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穴あきダムは何がいい

Blogのカテゴリーが実態に合っていないなというところで集約・新設を行った。

コンピュータ関係のカテゴリがやたらと細分化されていたが、「コンピュータ・インターネット」1つに統合した。

もともとプログラミングに関する内容を多く書こうとしていたし、一時期までは多かったのだが、今ではさっぱり。

技術別に細かく細分化するよりは、コンピュータ関係の技術はすべてここという区分にした方がすっきりするなと。

一方で、最近は文化財・エンターテインメント・スポーツの記事が多いということで「文化」というカテゴリを新設した。

過去にさかのぼってカテゴリを振り直したが、2015年頃から多くて、これまで200件以上が該当していると判断した。

少しずつ興味を持っている内容が変わってきたということですかね。


一時期、「穴あきダム」という言葉を聞くことが多かったが、

通常時に水を貯めないダムが少しずつ増えてきているらしい。

もともと小規模なダムではそういうのもあったらしいのだが、

大規模な多目的ダムの計画が穴あきダムに変更され、わりと大きなものが建設されている。


益田川ダム(流水型ダム) (島根県)

益田川ダムは2005年に完成し、現在完成している穴あきダムでは最大の貯水量を誇る。

穴あきダムであっても、完成後に試験湛水ということで、1回は満水にする。

そのときだけ仮のゲートを付けて、下流へ流れる水を絞るんだそうだ。

それで貯水池に問題がないことが確認されたら、徐々に放流して、仮のゲートを取り払う。

完成後は常用洪水吐きの穴の大きさで流量を絞るだけで、下流が耐えられないほどの洪水が起きない限りは水が溜まることはない。


穴あきダムのメリットとして、水も貯めなければ、砂も貯めないということで、下流への土砂の流れが保たれること。

さらに、魚などの行き来も阻害しないということで、生態系への影響も小さいのがメリットとされている。

ただ、メリットはそれだけでなく、ダムの貯水池のほぼ全てを洪水調整に使えるということである。

多目的ダムの場合、利水容量・発電容量・洪水調整容量と振り分けられるだけの貯水量が必要である。

さらに、砂が溜まってしまうので、堆砂容量というのも取っておく必要がある。

穴あきダムは、その構造から必然的に洪水調整専用だし、さらに普段は水も砂も貯めないので、堆砂容量もごく少なく済む。


この結果、何がよいかというと、同じ洪水調整能力を得るために必要なダム湖が小さく出来る。

実は益田川ダムの計画は1973年からあったのだが、計画が動き出した後、1983年に大洪水が発生した。

その後、洪水の想定を見直したようだが、当初想定よりも高いダムを作らないと下流を洪水から救えないことが判明した。

ただでさえ水没地域の反対で計画が進まないのに、さらに水没範囲が広がってはそれどころではない。

そこで、ダムの目的から不特定利水を外して、洪水調整専用の穴あきダムとすることで、水没地域を減らした。

こうして1989年に補償基準の調印にこぎつけ、道路の付け替えなどを行ってから、2001年からダム本体工事に入り、2005年に完成を迎えたのだった。


ただし、この過程で益田川ダムから不特定利水の機能が抜け落ちた。

不特定利水というのは、河川法ができる以前から存在していた慣行利水権分の水を供給するもので、

実態としては、下流の農地への水の供給が主な目的である。

あと、不特定利水分の水を流すということは、下流の河川環境の保全にも役立つ。渇水期も枯れ川にしないということだから。

ところが穴あきダムにはどうやってもその役目は果たせない。だって洪水時以外に水を貯めないんだから。

この問題に対して、益田川ダムでは上流にすでにあった笹倉ダムを改造して対応することにした。

笹倉ダムは農地防災ダムという名目で作られた小規模な治水専用のダムで、これも穴あきダムだった。

治水機能は益田川ダムに集約して、不特定利水専用のダムに仕立て直すという工事をしたのだ。


治水・利水の両方の機能を果たせる多目的ダムは重宝されたのだが、どっちもとなると規模は大きくなる。

一方で、最近は地域によっては水余りということもあって、利水目的は外してもという話も出てくる。

そこで治水専用の穴あきダムにして、規模を縮小すれば、影響範囲も減らせてよいということである。

それぞれの地域の実情によるけど、そういう選択肢もあるんだということですね。


ちなみに現在建設中の穴あきダムで最大のものは、福井県の九頭竜川水系に建設中の足羽川ダムである。

下流は天井川ということでたびたび洪水被害に悩まされてきた地域である。

穴あきダムにしたことで、貯水量は4割減でも十分な効果が得られ、建設地点をより上流に動かすことができた。

上流に動かすとダムの集水域が減ってしまい、ダムが受け止められない洪水が増えてしまうが、そこは導水路で補うことにしているそう。

なかなか大胆な選択だと思うが、地域への影響を減らして高い効果が得られるなら、それが一番いいよね。


Author : hidemaro
Date : 2019/07/15(Mon) 23:47
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