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かつては花街、今はライブハウス

東京・渋谷というとライブハウスの多いところとして知られているが、

特に円山町界隈は多いと聞いていたが、右も左もライブハウスが連続しているところがあって、

ここまで多いとどれが目的地か迷ってしまいそうだ。


かくいう自分も迷ってしまったんだよね。

あまり行かないところだったので、そもそも交差点で曲がる向きを間違えたのだが、

正しい道に入って、目標物も見えてきて、このへんだというところで看板を見て歩いてたんだけど、目的地のライブハウスの名前がない。

行きすぎたかなと思って地図を見てみると、ちょうど今通り過ぎたところとなっている。

地図上ではこことなっているビルの看板を見ても違う名前が書いてあるんだけどと思ったら、フロアによって違うライブハウスになっていたようで、

さらに、起伏のある地形を生かして、玄関を分けていたんですね。

というわけで裏口に回り込むと目的地のライブハウスの看板があった。


円山町界隈というと、ライブハウス以上にラブホテルが目立つ街ですけどね。

渋谷というと、東名高速道路につながる首都高速渋谷線で上空を通過することもしばしばあるが、

首都高速渋谷線と東名高速道路のルートというのは、江戸時代までさかのぼると大山街道とか矢倉沢往還と呼ばれていた道があった。

その時代には円山町は宿場町として賑わったそうで、かつては料亭も多く建ち並んでいたそうだが、今はほとんど失われてしまった。

それと入れ替わるように発展したのがラブホテルであり、クラブであり、ライブハウスであると。

こうして考えてみると、物事の本質はあまり変わっていないのかもしれない。


小規模なライブハウスが集中しているのを見ると、大阪の心斎橋界隈の姿が重なる。

いろんな意味で東京の渋谷界隈と大阪の難波・心斎橋界隈は重なる部分が多いね。

もっとも東京では他にもライブハウスが点在する地域はあるし、なにより1000人以上も入る大規模なライブハウスも多くある。

だから、相対的に渋谷界隈に立ち並ぶライブハウスの存在感は薄いのかも知れない。

心斎橋界隈にあるライブハウスが大阪のライブハウスの大半というのと比べるとずいぶん事情が違う。

ライブハウスの街というイメージはおぼろげにあったが、実際に渋谷界隈のライブハウスにいったのは今回が初めて。


終演後にグッズ売り場を見ると、気になるCDがいくつかあって、しかも値段がちょっと安いような。

今回披露された曲も収録されていそうだということで、いくつかピックアップして買っていった。

想定外の支出で、財布の中身がすっからかんになったが。(すぐに下ろしたけど)

後で電卓を叩いて見たら、定価よりもおよそ2割引になっていた。

端数を丸めた程度かと思ったが、本当に安かった。

直販だとこれぐらいで売っても割に合うんですかね。それで潤うならありがたいことですけど。


Author : hidemaro
Date : 2019/06/22(Sat) 23:49
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トークイベントで引っ張りだこ

北の丸公園にある科学技術館、その地下にはサイエンスホールというのがある。

定員およそ400人という、比較的小規模なホールである。

サイエンスホールと聞くと、トークイベントの印象があまりに強い。

交通アクセス(竹橋駅・九段下駅から至近)、キャパ(410席)が手頃で便利なため、アニメ・アニラジ関連のイベントがよく行われる。元々講演などの学習活動に使われるためのホールなので、各座席には折りたたみ式の机がついていてアンケートの記入などに便利に使える。

(実況ネタ/サイエンスホール (超!A&G+実況@Wiki))


科学技術館サイエンスホール (Eventernote)

Eventernoteはもともと声優のおっかけが参加したイベントを管理するのに作られたツールで、

今ではアイドル・歌手などの追っかけも活用しているようだが、ありとあらゆるものを網羅したものではない。

そういう偏りがあるのは考慮しなければならないが、その分野ではほぼ網羅されていると言われている。

そこには最近1年でおよそ90ほどのイベントが登録されていたが、そのうち70ほどのイベントはトークを主体としたイベントと思われる。

1日に同じ名前で複数公演ある場合は、1つのイベントとして数えている。(同一日でも出演者などが大きく違えば、公演数だけ数えた)

見た目からなんとなく判断しているし、CDのリリースイベントなど歌唱もありそうだが、メインはトークだろうという推定をしてカウントしているのもある。

いい加減なカウントではあるが、純然たるコンサートや演劇の割合は低いと思われる。


トークイベントはコンサートなどに比べれば集客力は劣るかもしれないが、

準備が簡単だからか1日2公演とかやりやすいし、複数公演やればどちらも参加する物好きも比較的多いんだろう。

そういうことも考慮して400人程度のホールを1日2公演とかで使うのが適しているのだろう。

実際どういう計算なのかはよくわからない面もあるが、トークイベントといえばサイエンスホールという定着しているようである。

さっきの数字を見ると、毎週末のようにトークイベントがあるということだからね。


400席程度の会場で手狭に感じるようになってくれば、より大きな会場を求めるわけだが、

そこでよく出てくるように思うのが ニッショーホール である。

港区虎ノ門にある日本消防会館にあるホールで700席程度とのこと。

こちらは最近1年でおよそ40のイベントが登録されていて、うち30ほどがトークイベントと思われる。

さっきのサイエンスホールに比べると、本格的なコンサートや演劇もあると思ったが、やはりトーク主体と思われるイベントが多い。


あと、会場自体の使われた方として多いとは思わないけど、

Eventernoteの登録だけ見ると、芝公園近くにある メルパルクホール東京 はトークイベントの割合が高くて、

最近1年で6件のイベントが登録されている中、5つがトークイベントとみられる。

郵便貯金のホールだったもの

1600席近くあるので、ここでトークイベントをやるのはよっぽどの集客が見込めるということだろう。

トークイベントとしての使用例が多い会場としては最大級ぐらいかもしれない。


もっとも、世の中には2200席もある中野サンプラザをトークイベントの会場にするところもあるが……

そんな中、トークだけで2000人以上も入る 中野サンプラザを使うというのはちょっと異質である。

「あどりぶ」の人気の高さもあるのだが、同日夜に同種のイベントを行った「洲崎西」の人気の高さによるところが大きい。

実はあどりぶグランプリは全席埋めたわけではないらしい。一方の洲崎西はトークイベントで中野サンプラザのホールを埋めてしまうとんでもない番組だ。

(アイドルやってバンドやってトークして歌手もする)

だから、こういうのは特殊事例だよね。


トークイベントなんてどんな会場でもできそうなもんだけど、それだけに便利な会場に集中しやすいのかもね。

同種のイベントで使用実績のある会場を、ある程度網羅的に調べようかと思ったが、

使用実績のある会場はとても多くて、とても追えたもんではないが、

パッと見ただけでサイエンスホールは極端に多く、数えてみると週末はほとんど埋まっているぐらい。

それに次ぐのがニッショーホールかというと、それは当てずっぽうなんだけど、当たらずとも遠からずかなと。


Author : hidemaro
Date : 2019/06/19(Wed) 23:48
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CシリーズあらためA220はジャストフィット?

カナダのボンバルディアの航空機事業のことがニュースで取り上げられている。

日本でも多く活躍しているプロペラ機、DHC-8シリーズはバイキング・エアに移管されることが決まっている。

DHC-8シリーズ以外のプロペラ機事業はすでにバイキング・エアに移管されていたという背景もあったようだ。

2016年に初号機が引き渡されたCシリーズはエアバスに移管され、現在はエアバスA220という名前で売られている。

残るのはリージョナルジェットのCRJシリーズで、これを三菱航空機に移管することを交渉中とかなんとか。


ボンバルディアが航空機事業から手を引き始めた背景にはCシリーズの開発費がかさみすぎたというのもあるようだ。

DHC-8シリーズもCRJシリーズも、かつては重宝されたものだが、

日本国内を見ても、DHC-8シリーズの代替にATR42/62を持ってきたり、ジェット化したり、

CRJシリーズもJ-AIRはエンブラエルのE-Jetシリーズに乗り換えているのが実情である。

現在も現役だし、日本国内でもRACがDHC-8-Q400CCを購入したり、IBEXエアラインズがCRJ700を購入しているのだが、

手強いライバルが出てきて、かつてほどの競争力がなくなってきているのは事実なのだろう。


CシリーズあらためエアバスA220とはどんな飛行機なのか調べてみたら、ユニークな飛行機であることがわかった。

A220ってどんな機体? 特集・エアバス機になったCシリーズ (Aviation Wire)

最大の特徴は110人乗り(A220-100)、130人乗り(A220-300)という大きさ。

リージョナルジェットと、エアバスA320とボーイング787の中間のサイズということ。

かつてはこのサイズのボーイング737シリーズもあったのだが、現在は廃止されたそうで、このサイズは世界唯一だった。

実際にはまもなく引き渡し予定のエンブラエルE190-E2とE195-E2が同サイズの飛行機として登場したわけだが。


じゃあ売れるのかいうと、そこが問題である。

同シリーズの飛行機なら操縦資格とか保守部品とかが共通だから、なにかと便利だけど、

このすき間のためだけにA220という新しいシリーズをあえて買ってくれる航空会社がどれぐらいあるかという話である。

ボーイング737やエアバスA320は世界中で広く使われ、操縦士も整備体制も確立しているので、なにかと便利である。

というところで中途半端という考えもあるかもしれない。


日本の航空会社で購入したところはないけど、大韓航空がプサン発着便にA220を使っているとのこと。

大韓航空、中部にA220就航 初の国際線投入 (Aviation Wire)

大韓航空ではおそらくもっとも小さな機材で、国内線同然の距離感でpoint-to-pointで結ぶにはちょうどいい機材という考えもあったのだろうか。

と、一定のニーズはあるようだが、ボンバルディアにとっては重荷という判断になったようだ。


そりゃ飛行機のサイズをジャストフィットできれば、それに越したことはないけど、

種類を増やすのも大変で、合わないところは運航頻度とかで調整というのが普通のやり方なんじゃないだろうか。

席数だけでなく、燃料費とか、航続距離とか、座席配置とかの要素もあるんで、なんとも言えないけどね。

労働組合との協定でサイズが決まるとか、そういうところはともかく。(cf. どうしてMRJ70がいる?)


Author : hidemaro
Date : 2019/06/10(Mon) 23:49
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どうしてMRJ70がいる?

三菱航空機が開発中に小型ジェット機「MRJ」だが、

案の定というべきか開発は遅れているものの、最近は飛行試験も重ねているとか、形になりつつあるようだ。

いろいろなニュースが飛び込んできているが、MRJ自体は少しで納入というところまで来てるのかな。


ところで、MRJは MRJ90 と MRJ70 という2つのタイプが計画されている。

開発が先行しているのはMRJ90で、座席数は88席となっている。

一方でMRJ70は少し小さくて座席数は76席となっている。

MRJ90の開発が先行しているのは、こちらの方がはるかに需要が見込めるからだそうだが、

じゃあなんでMRJ70の計画が存在しているのかという話である。


その理由がこれらしい。

MRJ70と同サイズの機体は、リージョナルジェット世界最大手エンブラエルの次世代機「E2シリーズ」には存在せず、同サイズの後継機需要を取り込める可能性がある。そして、北米市場には「スコープ・クローズ」と呼ばれるリージョナル機の座席数や最大離陸重量を制限する労使協定があり、MRJ90を売り込むことが難しい状況だ。

スコープ・クローズは、リージョナル機最大の市場である米国で、大手航空会社のパイロットの雇用を守るため、航空会社とパイロット組合の間で結ばれている。リージョナル機は大手傘下の地域航空会社が運航するが、大手より賃金が安い地域航空会社へ路線移管が進むと、大手のパイロットは賃下げなどの問題に直面しかねない。そこでスコープ・クローズが設けられた。現在は座席数76席以下、最大離陸重量8万6000ポンド(約39トン)という値が基準の一つになっている。

(三菱航空機、”スペースジェット”海外で広告 MRJから改名 (Aviation Wire))

アメリカではリージョナルジェットによる高頻度運航を行っている路線が多くある。

大手航空会社のネットワークに取り込まれているものの、実際にそのリージョナルジェットを飛ばすのは地域航空会社となっている。

大型機も運航する大手航空会社とは役割分担が必要と言うことで、労働組合との取り決めがあるのだが、

その取り決めではMRJ90は地域航空会社に委託して運航できないサイズとなってしまう。

そこで、なんとか地域航空会社に委託できるサイズとしてMRJ70が計画されていたそうだ。


もっとも、この取り決めには見直しの機運もあり、緩和されればMRJ90でも可となる見込みらしい。

さっき引用したところにエンブラエルの次世代機でスコープ・クローズ対応のサイズが用意されていないと書かれていたのは、

取り決めが緩和されることを期待していた部分もあったらしい。

ところが、まだ緩和される方向で妥結されておらず、アメリカの航空会社ではMRJ70に期待する向きもあるようだ。

三菱航空機としてはMRJ70の開発も着実に進めているようで、MRJ90の納入開始から1年遅れ程度で出したいとのこと。

ただ、協定の見直しが実現すれば、MRJ70は無用の長物になるかも知れないし、実に微妙なところである。

それでも、今はMRJ70が必要というのが、三菱航空機とアメリカの航空会社の考えのようだ。


最初に書いた通り、MRJの開発はここまで遅れていて、それに伴って納入予定も遅れている。

ローンチカスタマーのANAもその影響を受けていて、つなぎの機材をリースするなどして対応しているという。

ANA、MRJ遅延で737つなぎ導入 リースで4機、旧型機置き換え (Aviation Wire)

でも、納入遅れはMRJだけじゃないんだけどね。最近でもANAはボーイング787の納入遅れの被害に遭っている。

納入は遅れるわ、納入されたら納入されたでバッテリーのトラブルで一時運航停止になるわと、ローンチカスタマーゆえの苦しみか。


それを端から見ていたJALは、MRJ導入を発表すると同時に、エンブラエル E-Jetの追加購入を発表している。

当時、JAL(J-AIR)には老朽化したCRJ200の代替が必要だったので、納入の見込みが立つE-Jetシリーズで代替する。

これによりJ-AIRの機材はE-Jetシリーズに統一されるが、この次はMRJで代替するという発表をしたんですね。

MRJ90とサイズが似ているエンブラエルE190を主に導入したのも、次にはMRJが来るという想定しているということかなと。

JALグループにMRJがやってくるのはANAよりずいぶん遅れることになりそうだが、

一方でリージョナルジェットの運航はとっくにやっているわけで、MRJにこだわることもないって話だけど。


Author : hidemaro
Date : 2019/06/08(Sat) 23:38
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どこにテレビショッピングを持ってくる?

おととい、Blogにこんなことを書いた。

このあたり、同時期に開局した トゥエルビ が三井物産の子会社で、同じく三井物産傘下のQVCを垂れ流しにしているのとは少し異なる。

(生放送のテレビショッピングを長時間にわたって流し続けているという点ではBS11もあんまり変わらないのだが)

(ユニークな紀行番組)

実際、どんなもんなのかなと改めて調べてみた。


民放BSでテレビショッピングの放送時間があまりに多いことが問題視され、

新規参入する放送局は通販番組を30%以下にすることとなっているが、既存放送局はその限りではない。

というか、リモコンIDがもう全部埋まっている状況で、新規参入する無料放送があるとはとても……

放送局は、番組種別ごとの放送時間を公表しているが、ここで通販番組を区分して公表することになった。

そんなこともあって、既存の放送局も一時に比べると通販番組を減らしている。


で、実際どんなもんなのか。もっとも最近公表された6ヶ月間の集計値から計算すると、

  • BS日テレ: 35.8%
  • BS朝日 : 37.5%
  • BS-TBS: 31.6%
  • BSテレ東: 34.6%
  • BSフジ: 31.2%
  • BS11: 38.6%
  • トゥエルビ: 49.4%
  • Dlife: 16.4%

Dlifeが低いが、ここは通販番組を30%以下にするという基準ができてからの新規開局である。

それ以外だと、トゥエルビが特に高いが、それ以外の30%台ということで、新規参入の基準よりは高い。


その上で、生放送のテレビショッピングという点で、QVCとショップチャンネルに着目する。

QVCといえばトゥエルビでの同時放送で、平日は12~13時間、休日は10~12時間、週合計で83時間(49.4%)となっている。

こことさっき書いた数字を見比べてもわかるが、トウェルビのテレビショッピングは全てQVCとなる。

昔はもっと多くてトゥエルビで7割近く同時放送していたのだが、ギリギリ50%を切るところまで下げた。

その代わりか、トゥエルビで放送しない時間にBS日テレ(平日3時間)、BS11(平日1時間)でも同時放送をするようになった。

3局総合すると平日では7~16時、17~19時、22時~翌1時でBSでの同時放送を行っていて、

生放送を休止して録画放送にしている深夜2~7時を除いては、同時放送されないのはわずか4時間に留まる。


ショップチャンネルは、現在4つの放送局での同時放送をやっている。

BS放送・BS4K放送 ショップチャンネル放送時間のご案内 (ショップチャンネル)

BS11が平日5~6時間・休日2~3時間(週31時間)、BS朝日が平日3~4時間・休日1~3時間(週23時間)、

BSフジが平日1~2時間(週6時間)、BS日テレが土・日・月に1~2時間(週4時間)となっている。

BS11はショップチャンネルばかりと思ってたが、実際には通販番組の半分程度である。(それでも全体の19%程度あるが)


トゥエルビとBS11を比べてみると、両社の通販番組の使い方の差がわかる。

トゥエルビではQVC同時放送を平日では8~16時・22~翌3時、休日では6~13時・22~翌3時(いずれも最長)で設定されている。

この放送時間帯にトゥエルビの特徴が隠れている。

というのもQVCを放送しない平日は夕方~夜、休日は午後~夜(試合による)はパリーグの野球中継をするからだ。

一方で昼間や深夜はQVCが看板番組となっているのが実情で、これといった目玉はない。

さすがにQVCが生放送をやめる時間は外しているのだが。


BS11はショップチャンネルは平日6~10時・12時台・22時台、休日は7時台・9時台・深夜2時台、QVCは平日18時台に設定されている。

BS11の番組表を見ると、平日10~19時では、韓国ドラマと通販番組を交互に放送するという構成になっている。

能と能の間に狂言が入るかのような構成だが、そこでは30分単位のテレビショッピングの方が便利で、そちらをメインとしている。

休日は8~11時は韓国ドラマと通販を交互、午後に競馬中継(時間調整のためにテレビショッピングもあり)となっている。

その後、ゴールデンタイムを過ぎて、23時以降の深夜帯はアニメを中心に放送している。

ゆえにBS11でショップチャンネルを連続して放送するのは、いずれもない平日の午前中に限られる。

一方で昼間はドラマの間に挟まれたり、時間調整のために挟まれる30分単位のテレビショッピングがBS11を支えているのもまた実情である。


他の放送局ではどうだろう、というわけで、ショップチャンネルの放送時間が長いBS朝日を見てみた。

まず、0時~8時半の深夜早朝はほとんどがテレビショッピング、ショップチャンネルの長時間の生放送も含まれる。

平日8時半~18時はドラマとテレビショッピング交互で、BS11と似ているが、ドラマもテレビショッピングも長尺の傾向がある。

平日18時~24時はテレビショッピングなしで、野球中継をしたり、ドラマをやったり。ここは力が入っている時間帯だ。


BS朝日のように深夜・早朝の穴埋めにテレビショッピングを使うというのは典型的だと思っていたが、

ところが、BS11にとっては深夜帯の構成が差別化ポイントである。(さすがに深夜2~4時は持て余してるが)

一方、トゥエルビは深夜でも比較的浅い22時~翌3時にQVCをやっているので、QVCを見てもらうことを重視しているようだ。

平日昼間はドラマを多く編成するのは民放BSでは共通しているが、トゥエルビはそこがQVCになっている。

BS11は6~10時がショップチャンネルで埋められているが、この時間帯はBS11にとって注力する時間帯ではないのかもしれない。

こうやって見比べると、トゥエルビのQVC重視は特徴的だし、BS11とBS朝日で深夜帯についての考えがずいぶん違うことがわかる。


ところで、ここまでBS放送局のことを書いたが、実は地上波でも放送局によっては通販番組がかなり多いところがあるそう。

その典型が ぎふチャン(岐阜放送) でなんと56%が通販番組ということで、トゥエルビよりも多いというから驚きだ。

平日では5時45分~7時半と17時半~24時、休日は19~23時を除いた時間帯で通販番組が多く編成されている。

独立系の放送局ということで、他局からの番組が少なく、かといって自社制作の番組も少なく、深夜帯などに持ち込まれる番組も少ない。

ぎふチャンは極端だが、30%前後に達する放送局は珍しくない。


同じぐらいひどいのが東京都のTOKYO MXで、通販番組の割合こそ30%だが、時間で見ると1日平均14時間である。

日平均14時間も放送して30%なのはおかしい気がするが、TOKYO MXは終日2チャンネル編成なので分母が48時間なんだよね。すると計算に合う。

MX1(HD画質)とMX2(SD画質)のどちらがテレビショッピングかは時間帯によるのだが、

平日昼間~夕方はMX2で市況実況や競馬中継、深夜早朝はMX2で「ヒーリングタイム&ヘッドラインニュース」としてBGMを流して埋めている。

おかげで深夜2時~6時、8時半~17時に通販番組を多く編成できているようだ。

BS各局の本音もそうかもしれないが、BS11のようにドラマと通販を交互にやって体裁を保っているのが実情かも知れない。


Author : hidemaro
Date : 2019/06/01(Sat) 23:56
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これでも案外近いと言えるわけ

福岡市の多目的ホール、マリンメッセ福岡へのアクセスのことでよく話題になるのがこれ。

天神・中洲川端・博多駅は案外近いですヨ 歩いて帰ろう! (pdf) (マリンメッセ福岡)

マリンメッセ福岡は博多港の港湾地区にあるので、市街地からはやや海に行ったところにある。

そのため、バスでのアクセスがよく使われるのだが、会場が去る人が集中した場合、バスに乗り切れないことが問題になる。


そこで、帰り道には駅や市街地まで歩くことを検討して欲しいということなのだが、

天神までは徒歩約25分

中洲川端駅までは徒歩約18分

呉服町駅までは徒歩約15分

博多駅までは徒歩約30分

確かに呉服町駅や中洲川端駅までなら、案外近いという言葉は当てはまると思う。

でも、天神とか博多駅まで30分近く歩かせて「案外近い」とはどういうことだ。


徒歩の時間を見てもわかる通り、最寄り駅は呉服町駅である。

この駅は地下鉄箱崎線の駅なのだが、天神・博多駅・福岡空港を通って利用者の多い空港線とは別の路線である。

といっても、中洲川端駅から空港線の天神・姪浜方面へは直通運転をしているが、半分程度に限られる。

直通でなければ乗り換えればよいのだが、中洲川端駅での乗換はフロアをまたがるし、乗換を含めても本数はやや見劣りする。

そのため、歩く距離はやや長くなるが、中洲川端駅まで歩くことをオススメしているようだ。

ここからなら博多駅・福岡空港方面にも行けるし、天神方面にも格段に本数が多くて便利だ。

呉服町駅が使えない最寄り駅ということはないが、注意が必要である。


その上で、天神・博多駅までのアクセスを考えてみる。

最初にバスでのアクセスが一般的と書いたが、バスの所要時間は天神からは12分、博多駅からは15分だそうだ。

いずれも概ね毎時5~6本程度である。イベント時は臨時便の設定もあるようだが、帰りはなかなか乗り切れない。

そこで、呉服町駅または中洲川端駅まで歩いて電車か、全部徒歩かどちらがよいかである。


呉服町駅~天神駅は乗換なしだと3分だが、乗換ありの6分で考えて、電車待ちは5分程度とすると、徒歩15分と足すと、合計25分ほどですかね。

中洲川端駅~天神駅は隣の駅で所要時間は2分、電車待ちは5分程度とすると、徒歩18分と足すと、合計25分ほど。

一方でマリンメッセ~天神を全て歩くと25分とのことだから、どれもほぼ互角となる。

呉服町駅で直通電車をスムーズに拾えれば、徒歩より早そうだが、その目論見がうまくいくかは怪しい。

あと、徒歩25分というのは天神駅付近への徒歩での所要時間であって、20分ほど歩けばもう天神の繁華街には入っていると思う。


一方、博多駅への場合は、中洲川端駅しか選択肢に入らず、中洲川端駅~博多駅は所要時間3分である。

電車待ちを5分として、徒歩18分と足し合わせると、合計で26分となる。徒歩より少しだけ早いかも知れない。

地下鉄博多駅は概ねJRの駅の下に埋まっているようなので、地下鉄で到着した方が乗換もスムーズだろう。多分。

一方でマリンメッセ~博多駅は一本道(大博通り)なので、中洲川端駅に行くよりもかえってわかりやすいかもしれない。

先のポスターにも「道がわかりやすいから案外早く着く感じ」と書かれているが、考えるより歩けというのは正しいかも知れない。


というわけで「歩いて帰ろう」という看板がマリンメッセの出口にも貼ってあるそうだ。

そこで思い出したのだが、インテックス大阪の出口に、コスモスクエア駅の利用を促す看板を見た覚えがあるんだよな。

思い違いかもしれないが、来場者の多いイベントでは主催者が掲出している場合もあるのかもしれない。

インテックス大阪に隣接してニュートラムの中ふ頭駅があって、住之江方面へ行く場合はこれがよいのだが、

多くの人は中央線を利用して弁天町・本町方面へ向かうので、その場合はニュートラムを待つより、コスモスクエア駅まで歩く方が早いとされている。

特に混雑していない場合でもコスモスクエア駅を使うことが推奨されているが、混雑するときはなおさらである。

この事実は意外と知られていないようで、時折混乱を引き起こしている。(cf. 最寄り駅はコスモスクエア)

中央線方面の人が中ふ頭駅を使うことで一番困るのは住之江方面に帰りたい人で、ニュートラムが最善なのに中ふ頭駅が改札止めになってしまうと。

事情は違うけど、イベント会場との行き来で、正しく歩くことの重要性はこういうところでもある。


Author : hidemaro
Date : 2019/05/31(Fri) 23:58
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誰が国家元首?

外交上の慣例で元首というのがある。国を代表する人ということかね。

日本では慣例上、天皇が元首として扱われているが、法令で定められたものではない。

国王がいれば国王が元首であることが多いが、国王がいなければ誰が元首かということである。


国によっていろいろだけど、大統領が元首ということが多い。

ただ、その大統領というのは行政府のリーダーとも限らなくて、大統領が名誉職という国もあるのだ。

大統領が名誉職という国の1つがドイツである。

確かにドイツの行政府のリーダーは首相で、あんまり大統領という言葉を聞かないがいるんですね。

連邦議会議員・州議会議員の代表者を集めた連邦会議で選出された人が大統領になる。

名誉職の大統領ということで、引退した政治家が選ばれることが多いようだ。

大統領は法律への署名や外交官の認証などを行う。このあたりの役割は日本の天皇とあまり変わらない気がする。


イギリス連邦の国(例えば、オーストラリア)は、イギリス国王を国家元首としていることが多い。

国王が首相の任命や法案の承認をするが、議会の議決などに従ってやるのはいずれの国も同じことである。

イギリスはそれで問題ないのだが、それ以外の国では国内に国王がいないわけである。

そこで国王の名代として総督が任命されて、総督が国王の行うべきことをやることになっている。

現在は各国が推薦する人を総督に任命していて、特に王族から選ばれているわけではない。

というわけで、名誉職の大統領とほとんど同じなんですね。あくまでも国王の名代と言う位置づけだけど。


輪番制の国王とか、輪番制の大統領というのもある。

輪番制の国王というのはマレーシアのこと。

マレーシアでは州によってスルタンという王がいたりいなかったりするのだが、

スルタンがいない州は置いておいて、スルタンが輪番でマレーシア全体の国王を務めるという仕組みになっている。

輪番制の大統領というのはスイスのこと。

スイスでは連邦参事会のメンバー(日本の国務大臣に相当)が等しく権限を持っているのだが、

対外的には代表者が必要だということで、輪番で大統領を決めて、連邦参事会の議長として代表する仕組みになっている。

厳密にはスイスの大統領は元首ではないようだけど、扱いとしては似たようなものではないだろうか。


今日までアメリカ大統領のトランプさんが日本を訪れていた。

この訪問にあたっては国賓としての待遇を行っている。

実は国賓としての扱いを受けるのは、基本的には元首に限られるようだ。

アメリカ大統領は行政府のリーダーであり、元首という立場だから、国賓としてやってきて首脳会談もやるわけだけど、

例えば、イギリスだと国賓になりうるのは国王に限られて、首相は国賓としての待遇が通常受けられないわけ。

一方で、首相や皇太子などは公賓という待遇で日本に招くことが出来るようになっている。

公賓というのは、すこし格が落ちるが、概ね、国賓に準じる待遇となるようだ。

格が落ちるというのは、国賓だと宮中晩餐でもてなし、公賓だと宮中午餐(昼食)でもてなすといったところ。


アメリカ大統領ともなれば、立場上、日本へ招く回数も多くなるが、それを全て国賓として招いては大変だ。

そこで国賓・公賓として招く人を、もうちょっとビジネスライクに呼ぶ仕組みとして「公式実務訪問賓客」というのがある。

目安として、10年間は同じ人を国賓として呼ぶことはないそうなので、

その考えからすると、アメリカ大統領は国賓として招かれるのは在任中1回限りで、それ以外は公式実務訪問賓客となるようだ。

だから、トランプさんをいつ国賓として招くかというのは、悩み所だったのかもしれない。


ところで、最初に「慣例上、天皇が元首として扱われているが、法令で定められたものではない」と書いたけど、

かつての大日本帝国憲法では明確に天皇が元首と書かれていたが、日本国憲法ではそのようなことは書かれていない。

それなら、実務上の代表者である 内閣総理大臣 が元首なのでは? という考えもわりとあるらしい。

「国政に関する権能を有しない」とまで断言されている人が、国を代表するというのはおかしいというのもわからんではない。

でも、外交上の慣例では、天皇が日本の元首というので一貫している。


元首という言葉の元々の意味からすると、国政の実権を握っている人こそふさわしい気もするんだけど、

現代においては、日本国憲法に書かれた「国民統合の象徴」という立場が、わりとうまくはまるのかなと調べてて思った。

「君臨すれども統治せず」というイギリス国王の立場もまさにそうだし、名誉職の大統領というのもそうだと思うんだよね。

そういう立場の人を入れることによって、うまくいく部分も多いんじゃないだろうかと。

もちろん、それぞれの国の選択ですから、本当に国政の実権を握ってる人が元首というのもいいんですけどね。


Author : hidemaro
Date : 2019/05/28(Tue) 23:25
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サミットで大変そうな大阪

来月末にインテックス大阪でG20サミットが行われる。

インテックス大阪は2012年にSibosという金融に関する国際会議の舞台になっている。

インテックス大阪というと、展示場の印象が強くて、会議場としての機能はオマケ程度という印象だが、

会議に付随して展示スペースとか、プレスセンターとか、そういうスペースが大きく取れるのはメリットなんだろうか。

隣接してホテル(ハイアットリージェンシー大阪)もありますから、宴会なども全く問題ないですしね。


大阪にとって、このような国際会議の会場になるのは名誉なことだと思うが、

VIPが多く訪れるということで、厳重な警備体制を取る必要がある。

特に道路の規制がたいへん厳しくなることが想定されているようで。

G20大阪サミット特設コーナー/交通規制等について (大阪府警察)


これが想像以上にひどくて、阪神高速は都心部や臨海部のかなり広いエリアが規制対象になっている。

サミット期間を含む4日間の早朝~深夜にわたって通行止めになるとなっている。

会場がインテックス大阪、VIPの出入りに使われるのが関西空港ということで、

一般的に迂回路になりやすい湾岸線で厳しい通行規制が行われるのが特徴である。

期間中は関空方面へは阪和道へ、神戸方面へは名神・新名神・中国道へ迂回せざるを得ない。


あと、一般道も会場やホテル周辺で随時規制が行われる。

規制エリアを見てみると、どこらへんに泊まるのかなという想像もできるけど、

  • 南港: ハイアットリージェンシー大阪
  • 梅田: ザ・リッツ・カールトン大阪(ハービスOSAKA)、インターコンチネンタルホテル大阪(グランフロント大阪)、ウエスティンホテル大阪(新梅田シティ)
  • 中之島: リーガロイヤルホテル、コンラッド大阪(フェスティバルタワー)
  • 天満: 帝国ホテル大阪
  • 大阪城(OBP): ホテルニューオータニ大阪
  • 船場: セントレジスホテル大阪
  • 上本町: シェラトン都ホテル大阪
  • 難波: スイスホテル南海大阪
  • 阿倍野: 大阪マリオット都ホテル(あべのハルカス)

老舗から新顔までいろいろだが、大阪の高級ホテル総動員である。

これ以外にも報道関係者の宿泊するホテルも多くあるはずで、もっと手頃なホテルまで総動員だろう。


この結果、何が起きるかということ、大阪市内発着の高速バスの多くで区間短縮・運休が行われる。

なにしろ阪神高速がここまで通行止めになると、東方面や南方面からはほとんど出入りできない。

西方面は淀川左岸線などの回避策もあるかもしれないが、梅田周辺の交通規制がひどくてバスターミナルへの出入りが困難だろう。

基本的には西方面は神戸発着に、東方面は京都発着に変更する対応となるようだ。

影響が大きいと見込まれる昼行便は全面運休にするとか、逆に夜行便で影響を避けられそうなら運行するものもある。

関空リムジンバスは検討中となっているが大阪・神戸方面はほぼ壊滅だろう。

京都・奈良・和歌山方面はとりあえず運行するようだが。(予約可能な路線だが予約休止にはなっていない)


大阪でここまでのことはそうそうあるまい。G20サミットは大ごとである。

実はこの期間に大阪に行く用事があるんだよね。

移動手段は全て電車の想定なので、大きな影響はないと思うが。(ゴミ箱・コインロッカー閉鎖はあるが)


Author : hidemaro
Date : 2019/05/27(Mon) 23:55
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史跡じゃない世界遺産

百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産の登録勧告がなされた。

堺市などがずいぶん頑張っていたけど、登録確実とまで言えるところまで来たのは驚きである。

ただただ古墳で、華やかななこともほとんどないが、

狭い地域に大小様々な古墳があり、それが時の権力者の姿を現しているのは評価に値するものだったのだろう。

確かにすごいけど、それが世界遺産登録されるというのはなかなか。


ところで世界遺産への登録にあたっては、それが国内法で保護対象になっている必要がある。

これまで、文化遺産では重要文化財(国宝含む)・史跡・名勝に指定することで保護対象になっているとしてきた。

もともと、これらに指定されている文化財も多いが、世界遺産登録のために登録されたものも3つ知っている。

1つ目が広島市の「原爆ドーム」だが、世界遺産への推薦を求める声が高まったことを受け、史跡の登録基準を見直した経緯がある。

1995年に史跡「原爆ドーム」として登録され、それをもって世界遺産への推薦が行われた。

2つ目が「古都奈良の文化財」を構成する正倉院だが、もともと皇室用資産ということで指定を受けてこなかった。

ただ、世界遺産登録には重要文化財への登録が必要ということで「正倉院正倉」として建物が国宝指定された。

3つ目が「ル・コルビュジエの建築作品」を構成する 国立西洋美術館本館 である。

築年数からすると重要文化財になるにはやや早かったのだが、世界遺産への推薦にあたって重要文化財に指定された。


今回、世界遺産への登録が勧告されたといっている百舌鳥・古市古墳群には史跡になっている古墳がある一方で、

特段、文化財としての保護対象になっていないものもある。

というのも、天皇陵や陵墓参考地などとして宮内庁が管理しているから、史跡への登録は不要という判断があるようだ。

その代表例が 仁徳天皇陵古墳 で、大仙古墳としても知られる日本で最大の古墳だが、史跡ではない。

ただ、宮内庁が天皇陵として維持管理を行っているので、文化財保護という観点ではあまり問題ないと思われている。

もっとも、被葬者は本当に仁徳天皇なのかなど謎は多いが、かといって天皇陵という性質上むやみに発掘調査はできない。

そんなこともあって、研究者らは地名由来の「大仙古墳」と呼ぶことを推奨しているなどという事情もある。

ちなみに、世界遺産への推薦は「仁徳天皇陵古墳」ということで、天皇陵として管理されていることを踏まえた名前になっている。

史跡でない以上、天皇陵として管理されていることが世界遺産登録の前提だから、そこは認めざるを得ないが。


どうして史跡への登録をしないのだろうかと気になったのだが、文化財保護法のこの条文を気にしているのではと言われている。

文化財の所有者その他の関係者は、文化財が貴重な国民的財産であることを自覚し、これを公共のために大切に保存するとともに、できるだけこれを公開する等その文化的活用に努めなければならない。

できるだけ公開するよう努めなければならないというのに、研究者による発掘調査も厳しく制限するのはどうなんだと言われかねないと。

ただ、天皇陵として祭祀の場になっている事情を考えれば、それはできないと拒んでいいと思うし、

なにより、天皇陵は誰でも自由に参拝できるから、中に入ることは許されなくても、公開していると言えるようにも思う。

参拝できるだけでも天皇陵への理解はかなり深まっていると思いますけどね。


一方で、最近は宮内庁も天皇陵や陵墓参考地の調査を市町村と共同で行うこともあるようだ。

仁徳天皇陵古墳でも墳丘を囲む濠の保存のため、築堤の調査を行うことになったのだが、

この調査に当たっては堺市に協力を要請し、その調査の成果は堺市を通じて公開されることになる。

実際に埋葬されていると思われる墳墓の中心の調査はすべきではないという考えはあると思うが、

周辺部は保存のための調査を行う機会も比較的あるだろうし、専門家の立入も認めやすいだろう。

こういう成果を積み重ねることで、天皇陵や陵墓参考地の理解も深まっていくんじゃないだろうか。


とはいえ、本当に法律で保護対象にしないまま世界遺産登録するつもりなんかね。

宮内庁の天皇陵や陵墓参考地の維持管理の体制はそれなりだと思うが、これといった根拠がないんだよね。

もっとも説得力があるのが史跡に登録することだし、それでいいんじゃないかと思うんだけど、

そこに受け入れがたい事情があるなら、何らかの代替策がいるような気はする。


これをもって近畿地方の7府県全てに世界文化遺産の構成資産ができる見込みとなった。

  • 奈良県: 法隆寺、古都奈良の文化財、紀伊山地の霊場と参詣道(吉野・大峰と大峯奥駈道と熊野参詣道の小辺路)
  • 兵庫県: 姫路城
  • 京都府: 古都京都の文化財(大半)
  • 滋賀県: 古都京都の文化財(延暦寺)
  • 和歌山県: 紀伊山地の霊場と参詣道(熊野三山・高野山と熊野参詣道の大半と高野参詣道)
  • 三重県: 紀伊山地の霊場と参詣道(熊野参詣道のうち伊勢路)
  • 大阪府: 百舌鳥・古市古墳群(見込)

滋賀県がちょっとズルい気がするし、三重県も参詣道の一支線があるだけとも言えるが、それなりに重要ではある。

それぞれ時代は異なるが、長らく日本の政治の中心だった地域だからこそ育まれた文化遺産である点は共通している。

現役の寺社から、古代の墳墓までいろいろだが、地域に根ざしてこそ生き残るものだと思うので、努力しなければならない。


Author : hidemaro
Date : 2019/05/14(Tue) 23:20
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多目的ドームではないと思うが

西武ドームは多目的ドームという言葉が全く似合わない屋根付きの野球場だが、

そうはいっても野球以外の用途で使われることもそれなりにある。

野球の試合の間を縫って使われるわけだが、

今月について言えば野球場として使われる日数よりも、それ以外で使われる日数の方が多い。


5月分を抜き出すとこんな感じ。

  • 5/1~3: 埼玉西武ライオンズ VS 北海道日本ハムファイターズ
  • 5/4~6: 埼玉西武ライオンズ VS 東北楽天ゴールデンイーグルス
  • 5/7~13: サザンオールスターズLIVE TOUR 2019 (設営4日+本番2日+撤去1日)
  • 5/15~20: Poppin’Party×SILENT SIREN "NO GIRL NO CRY" (設営3日+本番2日+撤去1日)
  • 5/24~26: 埼玉西武ライオンズ VS 北海道日本ハムファイターズ
  • 5/27: ライオンズキッズボールゲームフェスタ
  • 5/28: イースタン・リーグ 埼玉西武ライオンズ VS 東北楽天ゴールデンイーグルス
  • 5/29~6/3: Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2019 (設営3日+本番2日+撤去1日)

野球場としての用途が11日、コンサート用途が設営・撤去含めて16日である。(6月にまたがる分は5月中のみカウント)

なんだこりゃ。


ここで西武ライオンズの立場で見てみると、6日から24日までの間、本拠地での試合がない。

この間の日程を見てみると、

  • 5/8: vs 千葉ロッテマリーンズ (前橋市民球場)
  • 5/9: vs 千葉ロッテマリーンズ (県営大宮球場)
  • 5/10~12: vs 北海道日本ハムファイターズ (札幌ドーム)
  • 5/14~16: vs 福岡ソフトバンクホークス (福岡ドーム)
  • 5/17~19: vs オリックスバッファローズ (大阪ドーム)
  • 5/21~22: vs 福岡ソフトバンクホークス (那覇)

最初に2試合は関東圏だが、そこからは2週間続けて遠征である。

ちなみに那覇での試合は西武ライオンズの主催試合となっている。

どうもパ・リーグの球団が持ち回りで那覇での試合をやっているようで、今年は西武ライオンズの番だったらしい。


なんでこんな不自然なスケジュールが組まれていたのかというと、

例年この時期は「国際バラとガーデニングショウ」というイベントをやっていた。

試合編成の時点ではこの期間を西武ドームを使わないように空けておいたのだと思うが、

今年から実施しないことになったので、そこが空いてしまった。

だからといって何も使わないのではもったいないとコンサートを2つ入れたのだろう。

来年以降は無理に西武ドームを開けるスケジュールは組まなくなるだろう。


長期間にわたって本拠地での試合が組めないのは、

高校野球のときの阪神タイガースと、都市対抗野球のときの読売ジャイアンツがよく知られている。

現在は阪神タイガースは、高校野球期間には大阪ドームでホームゲームを行うことで、この問題を緩和している。

遠征が続くと困るのは選手らが家に帰れないことだが、

読売ジャイアンツにとっては、神宮球場でのヤクルトスワローズとの試合 または 横浜スタジアムでのベイスターズとの試合を挟めば十分緩和できるし、実際そうしている。

ただ、今月の西武ライオンズについては、これといった配慮はないように見えるが。


今月は極端だが、西武ドームのイベントカレンダーを見ると、

8月までは野球の試合と試合の間に土日を挟むようなところは全てに野球以外のイベントが入っている。

木曜の試合から火曜の試合までの4日間に設営1日・本番2日・撤去1日で窮屈そうに入っているイベントもある。

最初に多目的ドームという言葉が似合わないと書いたけど、ここまで引っ張りだことは。


Author : hidemaro
Date : 2019/05/13(Mon) 23:59
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