この特別展はちょっと損な気はする

昨日、東京国立博物館に行って、特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」を見てきた。

東博で現代美術がテーマになるのって、すごく珍しいことだと思うんだけど、

実はアメリカのフィラデルフィア美術館は、日本美術のコレクションも充実していて、東博から作品を借りて展示することも多かったらしい。

この展覧会はそのお返しということで、フィラデルフィア美術館にあるデュシャンの作品を東博で展示することになったと。

そんなこともあるんですね。


そりゃそうとして、この特別展はよく特別展に使われる平成館2階の半分を使って行われた。

残り半分はというと「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」という別の特別展をやっている。

普段なら1階のエスカレータの手前でチケットをもぎるわけだけど、

今回は2つの特別展が同居しているので、それぞれの展示室に入るところでチケットをもぎっていた。

プレミアムパスの特別展観覧券をデュシャン展の入口で出すと「デュシャン展だけど合っているか?」と確認された。

普通は入場券を買うときにどちらか指定するから、入口を間違えても気づくけど、

これは任意の特別展で使えるチケットだから、入口を間違えても気づかない。そこで確認されたのだろう。


ただ、後で思ったんだけど、プレミアムパスの特別展観覧券を使うにはちょっと分が悪かったかなと。

というのも、東博の特別展って観覧料が1600円とかだけど、この特別展は1200円だ。

特別展の料金によらず1回1枚だから、そう考えると明らかに分が悪い。

特別展観覧券が余るぐらい多ければいいんだけど、年4枚ってギリギリなんだよね。

この特別展を見たことには意味があると思うし、別に後悔はしてないんだけど、ちょっと惜しいなぁとは思う。


特別展観覧券を使わない場合でも、プレミアムパスを呈示すると団体料金になるから900円で入れる。

それなりに安くはなるが、特別展の観覧券は常設展の観覧券も兼ねていることを考えるとちょっとなぁとは思う。

というのもプレミアムパスを持っている人は、常設展は何度でも入れる。その常設展の料金は通常620円だ。

特別展の料金から常設展の料金を引くと580円になるわけで、それと比べると団体料金の900円でも高い気はする。

プレミアムパス(年5000円)から特別展観覧券4枚を差し引くと、国立博物館メンバーズパス(年2000円)だから、特別展観覧券1枚分の価値は750円かな?

デュシャン展の料金から常設展の料金を引くと580円だから、ここに750円相当の券をあてるのはわずかに損だが、

かといってこれを回避するために900円払う意味はないかなと。


今回、2つの特別展が同時開催されるということで、2つの特別展をセットにした観覧券が販売されている。

その料金は2000円(会期前の前売では1800円)となっている。

デュシャン展が1200円、大報恩寺展が1400円で、常設展の分が重複しているので、これを差し引くと 1200+1400-620=1980円となる。

そう考えると2000円ってのは妥当な価格設定ですね。

問題は2つの特別展が全く違うジャンルであることでしょうか。


東博では2つの特別展が重なることは今までも時々あったはず。

というのも、平成館だけでなく、表慶館も特別展の会場として使えて、小規模の特別展はここでやることがあるから。

ただ、両方の特別展を1日で見ることについて特別な対応はなかった。

フランス人間国宝展(2017年9月12日(火)~ 2017年11月26日(日)、表慶館)は、別途観覧料が必要です。

(興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」)

一般的にはそれでもいいのだろうけど。