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無償交換への道

四半期決算が出るごとにその内容の社内説明が行われる。

その中で「引当金」を特別損失に計上したことが説明されていた。

とある理由により、製品の無償交換などを行う必要が発生したので、その費用見込みを計上したものだ。

基本的にこういう無償交換などの情報は、ユーザーに個別に説明されるものなのだが、

決算に影響するとなれば、投資家への説明も必要になるので、社外向けの資料にも概略が書かれていた。

こういう形で技術情報が書かれるのは珍しい事例だが、それだけの大ごとである。

もっとも金額としてはむちゃくちゃ大きな話ではなくて、全体の業績に影響するけど……という程度の数字だった。


うちの職場で開発された製品でも、無償交換などの対応が必要になった事例はけっこうある。

ただ、特定の用途で使っている場合に限るとか、特定の地域に限るとか、対象が限定されることが多い。

結果として対象件数0ということもある。

ところが、今回はケタ違いに規模が大きいものである。

この無償交換で、偶発的に低頻度で発生するいくつかの有害事象を解消・緩和される。

これらの有害事象は、ずいぶん前から知られていたのだが、発生時対応でなんとかしてきた。

ところが、最近になって、発生頻度は極めて低いが、影響度の大きな事象が顕在化してきた。

僕はこの話を聞いたときに、正気を疑ったものだが、お金はかかるが、無償交換は総合的にはよい対策という判断があったのだろう。


実は、僕がこの職場に来てまもない頃、無償交換のきっかけになったであろう有害事象を解消する処理を作り込んだんだよね。

当時のチームリーダーにこういう機能を作り込んでくれと依頼され、

「どうしてこんな処理を組み込まないといけないんだろう」と思いながら、設計・実装に取り組んだのだった。

この時点でチームリーダーはこういう有害事象が発生しうるということに気づいていたのだろうが、顕在化はしてなかった。

誰もが半信半疑で組み込んだ対策だったんじゃないかな。

このとき僕が設計した処理は、同種の他の製品にも展開されていると聞いている。


設計に欠陥があったといえばそうなんだけど、設計当初から予期するのは困難だったんじゃないかな。

市場に出てからのフィードバックにより判明してきたことが多いのが実情である。

失敗から学んだ知見が蓄積され、それは確実に対策に生かされているんじゃないかと思う。

学んだ結果として、これといった対策は不要という決断もあるが、それはそれとして。


Author : Hidemaro
Date : 2019/08/07(Wed) 23:46
電気・数学・物理 | Comment | trackback (0)
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