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青い幕張メッセ イベントホール

今日は幕張新都心に出かけていた。

たびたび出かけている気がするが、意外と 幕張メッセイベントホール が目的地なのは初めて。

いつものように西船橋で武蔵野線からの電車に乗り換えて海浜幕張駅へ。

往路はこれが安定ですね。


ちょっと時間があったので、イオンモール幕張新都心に冷やかしに行った。

一番東側にあるグランドモールだけでも、一般的なイオンモールより広い。

イオンスタイル食品売り場で買い物したことぐらいは過去にもあったが、端まで歩いたことはなかった。

ペットモールはイオンモールでよく見られるペット連れで入れるエリアが独立した1棟になっているというもの。

小さいながらにこういう棟が1棟できることにイオンのペットに対する向き合い方を感じる。

ファミリーモールは、イオンスタイルのフードストアというサテライト店があったことと、子供向けのトイレがあったことが印象的だった。

アクティブモールはモールの端ということで他のモールに比べると人は少なめ、スポーツオーソリティが大半を占めている。

ただ、ファミリーモール・アクティブモールあたりは駐車場が多いので、自動車で来る人にとっては入口だったりするんだよね。


ここら辺でいいぐらいの時間だったので幕張メッセに歩いて行った。

今日は幕張メッセでは他にはイベントがないようだが、明日からの展示会に向けて準備する様子が見られた。

イベントホールに入って、自分の席に行くと、高いところにあるなぁと思った。

よくあるアリーナっぽいのだが、長手方向のスタンド席は高く積まれているのに対して、短手方向のスタンド席はたった2列。

今回は使ってなかったが、アリーナ側に可動席を広げることもできる。でも、明らかにスタンド席の積み方が違う。

高いところから見ると、座席の範囲がまん丸に収まっているように見えるが、それが便利かはよくわからない。

コンサート用途では典型的に6000人ほど収容と聞いているが、この手の会場では少し小ぶりですかね。

展示場付属のアリーナというのは珍しい存在だが、それゆえスポーツ用途というよりコンサートや式典に多く使われている印象。

幕張メッセは今年のオリンピック・パラリンピック会場だが、実は主に使うのは展示ホールの方で、

イベントホールを使うのはパラリンピックのゴールボールだけというから、スポーツの祭典ですらそんな扱いである。


今日のお目当ては 雨宮天さん、歌手デビュー5年を迎えた声優である。

シンボルカラーは青、というかとにかく青が好きなことで有名で、会場に届いているお花もほとんどが青い。

ペンライトもほとんど青色、1曲だけ赤色で染まったが、それが唯一。あとはひたすら青い。

前々から気になってはいて、中古屋でライブBlu-rayが安く流れてないものかなと物色していたが、

なかなかそんなこともなく、面白くねぇなとおもってたら、そういえばコンサートあったな、

とチケット情報を見たら、まだ買えたので買ったのが先週の話。

自分の席が後ろから4列目で、自分の後ろの列までは人がいたわけだから、あらかた埋まってたと言えそう。


この規模の会場でコンサートできるソロ歌手なんて一握りでしょうよ。まして2日公演ですからね。

事務所の同期3人のユニット「TrySail」としての活躍も知られるところだが、ソロ歌手としての活動はそれより少し長い。

TrySailが大変人気のあるユニットだし、声優としてもあれこれやっている売れっ子である。

それと平行してソロ歌手としての活動も充実させてきたところで、幕張メッセイベントホール2日公演に打って出たということである。

大資本であるところのソニーミュージックエンタテインメント傘下の事務所とあって、過大評価を疑ったものである。

ただ、今日のコンサートを見て、大変充実していて、これは本物だなと思った。5年間積み上げてきてこそだなと。

初めてパフォーマンスを見るような人だと、あんまりだなぁと思うことも過去にはあった。当たりばかりではない。

それだけに迷ったのだ。それでも比較的近くで、容易にチケットが取れるならと行って正解だった。


そんないい思いをしながら、海浜幕張駅に行くと、そんなに混んでもない。

野球もないし、イベントホール以外のコンサートもないからね。

それで乗り場に行くと次の東京方面行きは15分待ち、うーん……夜間は開くんだよなぁ。

西船橋へは? と調べると、この電車で市川塩浜駅で乗り換えるといいらしい。そっちなのか。

市川塩浜駅で東京から武蔵野線方面の電車に乗り換えて、西船橋駅へ。そこからはゆったり帰れた。

去年9月に幕張新都心に来たときは帰りが悲惨だったので(cf. 本当はこうやって幕張新都心に行きたい)、

それに比べればずっとずっとよいが、直通電車で西船橋まで行きたかったのが本音である。遊園地帰りの人は無縁でありたい。

幕張新都心、いいところだと思うけど、夜間の帰りだけは辛い。


Author : Hidemaro
Date : 2020/01/19(Sun) 23:33
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成人式をいつやるかは悩みどころ

今日は成人の日だが、成人の日というとどちらかというと小正月の印象が強い。

かつて住んでいた地域は住宅団地ではあったが、ほんの少し行けば農村だったので、

農村の人々の暮らしを感じることも多く、成人の日に小正月の行事を行うのもよく見ていた。

とはいえ、あまりなじみのない人も多いかも知れない。


通常、太陰暦では新月から1ヶ月が始まるが、満月から1ヶ月を始めていた時代があったらしい。

満月基準の正月にちなんで、旧暦1月15日を小正月と呼ぶようになり、農村を中心に祝っていたという。

(ちなみに陰暦の毎月15日は近似的に満月だが、厳密に満月とは限らない。旧8月15日の中秋の名月も同様である)

時代が移り変わり、太陽暦の1月1日に正月を祝うようになってからは、その15日後の1月15日に行事を行うようになり、

この日は長らく成人の日で休日だったのも行事を行うには好都合だったのだが、

成人の日が第2月曜日となってからは、1月15日にこだわると不都合と、成人の日に小正月の行事を行う地域が多いと聞いている。

もはや原型が何であったかはわからないが、一連の正月の行事の終わりとなる日である。


成人の日と小正月が同じになっているのは偶然ではなく、小正月に元服の儀式を行っていたことにちなんでいるらしい。

多くの地域では、この週末に成人式があったのではないかと思う。

20歳の僕も成人の日の前日の日曜日が成人式ということで、市の体育館に行ったものである。(cf. 成人式に行ってきた)

もっとも、正月休み中にやってしまった地域もあるし、まったく別の時期にやる地域もある。

このあたりもあまり一定しないものである。


ところで2022年4月に民法が改正され、成年となる年齢が18歳に改められることが決まっている。

現在、成人式というのは、多くの地域では年度中に20歳となる人が参加して行われている。

(成人式~3月が誕生日の人は19歳でも成人式に参加するのが通常である)

そうしたとき、成人式は誰が参加するべきなのか。

民法改正をきっかけに成人式の招待者を変えるなら、経過的にはどうするのかという問題がある。

これはけっこうな問題らしい。


成人式開催、何歳で? 20歳、受験・就活の少ない時期 18歳、「社会は大人扱いする」 (朝日新聞デジタル)

18歳で成人となるのだから、18歳に成人式をやるのが相当だろう。というのは素直な考え方である。

ところが18歳となる年度の1月というのは、大学受験で慌ただしい人も多い時期だという。

そのため18歳で成人式をやるならば日程の見直しが必要ではないかということである。

今まで8月に成人式を実施してきたある地域では、18歳となった次の年度の8月の実施で考えているそうである。

同じ学年の人がみんな18歳になってしまって次の8月ということで、それなりに理にかなった考えとも言える。


一方であくまでも20歳に成人式相当の式をやるべきだろうという考えの地域も多いようだ。

18歳となる年度の1月に実施することの不都合を懸念したものだという。

ただ、成人となって2年も経とうという時期に成人式とはおかしいだろうということで、名前の変更も含めて考えているとのこと。

この場合は、経過的な措置も不要なので、その点でも問題は少ないのだろう。


僕にとって20歳は高専を卒業した年、その後に専攻科に進学したから通学先は変わっていないが、大きな節目ではあった。

ただ、世間的には高校卒業を機に18歳ごろで、就職・進学のため親元を離れる人は多いのが実情である。

にも関わらず未成年者としての扱いがしばらく続くのは不都合とはかねがね思っていた。

成年となる年齢が20歳であった理由はよくわからないが、昔は18歳というのはそこまで節目として重要視されてなかったのかなと。

女性の婚姻適齢が16歳(民法改正後は18歳になる)というのもそうだけど、むしろ中学卒業の方が重視されてたんじゃないか。

中学校を出ていきなり大人扱いは無理があるので、就職などで親元を離れるにしてもしばらくは親の監督下にしておこうと。

そういう考えで20歳で成年としていたのかなと想像するが、今とはずいぶん違う話である。


先の新聞記事で面白い観点だなとおもったのが「18歳成人式のメリットは高額な和装ではなく学生服で出席できること」とあったこと。

確かに18歳となる年度中であれば、高校在学中ならば制服が正装としてふさわしい。

というか、これは女性にとっては切実な問題だろうな。金銭面ではよいが、貴重な機会がなくなるという見方もある。

制服だとなんとなく卒業式みたいだなと思ったが、卒業を機に地域を離れる人にとっては、まさに送り出しの式になる。

高校卒業などを機に他の地域に引っ越した人が、新しく住んだ地域で大人となる覚悟を示すのもまた1つの姿ではある。

でも、どっちかというと住んでいる地域の成人式に出席しても知ってる人いないしと、ネガティブな受け止めが多いか。


なかなか落とし所が難しいが、18歳となる時期とできるだけ近い時期にやるのが本来かなと思う。

ただ、18歳となる年度中にやるのはスケジュール的に厳しいのも確かかなと思う。

1月より遅くすると転居などで慌ただしいし、位置づけが卒業式と重なる。早めて夏~秋頃となるとそれもちょっとなぁ。

そうすると、その翌年度、19歳となる年度中というのはしっくりくるのかなと。

同学年の全員がすっかり18歳となってからの年度ということで理屈にも合う。

これもまた慌ただしいという話はあるが、時期を選べばなんとでもなりそうだし、こちらの方が融通はききやすいのではないか。

さすがに20歳となる年度まで引っ張るのはどうかと思うが。


もし1月に成人式が行われなれば、成人の日はどうなるのかという話にもなりかねないが、

最初に書いた通り、地域の伝承にとって重要な休日なので、そうなっても残って欲しいところである。

どこに落ちつくか見えないところもあるが、この日に成人式か相当する式を行う地域は残るだろう。


Author : Hidemaro
Date : 2020/01/13(Mon) 23:35
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引っ越す美術館と無料入場もできる博物館

メルペイのクーポンがあったので、出かける前に昼食にビックマックでも食べるかと、

楽天スーパーポイントで端数調整して、数十円残る残高を使い切ろうと思ったら、失敗してしまった。

まぁ食べる分には問題なかったし、メルペイのクーポンも使えたんだけど……そのことは改めて。


今日は北の丸公園と上野公園をハシゴした。

北の丸公園は東京国立近代美術館、主には本館のつもりだったが、

工芸館は今やっている 所蔵作品展「パッション20」をもって東京での展示を終える。

「さらば」と書かれていたのが印象的である。

これは工芸館の金沢への移転に伴うもので、今年夏には「国立工芸館」として展示を始める予定である。(cf. 分館は金沢へ行く)

現在よりも展示スペースも収蔵庫も少し広くなるということで、北陸では初めての国立美術館として活躍が期待される。

東京からは「さらば」なのだが、移転も見越してか最近は本館で工芸作品の展示を見ることも増えた。

こっちの方が案外バランスがいいんじゃないかという気もする。

工芸作品の7割程度が移転する予定だが、裏返せば3割は東京に残るということでもある。

今の工芸館も別館として残るような話を聞いているが、この詳細はよくわからないが、当面はそれどころじゃないだろう。

さらば工芸館、移転後のいつかには本多の森公園(移設先)に行きたいものである。


工芸館を出ると14時半すぎ、案外遅くなってしまったので、上野公園に直行せねば。

しかし、ここから上野公園って地下鉄の乗り換えが煩わしいんだよなぁと、地図を見てみた。

そしたら、千代田線大手町駅が比較的近く、同じく千代田線の湯島駅が上野公園の南端に近いことに気づいた。

千代田線の大手町駅は数ある大手町駅でも北西寄りで、気象庁の裏あたりにある。

お堀に沿って気象庁あたりまで歩いて、消防署で曲がって、太い通りに出ると、すぐに大手町駅の入口がある。

階段を降りたらすぐ千代田線の改札、確かにこれは近いな。九段下駅に行くより楽なぐらいかもしれない。


到着した湯島駅、湯島天神の最寄り駅ということで、湯島天神はこちらという案内が充実している。

「上野公園」とか「不忍池」とか書いてあるかと思ったが、案内には書いてない。

北に進むと不忍池がすぐに見える。ここの交差点が複雑なのか信号待ちが長かった。

不忍池に沿って歩き、上野動物園の弁天門のところで道路を渡って階段を上がると、見慣れた上野公園である。

東京国立博物館まで、地図で測ると1.4km、あれこれ乗換のことを考えれば十分近いでしょ。

後で気付いたけど、東博としては千代田線の最寄り駅は根津駅と書いてあるんだね。

どっちかなぁと思ったんだけど、道がわかりにくそうで、不忍池から行く方がわかりやすいだろうと判断した。


東京国立博物館にやってきた最大の目的は高御座と御帳台の一般公開のため。

即位の礼で使われた高御座と御帳台は、これから常置場所の京都御所に戻される。

その前に東京で公開するということで、その会場として選ばれたのは東京国立博物館だった。

しかも、これだけ見るのなら入場無料だという。その割には場所が本館特別展示室というのがよくわからんかったが。

「高御座と御帳台」と総合文化展で入口が分かれているが、とりあえずは総合文化展の入口にメンバーズパスを見せて入る。

入口こそ別だが、入ってしまえば特に分離されていない。

どういうこっちゃと思ったら、無料入場した人は、首から入館パスをぶら下げることにしているようだ。

これをぶら下げている人は無料入場の人なので、本館の他の展示室や東洋館・平成館には入ることができないということ。

本館の他の展示室との境目には人が立って監視していた。「内閣府」の腕章を付けていたのが印象的である。


閉館時間が近づけば空いてくるだろうということで、しばらくは本館の他の展示を見ていた。

1月恒例の「博物館に初もうで」ではネズミにちなんだ展示が多数、その中には去年も見たなというものもあったが。

いろいろ動物がまとめて描かれているとどうしてもね。

そうして、閉館45分前ぐらいになって列に並ぶと20分待ち、落ち着いてきてもこれぐらい。

列に並んでいる人のうち、無料入場のパスをぶら下げている人は半分ぐらいだった。時間帯にもよるのかもしれないが。

展示室内に入ると押しくらまんじゅうだった。通路が狭いのに、写真撮影する人で流れが悪い。

意外だったのはガラス越しだったこと。そんなにガラスは気にならないけど、このサイズの展示物でガラス越しなのは珍しい。

表側はテレビ中継で見たけど、裏側はそうそう見れるものではない。


高御座と御帳台は、これから常置場所の京都御所に戻される。

戻った後はそちらでも一般公開される。こっちが無料公開だから東京も無料公開にしたというのはありそう。

そもそも博物館内で公開するというのが意外だったんだけど、展示環境や来場者の待機スペースとか考えると、

東博というのはちょうどよかったのかもしれない。敷地が広いし、本館特別展示室はそんなに使わないし。

「内閣府」の腕章を付けた人が無料入場の人が他の展示室に入らないように監視してたというけど、

一方で高御座と御帳台の入場列の整理や誘導に当たっていたのは、博物館の職員のようだった。(職員証を付けていた)

普段から大勢の来場者がやってくる特別展を切り盛りしている東博職員こそ適任ということか。

博物館としてはこれといって得のなさそうな展示だが、けっこう気合い入ってるなぁと思った。


Author : Hidemaro
Date : 2020/01/12(Sun) 22:54
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急拡大したラブライブ!

1月2日、川崎大師にお参りして、川崎市内をうろちょろして(cf. 川崎大師へお参りしてから)、秋葉原界隈にやってきた。

中央通りを歩いていると、破魔矢を持った人と交差して、神田明神にお参りしてきたのかなと。

とはいえ、神田明神にだけ用事があるなら、御茶ノ水駅から行くだろうから、参拝者の割には中央通り側に流れてくる人は多くない。

1月2日というと初売りかと思うかも知れないが、どちらかというと「コミケ6日目」の色合いが強い。

去年もそんな話を書きましたね。(cf. 元日からお出かけ)


いろいろ物色していると、面白そうなものがあって想定外に買い込んでしまった。

特にコミックマーケットとは関係ありませんが。

そうして買ったものに「ラブライブ!The School Idol Movie」「μ's 3rd Anniversary LoveLive!」の各Blu-rayである。

どちらも1000円程度と安くで中古品が買えたので、面白そうだなと購入した。

映画はかつて映画館に観に行っているが、この値段なら記念碑的に買おうかと。

ライブBlu-rayは、これは全く見たことが無かったもの。

かつて、5thライブこと「μ’s Go→Go! LoveLive! 2015」をライブビューイングで見たことはある。(cf. ハンドマイクなしかありか)

すなわち、その2回前のμ'sの単独ライブだったということになる。


再生して早々に思ったのが案外狭い会場だなと。

それで確認してみると パシフィコ横浜 国立大ホール となっている。

4500人ほども入るのだから一般的な感覚では広い会場であると考えられるが、

5thの会場がさいたまスーパーアリーナ、その前も同会場だったはずだよなぁと。

そこで、μ'sが使用した会場を並べて見ると、こうだったそうだ。

  • μ's First LoveLive! (2012年2月) : 横浜BLITZ(1700人程度)
  • μ's New Year LoveLive! 2013(2013年1月) : TOKYO DOME CITY HALL(2500人程度)
  • μ's 3rd Anniversary LoveLive!(2013年6月) : パシフィコ横浜 国立大ホール(4500人程度)
  • μ's →NEXT LoveLive! 2014(2014年2月) : さいたまスーパーアリーナ(2万人程度×2公演)
  • μ’s Go→Go! LoveLive! 2015(2015年1月) : さいたまスーパーアリーナ(3万人程度×2公演)
  • μ's Final LoveLive!(2016年3月) : 東京ドーム(5万人程度×2公演)

3rdライブ以前を見てみると、前と半年開けでパシフィコ横浜というのは大きく出たなと思うが、

後ろを見てみると、ここから一気に興業規模が拡大したんだなというのが見て取れる。


どうしてこんなことになったかというと、案外簡単な話である。

TVアニメが2013年1月~3月で放送されたからである。これで一気に知名度が上がったのだ。

それにふさわしくパシフィコ横浜という会場を用意したつもりが、それでは全く追いつかなかった。

映像の中でも、先行応募の時点で席数を大きく上回る応募があって、ライブビューイングを実施したということが語られている。

そこで次なる会場として選んだのがさいたまスーパーアリーナであった。このときは一般的なアリーナモードで使っている。


その後、TVアニメ 2nd Seasonの放送があり、翌1月に同じくさいたまスーパーアリーナで公演を行ったが、

このときはスタジアムモードなので、さらに客席数が増えている。スタジアムモードを使うのは案外珍しい。

昔のBlogを掘り返すと、チケットの応募券の付いていたBlu-rayが激安で流れていた話を取り上げている。(cf. オークションで500円強のBD)

同年6月に映画が公開され、この映画のBlu-ray発売のときに発表されたのが「μ's Final LoveLive!」の開催だった。

東京ドームでの平日開催、先行応募には映画のBlu-rayに添付の応募券が必要、そんな条件でもチケットの確保は難しかったそうだ。

これはμ'sの最後の単独公演となり、これをもってμ'sの物語は一段落となったのだった。

TVアニメの放送開始からここまで3年ほど、TVアニメをきっかけにラブライブ!を知ったファンには短かったかもしれない。


そういう観点で見ても、今回購入した「μ's 3rd Anniversary LoveLive!」というのは大きなターニングポイントだったのかもしれない。

TVアニメをきっかけとして、アニメなどで描かれたストーリーと声優がパフォーマンスするライブがより重なるようになり、

ファン層も広がったが、特に女性のファンがここまで増えたのはこの頃からなんじゃないか。

これが、東京ドームでの公演もそうだし、2015年末のNHK紅白歌合戦への出場もそうだし、

キャラクタを演じる声優がステージに立つってどういうことかを広く知らしめることに至ったのかなと。


2015年には「ラブライブ!サンシャイン!!」のプロジェクトが動き出し、

Aqoursは2017年2月に横浜アリーナで初めての本格的な単独ライブ「Aqours First LoveLive!」を開催した。

同年には名古屋・神戸・所沢(西武ドーム)と、初めて関東圏を飛び出したり、ドーム公演を実現している。(cf. 西武ドームは音漏れどころか)

μ'sの実績もあったからか、早期に立ち上がっているのが印象的である。

端から見ていると、μ'sのはるか上を軽々と越えていたように見えるが、Aqoursメンバー含め関係者の努力によるところが大きいだろう。


ところで、μ'sの単独公演は2016年の東京ドームをもって終わったとされているが、μ'sがなくなってしまったわけではない。

ラブライブ!の9周年に際して、今月にさいたまスーパーアリーナで「ラブライブ!フェス」が開催されることになっている。

ここではμ's、Aqours、ラブライブ!サンシャイン!!のSaint Snow、2017年に動き出した「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」メンバーも来るという。

μ'sがこうして揃うのも久しぶり、Aqoursらとステージで共演するのも初めてのはず。

それにあわせて、昨年末ぐらいからμ'sの物語・音楽を振り返ることができる商品が発売されている。

実はそういうところでつながっていたと。別にそこを意識してたわけじゃないんだけどね。


Author : Hidemaro
Date : 2020/01/05(Sun) 19:47
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女子プロレスはIP

昨日から今日にかけてTOKYO MXで「24時間バンドリ!TV」をやっている。去年もやってましたね。

24時間ジャックってできるものなの?

今月から放送開始されるTVアニメ「BanG Dream! 3rd Season」に向けて、

2nd Seasonの再放送とライブ映像を主にして構成されている。


最初の提供読みのところで「IPデベロッパーのブシロード」と読み上げていたのがまず印象的だった。

なお、ブシロードグループ3社しか提供に表示されていなかったが、実際には他社のCMもけっこう入ってる。

それでも多くはブシロード関係のCMであることに違いはない。


そんな中で、女子プロレスのCM、ちょっと安っぽい印象も受けて、ローカル放送局らしいかなと思ったが、

最後にブシロードのロゴが出てきて、「え?」と思って調べたらどうもこういうことらしい。

ブシロードが女子プロレス団体「スターダム」買収!新日プロと同一傘下に (東スポWeb)

スターダムがブシロードグループ「キックスロード」と事業譲渡契約記者会見 (スターダム)

ブシロードは2012年に新日本プロレスを子会社としている。

Poppin'PartyとSILENT SIRENの対バンライブについて、プロレスのごとく発表されたのはそれゆえ。(cf. 5.18・19はガールズバンド頂上決戦?)

以後、ブシロードは格闘技に力を入れて取り組み、事業譲渡先の キックスロード はキックボクシング興業を行う会社として2016年に設立された。

なお同社は事業分野の拡大を受けてか ブシロードファイト に社名変更している。


事業譲渡の記者会見に経緯がいろいろ書かれている。

新日本プロレスはアメリカなど外国での興業にも手応えを感じているところだが、現状は男ばかり。

このことについて「海外ですとなぜ女子の試合が1試合も入ってないのかみたいなことを言われることもあった」そうだ。

そこで女子プロレスに興味を持っていたところで、スターダムという団体が目に入ったと。

選手のための環境整備、メディア展開の強化 によって、女子プロレスを盛り立てていこうということらしい。

実は放送されていたCMというのも、今月から開始するBS日テレ・TOKYO MXの番組「We are STARDOM!!」の宣伝だったと。

ブシロード傘下に入るまでこういうこともままならなかったということではある。


ブシロードは昨年に上場した公開企業なので、決算資料が公開されている。

2019年7月期 決算説明資料 (pdf) (ブシロード)

提供読みで「IPデベロッパーのブシロード」と読み上げていたが、かつては「TCGカンパニーの――」と言っていた。

ブシロードにとってTCG(トレーディングカードゲーム)は創業以来の事業ではあるが、割合は下がってきている。

2017年7月期決算でTCG部門の売上は43%だが、2019年7月期では29%まで下がっている。

これはTCGの売上が下がったわけではなく、ほぼ横ばいであるところ、他の事業が伸張したから。

伸びが大きいのが モバイルゲーム・音楽・MD(グッズ販売?)・スポーツ(新日本プロレス) といったところ。


モバイルゲーム・音楽はバンドリの影響が大きいでしょうね。年間売上高100億円目前のIPだと書いてある。

それに次ぐIPには「新日本プロレス」と書かれているので、ブシロードにとってのプロレスの重要性が見て取れる。

その次は「カードファイト!!ヴァンガード」でこれはTCGである。

なんか不思議な構成だが、新日本プロレスを傘下に入れるときに、ブシロードの創業者で現在会長の木谷さんは「プロレスはキャラクターコンテンツだから」と言ったそうだ。

格闘技であっても、カードゲームであっても、音楽であっても、演劇であっても、目指すべきところは同じと言うことか。

もちろんそれぞれのファンにあわせて展開することは求められますが。


あと、これもユニークだと思っていたのが、「響」という芸能部門を持っていて、声優のマネージメントを行っている。

響所属のタレントはブシロードの新しいコンテンツの立ち上げに関わることが多いんだよね。

バンドリだってそうである。ルーツは響所属の愛美さんがアイドルマスターのステージでのギターの弾き語りだったし、

Poppin'Partyのメンバー5人中3人が響所属ですから。(その後に立ち上がったバンドはここまでではない)

必ずしも自社のタレントにこだわるわけではないが、まず勝手知ったるタレントがいるのは心強いのだろう。

このタレントも大切なIPということか、HiBiKi StYle というYouTubeチャンネルを持っていて、輪番で出演している。

そこも一貫しているのかなと思う。


スターダムを傘下に収めて女子プロレスに参入したこととは直接的には関係ないが、

その響に所属して、バンドリや 少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト などのブシロードのコンテンツに関わっている、相羽あいなさんはかつて女子プロレスラーだったという。

そして今はプロレスゆかりの芸能事務所で声優をやっているという。(これもまた当時の経歴とはあまり関係ないが)

そして自分の所属事務所の関係会社で女子プロレス興行をやるという、そんなことあるかって感じだけど。


Author : Hidemaro
Date : 2020/01/03(Fri) 19:54
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カバー曲として知られていた

今月はNHK BSプレミアムでAnimelo Summer Live(アニサマ)の放送が行われていた。

豪華祭典!アニメロサマーライブ2019~アニソン!プレミアム!~Vol.3 (NHK)

おととしまではNHKで放送してきたが、去年は主催者の文化放送と関わりのあるBSフジでの放送となった。

ところがCM分の目減りや、NHKがやっていた副音声の解説がないなど、物足りないという感想も多かった。

今年は再びNHKでの放送となり、例年通り12月に複数回に分けて計6時間で放送された。


ところで、去年、アニサマが放送できなかったNHKは「アニソン!プレミアム!」という特番を放送した。

アニサマが放送できないからって

主なところは公開収録だが、スタジオでの収録、インタビューも含めた4時間番組だった。

このときは単発の特番だろうと思っていたが、その後「アニソン!プレミアム!」は通年で放送される番組となったのである。

通年で放送されたとはいうけど、定時番組ではなく、日曜夜に不定期に放送される30分番組だった。

12月のアニサマ放送も「アニソン!プレミアム!」の一環で放送されている。(番組名にも入ってるよね)

そこはわかるんだが、実は今年もNHKは公開収録をして「アニソン!プレミアム!Fes.2019」という3時間番組を制作したのである。

BS4Kで先週放送されていたので見てたんだけど、ハイライトの1つが紅白歌合戦に出場する LiSAさんのステージ。

去年もラブライブ!サンシャイン!!のAqoursが紅白歌合戦で披露する「君のこころは輝いてるかい?」をフルで披露していたが、

それと同じくLiSAさんが紅白歌合戦で披露する予定の「紅蓮華」をフルで披露していて、壮行会みたいなもんですかね。


ここまでは前置きである。

今年のアニサマのハイライトの1つが 放課後ティータイム のステージ。

これは2009年から放送されたアニメ「けいおん!」の作中に出てくるバンドの名前で、

この名前でキャラクタを演じる声優がステージに立ったこともあるが、2011年のイベントが最後だった。

アニメ放送から10年ということで、アニサマでこの場限りの復活を遂げたのだった。


十年一昔とは言いますが、やはり10年前の作品を知らない人も多いわけである。

それでも、ここで披露された「Don't say “lazy”」と「GO!GO!MANIAC」は知っているという人が一定いたようだ。

その理由の1つがゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」でカバーされた曲だったということ。

ちょうどこの日はバンドリから Poppin'Party も出演してましたからね。

ちなみに「Don't say “lazy”」は Afterglow が、「GO!GO!MANIAC」は ハロー、ハッピーワールド! がカバーしている。


このことについていろいろ見方はあると思うんだが、アニサマ当日はTwitterで端から見ていたものとして思ったのは、

「けいおん!」もまたバンドリのモチーフになったものの1つだったんだなと。

女子高校生のバンドライフというところは、確かに重なる部分は多い。

放課後ティータイム として声優がステージに立つときには、楽器を持っての登場である。

部分的には実際に演奏したこともあるようである。(今回のアニサマは違っただろうけど)

キャラクタが出てきて実際に演奏していると感じられるようにというのは、すでに けいおん! でやっていたことらしい。


あと、なにより Afterglow だよね。

バンドリでAfterglowのドラム、宇田川巴を演じる日笠陽子さんは、けいおん!では 放課後ティータイム のベース、秋山澪を演じていたという。

これ自体は偶然だと思うが、日笠さんは期せずして けいおん! と バンドリ をつなぐ人になったのである。

「Don't say “lazy”」をAfterglowでカバーするとなったときにはこのことが話題になったようである。

さらに言えば、この曲はもともと 秋山澪 がメインボーカルだった曲だという。

もっとも、Afterglowとしてはボーカル担当でもないし、カバー曲だと収録に関わったかも不明だが。


今年のアニサマはバンドリのカバー曲にまつわるエピソードがもう1つある。

1日目に披露された「This game」、披露したのは「Roselia feat. Konomi Suzuki」となっている。

This game はTVアニメ「ノーゲーム・ノーライフ」のオープニング曲として鈴木このみ さんが歌った曲である。

Roseliaはこの曲をカバーしていた。ゲーム内でもそうだし、実際に今年8月のライブで演奏もしている。

このことについて副音声の解説ではこんなことを言っていた。

Roseliaの演奏で鈴木さんが歌うなら、普通は「鈴木このみ feat. Roselia」になりそうなものだが、ここではRoseliaがカバーする曲に鈴木さんが加わるので「Roselia feat. Konomi Suzuki」の表記になっている。アレンジもRoseliaのアレンジなので、鈴木さんにとっては普段と違って新鮮だったようだ

なるほどなぁと思った。


「けいおん!」という、かつて社会現象になった作品とはいえ、長く語り継がれるのは容易なことではない。

ただ、こうしてバンドリでのカバーを通じて知られているのはよいことなんじゃないですかね。

カバー元まで知らなかった人も、このたびのアニサマでの放課後ティータイム復活を機に知ったならいいんじゃないか。

僕にとっても、こうして改めて考えてみると、確かにバンドリのモチーフだったなと気づかされた出来事だった。


Author : Hidemaro
Date : 2019/12/29(Sun) 21:58
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交通費に費やすよりチケットに費やす方が

今日は東京に出かけていた。

Android One S3を売ったり、指紋認証器を買ってきたり(その話はまた改めて)、

そして夕方からはコンサートへ。

実はこの歌手のコンサート、去年行こうか考えたのだが予定が合わず(イベ被りというやつ)、

これは悔しかったのだが、およそ1年経って、たいへんパワーアップして開催されるということで、ぜひともと。

フェスなどでパフォーマンスを見ることはあったが、やはりワンマンでというと少し印象は変わるよね。


今年のコンサートなどのイベントへの参加はこれで終わりのはず。

数で言うと20公演、多くはコンサートだが、トークイベントもちらほら。

けっこう多いなぁとは思うんだけど、ほとんどもれなくチケットが用意されたというのは大きいよね。

振り返ってみると、2016年は3公演参加したようだが、チケットがさっぱり用意されなかったような記録がある。


今年、これまでに参加したイベントのチケット代・諸費用(システム使用料やライブハウスのドリンク代など)・交通費を過去にさかのぼって記録した。

交通費には宿代を含んでいるが、外食したときの食費などは含んでいない。

2017年のデータを打ち込んでいるときに、そういえばこの年の遠征はえらく高く付いたなぁと思い出した。

最悪だったのが北九州とんぼ返りですよ。(cf. 北九州でも新幹線はよい)

2017年のイベント参加に要した チケット代・諸費用・交通費 それぞれの割合を見てみると、交通費が56%を占めていたという。

とはいえ、満足感はありましたけどね。


それで今年はどうだったんだろうと集計してみたところ、チケット代・諸費用・交通費の合計は2017年と同程度だった。

しかしながら2017年は15公演だから、数は増えている。

それでも合計があまり変わらないのは、交通費の割合が30%ほどで済んでいるから。

その分、チケット代という本質に費やす費用は増えている。

概ね正当な対価だとは思いますけどね。ちょっと高いなと思ったこともないとは言わないが。(cf. 素直にチケットを高くする)


交通費が2017年に比べて大幅に下がったのは、遠征が減ったからかと思ったかも知れないが、

泊まりがけとなる遠征は2017年も2019年も5回だから、相変わらず遠征してるんですね。

とはいえ、細工もあって、ここで集計している交通費は、イベント以外の目的地があれば、目的地の数で割っている。

例えば、今年6月末~7月頭にかけて、福岡で行われるコンサートに遠征したが、前日は大阪、翌日は阿蘇に出かけたので、

目的地が3箇所あるということで、3泊4日の日程でかかった交通費を1/3に割って積算している。

こういう細工がけっこう効いているのはあろうかと思う。

ただし、年間に要した交通費(仕事は除いて)全体で見ても、2017年よりも数万円は少なくなる見込みである。

旅行に要する交通費全体の効率化に成功したという見方もできるんじゃないかなと。


関東地方で行われるイベントが多いのだから、他の地域の人に比べれば交通費は安上がりだろう。

という指摘は当たっていて、そこをうまく生かして、あれこれと参加して楽しんできたのは事実である。

確かにこれは遠征してまでは行かなかっただろうなとか、近い時期に何回も遠征できないなとか、振り返るとそういうところはありましたね。

逆に10月と12月に関西で行われるイベントの参加を考えたが、計画から消えたというのがあって、

これは同時期に関西へのお出かけが続いていたことが要因ではあって、そこから熟慮した結果、こう落ち着いた。

節操もなく参加するのはよくないが、機会に恵まれればという思いもある。


来年はどうなるんだろうかなとは思うけど、すでにいくつか計画しているものはあるので。

チケットが取れるかとか、そもそも予定が合うかとか、いろいろ課題はありますがね。


Author : Hidemaro
Date : 2019/12/14(Sat) 23:47
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大嘗祭はなにが特別か

昨日から今日にかけて大嘗祭が行われていた。

皇室の行事として毎年行われている新嘗祭の特別なもので、天皇の在位中に一度だけ行われる。

大嘗祭にあたっては全国各地から米とアワ、そして各地の農水産品が「庭積の机代物」として納入された。

大嘗祭の供え物を納入 都道府県の特産物 (時事通信)

都道府県ごとの特色が出ていて、おもしろい。


奈良県の「柿」「緑茶」「吉野葛」というのはブランド力の高いものを3つ選んだのだろうと。

香川県の納入物は、「干しシイタケ」はあまりおもしろくもないが(シイタケは26都府県から納入されている)、

「オリーブ」「キウイフルーツ」というのは瀬戸内らしいし、「小麦」「煮干しイワシ」は うどん だな。

東京都からは「キャベツ」「大根」「ウド」「シイタケ」「テングサ」が納入されたとある。

テングサは伊豆諸島が日本有数の漁獲量を誇っており、ウドは多摩地域が一大産地で「東京ウド」としてブランド化されている。

あとはそんなに面白くない気がするが、大根は日野市の伝統品種「東光寺大根」だとか。(cf. 伝統受け継ぐ 大嘗祭に都内の特産品 (東京新聞))


大嘗祭は新嘗祭の特別なものだとは書いたが、仮設の大嘗宮を建てたり、装束・調度など、大変大がかりなものである。

当然のことながら、相応の費用がかかり、その費用は宮廷費によってまかなわれている。

儀式,国賓・公賓等の接遇,行幸啓,外国ご訪問など皇室の公的ご活動等に必要な経費,皇室用財産の管理に必要な経費,皇居等の施設の整備に必要な経費などで,平成31年度は,111億4,903万円です。宮廷費は,宮内庁の経理する公金です。

(予算(宮内庁))

儀式にかかる費用といえばそうなのだが、宗教色の強い行事の費用には通常使わないと言う。

普段の宮中祭祀は天皇家の私的な行事という位置づけになっていて、その費用には内廷費を充てるという。

天皇・上皇・内廷にある皇族の日常の費用その他内廷諸費に充てるもので,法律により定額が定められ,平成31年度は,3億2,400万円です。

内廷費として支出されたものは,御手元金となり,宮内庁の経理する公金ではありません。

どちらも国費なのだが、内廷費は渡し切り、宮廷費は宮内庁の支出というところに違いがある。


大嘗祭の費用は27億円ほどとのこと。年間の内廷費より1桁多い。

内廷費は毎年定額と決まっているので、特別な儀式に対応することは出来ない。

とはいえ、天皇の即位にあわせて伝統的に行われてきた儀式で重要性が高いということで、

宮廷費を充てるという対応が1990年に行われた大嘗祭からとられている。

日本国憲法の政教分離の原則に反するのではという訴えもあったが、いずれも斥けられた。

今回の大嘗祭にあたって、異議をとなえる団体もあったのは確かだが、前回ほどではなかったという。

大嘗祭「政教分離に違反」 キリスト教系、なぜ孤軍奮闘 (朝日新聞デジタル)


大嘗祭の費用が特別に高額だからあれこれ言われるんであって、

普段から国費で宗教的な活動をしているのは事実なんだよね。

内廷費はそういう儀式も行われることを前提に金額が決まっているわけですから。

内廷費でまかなえる範囲で大嘗祭をやるべきではという話もあるようだが、国費であることに違いはない。

大嘗宮の建設や装束・調度の調達に費用がかかっているのは事実だが、伝統文化の継承というところに一役買っているのも確か。

伝統的に行われている儀式だからというところで、正当化できる部分は多いのかなと。


こうして作られた仮設の大嘗宮だが、11/21~12/8の期間で一般公開されるそうだ。

大嘗宮一般参観及び令和元年秋季皇居乾通り一般公開について (宮内庁)

伝統文化の継承に一役買っているであろうと書いたが、やはりそのことが広く理解されてこそ意義がある。

一体、どの程度のものが見られるのかはよくわからないが、都合を付けて見に行きたいな。


あと、大嘗宮の木材については、何らかの方法で再利用を図ることが検討されているそうだ。

建材としての再利用は難しいようだが、公園などで活用できるだろうと考えているようである。

意外にも木材の再利用というのは新しい試みだそうだ。

儀式ごとに新しく作るというコンセプトは残しつつ、省資源化の要求に応えたとも言える。

膳屋と斎庫という儀式の周辺の建物でプレハブが使われたようだが、

費用もそうだけど、調理場と倉庫ということで機能性も考慮したものなのかなと。省資源化にも貢献するものですしね。


Author : Hidemaro
Date : 2019/11/15(Fri) 23:10
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分割されたことにはわけがある

先日、京都に行った時に京博に行き、特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」を見に行った。

見に行ったのは京都に行ったからなんとなく。

実はよくわかっていなかったのだが、予想以上に学びが多かった。


その昔「佐竹本三十六歌仙絵」と呼ばれることになる絵巻物があった。

鎌倉時代に作られた36人の歌人と略歴・代表作を書いた絵巻物だった。

ところが1919年、この絵巻物は1人ずつに分割され、掛け軸に作り替えられた。

そして散り散りになったのだった。特別展のタイトルの「流転100年」はこのことを表している。

時が経ち、所有者も移り変わったが、できる限り集めて展示したのがこの展覧会だった。

多くは重要文化財に指定され、博物館所有になっていたり、国が買い上げて文化庁蔵になっているものも多い。

とはいえ、所有者空欄、おそらく個人蔵という意味だろうが、そうなっているのも未だにあるのは確か。


どうして、絵巻物を分割するに至ったのか?

長らく秋田の久保田藩の佐竹氏に伝来した絵巻物だったが、明治維新後に手放すことになった。

フルセットだと非常に高価なので買える人はごく限られ、所有者が移り変わる中で売るに売れない状態になってしまった。

そこで、1人ずつに分割して掛け軸にして、抽選販売することにしたのだった。

こうすると実業家や美術商にとっては現実的に届く価格になり、掛け軸になったことで茶会などで活用しやすくなった。


ただ、これによって絵巻物ではなくなり、所有者もバラバラになってしまった。

今回、できるだけ集めたものの、京博に集まったのは37点中31点に留まった。

おそらく、こういう懸念は当初からあったんだろう。

だからか、分割前に木版で模本を作成するということをやっていたのだろう。

分割前の状態を忠実に残す模本ということで重要なものである。


現在は分割されたものの多くが重要文化財に指定されている。

これが絵巻物の時点で重要文化財に指定されていたら、分割は許されなかったんじゃないか。

とはいえ、こういう巻物を分割して作り替えると言うこと自体は、歴史的によく行われてきた。

手鑑といって、古筆の断簡を集めてアルバム状にしたものが、かつては古筆の鑑賞、あるいは鑑定に重宝されたという。

大きな巻物などを数行単位で切り取ることで、名筆を現実的に入手できるようにして、多くの人が活用できるようにした。

文化財を破壊する行為ではあるが、文化財を活用するという点では、理にかなったものと考えられてきた時代は長かったんじゃないだろうか。


でも、今にしてみれば、わざわざ切り刻む必要はないよね。

高精細写真を撮影すれば、画面で表示したり、あるいはそこから複製することもできる。

複製するときに、巻物から掛け軸への作り替えというのも可能かも知れない。


とはいえ、容易に複製が作れてしまうとなると、ありがたみがないという話はあるでしょうけどね。

そもそも、佐竹本三十六歌仙絵について言えば、絵巻物まるごと買える人がいなかったというのが問題だったわけだし。

掛け軸にして使いやすくしましたというのは付随的な話で、分割とはいえ本物を入手できることが価値だったんじゃないだろうか。

絵巻物の権利を買い取って、その写真や複製品でIPビジネスをやるんだとか、そういう発想は現代でもなかなかないと思う。

でも、案外おもしろい取り組みかもしれない。限定生産の複製品とかそれなりにプレミアも付くのでは?


こういうことを言えるのは平面物だからってのもあるけど、

最近は3Dプリンタで彫刻の文化財を複製するようなこともやっているよね。

主には仏像など、文化財として価値が認められているが、地域の寺社や自治会で保管していては盗難など不安が多いので、

本物は博物館に保管して、適宜展示して、複製は地域で引き続き活用していくということが行われている。

さっき書いたのとはちょっと観点は違うけど、複製技術が文化財の保存・活用に貢献している一例だよね。

本物を使い続けることが好ましい場合もあるだろうが、現状の活用しにくさを複製技術で解決するのはアリだよね。


Author : Hidemaro
Date : 2019/11/14(Thu) 23:08
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野球の世界ランキングを見てみると

現在、野球の国際大会「WBSCプレミア12」が開催されている。

メキシコ・台湾・韓国でのオープニングラウンドが終わり、

今日からは東京ドーム・千葉マリンスタジアムでスーパーラウンド、そして決勝・3位決定戦が行われる。


WSBCというのは世界野球ソフトボール連盟のこと。

元々野球とソフトボールはそれぞれに国際団体があったのだが、

オリンピック競技からの除外を受けて、野球・ソフトボールの地位向上のために1つの団体になったそうだ。

オリンピックでは、男子競技の野球と女子競技のソフトボールをセットにするというやり方をしていたからね。

同団体では男子野球・女子野球・男子ソフトボール・女子ソフトボールのそれぞれについて国際大会を行っている。

それぞれ2年に1回の開催になっているのだが、男子野球は2つの国際大会をあわせて2年に1度になっている。

その2つの国際大会というのが ワールド・ベースボール・クラシック(WBC) と プレミア12 ということ。


2つの大会にはいろいろな差があるが、一番わかりやすいのが出場チームだよね。

WBCは28か国が参加しており、野球の国際大会としては裾野が広い。

一方でプレミア12は世界ランキングの上位12か国を招待するということで、レベルの高い勝負が期待されている。

世界ランキングってこんな感じ。

WBSC Rankings

日本はランキング1位でプレミア12に参加している。


このWBSC世界ランキングを見てみると、いろいろ発見がある。

世界ランキングには数字が書いてあるが、これは国際大会の結果を積算したポイントで、これでランキングが決まっている。

男子野球については、日本とアメリカが僅差で競っていて、3位が韓国、4~6位がチャイニーズタイペイ、キューバ、メキシコが僅差で競っている。

韓国のポイントはアメリカの9割程度だが、チャイニーズタイペイは韓国のポイントの7割程度、7位オーストラリアはメキシコの7割程度と、明確な段差が見えている。

女子ソフトボールはさほど大きな段差はなくて、強いていえば1位アメリカ、2位日本が競っている、そこから3位カナダまで2割ほど差があるぐらい。

男子ソフトボールは1~4位がニュージーランド、カナダ、日本、オーストラリアで競っていて、5位アルゼンチンに2割ほどの差がある。


こうやって見てみると、野球・ソフトボールの国別の実力差はけっこうなもんだなと思うが、

もっともすさまじいのが女子野球、1位は日本だが、2位のカナダは日本の65%のポイントである。

実際、女子野球ワールドカップでは6回連続優勝ということで、日本チームの圧倒的な強さが読み取れる。


オリンピック種目であえて、男子の野球に対応して、女子はソフトボールをやるというところからも類推できたが、

女子競技の野球というのは世界的にはほとんど行われていないようである。

日本においては男子の野球に比べれば歴史は浅いが、高校・大学・社会人と大会が行われ、プロリーグもある。

女子プロ野球については、やはりプロリーグとしての経営は厳しく、こんなニュースも流れたほど。

選手の半分以上が退団、女子プロ野球リーグに一体何が? (朝日新聞デジタル)

とはいえ、女子野球の地位向上には貢献してますよね。


男子野球や女子ソフトボールに比べて、女子野球の広がりが薄いのは、オリンピック種目でなかったというのもあるんだろう。

オリンピックでは基本的に男女両方の種目をやることになっていて、現在でも男女どちらか欠けている種目は追加が進んでいる。

野球をオリンピックでやるなら、男子競技だけでなく女子競技もやるのが筋だが、そうはいっても女子野球はほとんど行われていない。

ソフトボールはレクリエーションスポーツとして普及した面が大きいようで、ソフトボールは比較的女性でもやる人がいたようだ。

それなら、男子競技の野球に対応する女子競技としてソフトボールをやればよいという判断があったんじゃないだろうか。

もっとも、長期的な構想を立てて、男女どちらか欠けている競技を埋めようとしているのもあって、

アーティスティックスイミングの男子競技が2015年から世界選手権に採用されているのは、その典型かと。

もし、オリンピックで野球の女子競技をやるんだと決断していたら、時間をかけて女子野球の普及に取り組んだのかも知れない。


それでも日本で女子野球がそれなりに行われているのは、野球人気の高さなんだろうなと。

人気のあるスポーツなら見るだけじゃなくてやってみたいと思う人がいるのは自然なこと。

男のスポーツという印象も強いのはそうだが、やってやれないもんでもない。

それを支える団体もあって、日本の女子野球ってのは成り立ってるんじゃないだろうか。

そこは男女問わず野球に関わる人は誇っていいんじゃないでしょうか。

世界的な広がりはほとんどないけど、やはり楽しんでできることが一番じゃないでしょうか。


Author : Hidemaro
Date : 2019/11/11(Mon) 23:38
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