京都でやるのは不思議な気もしたが

今回の関西行きの目的は京都であるコンサートのため。

京都ってのも珍しいなと思ったが、京都ならわりと気軽に行けるし。


会場は岡崎公園のロームシアター京都、かつては京都会館と言っていた。

オーケストラのコンサートとかオペラなどの演劇をしたりという感じで、

今日行って貼られているポスターを見ても、ポピュラー音楽というだけで浮いている気がするほど。

実際には多目的に使われているんだけど、会場の印象としてはそう。

そんな会場をアニメ・ゲーム音楽のコンサートで使うというのは、ちょっと違和感がある。

そして、もう1つ違和感があったのがコンサートの名前だ。

京(みやこ)Premium Live」という名前なのだが、一体何がPremiumなんだろう。


調べた結果わかったのは、実質的な前身が「FANJ Premium Live」というもので、これまで何度かやられている。

このFANJというのは京都の北の方、宝ヶ池あたりにあるライブハウスを指している。

FANJが主催して、FANJで実施した音楽フェス、それがFANJ Premium Liveだったのだ。

わりと一般的なライブハウスだと思うのだが、アニメ・ゲーム音楽に興味を持っていることはなんとなく見える。

FANJ Premium Liveを何度かやる中で、手応えを感じてきたのだろうか。

せいぜい600人ほどのライブハウスを飛び出て、京都を代表するコンサートホール、ロームシアター京都を使い、

名前ももはやFANJじゃないから、じゃあ「京 Premium Live」だね、となったんだろうか。


というわけでこんな会場だけど、やることは音楽フェスですね。

出演者が9人いるけど、7割ぐらいは興味がある人なので、じゃあ行くかとなったわけ。

本格的にパフォーマンスを見るのは初めてという人が多かったけど、それも含めて楽しみだった。


座席は2階席だった。

といっても、ロームシアター京都のメインホールは2階席以上はかなり薄く作られていて、2階席だと4列しかない。

それが4階まで積まれているわけだから、上の方の人は大変かもね。

ただ、2階席ならそんなにステージから遠いという印象はなかった。実はよく考えられているのだろう。

Premiumという割にはステージは質素だった。本当にライブハウスが飛び出てきたような感じ。

ステージこそ質素だが、歌はとても充実していて、出演者が9人いるとはいえ4時間ちょっとやっていた。

これには大満足。なかなかじっくりと聞くことが出来た。


このような取り組みを京都でしているというのが絶妙ですね。

京都というのはいろいろやりたがる都市ではあると思っていて、そういう挑戦的なところが現れているのかなと。

FANJというライブハウスの立地が、京都でも都心ではなく郊外というのも野心的な取り組みの背景にあるのかもしれない。

交通の便はそんなに悪くなさそうだけどね。叡電も烏丸線も使えるし。中身さえあれば十分集客できるんだろう。

そうしてニッチな路線で積み重ねてきた結果が結実したのがこれだというと納得感はある。

真相は不明だけどね。