話があるぐらい。

確かにこれだけ家で馬券買ってくれるなら、あれこれ細工しながら競馬場・WINSを開ける意味ないよね。

馬券売場についての休業要請は全都道府県で終了しているが、人でごった返すのは好ましいとはいえない。

馬券を買ったらさっさと帰れという形にすれば、滞留人数は減らせるだろうけど、そこまでして開ける? という話である。

競馬場(パークウインズ含む)やWINSの指定席は、人数のコントロールができるという点では比較的問題が少ないが、

普段の指定席とはまた違う話だと思うので、いろいろ運用面の準備もいるのかなと。


あと、心配事がグリーンチャンネルで、本来有料放送であるところ、無観客対応で中央競馬中継を無料放送にしている。

無観客からの回復に進むにせよ、競馬場・WINSの入場者を絞っての運用が続くと、無料放送は継続するんじゃないかなと。

これでは無料放送の恒久化に近いわけで、するとグリーンチャンネルの契約者減少につながらないかという懸念があると。

これが競馬ファンの掘り起こしに役立った面はあるんだけどね。(午前のレースはグリーンチャンネル以外では観戦が難しい)

ただ、やっぱりグリーンチャンネルとして受信料収入がないと、経営が成り立たないわけですよね。

一方で、競馬中継以外の調教映像の放映や、レース分析・予想番組というのは契約者しか観られないので、そこは悩み所と。

逆に無料放送からの新規ファン獲得のチャンスもあるわけですけどね。


いずれにせよ、公営競技のリーダーとしては、まずまずの役割を果たせたのかなと。

競馬場の売店・レストランなどのこともあるので、本当は苦しいとは思うんだけど、強がり言えるぐらいには売れてる。

そこにはファンも貢献しているということで。馬券の購入額の大小はあるでしょうが。


Author : Hidemaro
Date : 2020/06/29(Mon) 23:45
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