日記帳だ! with Tux on Libserver

二度目の大改造!! 日記帳…か?を継承し、より柔軟でパワフルなBlogに変身しました。

RSSに対応しています。リンク・コメント・トラックバックは自由にしていただいてほぼ問題ありません。
RSS購読方法、僕のリンク・コメント・トラックバックについての考えを読むことをおすすめします。

<< 過去

未来 >>

帰れない外国人騎手

日本の競馬は元気に無観客開催を続けているが、世界的にはそれどころではないところもある。

特に世界各地から馬・調教師・騎手が集まる国際招待競走ともなれば、なおさらである。

日本からの参戦も多い、今週末のドバイ国際競走は中止となったのだが、これが発表された時点ではすでに馬は輸送済み、

調教師や騎手も一部は移動済みなのに中止ということで、大変な徒労となった。

馬の輸送は大変なのに、とは思うんだけど、鎖国状態で国際招待競走なんてやるわけにもいかんわな。(cf. 封じられたカンガルールート)


外国から日本に短期免許でやってくる騎手がいるのだが、こんな状況ですから、

もともと日本にやってくるつもりだったが本国を離れられないということも発生する。

これとは逆に、日本に短期免許でやってきていたら、どこにも行きようがなくなってしまった騎手がいた。

それがフランスから日本の地方競馬にやってきた ミカエル・ミシェル騎手である。

ミシェル騎手の短期免許延長は認められず 「4月以降は失業者です」 (スポーツ報知)

1月から南関東の地方競馬にやってきて、短期免許の期間中での最多勝の記録を更新するという顕著な活躍を見せている。

3ヶ月間の短期免許が終わったら、アメリカの競馬に転戦する予定だったそうだが、もはやそんな状況ではない。

かといって本国フランスは外出禁止令が出ていて、こんな状況では競馬どころか帰宅すらままならない。

本人の希望は日本での騎乗継続だが、それが叶わないにしても日本で「失業者」として過ごしたいとのことである。


外国から短期免許でやってきて日本で活躍する騎手は数多いが、地方競馬にやってきてこんなに話題になるのは珍しいのでは?

どうしてミシェル騎手は地方競馬にやってきたのだろうか?

中央競馬の短期騎手免許の取得条件には、各国の競馬で獲得賞金上位の騎手である必要があるから。

フランス所属の騎手の場合、最近2シーズンで1~5位の騎手がJRAでの短期免許を取得できる可能性があるけど、厳しいね。

ミシェル騎手はフランスの騎手リーディングで12位を取ったこともあるというから十分すごい。

そんなミシェル騎手だが、昨年の「ワールドオールスタージョッキーズ」という国際騎手招待競走で初めて日本にやってきて、

JRA初勝利を挙げて、インタビューで「この国に恋をしました」と語ったとか。

その後、将来的には日本を拠点として騎乗することを目指して、短期免許で地方競馬にやってくることにしたと。

地方競馬の場合、JRAほど短期免許の取得条件は厳しくないので、まずはここからと考えたようである。


こうして日本の競馬に足がかりを作りながら、JRAの(通常の)騎手免許を取得することを考えているようだ。

ミシェルは10月にJRA受験へ 4月は「滞在して日本を再発見します」 (netkeiba.com)

実は地方競馬の短期免許は年度内に3ヶ月なので、4月から新年度の短期免許を取得できなくもない。

ただ、本人の計画としては、10月にJRAの騎手試験を受験、その後に地方競馬の短期免許での騎乗を考えているそうで、

その都合、4月早々から来年度の短期免許を取得するという手は取りたくないようである。

JRAの騎手免許試験は、地方競馬や外国での騎乗経験がある場合は免除される科目も多いが、それでもなかなか大変だそう。

なので今年受験で、来年にはJRA所属騎手というのは難しいかもしれないが、受験しなければ始まらないですから。

とはいえ、乗り越えられない壁ではないことは、フランス出身でJRA所属のクリストフ・ルメール騎手が証明しているとも言える。


ところでミシェル騎手は短期免許でやってきているとはいえ、日本で活躍している数少ない女性騎手の1人である。

現役なのは地方競馬所属で8人、JRAではなんとたった1人である。

数も少なければ活躍も少なく、特にJRAにとっては所属の騎手がJRAの重賞レースで勝利したのは、去年の藤田菜七子騎手が初めてだったという。

藤田菜七子、JRA重賞競走で勝利 日本女性騎手では初 (朝日新聞デジタル)

ミシェル騎手の日本のJRAでの免許取得が叶えば、フランスでの実績からもJRAでも活躍が期待されるところである。

こうして活躍できる女性騎手が1人、2人と増えて行くと、それが呼び水になって女性騎手の数はだんだんと増えてくるんじゃないか。

そんなところも日本の競馬ファンが注目している理由の1つなんだろうなと思う。


そんな将来構想はあるけど、まずは4月からどうするのかという話でしょうね。

入出国在留管理庁では、今回のコロナウイルス騒動で本国への帰還がかなわない人には在留資格延長を認めている。

スポーツ選手の場合は「興業」という在留資格で日本にやってくる。もちろん契約が続いていれば更新できる。

短期騎手免許が切れると、「興業」の在留資格で滞在できなくなるので、本来は出国する必要があるが、

現在は帰還が難しいと認められれば「短期滞在」への変更しての滞在が可能であるが、就労はできない。

というわけで失業者として日本でしばらく過ごすこと自体は問題はないのである。ただし収入源はない。

3ヶ月の短期免許の期間に稼げたか? いかに日本の競馬の賞金が高いと言っても、地方競馬はそこまででも。

いや、それでも世界的に見れば並のレベルなのかもしれないけど。


Author : Hidemaro
Date : 2020/03/26(Thu) 23:46
文化 | Comment | trackback (0)
blog comments powered by Disqus

トラックバック

トラックバックURL取得

Tools