昨日、マイナンバーカードを取りに行った後に映画を観に行った。
本当は土曜に観に行こうと思ったのだが、ちょうどいい時間に上映していなくて、
それならば、市役所から帰ってきても夕食までは時間があるのだしと、金曜の夕方に行ってきた。
仕事帰りというには少し早め(職場の場所や終業時刻によっては可能かも知れないが)にも関わらず、座席が8割方埋まる盛況だった。
帰るときに表示を見ると、その次の上映回は満席表示になっていた。本当に盛況だな。
公開2週目とはいえ予想以上だった。そういえばプレミアムフライデーでしたね。関係あるかは知らないけど。
インターネットで予約しようと思ったら「PG12」というマークが付いていることに気づいた。
基本的に映画館で上映される映画は映倫の審査を受ける必要がある。
審査を受けると G, PG12, R15+, R18+ のいずれかのレイティングが付くか、区分適用外になる。
レイティングが付いた映画は多くの映画館で上映することが可能となる。(実際に上映されるかはさておき)
レイティングが付いていない映画は上映できる映画館がきわめて限られる。
というわけで、けっこう重要なはずなんだけど、レイティングがGの場合は特段の記載がないことが多い。
Gは年齢によらず誰でも観覧できることを表している。
映倫の説明を見ると「G区分の作品には、より大人向けの作品もある」とあるから、
大人向けかもしれないけど、そんなに問題ではないねと判断されたら、Gというレイティングになることは普通にあるということらしい。
PG12は12歳未満の年少者は保護者の助言・指導が必要ということを表している。
小学生以下の人が見る場合は、注意が必要で、もし観るのなら保護者と一緒に観るなどしてねということ。
刺激的な表現もあるけど、中学生以上ならまず大丈夫、小学生は要注意ということで、なるほど。
R15+は15歳未満の人は観覧禁止、R18+は18歳未満の人は観覧禁止ということで、これは年齢に達しない場合は完全にNGとなっている。
PG12とR15+のギャップは大きいが、その理由はよくわからない。
2018年の実績ではGが71%、PG12が13%、R15+が6%、R18+が6%とのこと。(cf. 活動報告(映画倫理機構))
圧倒的にG区分だが、数としてはR15+, R18+も意外と多い。日本映画に限ればR18+は1割以上もある。
もっともR18+ともなると上映する映画館はそういう作品を専門に上映する映画館でしょうし、
R15+はそれに比べれば大衆向けかなとは思うけど、やっぱり上映する映画館は限られるのが実情でしょう。
多くの映画館で上映されるような作品だと圧倒的にG区分、それにPG12が1~2割ぐらい混ざってくる感じなのかなと想像できる。
典型的な映画館のスケジュール見てもそんな気がしますね。
さて、この作品について言えば、続き物で前作はG区分だった。
実はそのときにも、これG区分なんだと驚いたぐらいである。
確かに過激な表現は限定的とも言えるが、気にならないほどとも言えず、感覚的には小学生が1人で観に来るのはなぁと思う。
現実に小学生が観に来ることはあまりないと思うけどね。中学生ぐらいならありそうだが。
今回、PG12区分になった映画を観て思ったのは、根本的なところに差はなく、程度の問題だなと。
物語の展開上、刺激的なシーンが多いので、それが目に余るということでPG12というレイティングになったのではなかろうか。
前作は刺激的なシーンはあっても大したことにないからGだねって判断されただけのことなんだろう。
中学生以上ならまず大丈夫という判断も妥当だろう。
制作時にどういうことを考慮したかはわからないが、R15+以上にならないようには注意したような跡はあった。
それは前作でも思ってたんだよね。前作ではG区分を狙ってた? と思ってたけど、そうではなさそう。
映画だとPG12は意外と少ない印象を受けたが、ゲームのCEROレイティングだとB(12歳以上対象)はかなり多い。
CEROではA(全年齢対象)、B(12歳以上対象)、C(15歳以上対象)、D(17歳以上対象)、Z(18歳以上のみ対象) の5区分ある。
Zは他の区分とは異なり、販売時の年齢確認を行ったりする厳格なものだが、他は目安として運用されている。
CEROのレイティングのよいと思っているところは、そのレイティングを決める根拠となった表現事項をマークで表示している。
これは暴力表現を理由としてBのレイティングになりました、とかそういうことがわかるんですね。
2002年から始まった比較的新しいレイティング制度なので、保護者らの参考になるようにということでこういう仕組みにしているようだ。
検索からCEROの審査結果の比率を計算してみるとAが54%、Bが21%、Cが13%、Dが7%、Zが3%となっているようだ。
一番多いのはAだけどそれでも半分程度で、Bになる作品が2割もある。それ以上が2割強ですかね。
ちょっと厳しそうに見えるけど、ゲームは遊び方次第という面もあるので、保護者には少し慎重に考えて欲しいという意図もあるんだろうか。
暴力・犯罪についての表現はゲームでは少し厳しく取られがちかもしれない。
映画ではそういう表現があっても、ストーリーの中での扱い次第だが、ゲームではプレイヤーの操作次第でいくらでもできちゃう場合もある。
そういう実情に対して、段階的な対応をしていく指標としては役に立っているのではなかろうか。
ゲームと比べると、映画のレイティングはちょっとおおざっぱだなと思う。
R18+, R15+といった厳しく制限が必要なところに注力してきて、そこまで段階的な対応はあまり考えていなかったのかもしれない。
調べてみると、アメリカだとGとPG-13の間にPGという区分があって、日本だとGとなる作品がアメリカでPGとなることはよくあるらしい。
PGは特に年齢は示さず、子供にとってよくない表現が含まれるかもしれないということを示している。要検討って意味ですね。
それに比べればPG-13はさらに厳しく注意が必要だけど、13歳以上ならば問題なしという意味になる。
あとPG-13とNC-17(18歳未満観覧禁止)の間のRというレイティングは、17歳未満の観覧は保護者の同伴が必要ということで、日本ではない区分だね。
中学生程度の年齢でも保護者の指導が必要である一方で、絶対に見てはいけないわけでもないというところで、絶妙である。
多分、映倫の審査を受けた作品でG区分以外の作品を観たのはこれが初めてだろう。
でも、これでGでいいのかと思ったのは、これの前作ぐらいかもしれない。そんなもの。
一方で、映倫の審査を受けていない作品は見たことがある。なかなかレアなのでは?
ufotable cinemaで観た「桜の温度」なんですけどね。cf. 実は国際アニメ映画祭)
あまりに過激で区分が付かないという意味ではなく、上映するのがここだけだから審査を受けていないだけでしょう。