昨日、西武ドームを去るとき電車が動き出したのは終演から1時間後のこと。
そんなにかかるの? かかっちゃうんだよね。
それだけたくさんの人が来ていたってことなんだけど。
西武ドームのアクセス面での特徴は目の前に駅があって、これを大半の人が使うこと。
西武球場前駅は多客対応できるように、臨時列車も停車できる広々とした駅になっている。
考えようによっては恵まれた話で、駅からやたらと歩かされたりもしないし、列車の増発もしやすい。
だから往路はとてもよいと思う。
東京(池袋)から35分程度ですからね。野球やその他のイベント時は延長運転なども行われるので。
問題は復路だ。
3万人以上の人が一度に会場を去ろうとすること自体が問題なのだが、
そのほとんどが1つの駅に集中し、なおかつ時間を分散できる要素が全くない。
西武ドームについても多摩モノレールの上北台駅行きのバスがあったり、レオライナーがあったりするのだが、そこまで運べない。
さらにドームしかないので、食事などで時間をつぶせるところが全くないということ。
交通手段は限られていても、時間的に分散すれば多少の混雑緩和が期待できて、
インテックス大阪での大規模イベントの主催者が隣接する商業施設、ATCなどでの時間調整を呼びかけているのを見たことがある。
地下鉄中央線までパンクするほどの大規模イベントは限られるが、こういう対策も多少の効果は見込める。
西武ドームでも野球の試合のときは、ゲームセット後にイベントをやったりということもしていたが、コンサートではねぇ。片付けもあるし。
実際、どんなもんか計算してみた。
西武球場前駅からの帰りに用意される電車は10両編成か8両編成、この間を取ると1編成の定員は1350人となる。
実際には定員以上に乗せていて、乗車率にすると200%相当ぐらいなのかな。体が触れ合い圧迫感を感じる程度だ。
こんな電車が5分間隔で出て行くわけである。
西武ドームの定員は33000人ほどあるが、これは野球の時の数字だよね。コンサート用途だとアリーナ席があるよね。
実際の動員数はさておき、電車を使う人数を仮に35000人とすると13編成で運べると出てくる。すなわち1時間ちょっととなる。
多くの人が駅に押し寄せた場合、改札止めが行われることになるが、それを避けるために出る人の流れをコントロールしている。
大規模な会場では、ただ会場の外に人を出すのも、順序を決めてコントロールしないと大変な場合もあるのだが、
西武ドームについては明らかに駅の都合を考えて、出る人の流れをコントロールしているようだった。
だから終演から出るまででも30分以上待たされるんだよね。
そこから電車にありつくまでは10分ぐらいだったが。(そこから発車までさらに10分待ったとはいえ)
もっとも、実際にはこのコントロールに従わない人もいる。
というのも終演前はコントロールが行われていないし、あと完全にブロックしているわけではないので。
そうなんだよね。事情がある人はブロックをすり抜けて出て行くことはある。
終電の事情であったり、あとトイレに行きたい場合もすり抜けることが許されているはず。
もっとも終演前から駅はすでに混雑しているようだから、終演前に抜ければすごくスムーズかというとそうとも言えないのだけど。
やむを得ない事情があれば止めないけど、基本的には指示に従ってくれという話ですね。
西武ドームも悪いところばかりではないのだけど、季節や天気に左右されやすいことと、復路の混雑は難点。
ドームといってもすき間があって冷暖房もないので、暑いのと寒いのには弱い。
ほどよい天候ならそよ風が吹いていいんだけど、夏以外は夜になるとどんどん冷えていく。
昨日は天気もよかったですから、夜も冷えやすくて、どんどん冷えましたからね。
野球の時だと温かいお茶を売ったりしているみたいだけど。