ラジオ番組を聴いていると常連の人がちらほらといる。
もはやハガキではないんだろうとおもいつつも「ハガキ職人」と言っているが、
まぁこういう人たちってよっぽどたくさん投稿していると言われている。
僕も時々ラジオ番組にメッセージ送るけど、まぁ採用されんね。それでも過去1回だけはあるんだけど。
数ヶ月前にTwitterで投稿したら、それを他の人から引用されたと通知が入った。
誰にされたのかと思って当該投稿を見てみると、なんか名前に見覚えがある。
そう、とある番組でやたら目立っていた「ハガキ職人」だったのだ。
というわけで、面白そうだと思い、その人をFollowしてみた。
それでその人の投稿を見ていて思ったのは、この人はとんでもない「単推し」だったということだ。
「単推し」というのはアイドルのファンが使う言葉で、1人の人だけを応援することを指す言葉らしい。
もともとはグループの中で1人だけというのを想定している言葉だったようだ。
対義語は「全推し」か? と思ったが、あまりそうは言わない。
グループ内で1人だけに対してグループ全体で応援しているという意味であれば「箱推し」、
1人だけに対していろんな人を応援しているという意味であれば「DD」(誰でも大好き を略したもの)が対義語になる。
僕は「単推し」という言葉を「DD」の対義語として知った面もあるので、もしかすると当初の意味と少し違う意味で知ってしまったのかもしれない。
「DD」という言葉は「無節操」というようなイメージを持たせがちだ。
語源が「誰でも大好き」だから、無節操にも誰でも大好き という意味に捉えられがちだと。
それに対して「単推し」と言われると、いかにも一途なファンに見えるけど。
たしかにそういう面もあるようだが、「DD」と言うような人がみんな無節操なわけではない。
「DD」呼ばわりされたことに対して「みんなに一途だから」と反論した人も見たことがある。
その「ハガキ職人」の人のTwitterを見てみると、投稿内容の9割以上が、とある声優・歌手1人の話題なんだよね。
実は僕の投稿を引用したのも、その人絡みのことだった。
僕が聞いていた番組でその人のCMが流れたことを投稿したら、それを発見して、おそらくradikoタイムフリーで聞きに行って、
そのことを投稿するときに情報源の僕の投稿を引用したというのが真相のようだ。とんでもない執念である。
しかもしょっちゅうその人の公式TwitterアカウントにReplyを投げているし。
この人に限らずTwitterアカウントへのReplyは手軽なファンレターのように使われているような気もするが、とはいえ……
というわけで、このTwitterアカウントを見て、僕のこの人の印象は「ハガキ職人」から「単推しの人」に変わったのだった。
まぁ僕は一方的にFollowしているだけなので、本人にこういう感想を言ったことはなくて、心の中で思っているだけですが。
これまで「DD」らしい人は見てきた。かつてのクラスメイトである。
あれこれイベントをハシゴしているのを見て「気が多い人だな」と言うこともあったが。
彼の自己認識がどうかは知らないけど、一見して無節操にもコンサート・トークショーその他イベントに行く姿は「DD」らしい。
その対極にある「単推し」の人を発見して、それで観察して思ったのは「DD」の方が共感できるところは多いということだ。
確かに無節操なのかどうかと思うのだが、やっぱり「あ、これもいいな」という発見があるのが自然だと思うんだよね。
ただ、そういうそぶりを見せず「単推し」に徹する姿というのは一体なんだろうなぁって。
「これもいいな」というのが際限なく広がるのは無節操だが、程度の問題でしょう。
本当に重要なのは本当に好きなものを好きと思えることだと思いますけどね。
好きなものが際限なく広がる人も、さほど広がらない人もいるだろうけど、それはその人次第なので。
とんでもない単推しというと、ある一方では盲目的に飛びつき、ある一方では目を背けているようにも見えてしまうんだよね。
真相は分からないけどね。ただ、最近の「単推し」という言葉から受けるイメージはそうなりつつある。
かといって「DD」という言葉の無節操なイメージが外れるわけはないのだけど。