日記帳だ! with Tux on Libserver

二度目の大改造!! 日記帳…か?を継承し、より柔軟でパワフルなBlogに変身しました。

RSSに対応しています。リンク・コメント・トラックバックは自由にしていただいてほぼ問題ありません。
RSS購読方法、僕のリンク・コメント・トラックバックについての考えを読むことをおすすめします。

<< 過去

未来 >>

市町村が手を取り合ってバスを走らせると?

今、住んでいる市はかなり狭いもので、どっちに行ってもわりとすぐに市境にたどり着いてしまう。

市街地の中に市境が走っているということで、毎週、市内のスーパーに買い物に行くたびに市境を越えているのが実情である。

道路を走っていてもわずかに隣の市に入ってしまうと。最近、家から隣の市に出る側だけカントリーサインが取り付けられた。


そんな市境が錯綜している地域らしいこととしてコミュニティバスの共同運行というのが行われている。

隣接する2市で協定を結んで、市境付近を走るコミュニティバスを走らせてるのよね。

一方の市のコミュニティバスの路線に組み込まれているが、他方でも我が市のコミュニティバスとして紹介されている。

専用車には両市の名前が連名で書かれているけど、運行主体とか車両の所有はどうなってるんだろうね?


話は変わるが、奈良交通は10月から八木大滝線・熊野線を廃止することを発表している。

奈良県東部・中南部地域の一部路線の再編について―平成27年10月1日(木)― (奈良交通)

この路線の話は約1年前に廃止を逃れたということで紹介している。

むしろ、一番危ないのではと思ったのが、湯盛温泉杉の湯~池原・下桑原の路線である。

この路線は川上村の湯盛温泉杉の湯バス停で八木駅からのバスと接続し、川上村を進み、上北山村、下北山村を結ぶ路線である。

上北山村は日本トップクラスの人口密度の低さを誇り、とにかく沿線人口の少ない路線である。

(中略)

あとの路線は減便などもありつつも走り続けるようですね。

心配してた 杉の湯~下桑原のバスだけど、杉の湯~池原の系統が廃止になるとあるから、

1往復に減便して走り続けるということなんかな? いずれにしてもバスは走るらしい。

(奈良交通から突きつけられた予告状)

この、湯盛温泉杉の湯~下桑原の路線が熊野線である。なぜ熊野線なのかというと、八木駅~熊野市駅~新宮駅の路線に由来を持つからだと思う。

2往復だったのが1年前に1往復に減便されたが、奈良交通の手で走り続けていた。

それがこのたび、大淀バスセンター~上市駅~湯盛温泉杉の湯の八木大滝線とともに廃止されることになった。

これも1年前までは八木駅~湯盛温泉杉の湯の路線だったのだが、全便大淀バスセンターまでに短縮された。一応、八木駅までの接続便もある。

それから1年経って両路線とも廃止というわけだが、この代替交通こそ、沿線の吉野町・川上村・上北山村・下北山村が連携するコミュニティバスということになる。


現状どうなっているかという話だが、まず吉野町と川上村に注目する。

もともと吉野町は スマイルバス 、川上村は やまぶきバス というコミュニティバスを走らせていた。

スマイルバスは何系統かあるのだけど、今回廃止される路線に関連したところでは 吉野病院~上市駅~南国栖 という路線を走らせていた。

元々、八木大滝線には国栖(くず)経由で走る便がそこそこ走っていたらしいが、奈良交通は所要時間の短い五社トンネル経由の路線に専念し、

スマイルバスがかつての国栖経由系統の吉野町内区間を代替することになった。

一方で川上村は奈良交通の路線を補完するように上市駅~湯盛温泉杉の湯~入之波でやまぶきバスを走らせてきた。

奈良交通の補完ということの意味はいろいろあって、奈良交通のバスがない時間帯に上市駅発着で走るという意義、

熊野線の1日1往復のバスしかない杉の湯より先のバスの便を補完すること、そしてかつての国栖経由系統の川上村内を補完すること。

上市駅まで行くという点では奈良交通と重なり、国栖経由で走るという点ではスマイルバスと重なる。

やまぶきバスは吉野町内での停留所を絞っているけれど、五社トンネル経由の便を別とすれば同じところを走ることに違いは無い。


これが、10月からは スマイルバス と やまぶきバス の相互乗り入れが始まる。

スマイルバスは一部便で 南国栖~湯盛温泉杉の湯 を延長し、吉野病院~上市駅~湯盛温泉杉の湯 として川上村まで運行する。

やまぶきバスは吉野町まで乗り入れる便は減らす一方で、吉野町内ではスマイルバスと同じ停留所にとまり、朝の通院対応のバスは吉野病院に乗り入れる。

運賃制度も違ったのだが、運賃はスマイルバスに合わせて200円均一、回数券も共通になるようで。

あくまでもスマイルバスは吉野町のバス、やまぶきバスは川上村のバスだが、沿線住民は両方ともさほど区別せずに利用できるようになる。

元々両町村が走らせていたバスの資源をうまく活用すれば、八木大滝線を代替できるという判断だったのだろう。


熊野線の上北山村・下北山村の区間まで代替するのは R169ゆうゆうバス という新設されるコミュニティバスである。

このバスは 大淀バスセンター~上市駅~湯盛温泉杉の湯~下桑原 で1日1往復、

奈良交通が沿線の大淀町・吉野町・川上村・上北山村・下北山村から受託して走らせる、という理解でいいはず。

上北山村・下北山村からも上市駅・大淀バスセンターに乗り換え無しで行けるようになるのが大きな変更点かな?

あと、平日と休日では全くダイヤが変わり、平日には朝に大淀行き、夕方に下桑原行きが走るところ、休日は朝に下桑原行き、夕方に大淀行きが走る。

観光客にもぜひ使っていただきたいという意図があるよう。逆に地域住民にとってはあまり役に立たないが。

運賃制度は奈良交通の他の路線と同じで、大淀バスセンターで乗り換えて八木駅方面に乗っても運賃通算される。

これも元からあった制度だけど、沿線町村の住民は地域公共交通パスポートの発行を受ければ、割安な運賃で乗車できる。

川上村はやまぶきバスの運賃と同じ200円(10月以降)、下北山村は村内完結300円、村内外にまたがる利用で1000円とするよう。


まぁ R169ゆうゆうバス は今までの奈良交通の路線となにが変わったのかと言われると一見分からない。

一方で吉野町・北山村のコミュニティバス相互乗り入れは、元々両町村が奈良交通バスの代替・補完と考えやっていたことを結び合わせたものということになる。

町村界にとらわれず、両町村の持つ資源を有効に活用すると、奈良交通の路線バスの代替は果たせるという結論に至ったようだ。

両町村独自の取り組みが結びつくまでにどれだけ時間がかかったのかというのはあるけどさ。

奈良交通バスの廃止というところになってやっと結びついたわけだけど、広域交通を担っていたものがなくなる以上、

市町村でどうにかして広域交通を確保しないといけない。そのためには両町村が手を取るのはそのための第一歩だったのではないだろうか。

それだけで足りない上北山村・下北山村は現状の体制に近い状態を奈良県・沿線町村でどうやって維持するか考えたのかなと。

おそらく奈良交通は赤字をかぶらないように沿線町村・奈良県と調整を行ったのだとは思うが。

これもなかなかめんどくさい話なんだけど、やるしかない状態だったのは2年ぐらい前からわかってた話だし、いろいろ考えてたんだと思うよ。


うちの市と隣の市のコミュニティバス共同運行は広域交通という話ではなくて、

市境が錯綜する地域でのきわめてローカルな需要をどうやって拾うかという問題なのだが、

市境にとらわれて奇妙で非効率な路線が走るよりはいいだろう。

目的は違えど、得たいものは同じだ。


Author : Hidemaro
Date : 2015/09/29(Tue) 23:48
交通 | Comment | trackback (0)
blog comments powered by Disqus

トラックバック

トラックバックURL取得

Tools