家に帰ってきたら「WUGが解散」というニュースが流れていて、
えっ? と思って見てみたら、どうもこういうことらしい。
声優ユニット「Wake Up, Girls!」は、2019年3月をもって解散することとなりました。
ところがこれが意外と単純ではない。
「Wake Up, Girls!」というアニメがあり、その中のアイドルユニットとして「Wake Up, Girls!」がある。
このキャラクタの声をあてる声優は一般人対象のオーディションで選ばれた。
そうして決定したキャストにあわせてキャラクタを作っていて、名前の読みが同じになるようになっている。
そして、声をあてている7人で声優ユニット「Wake Up, Girls!」を構成している。
だから一言に Wake Up, Girls! (WUG)と言っても単純ではないのだ。
僕はWUGについて、そこまで詳しいわけではないが、
出演者の1人、田中美海さんがラジオ(A&G NEXT BREAKS FIVE STARS)でWUGのことをたびたび話題にしている。
キャラクタとして声をあてる、歌う、あとWUGでは舞台なんかも時々やっていて声に限らない芝居の話も出てくる。
その一方で、作品に紐付かない声優ユニットとしての活躍も話題に出ている。
実はWUG以外のアニメ作品で使われる曲をWUGとして歌っていたりするんだよね。(ex. 恋?で愛?で暴君です! )
田中さんが「キャラクタが背景にあるけど、一方でパーソナルなところも出せるのが声優ユニット『Wake Up, Girls!』のよいところ」というようなことを言っていたような覚えがある。
キャラクタと紐付く部分と紐付かない部分、両方とも持ち合わせているということなのだろう。
さて、最初で引用した発表にはこうも書かれている。
プロジェクトとしての「Wake Up, Girls!」は今後も展開して参ります。
また、Wake Up, Girls!の声優活動は引き続き、行ってまいりますので、
「Wake Up, Girls!」の作品は続き、WUGメンバーそれぞれの声優としての活躍も続く。
作品が続く以上はキャラクタの声はこれまで通りあてるし、作品が作品だけにキャラクタとして歌うのもこれまで通りだろう。
じゃあ、何が変わるんだ? という話である。
現時点で言われているのは2点、1つは2019年3月までのFINAL TOURがWUGとして最後のライブツアーになること。
もう1つがファンクラブ「わぐらぶ」が2019年3月をもって終了となること。
ただし、これがWUGとしてコンサートをすることの最後になるということではないだろう。
というのも、WUGという作品には、「Wake Up, Girls!」以外のアイドルユニットもあって、それらを集めてのコンサートも別立てで行われている。
特に妹分として「Run Girls, Run」っていうユニットもいますからね。(これも作中のアイドルユニットであり、声優ユニットでもある)
このような作品に紐付いた活動は今後も続くと考えるのが相当なのでは?
僕はファンクラブがあるがために一区切りを付けないといけなかったのかなと思った。
ファンクラブが存在する前提としては、声優ユニットとしての活動が充実していることが前提となる。
各メンバーの都合もありますから、今後もこれまで通りの活動を続けていくのは難しいという判断があったのかもしれない。
ファンクラブがなければ、なんとなく存続していてもあまり問題なかったのかもしれないが、ファンクラブがあってはそうはいかない。
そこで、声優ユニットとしてのWUGだけ解散するという選択肢をとったのだろう。
しかし、解散って言い方はちょっと大げさな気がしますね。
説明によれば、作中の「Wake Up, Girls!」を演じるという点では7人集まっての活動は今後もあるでしょうし。
こういう話を見ると2016年にファイナルライブを行った「μ’s」を思い出す。
「ラブライブ!」の作中のアイドルユニットでもあり、それを演じる9人の声優ユニットでもあるとされていた。
こちらはファイナルライブ以降はほとんど展開が止まっている。それはゲーム・アニメを含めてのこと。
明確に解散とか活動休止と言われたわけではないが、実態は休止状態ですね。
奇しくも μ’s の結成~ファイナルライブも、WUGの結成~解散も5~6年、その点でも重なるようだ。
2019年3月以降のWUGの行く道、あるいはWUGメンバーの行く道がどうなるのか?
もしかしたら、この発表の背景には具体的な想定があるのかもしれないが、必ずしも明らかではない。
とはいえ、そこまで詳しくない僕が言うのもなんだけど、そんなに変わらないような気がするんだよね。
これまでほど充実した活動はできないにしても、完全に止まってしまうわけでなければいいんじゃないですかね?
ムラはあっても、そのときできることをやる。それが長続きの秘訣なんじゃないでしょうか。