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お金儲けにもならなければ道徳的でもない

今日は東京・上野公園に出かけて、博物館・美術館に行ってきたわけだけど、

その道中とかで、昨日紹介したのあいちトレエンターレの一件はなにがいかんかったのかなぁと考えていた。

何が悪しき事例だったのか


ちょうど東博では三国志展で人がごった返してたが、これほどの来場者がいるとお金になるんだろうか。

お金のためだけに展覧会をやっているわけではないだろうけど。

こうして盛大に展覧会ができているのも、多くの人の興味を引く内容だからこそだろう。

博物館としても、なにもかも収集・展示するわけにもいかないから、人々の心を豊かにする活動に注力しているはず。

これは博物館に限った話でもなく、出版社もそうだろうし、放送局もそうだろうし。

民間企業だとお金にならんとやってられないかもしれないが、公的機関だとお金にならずとも必要ならやるだろう。


一方で、道徳に反するようなものでも、お金になるような表現は、闇世界で生き残っているものである。

違法ポルノサイトなんてその典型じゃないの?

道徳的に大変問題のあるコンテンツを、日本の法が及びにくいように外国からインターネット経由で販売するようなことが行われている。

本当に外国で閉じていれば、日本法の適用はできないのかもしれないけど、

実際にはコンテンツの製造・販売の一部は日本で行われていることは珍しくなく、そうなると違法である。

真っ当な企業はそんなの扱わないけど、違法でもお金になるようなものに群がるものはいるんだよね。


今回、問題となったようなのは、お金にもならないし、道徳にも反するようなものなんじゃないかなと。

もちろん、その表現自体は違法ではないと思われるが、人々の賛同を得がたい内容という点では問題である。

お金になるのなら、道徳に反しても群がる人がいるのは、違法ポルノサイトを見てもわかること。

でも、お金にならない上に、道徳に反すると非難を浴びるようなものに手助けするものがどこにいるのか?

そこで、公的な芸術祭の中で包括してやるというのは、それなりに考えられたアイデアだと思ったのだが。


テロ予告などの脅迫も中止の背景にはあったようだが、警備の強化などで対抗することはできたはず。

でも、事務局や愛知県などへの抗議電話というのは、内容や意図によっては威力業務妨害にあたるにしても、

正当な意見であれば、それも表現の自由という理屈が成り立ってしまい、対抗できなくなってしまう。

さらに、インターネットで企画展に対する批判や、主催者側への抗議の電話が相次いでいることについて「それこそ表現の自由じゃないですか。自分の思ったことを堂々と言えばいい」と述べた。

(少女像展示「中止を」 河村市長が知事に申し入れへ (朝日新聞デジタル))

テロや抗議電話に屈するなという意見もあるが、テロ予告ならともかく、正当な抗議電話への対抗は難しい。

愛知県はスポンサーになったからにはそれに耐え続けろというのは、酷な話である。

そこまでの覚悟を持たないと芸術祭を開催できないというのなら、金儲けにならない芸術祭は決して開催できないんじゃないか。


近年、相次ぐ抗議によって広告などの取り下げが明るみになることが増えている気がする。

昔からあったのかもしれないが、インターネット時代になるまでは見えにくかったのだろうか。

抗議電話というのは昔からあった話で、それこそ放送局なんて多くの抗議電話がかかってきていると言われている。

その巻き添えがスポンサーに来るようなこともあって、それこそ効果的な抗議方法だという言説もある。

今回のあいちトレエンターレの一件はテーマがテーマだけに大きく取り扱われたけど、

抗議運動によって、表現の自由を害されること自体はあまり珍しいことではないんじゃないか。


多分、表現の自由を守るためには、好ましくない抗議を制限しないといけないんだろうなと。

表現の自由を守るために表現の自由を制限するということになるのだが、それもやむを得ないんじゃないかと。

正当で迷惑にならない方法、例えば手紙で主催者や作家に抗議するような方法は認めるけど、

電話回線をパンクさせるとか、スポンサーに抗議するとか、正当とは言いがたい方法は認めないと。

もちろん、手紙にしても脅迫文であったり針を同封したりとか、そういうのは元々犯罪なので。

法律などで対処されなければ、こういうことは今後も繰り返されるのではないか。


芸術監督の津田さんは表現の自由を語るに値しない人だとか、いろいろな形での非難があるけど、

スポンサーに火の粉がかかるというのは、以前から一貫して問題だったし、現状ではそこは対抗しがたいなと。

それだけで中止は回避出来たかというと、なんとも言えないけど。

愛知県知事からの提案で中止に追い込まれたところだけみれば、公的機関の圧力だとも取れるけど、

ただ、公的機関が明確に内容にケチを付けたわけではないので、そこは検閲とは違うんじゃないかと思いますけどね。

せめて あいちトレエンターレ の残る展示や行事が平穏に終わればよいのだけど。


Author : Hidemaro
Date : 2019/08/04(Sun) 23:45
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