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鉛フリーという問題ではない

職場ではんだ付けをすることも時々あるわけだけど、最初の頃は散々だった。

シリアルNo.1のはんだ付けは辛い

最近は少しは慣れてきたけど、出来上がりは散々な物だし、能率もたいしてよくはない。

そんなことを言っていたら、工場ではんだ付けの教育を受けにいくかという話があって、じゃあ行くと言ったのだった。


名目としては、鉛フリーはんだを使うに当たっての教育ということになっている。

開発部署で実験的にはんだ付けをするときは、Sn-Pbはんだ を使うことが多い。

Snはスズ、Pbは鉛、すなわち鉛を含んだ、伝統的なはんだだ。

ところが、ヨーロッパ向け製品ではRoHS指令の都合、電気電子機器には原則として鉛を使うことが出来ない。

RoHS指令の規制物質には他に水銀、カドミウム、六価クロムなどがある。別に鉛だけじゃないんだけどね。

ただ、はんだ付けの鉛が問題なので対策する必要があったのは確かで、工場ではとうの昔に鉛フリーはんだの導入が行われたのだった。

この鉛フリーはんだはいくつかの品種があるが、いずれにしてもSn-Pbはんだとは取扱に差異がある。

開発部署でも鉛フリーはんだを使うことはあるので、それに対応するために教育が必要だと言う理屈だ。


ただ、実際のところ、鉛フリーだから取扱に大きな差があるというわけでもなかった。

鉛フリーはんだにもいくつか種類があるが、うちの工場ではSn-Ag-Cuはんだという、一般的な鉛フリーはんだを使っている。

スズ(Sn)・銀(Ag)・銅(Cu)の合金だが、銀と銅は微量で、成分の95%以上は スズ だ。

Sn-Pbはんだもそうなんだけど、スズが低融点(232℃)であるのを、合金にしてさらに下げるんだよね。

これが、Sn-Pbだと183℃ぐらいまで下がるんだけど、Sn-Ag-Cuだと217℃ぐらいまでしか下がらない。

これが取扱の差に表れるわけだが、一方で道具の改良も進んだので、使い勝手の差を埋められるようになってきた。

あと、実際にはんだ付けするときの温度も、融点が高いからといって特別高くする必要はないようだ。

単純にはんだの溶け始めの温度が高くなる、それだけの差らしい。

出来上がりは光沢に欠けることがあるとか、しわが見えることがあるとかあるけど、それはそれでOKとのこと。


結局は正しい道具を上手に使うことが大切で、それは Sn-Pb だとしても Sn-Ag-Cu だとしても変わらない。

こて先のチョイスとか、温度設定とか、これが今までかなりいい加減だった。

こういう場合はこの こて先ががオススメとか教えてもらったけど、やっぱり品揃えが肝心だなと。

けっこう大きさのバリエーションがたくさんいるようで。大きさを変えると使い勝手がずいぶん変わる。

こて先を保護するために、保管時はこて先にはんだを付けておくという話は聞くけど、これけっこう露骨にやるんだね。

POINT 4. 作業が終わったら、こて先に必ず新しいはんだをのせて保管してください。 (HAKKO)

作業中でも使わない時間が少し長いなら、はんだをかぶせて置いた方がよさそうだ。

こて先が酸化すると作業性が悪くなるのだが、このスピードが結構早い。

どうせメンテナンスしないといけないのだが、その頻度を少しでも減らすには、作業中・作業後の酸化をできるだけ減らす工夫をすべきということだ。


ほかにも、はんだ吸い取り線のうまい使い方とか、いろいろ教えてもらったんだが、

なんにしても、工場に来て教えてもらえたのはとても役に立った。

名目は最初に書いたとおりだが、鉛フリーであることを意識することはほとんどなかった。

それ以前の問題が多かったし、よい道具を使えばSn-Ag-Cuはんだの融点の高さも気にならない。

だからよい道具を買ってくれという話だが。(実はあるのかもしれないけど)


ところで、そもそもRoHS指令を守るとどういうメリットがあるの? というそもそもの疑問がある。

製品として稼働しているうちは、規制対象物質が入っていてもさほど問題はなさそうで、

製造時の作業者への健康被害を抑えられることと、廃棄後の土壌汚染を防止できることだろう。

土壌汚染防止が主な理由なんかなぁと思ってるけど、そもそも適正な処分法で処分するべきなんだよね。

日本では鉛など使用禁止になっているわけではないが、J-Mossにより一部の品目で鉛などを含む場合はマークを付ける必要があるそう。

リサイクル時に見るらしい。出口の対策の参考ってわけ。だから禁止じゃないんだね。

地域によってこのあたりの考え方に差はあるが、ヨーロッパの規制ってのは影響度が大きいからね。どうしても無視できないのが実情ってことだ。


Author : hidemaro
Date : 2017/10/04(Wed) 23:03
電気・数学・物理 | Comment | trackback (0)
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