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半額サポート+とは?

iPhone 11の発売がまもなくというところで、通信会社は新しい料金プランなどを発表している。

電気通信事業法の改正に伴い、長期利用・端末代補助について見直しが必要になるためだが、

役所の思うようには行っていない面もあるようだ。


問題視されているのがSoftBankの「半額サポート+」とauの「アップグレードプランEX」である。

48回分割払いで購入した端末について、12ヶ月経過後に買い換えを行って、今使っていた端末を下取りに出すと、

買い換え時点または25回目以降の支払いが免除されるという仕組みである。

13~24ヶ月目の間に買い換えを行えば、1~24回目の支払いだけで済むので「半額サポート+」というわけ。

法令の都合、通信契約がなくても端末だけこの方法で購入することもできるものの、

分割購入の場合、100日間はSIMロックを解除できないので、実態として自社と契約がない人が使うことはあまりないだろうと思われている。


ところが、この仕組みには実質的な縛りじゃないかなどと指摘があった。

確かにこの仕組みをもっとも有効活用しようと思えば、24ヶ月おきに買い換えを繰り返すとよいが、必ずしもそうではないし。

でも、ここには見落としがあったのだ。

スマホ「最大半額」プランに条件様々 定価上回る場合も (朝日新聞デジタル)

見落としというのが「半額サポート+」「アップグレードプログラムDX」のプログラム使用料である。

390円×24回=9360円の使用料を払わないといけないのだ。

このことが両社のiPhone 11の価格案内からも抜けてるんだけど、本来は重要なことのはずなのだが。


127200円するiPhoneを48回分割にすると、2650円×48回なので、これ自体は一括払いと支払総額は変わらない。

しかし、「半額サポート+」を付けると、最初24回の支払金額は3040円となる。

13~24ヶ月目に買い換えをすれば、支払総額は72960円となり、確かに安くなる。でも、50%OFFじゃなくて43%OFFだね。

でも、その後、48ヶ月目まで使い続けると、支払総額は136560円となり、7%高くなってしまう。

ただ、両社とも共通なんだけど、13~48ヶ月目に支払免除を使わずに買い換えをした場合は、使用料相当額をポイントなどで返還する仕組みがある。

先ほどのケースだと、支払免除になる回数が3回を切ると、使用料相当額を返してもらった方がお得だ。

あと、故障などで下取り基準を満たさない場合、支払免除にするには2万円支払う必要があるのだが、

先ほどのケースだと、支払免除になる回数が11回を切ると、2万円払って免除にしてもらうより、使用料相当を返してもらった方がお得になる。


ただ、買い換えをしないまま48ヶ月経過してしまうと、使用料相当額は戻ってこないので、割高な買い物になってしまう。

4年以上経過したスマートフォンを現役で使い続けるというのは、かなり限られたケースとも言えるので、

実質的には他社へ乗り換えた利用者へのペナルティという見方ができるわけである。

通信契約が継続していても、次の端末をメーカー直販や中古で購入した場合にも発生する問題だし、

通信契約が切れていても、端末の買い換えさえすれば、支払免除の恩恵 または 使用料相当額の返還は受けられるのだけど。

もっとも、後者はSIMロックの実情を考えれば、あまり現実的なことではないが。


どうして、こういうサービスが必要になったのか? と考えてみると、だいたいiPhoneのせいだろう。

iPhoneは日本では高い人気を誇っているが、世界的に見れば高価で手が届きにくいスマートフォンだと言われている。

ソフトバンクグループの社長の孫さんは「世界でiPhoneを一番安く提供している」ということをしばしば言っているが、

料金制度の工夫などで、高価なスマートフォンに手を届きやすくしてきたのが実情である。

特にSoftBankはiPhone利用者の割合が高いですから、定価ベースでは高価なiPhoneをいかに買ってもらうかというのが重要である。

SoftBankが「ウルトラギガモンスター+」のような大容量だが客単価の高いプランを主力にしているのも、iPhoneユーザーのためということでしょう。

auもSoftBankと事情は似ているので、似たり寄ったりな部分はあるが、大容量プラン以外もそれなりにある。


これと対照的なのがY!mobileである。

Y!mobileとSoftBankは同じ会社なので、両ブランドで異なる路線を行くのはごもっともな話だが。

Y!mobileでは、10月以降は2年契約が廃止になる上で料金は値下げされる。

端末購入後の月々割引は廃止されるが、その代わり端末価格の値下げが行われる。

分割払いの場合、従来は24回払いだけだったが、36回払いが追加される。

もともと、Pocket WiFiだと端末代込みで3年契約だったので、3年程度のライフサイクルを想定して支払いを平準化するのは妥当な気がする。

同じ会社ながら、電気通信事業法の改正の趣旨に対して、わりと真っ当に対応しているのがわかる。


Y!mobileが取り扱うスマートフォンは基本的にAndroid、旧式のiPhoneもあるが。

iPhoneほど高価ではないので、端末価格の割引に期待するところはそこまでではないと。

だから、素直に2年契約を廃止して、料金を引き下げるという対応ができたんだろうと。

新規契約と端末買い換えの差が小さくなるので、その点では既存ユーザーとしてはありがたい話だよね。

同じ端末を長く使えば端末代の負担は素直に減り、いつ解約しても大差ないということだから。


一方で、新しいY!mobileの料金プランでは、スマホベーシックプランRがもっとも大容量だが10GBまで。

データ増量オプション(新規契約時は2年無料)を付けると+3GBされるが。

従来のスマホプランLが14GB(増量オプション7GB)だったのと比べると、78%に安くなる代わりデータ容量が減る。

かつては7GBだったのが、料金据え置きで容量2倍になった結果、利用実態に対して容量が多すぎる状態になっていたのかもしれない。

ただ、SoftBankのウルトラギガモンスター+の通信容量が50GBですからね。なおさら差が開くことになる。

実用上はY!mobileの提供する容量で足りるケースが多いかと思うが、超過すれば必ず従量制ですからね。


逆にSoftBankのウルトラギガモンスター+はほぼ無尽蔵である。

現在のSoftBankの料金プランでは、ある程度以上のデータ容量を使うならこれが最適となる料金設定なので、

データ容量を気にするような人は、もはや無尽蔵のプランを選びましょうというのが、SoftBankの考えである。

相応に高いけど、あまりに大量のデータ通信をするなら、どこよりも割安である。

それだけ客単価が高いならば、高価な端末を「半額サポート+」で実質的に割り引いてもかまなわないと。

実はそこにY!mobileとSoftBankのすみ分けがあると。


ソフトバンクという会社としては、SoftBankとY!mobileの両ブランドを使い分けることで、

SoftBankはiPhoneなど高価な端末を安く提供でき、Y!mobileは利用実態にジャストフィットのサービスを割安に提供できている。

SoftBankの考えはiPhone提供開始から一貫しているし、Y!mobileの考えは旧EMOBILEから概ね継承したものと言える。(特にデータ通信)

同じ会社だけど、SIMロックのグループが違うから、ここに乗り越えられない壁がある。

SoftBankでの契約が継続していないと「半額サポート+」の恩恵が受けにくいというのは、Y!mobileも例外ではない。


というわけで、通信サービスと端末販売を分離するというのは、

iPhoneのような高価な端末を売るには、実情として難しいのでY!mobile以外は抗っているという話ですね。

NTTドコモも「スマホおかえしプログラム」というのを提供していて、

こちらは36回払いのうち、最大で25~36回目の支払いが免除になり、条件は買い換え+下取りではなく返却(下取り)のみ、追加の使用料はなし、

ということで「半額サポート+」「アップグレードプログラムDX」に比べればマイルドだが、似たようなものである。

条件がマイルドで、免除になる割合も低くなるが、iPhone 11について言えば、販売価格が他社より安いので、総合的にはそこまで高くなるわけでもないように見える。

使い方次第というしかないが、各社いろいろですかね。


Author : hidemaro
Date : 2019/09/13(Fri) 23:20
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