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運転再開のためなら単線運転だってやる

先週末の台風で鉄道では3箇所の長期運休区間が発生している。

  • 南海本線 樽井~尾崎 (橋りょうの破損)
  • 南海高野線 高野下~極楽橋~高野山 (土砂流出)
  • JR関西本線 加茂~亀山(土砂崩れ)

逆に言うとこれ以外は早期に復旧できたんだよね。

関西本線の支障区間は加太越区間(柘植~亀山)だけで、設備的にも加茂~柘植の折り返し運転は可能なのだが、

この区間を走るディーゼルカーの車庫が亀山にあるので走れないんだそうで。ただし11月1日から加茂~柘植を運転再開するとのこと。


この台風で辛いのが南海で、2大幹線のいずれにも長期運休区間が生じていること。

高野線は深い山の中を走る区間で、これまでもたびたび影響が出ている区間ではある。

なので運休はよくあることとも言えるのだが、問題は代行バスの走る道路にも影響が出ていること。

さらに大きく迂回して高野山への代行輸送を行っているそう。

問題なのが南海本線で、バス代行も間に合わないし、他路線への迂回も難しい。

一方で、影響が出たのは複線の線路の山側だけなので、海側の線路は普通に走れそうだと当初から言われていた。


ただ、もともと複線の線路を単線として使うというのはなかなか簡単ではない。

もともと列車の行き違いを前提とした線路にはなっていないし、信号設備の問題もある。

今回、幸いだったのは支障区間の両側の樽井駅、尾崎駅がいずれも折り返し運転ができる駅だったこと。

だから早期に難波~樽井、尾崎~和歌山市で運転を再開できたんだけど。

なので単線運転をやるとしても、樽井~尾崎の1区間だけでよいわけだ。


というわけで、少なくとも、樽井~尾崎を1編成でピストン運転して、前後は折り返し運転とすれば早期に再開できそうだなと思った。

1編成ピストン運転ならば、正面衝突することも追突することもあり得ないから、信号設備の問題は少なそうだ。

あと、そもそも樽井駅・尾崎駅で海側の線路に乗り移れるかという問題もある。

列車が折り返しできるということは、上下線を乗り移る設備があることは間違いないのだが、

山側の線路に乗り移るように作られている可能性もあると思った。でも、例えそうだとしても、少なくとも1区間ピストン運転はできる。


そう思ってたら、どうも樽井~尾崎を通り抜けて単線運転できるらしい。

列車の運転再開見込み(pdf) (南海電車)

現状は、樽井駅では海側のホームで折り返し運転、尾崎駅では海側の線路を行き過ぎて折り返しをやっている。

なので、樽井駅では海側のホームで行き違い、尾崎駅の北側で海側の線路と複線を分岐させれば、樽井~尾崎を挟んで単線運転ができると。

30分に1本程度、樽井~尾崎~和歌山市では概ね30分間隔で各停のみ運転したいとのこと。

現状、尾崎~和歌山市が概ね30分間隔で各停のみの運転なので、それが大阪までつながる感じですかね。

各停だけでもつながれば沿線住民には大きな助けになるだろう。


線路の安全性は試運転で確認出来たということで、そこは多分大丈夫なんだけど。

心配なのが、信号設備だよね。でも、元々単線運転を想定していない区間なので、単線で安全に運行できる設備がないのでは? と。

単線運転であれば、電気的な信号設備は必須ではないことになっている。

一番簡単なのが、スタフ閉塞という方式で、スタフという通行証を持っている列車だけが走れると決めて安全を確保するやり方がある。

それを徹底できれば通信に依存せずとも、正面衝突も追突も回避出来る。簡単だが確実な方法だ。

この方式は簡単なんだけど、和歌山行きと大阪行きが交互に走るという順番が崩れると、身動きが取れなくなるというデメリットがある。

他の手段もあるけど、複雑な方式ほどヒューマンエラーの懸念がある。

ちゃんと電気的な信号システムを整えるのが一番よいが、そこまで準備するかどうか。


鉄道のトラブルって、事象が発生した直後はかなり長い区間で運休になったりするけど、

普段やらない運行方式をやるというのは大変なことなんだよね。

南海は翌日には樽井駅・尾崎駅での折り返し運転を始めたが、これも簡単な話ではなかったんじゃないかなぁ。

樽井駅は普段から多少の折り返し列車はあったようだけど、尾崎駅は普段折り返し運転をやらない駅、

いずれにせよガンガン折り返す駅ではないのだから、相当な苦労があったのでは?

そのうえ、単線運転なんて、まぁすぐには出来る話ではないよね。

とはいえ、沿線住民への影響の大きさと、あと完全復旧まで1ヶ月以上はかかるから、長期戦に備えてという考えもあったのだろう。


その観点では、関西本線(非電化区間)も本当は大ごとなんだよね。

本当は柘植~亀山も早期に復旧できれば、いつもの大雨での運休(よく運休になる区間ではある)なのだけど、

二次被害の恐れがあるということで、しばらくは運休を継続するという決断をするに至ったと書かれている。

そこで、加茂~柘植を先行して再開させることにしたが、車庫がないということは、ディーゼルカーへの給油ができない。これが問題だったよう。

なので柘植駅に臨時の給油設備を用意するのだという。(cf. JR関西線、加茂-柘植間で再開へ 11月1日から (Yahoo!ニュース))

加茂~柘植に取り残されている車両だけで運転再開は可能だったようで、これが不幸中の幸いか。

それでも臨時の給油設備を用意するって大ごとだよね。長期戦をにらんでという話なのだろうが。


Author : hidemaro
Date : 2017/10/30(Mon) 22:09
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