青年会議所の起源の青年会議所

青年会議所というものが全国各地にある。

名前は聞くが実態はよくわからない。それで調べてみたらこんな説明がされていた。

青年会議所(JC)は、”明るい豊かな社会”の実現を同じ理想とし、次代の担い手たる責任感をもった20歳(※)から40歳までの指導者たらんとする青年の団体です。
青年は人種、国籍、性別、職業、宗教の別なく、自由な個人の意志によりその居住する各都市の青年会議所に入会できます。

(cf. 青年会議所とは (大阪青年会議所))

具体的なところはさっぱりわからんけど。


この青年会議所の本質は置いておいて、新しい青年会議所を作るときは既存の青年会議所にスポンサーになってもらう必要がある。

既存の青年会議所の助けを得て新しい青年会議所が作れるというシステムのようだ。

スポンサーJCにもスポンサーJCがいるはずである。

どこに行き着くのか調べてみた。


日本の端、ということで鹿児島県の指宿市に本部を置く指宿青年会議所に注目してみる。

ここのスポンサーJCは鹿児島青年会議所であることが鹿児島青年会議所のWebサイトに書かれている。(cf. スポンサーJC (鹿児島青年会議所) )

この鹿児島青年会議所のスポンサーJCは宮崎青年会議所であると書かれている。

宮崎とは意外なところが出てきたな。

その宮崎青年会議所のスポンサーJCは、というと東京青年会議所のようだ。(cf. 社団法人宮崎青年会議所 60周年記念式典・誕生祭のご案内)

いきなり飛んだが、東京青年会議所というと1949年に日本で初めて設立された青年会議所なので、確かにそこに行き着いた。


別の例を調べてみようか。新宮市に本部を置く新宮青年会議所からたどってみる。

新宮青年会議所のスポンサーJCは白浜・田辺青年会議所のようだ。(cf. 45周年記念式典に出席! (新宮JC第41代 ブログ) )

その白浜・田辺青年会議所のスポンサーJCは和歌山青年会議所でよさそうだ。(cf. 白浜・田辺青年会議所とは)

さらに和歌山青年会議所のスポンサーJCはというと、これは大阪青年会議所のようだ。(cf. 和歌山JC55周年記念 (大阪青年会議所) )

大阪青年会議所のスポンサーJCがあるかは不明だが、いかんせん東京青年会議所設立の翌年の1950年設立なので、ここを起源としてもよいだろう。

同じ熊野、同じ和歌山県、そして隣接府県という形で、地理的にも連続性が見て取れる。


地元の青年会議所も3回たどれば初期に設立された青年会議所にいきついた。

活動を広げるにあたって既存の団体の支援を得るというのは仕組みとしてはかなりわかりやすい。

活動が広がれば、さらに活動を広めることができ、そして全国に広まっていったというところだろう。

既存の団体の協賛を得ると言うところから団体の正当性も示せるのだろう。

こういう発想でやっているところは多いんじゃないかな、とふと思った。