タブレットとしてのWindows 10

職場で使っているWindows 7のノートPCの代替として、Windows 10のPCが納入された。

現在、勤務先で選定しているノートPCはタブレットPCとしても使えるものになっている。

画面はタッチパネルで、画面部分を外すと、それ単独でPCとして使え、希望すればタッチペンが付属してくる。


うちの職場ではあまりタブレットPCのニーズはないのだが、選定品がこれしかないのだから仕方ない。

とはいえ、タブレットPCとして使えることによるメリットもあるかもしれない。

ということで、いろいろ試してみた。


キーボードを外すと、タッチキーボードを使う必要がある。

最初、タッチキーボードを表示したら、横向きだと画面の半分以上を占有して邪魔なことこのうえなく、大きさも変えられない。

いくつかあるタッチキーボードのバリエーションのうち、片手入力用が専有面積が狭くてよさそうだと思った。

FMVサポート/[Windows 10] タッチキーボードのレイアウトについて教えてください。 (富士通)

ただ、このキーボード、日本語入力しかできなくて困った。すなわちアルファベットのまま入力できないと。

言語として英語を追加すると、英語の片手入力用キーボードと切り替えることができるので、そうすればできることがわかったが、ちょっと困った。

このキーボードをタッチペンで入力するのが、キーボードがない場合では最速の入力方法だと思う。

手書き入力もあるが、厳密な入力には適しないので。

ログインパスワードもタッチキーボードで入力するが、本来はWindows 10ではPINコードが推奨されてるんだよね。

ただ、会社のセキュリティポリシーでは使えないはずなので、普通にパスワード入力がいるのでめんどくさい。


タブレットとして持って使い続けると、発熱が大きいこと、少し重いことが気になる。

ノートPCの水準としては軽くて、画面部分だけ持ち歩くなら、今までよりはかなり軽く済む。

ただ、タブレットPCとして持ち続けて使うにはちょっと重い。

一般的なノートPCとしての性能を持っているだけあって、発熱もけっこうだし、電池消費もけっこう。

電池については、キーボード部分に2つ目の電池があるので、ドッキングしていると長持ちするが、タブレット部分だけだとちょっと物足りない。

かといって、机にそのまま置いて使うと首が痛い。電源ジャックの位置もイマイチ。

こういう場合は素直にキーボード部分も持ってきて使うべきなんだろうが。

ただ、タブレットPCを斜め置きできる台があれば、この問題は緩和できそうだが。


タブレット部分についている、唯一の外部接続端子がUSB Type-Cである。

DisplayPort Alternate Modeにも対応しているようだが、さすがに画面接続が必要ならキーボード部分を持って行く。

直接接続できる機器はないが、USB Type-Cのハブを付けてType-Aにすればいろいろ接続できる。

作業内容次第だが、タブレット部分だけでも、マイコンのデバッグとかできるかもしれない。

ここにマウスをつなぐこともできるが、まぁそれはタッチペンでいいかな。


ただ、全般的な問題として、Windowsのアプリはタッチでの操作をあまり想定していないということ。

タッチペンを使えば、それなりにできることもあるが、うまく操作出来ない部分もある。

あと、本来、タッチペンの長所である、手書きでの入力(文字認識もしくは画像でのメモ)はまだうまく使えていない。

文字認識はちょっと厳しいなと思ったが、メモは使えそうだとおもいつつ、なかなかきれいにメモできない。

短所を埋め切れていない部分、長所を生かし切れていない部分は大いにあるので、

しばらくはタブレットPCとして優先的に使って、どういう具合か調べてみようと思う。


Androidタブレットはもう6年以上使っているので、Windows 10のタブレット機能に期待する部分はけっこうある。

とはいえ、もともとタッチパネル前提のAndroidとWindowsではやっぱり違うし、

Windowsだからこそできることに、タブレットPCが適するかという問題はやっぱりある。

思っていたよりはできると思うが、課題はいろいろありそうですね。