日記帳だ! with Tux on Libserver

二度目の大改造!! 日記帳…か?を継承し、より柔軟でパワフルなBlogに変身しました。

RSSに対応しています。リンク・コメント・トラックバックは自由にしていただいてほぼ問題ありません。
RSS購読方法、僕のリンク・コメント・トラックバックについての考えを読むことをおすすめします。

JavaScriptを有効にし、Cookieを受け入れ、以下のブラウザを使うことで完全なコンテンツが楽しめます。
Mozilla Firefox 3.0(Get Firefox)・Opera 9.6・Safari 3.2・Lunascape 4/5(Gecko)・Lunascape 5(WebKit)
Internet Explorer 7/8とそれを使うIEコンポーネントブラウザ(Lunascape・Sleipnirなど)

<< 過去

未来 >>

日本の震度は韓国にあてはめられない

11月15日に韓国で観測史上2番目の規模の地震があった。

といってもM5.4と言われると、日本の感覚では、確かに強い地震ではあるけど、わりと起こるからなぁという感想になる。

ただ、朝鮮半島は地震が少ないので、地震対策も徹底されておらず、家屋などへの被害も多く見られたとのこと。


とはいえ、地震の規模で言われても、実際の揺れはわからない。

最大震度どれぐらい? と調べたところで気づいたのだけど、日本と韓国では震度の尺度が違うんだよね。

日本の震度は日本の気象庁独自の指標で、それに対して韓国ではメルカリ震度階級という世界的にも一般的な方式を使っている。

ニュースによれば、最大震度は日本の震度4程度ではとのことだったが、単純に換算できるものでもないらしい。


メルカリ震度階級と日本の震度には根本的に大きな差がある。

それは、メルカリ震度階級は人が判定し、日本の震度は機械で測定するものということだ。

日本でも1996年までは人が震度の判定を行っていた。

ところが1995年の兵庫県南部地震などの巨大地震で、判定にばらつきがあること、時間がかかることが問題になった。

もともと地震計の設置は進めていたし、その測定結果を震度判定の参考値には使っていたらしいのだが、

さらにその考えを進めて、震度の判定は全て機械的に行うことに改めたのが1996年だった。

機械化されたことで、測定点の数は大きく増え、迅速に震度の情報が手に入るようになった。

とはいえ、震度の判定を全て機械的に行うなんてことをやっているのは日本ぐらいで、

震度は最終的には人が決めるものというのが世界的な認識なのだろうと思う。


では、日本の震度はどうやって機械的に測定されるか。

これがけっこう複雑で、3軸の加速度測定結果についてフーリエ変換した上で、周波数空間でのフィルタ処理を行って、

逆フーリエ変換で時間空間に戻して、3軸分を合成し、所定の条件を満たす加速度を求め、これを対数スケールに取り直したものが震度だ。

計測震度の算出方法 (気象庁)

なぜこのような複雑な処理をするかというと、単純に最大加速度を取るだけでは、被害の実態と合わないからだろう。

震度は単純な地震の強さではなく、被害の程度も表せる必要がある。

もともと人が判定していた意図もそこにあったのだろうが、気象庁では過去の知見などから数値処理での震度計算法を確立したのだ。

このような計算の結果求まる震度は 5.1 とか小数で出てくるが、これを四捨五入した物を震度と呼んでいる。

ただし、震度5と震度6については同じ震度でも被害の程度に差が大きいということか、強・弱に分けて示すことになっている。(5.1だと5強になる)


韓国に地震計がないということはないでしょうけど、一方で地震の発生頻度が低いので、網羅度はそこまで高くないのでは?

メルカリ震度階級であれば、気象官署の職員の体感と、実際に起きた被害の程度を観測すれば、それで震度が確定できる。

発生頻度が低いという前提に立てば、これでいいんですよ。

むしろ日本のように地震が多発するがゆえ、判定のばらつきや、判定にかかる時間が問題視されるなんていう方が異常というか。


日本でも地域による差はあるが、震度3ぐらいなら年数回は遭遇するので、もはや驚かないというのが実情だ。

国外から来た人だと、震度3程度の地震でもずいぶん驚くようだが、そんなもんなんだよね。

さすがに震度5以上となると頻度はずいぶん減るが、震度5程度だと地震対策が行き届いているのでほとんど被害が出ることはない。

韓国で震度4程度で大きな被害が出たというのは、日本にいると驚くけど、無対策だとこうなるってことなんだよね。

確かに韓国では地震対策という概念がないという話も聞いたことあるからなぁ。


結局は地震の知見がないと、効果的な測定法も、効果的な対策も分からないんだよね。

その点では日本は豊富な経験を持っており、それを生かして地震対策をしてきた。

その知見は日本以外でも使われているのかもしれないが、日本の事情に特化した対策も多くて、

震度測定もその1つなんじゃないかなと。独自方式だが、少なくとも日本では役立っている。

他国の気象機関との情報交換の時には適宜調整してるんでしょうけどね。きっと。


Author : hidemaro
Date : 2017/11/28(Tue) 23:04
社会 | Comment | trackback (0)
blog comments powered by Disqus

トラックバック

トラックバックURL取得

Tools