実は国際アニメ映画祭

ところでマチ★アソビの主催者を見ると、「アニメ映画祭実行委員会」「アニメまつり実行委員会」「NPO法人マチ★アソビ」が連名になっている。
「NPO法人マチ★アソビ」はufotableを中心とした民間団体だろう。
一方の「アニメ映画祭実行委員会」「アニメまつり実行委員会」はいずれも徳島県が事務局をつとめている。
行政のバックアップを受けてやっている行事だが、その行政側の主催者という位置づけか。


しかし「アニメ映画祭」ってなんだ?
マチ★アソビの来場者のほとんどは気づいていないだろうが、一部の掲示物には「マチ★アソビ×国際アニメ映画祭」と書かれている。
行政側の認識としては「国際アニメ映画祭」を併催して、こちらの支援をしているという考えなんだろうか。
実態としては切り分けのしようはないと思うし、来場者も気づいていないのなら有名無実だが。


しかし、マチ★アソビって言うほど映画か?
TVアニメを映画というならば当たってるとは思うけど、普通はそうは言わないよね。
ましてや国際色あるか?確かにちょっと外国のアニメ作品を上映したりしている時もあったけど。
と気になることはあるものの、映画祭として成り立つに最低限必要な映画を上映できるところはある。
それがufotable cinemaである。ufotableの運営する小さな映画館である。
開業からほん最近まで徳島市唯一の映画館として存在していた。(現在はイオンモールに大型映画館ができている)


マチ★アソビ期間中は、アニメ映画やTVアニメの上映、トークショーを行っている。
昨日の夜、タイムテーブルを見てたら、朝に「桜の温度」というプログラムがある。
ufotableの作った短編映画のようだ。短いだけあって500円とお手ごろ価格。
確かいつもマチ★アソビに存在しているプログラムで、気になってはいた。
時間的にもちょうどいいので、見に行くことにした。


朝8時45分、ufotable cinemaの前に行くと、「ここにいる方で『桜の温度』を見られる方」と呼び出すと5人ほどの人が。
「ではカウンターでチケットを買ってください」と劇場内に誘導された。
それからしばらくして劇場に入ると30席のところに6人の客が、9時から上映が始まった。20分ほどだった。
この作品は企画・制作・アニメーション製作・配給(実質的には興業まで)をすべてufotableがやっている。
上映されているのは徳島のufotable cinemaだけ。だけど毎日上映され続けている。
中身はというとWebサイトから受ける印象に比べるとダークな感じだった。
前々から気になってはいたんで、いい機会ではあったのかな。


と思ったのだが、それからしばらくして後悔した。
なにがってロープウェイの待ちが2時間ということにだ。
こんなことになるなら道草食わずに早くロープウェイに来ればよかったと思った。
そんなに待たされてはどうしょうもないので、シャトルバスで眉山山頂に向かうことに。
シャトルバスは増発しやすいので待ち30分、乗車20分、あと歩きで山頂のステージまで行けた。
やっぱり頼りになるのはバスだったのだが、今日はロープウェイに乗るつもりだったので残念だった。


あんまり映画祭らしい話もないと書いたが、実は今日は「Fate/stay night[Heaven’s Feel]」のお披露目の日だった。
商店街にレットカーペットを敷いて、スタッフ・出演者が練り歩いてufotable cinemaに向かい、
そこで事前に抽選で選ばれた観客に先行してお披露目をするということだった。
その時間は山頂にいたので実際のところは見ていないのだが、後で写真を見た限りでは盛大にやったようだ。
劇場版「Fate/stay night[Heaven’s Feel]」ワールドプレミアに合わせてマチ★アソビでレッドカーペット実施 (GIGAZINE)
まぁ言うても徳島の商店街だし、ufotable cinemaは80席、30席の小さな映画館、なんか不思議な感じだけど。
その前に眉山山頂のステージで近藤さん(ufotable社長)が「映画祭みたいに」と言ってたけど、いや映画祭ですから。


「桜の温度」から始まった今日のマチ★アソビだったが、終わりも「桜の温度」だった。
というのは、最後にみたのが皆谷尚美さんのステージだったんだけど。
実は桜の温度の主題歌を歌われている方で、なんか見たようがするなと思ったら今日の夜のステージがあったので、
じゃあということで見に行くことにしたのだ。
その中でこの主題歌は演奏されたのだが、ここで「桜の温度」の興業の真相をはなしてくれた。
どうも毎日上映しているというのは意図的らしく、ギネス記録を目指しているらしい。
ただ、毎日上映して見に来てくれる人がいるかというとそうともいえず、
「誰も観客がいないときはスタッフの人が見てるそうで」とのこと。
ともあれ毎日1回ずつ、ufotable cinemaで上映され続けていて、マチ★アソビ期間もいつも通りに上映している。それだけの話らしい。


マチ★アソビではいろいろな発見があるけど、実は映画祭らしいという話から、こういうことを書いた。
実際にはTVアニメ、ゲーム関係が多いんですけどね。
でもやっぱり映画もあるよって話ですね。まさか主題歌を歌ってた人と出会うとはね。