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墨を磨る人

職場の書道部では、展覧会へ出展する作品作りが佳境を迎えている。

それで仕事が終わって活動場所に行くと、大きな硯が置いてあった。

普段は専ら墨液を使っているから、あまり見ないものだが。

話を聞くと、墨を磨るところからやると、作品の仕上がりはどう変わるか確かめたかったらしい。


大きな硯だが、話を聞くと「昔は早く来たひとが、この硯で墨を磨ってたんだ」とのこと。

すなわち、墨を磨るのには時間がかかるので、早く来た人が墨を磨り始めておいて、

それで、そうやってできた墨液を移し替えて、みんなで使っていたということらしい。

基本的には濃いめに作っておいて、それに水を加えて調整するものらしい。


それだけ墨を磨るのは時間がかかるということで、特に大きな作品となれば消費量も多い。

先生は「墨を磨るところからやろうと思うと、家で磨ってくるしかないね」なんていうから、

どういうことかと聞くと「展覧会の前とか、テレビをみながらひたすら磨っているんだ」と言う。

すなわち、墨を磨るのと、字を書くのは分けてやっているということらしい。

先生の理解としては、磨った墨はビンなどに入れて保管しておけば、ある程度持つという認識のようである。


もっとも、墨に含まれる膠が劣化してくると、墨の色が変化するはずなので、そこまで長時間持つかという話はあるが。

調べてみると精々1日程度、冷蔵庫の保管だと最大3日ぐらいならというところらしい。

当たり前だけど、墨を磨ることと、書くことの間はそこまで開けられないのだった。

でも数時間ぐらいなら問題ないようなので、磨るのと書くのを分けるのは可能ではあるようだ。


ちなみに墨液として販売されているものは、液体の状態で長期間安定するように作られている。

基本的によいが、長期安定性を得た結果として、にじみ方などに差が出るようだ。

磨りおろし生墨 (呉竹)

硯で磨った墨と同等の墨液を販売しているということで、その特徴を説明しているが、

粒子の凝集が進みやすい一方で、にじみが得られやすいようで、ここは表裏一体のような面もあるようだ。


ただ、やっぱり書かないと完成度は上がりませんからね。

そう考えると、墨液を使うメリットはやはり大きいと。

ここぞという作品では墨を磨るかというのもあるんだろうが、

職場の部活動で活動時間も多くない中では、それすらも時間的な制約が大きいなと。

だから「家で磨ってくるしかないね」ということなんだろうけど。


Author : hidemaro
Date : 2019/09/10(Tue) 23:13
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