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滞留する意味のない馬券売場

ちょっと前にこんな話を書いた。

馬券売場についての休業要請は全都道府県で終了しているが、人でごった返すのは好ましいとはいえない。

馬券を買ったらさっさと帰れという形にすれば、滞留人数は減らせるだろうけど、そこまでして開ける? という話である。

(いつ馬券を売ってたんだ?)

それで今週末からJRAでも一部の馬券売場で発売業務が再開された。

なお、無観客以前の的中馬券の払戻業務はすでに施設・日時を限って実施されている。

(一方で、全売場での払戻業務が再開していないという理由で、払戻期限の延長は当面続くことになっている)


では、どういう条件で発売が再開されたのだろうか。

一部ウインズにおける営業の制限付き再開について (JRA)

まず、再開する発売所の大半は北海道で、他は東北・山陰・九州の一部に限られる。

その上で滞留を防ぐための対策として、発売レース・営業時間を変更している。

発売対象のレースは「各競馬場のメインレース、前日発売対象レース」で、営業時間は14時までとなっている。

メインレースって11レースだよね。発走時刻は各競馬場とも15時台である。

発売対象のレースの発走前に発売所を閉めてしまうので、必然的に「発売したレースの当日の払戻は行いません」というわけである。

当面の間、レース映像・オッズ情報等の提供は行いません。お客様には、ご購入後速やかにお帰りいただくなど、短時間のご利用をお願いしております。

なんて言われなくてもさっさと帰るわな。


それにしても、この発売所の再開状況はどういう理由があるんだろう?

おそらくは、地方競馬の状況に合わせたものとみられる。

実は今週末から、帯広競馬場(ばんえい競馬)と盛岡競馬場では、観客を入れた競馬開催を再開した。

立地を考えれば過度な混雑は考えにくいというのもあるだろう。

そして、場外馬券売場については各地で再開しつつある。

南関東では比較的慎重だが、東京都でもオフト京王閣(調布市・京王閣競輪場内)は再開している。


JRAの馬券発売再開箇所は地方競馬の馬券売場と同居しているところも多い。

なので地方と歩調を合わせて、JRA単独の売場でも同地域ならという判断をしているのだと思う。

ただ、地方が再開していれば、JRAも再開するのかというと、そうとも限らず、

一番極端なのはウインズ盛岡・ウインズ水沢(どちらも岩手競馬の競馬場内併設)が再開されてなかったり、

北海道内では、札幌市内・函館市内の発売所だけ(地方競馬は再開していても)除外されていたりというのがある。

市内の競馬場(パークウインズ含む)は閉じておいて、地方競馬の売場に乗っかるのはおかしいという判断もあったのかもしれない。


地方競馬に目を向けてみると、場外馬券売場では案外再開してるんだなと思う。

地方競馬における競馬場の入場対応について (地方競馬全国協会)

かなり慎重なのは南関東と岐阜県ぐらいかな。佐賀県・高知県は競馬場と同市内の馬券売場を閉鎖されてるのが目立つぐらい。

レース映像の放映をしないなどの滞留時間削減のための実効策をとっているところはそう多くないとみられる。

入場人数の制限ができていれば問題ないという判断もあるのかなと思う。


JRAのメインレースのみ発売で、メインレース前に閉めてしまう方式なら、

諸悪の根源と言われるまでの東京都心でさえあんまり問題はないのでは? と思ってしまいますがね。

ウインズ開けるほどの売上が期待できるかとか、そういう損得勘定はあるかもしれませんけどね。

まずは地方競馬の再開状況も考慮しながら、北海道・東北・山陰・九州から様子を見ながらということですかね。

思っていたよりはるかに慎重な対応だなぁというのが正直な感想ですが。


Author : Hidemaro
Date : 2020/07/12(Sun) 12:58
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1990mは限りなく2000mに近い

先週末、イギリス・サンダウン競馬場で開催されたエクリプスステークスの馬券が日本で発売された。

これは日本からの遠征馬、というかイギリス長期滞在中のディアドラが出走するため。

フランス式の馬券の売り方

この記事の末尾で書いてましたね。


これが15.1億円も馬券売れたんですよねぇ。

昨年、JRAは21の海外G1レースの馬券を発売したが、一番売ったのが凱旋門賞(41.6億円)で、これは別格。

その次はドバイターフ(14.7億円)だったんで、去年の売上に当てはめれば2位相当なんですよね。

ヨーロッパのレースは比較的売上がよい傾向があるというけど、それでも10億円超えは限られる。

しかもエクリプスステークスは7頭という少頭数ですからね。

よっぽど海外馬券に飢えていたのか(ドバイワールドカップデーも中止になったし)と思ったが、

無観客競馬のためにインターネット投票を導入した人が多かったからでは? という指摘があってなるほどと。

ヨーロッパのレースは日本時間では深夜(今回は23:35発走)だけど、家で観戦するには悪くないですよね。


ところで、このレースはJRAのWebサイトには「芝1990m」で行われると記載されている。

でも、実際のコースは限りなく2000mに近いのだという。それをなぜか1990mと書いてあるのである。

ちょっと変ですよね。中途半端な距離を丸めるならともかく、わざわざ中途半端な距離で書くわけですからね。


日本ではコースの距離はメートル単位、負担重量(騎手や鞍などの重量)などの重さはキログラム単位で記載する。

ただ、これは地域によって違いがあって、イギリスでは距離・重量をヤードポンド法で記載する。

なので、これを換算する必要があるのだが、ここには競馬界独自の換算式というのがある。

距離について言えば、1mile=1600m, 1furlong=200mという換算式を使う。

furlongはハロンと読むが、競馬以外ではあまり一般的な単位ではないが、日本競馬でも慣例的に使われている単位である。

いずれにせよ競馬界ではこの換算式にあてはめて、例えば有馬記念(中山競馬場・芝2500m)の距離はイギリスでは「1m4½f」と書かれている。

Full Result 6.25 Nakayama (JPN) | 22 December 2019 (Racing Post)

「1m4f110yds」も併記されているが、220yards=1furlongなので意味は変わらない。(110yds=1/2f)

1600+(4+1/2)×200=2500mというわけですね。わざわざめんどくさい書き方するなと思ってしまうが。


それで、問題のエクリプスステークスは、現地ではどう書かれているのかという話である。

Full Result 3.35 Sandown | 5 July 2020 (Racing Post)

概数では「1m2f」と書いてあるが、厳密には「1m1f209yds」である。

これを先ほどの換算式にあてはめると、1600+(1+209/220)×200=1990mとなるわけである。

だからJRAは1990mって書いてるんですね。


ただ、現在のヤードポンド法では1yard=0.9144m, 1mile=1760yards=1609.344mと、メートルを使った定義になっている。

この定義によれば「1m1f209yds」は 1609.344+(220×1+209)×0.9144=2001.6mとなる。

実際のコースが限りなく2000mに近いというのはそういうことだったんですね。

でも、イギリス競馬ではこのコースは2000mと記載することはできなくて、1m1f209ydsとしか書けない。

そして、JRAは競馬界の換算式に従って換算する決まりなので、1990mしか書けないんですね。


ところで、エクリプスステークスの賞金がさっきのWebサイトに記載されているが、

1着賞金が141775ポンド、6着までの賞金合計は245925ポンドである。

これって日本円に換算すると……1着賞金が1910万円、総賞金が3320万円なんですね。

いやいや、いくらなんでもイギリス競馬が貧乏だからって、G1レースの賞金がこれはおかしいでしょ。

JRAの3勝クラスの賞金と同じぐらいですからね。JRAの賞金相場を当てはめるのは適切ではないが。とはいえ……

と思って調べてみると、どうも新型コロナウイルスの影響で賞金が減額された結果らしい。

実際、昨年は1着賞金425325ポンド、総賞金737775ポンドだったそうで。1/3に減額だったんですね。


日本競馬は馬券売上が堅調のため、賞金に手を付けるということはないが、

おそらく賞金減額まったくなしで競馬ができている地域というのはあまりなくて、

比較的影響が小さいはずのオーストラリアでも一部レースでは賞金減額が行われている。

ヨーロッパに至っては長期の中断があった上に、元々大レースの賞金がスポンサー頼みという実情もあり、

特に体力に乏しいイギリス競馬ではここまでの大減額になってしまったようで、悲しいことだなぁ。


ちなみにエクリプスステークスの名前は、1764年生まれの競走馬、エクリプスに由来する。

エクリプスは当時圧倒的に強い馬だったらしく、このことから"Eclipse first, the rest nowhere"ということわざが残っている。

そのままの意味では「エクリプス1着、他の馬はどこにもいない」ということで、なんのこっちゃという感じだが、

当時は一定以上の差が付くと、後続の馬は失格となってしまうルールがあって、

圧倒的に強かったエクリプスが大差勝ちして2着以下なしということが起きえたわけである。

このことから「唯一抜きん出て並ぶもの無し」と表すことわざになったという。

その後、エクリプスの子や孫も活躍したわけだが、これがただごとではなくて、

現在走っているサラブレッドの父親の父親……をたどっていくと97%がエクリプスになるんだという。

そんな偉大なるサラブレッドのお父さんの名前を付けたレースの賞金がそんなに安いのはよくないよなぁ。


Author : Hidemaro
Date : 2020/07/11(Sat) 23:50
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音声ガイダンス付き展覧会

もう夏休みも最後の平日である。

平日のうちにやっておくことあったっけ、と考えてそういえば――

バンドリ!&スタァライト展 in Gallery AaMo

これだけのために東京まで出かける? と思ったけど、そろそろ東京国立博物館もかなりの展示が再開してるというし、

プレミアムメンバーズパスの延長手続きもあるから、上野公園にもハシゴするかというところで決断した。


興味を引かれたのは音声ガイダンスが付いているということ。

この辺はキャラクタコンテンツらしいところだし、展示物と音声の組み合わせというところで、

どういう見せ方ができるのかなというところに興味があった。

チケットが2500円とちょっと高い気はしたが。お土産でマスクが付いてきますが……


まず、チケットの購入だが、昨今の状況もあって日時指定制である。

CNプレイガイドのWebサイトには13:00, 14:00と時刻が並んでいる。

その次に日付を選ぶというちょっと変な感じだが、チケット販売システム上はこれがよかったんでしょうね。

開始時刻の1時間前まで購入できるということで、当日でも1時間以上前ならば購入できると言うこと。

これで申し込んで、コンビニで引き取るという形になる。

そこで気になるのが各種手数料で、クレジットカード払いで330円上乗せされるから、2830円である。

なんだかなぁと思ってしまうが、ここはシステム上やむを得ない話かなとも思う。


ところでこのチケットだが、指定時刻から40分以内なら入場できるということになっている。

もともと指定時刻には間に合わない攻めた時刻のチケットを買っていたのだが、

実際に後楽園の会場に到着したのは指定時刻の30分後、これはギリギリでしたね。

これって指定枠を逃したら未使用でもチケットは無効になるのかな?

空きがあればその場でチケットを買って観覧とか、そういうことはできない前提ですからね。


入口でお土産のマスクと、5種類用意されている音声ガイダンスをそれぞれ1つずつ選ぶ。

他にもお面だの音声のダウンロードカードだの、いろいろお土産が付いてくる。

タイトルにもあるように、複数のコンテンツの合同の展示ですからね。

それで音声ガイダンスを持って展示を見るわけだが、入ってすぐ気づいたのは、

展示物に番号が振られてるけど、この番号というのは5種類あるガイダンスのうち1つにしか含まれていないということ。

おおざっぱに言えば、音声ガイダンスの付いた展示物のうち、実際にガイダンスを聞けるのは1/5ということである。

これはちょっと想定と違ったな。1つの展示物について、複数のガイダンスがあるもんだと思ってたから。

展示物も音声ガイダンスがなければ、そんなに面白くないしなぁ。思ってたよりもしょぼい。


最後にグッズ売り場があって、うーんと思ったんだけど、気になったグッズがあって思ったより安かったので1つ買った。

購入時にはチケットを確認というのはともかく、そのチケットに検印を押すという徹底っぷり。

というか、導線としては入場者以外がグッズ売り場にたどりつけるとは思えないんですけどね。

なんか特別な理由があるのかな?


というわけで、久々に展覧会でハズレを引いたような残念な気分になった。

でも、これは書いておかないとアンフェアだなと思うので、チケットの仕組みについて書いておく。

今回、チケットが2500円だったというのは「PMチケット」というもので、これとは別に4500円の「AMチケット」も設定されている。

午前に観覧する場合はAMチケット、午後に観覧する場合はPMチケットとなるのだが、観覧できる時間帯だけで価格差が付いているわけではない。

実はAMチケットは音声ガイダンスが5種類中、任意の組み合わせで3種類選べるということになっている。

PMチケットならば展示物の1/5が音声ガイダンス付きで楽しめ、AMチケットならば3/5が音声ガイダンス付きで楽しめると。

最初、このAMチケットの説明を見たときに、そんなに音声ガイダンスあってもめんどくさいのでは? と思ったが違うんですね。

とはいえ、価格差もさることながら、午前の観覧でなければならないというのは、1つのハードルである。

さらに言えば、休日は10時開館、平日は12時開館ということで、AMチケットでの観覧は休日午前に限られているのである。

なんでこんな仕組みにしたんでしょうね?


発想は悪くないが、満足感という点では課題が多いんじゃないでしょうか。

あれこれお土産付けてごまかすのも違うんじゃないかなぁって。

ブシロード製品はしばしばそういう傾向がある。やってみるのはよいが詰めが甘い。今後に期待ですね。

価格設定については、客足が細るだろうという想定での値付けというのもあるのかもしれないけど。

お土産のマスクというのも、そこをごまかすための策なのかなと思ったけど。真相は知らないけど。


後楽園から上野公園へは、大江戸線(春日駅~上野御徒町駅)ですかね。

東京国立博物館に到着して、プレミアムメンバーズパスの有効期間延長の手続き。

すでに特別展観覧券は使い切ってたので、パス本体だけ延長してもらった。有効期限の上に紙を貼って割印をされて完了。

引き続き、平常展を見てきた。(こちらは事前にインターネットで無料で予約しておいた)

今回の旅行中に奈良国立博物館に行くにあたって、プレミアムメンバーズパスの有効期間が切れていることに、出発2日前に気づいた。

発行館で延長手続きをすれば他館でも有効だが、やらなければ他館では表記通りの有効期限で、これはすでに有効期限切れ。

まずいぞ! と思ったのだが、今回の旅行では、奈良博で特別展の観覧料金を団体扱いにしてもらうことだけが目的である。

このことに限れば、国立国際美術館 友の会会員証を呈示しても、同じ効力なんですよね。というわけで事なきを得た。

その上で後日、東博に行くときに延長しようと考えていたが、帰ってきた翌日でしたね。


久しぶりの東博、展示はかなり再開してきたが、それでも本館2階は半分ほどが閉鎖されている。

それでも特集展示もいくつか行われており、このタイミングでこそ見られる展示がいくつかあるので来て良かった。

意外にも東洋館が全室再開していたが、紙とか布の展示物は全体にして見れば少ないというのもあるのかもしれない。

時間も限られてたので、東洋館は中国の書跡・絵画だけに絞って見てきましたが。東洋館では紙の展示はこの部屋ぐらいですね。


旅行中もそうだったけど、博物館の類はどこも厳重ですね。

いずれのところも入口での検温があったし、マスク着用は前提だし、アルコール消毒液の使用を促されたところも多かった。

東博では、入口のミュージアムショップをショップとして使わず、検温所と、当日予約所として運用していた。

まず、ミュージアムショップの建物に入り、検温を受けて、予約のある人、ない人に分かれて、

予約がない人は、その次の窓口で空き状況を確認して、空きがあれば予約を取ってもらう。

続いて券売所はいつも通り(インターネット予約の人はすでに購入済みのはず)、そして改札所で予約とチケットを確認と。


お互いにめんどくさい話だし、そこまでしなければならないほどのリスクがあるのか? という疑問はある。

そこら辺の飲食店の方がはるかにリスクは高いに違いない。許容できないほど高リスクとは限らないが。(cf. 飲食店は対策の穴か)

ひどく混雑する展示はどうかと思うのだが、混雑する曜日・時間帯をピンポイントで対策でもよいと思う。

ただ、得てしてこういう展覧会に来る人は行儀良く従ってくれるので、多少面倒でもかまわないというのもある。

スタッフ配置ももともとゆとりがあるので、全員に検温というのも十分出来てしまうんだろう。

別に何も悪いことではないとおもいますよ。よりよい対策をしているだけのことですから。

ただ、社会全体で見たときに、展覧会がこんなに頑張っても、そんなに報われないなというだけのことだけである。


Author : Hidemaro
Date : 2020/07/10(Fri) 23:21
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複製品と写真の博物館

今日は奈良へ出かけていた。

近鉄で行くと西大寺駅で乗り換えになるのだけど、そのために階段を上がって、

振り返ってみると、今までとだいぶ様子が変わっていた。

もともと線路をはさんでの移動は開かずの踏切か、階段しかない地下通路か、という不便さがあったので改札外に通路を作ったんですね。

そこに改札口を移設して、これが今年4月からオープンしたので見た目が変わっていたと。


そもそも西大寺駅は2009年に「Time’s Place Saidaiji」として、増築が行われた。

これ自体はショッピングモールだが、エレベータ設置のための増築でもあり、平城遷都1300年祭を目前としてエレベータ設置が完了したことになる。

そして、今回の東西自由通路開通とそこに面した中央改札のオープンということで、それ以前と大きく様変わりした。

それだけ変わったけど、1つだけ変わらない店があって、それが「二条庵」といううどん・そばスタンド。

Time’s Placeの店舗の中には増築以前の既設店舗も少しあって、二条庵もそんな店の1つである。

他にコンビニ「K PLAT」(後にファミリーマート)もあったが、こちらは中央改札オープン時に移設されている。

今後はトイレの改装工事などの予定があるが、二条庵だけは変わらず残り続けることになりそうだ。


そんなこんなで近鉄奈良駅に到着して、奈良公園に向けて歩く。

平日なのもあるが、人はまばらである。

外国人観光客が皆無なのもそうだけど、学校の遠足・修学旅行や、バスツアーの団体客がいないのも影響が大きそう。

平日こそ多いですからね。おかげで鹿たちも暇で仕方ないようである。

昼食を食べたときも、店内に自分だけでしたからね。まぁここまで極端な店ばかりでもないと思うが。

人通りは一定程度あるので。人の少なさだけ言えば、京都の東山界隈の方が壊滅的で目も当てられなかったが。(悪天候ではあったが)


今日のお目当ては奈良国立博物館の「よみがえる正倉院宝物-再現模造にみる天平の技-」である。

奈良博にしては珍しい現代の作品ばかりを並べた展示である。模造元は正倉院に封印されてるから対比できないしね。

機能をすっかり失った楽器の模造というのは、今までの正倉院展などでも見ることはけっこうあったけど、

地味ながらに力が入ってたのが染織品、すなわち布物ですね。

布きれとはいえ、失われた技法を宝物から解きほぐして再現するというところが、とても難しいらしい。

あと、正倉院には外国由来の宝物もあるけど、そういうのも模造の対象になってたりするようですね。

ちょっと意外だったんだけど、そもそもこの時代のものが土に埋まることなく残っていることが世界的にも貴重なことで、

日本の宝でもあるけど、世界の宝でもあるということで、取り組んでいる面もあるのかなと。


それと、正倉院宝物の理解というところとはちょっと違うんだけど、正倉院文書の複製なんてのも紹介されていて、

これはコロタイプという写真製版で複製されているのだが、複製して何がいいって展示できることですよね。

もう1つ、ガイドにも言われて、確かにそうだと思ったんだけど「複製」ってなっている展示物が多いんだよね。

複製となっている資料にはもちろん本物があるのだが、本物を取得できていない、あるいは寄託などされていても展示に適しない事情もあるようだ。

まぁ複製も悪いことばかりではなく、特に紙の資料だと、長期展示には適しないので、本物を展示するとすれば頻繁に展示替えをしなければならない。

(名古屋市の博物館・美術館)

もちろん1200年以上の時を超えて伝来した文書、できるだけ本物らしく複製しないともったいない。

そんなこだわりも映像で紹介されていた。普通の写真製版じゃないんですよ。


ところで、博物館では感染症対策の取り組みとして、入口での検温や、マスク着用の呼びかけが行われていたが、

ちょっとおもしろかったのが、注意事項に「いのりの世界のどうぶつえん」のキャラクタの絵が添えられていたこと。

世界の子供のための博物館

去年の夏に行われていた特集展示ですね。今もそのときのフォトコーナーのパネルが地下回廊に置かれている。

だから、よっぽどスタッフのお気に入りなんだろうなとは思っていたのだが、

マスクを付けた獅子の絵など、明らかにこのために書いたとみられる絵が添えられていたのは驚いた。

あと観覧時の目安として、白い丸が人がたまりそうなところの床に貼られていた。

もっとも、今日は平常展だけやっているときぐらいの人入りだったので、混み合うことは全くなかった。

正倉院展は別格として、そうでなくても特別展ならもうちょっと混みそうなもんだけどね。


せっかく奈良に来たのだし、いつものように春日大社へ。境内が広いだけにひっそりした感じが強い。

春日大社といえば、今年1月31日から新型コロナウイルスの悪疫退散祈願を連日行っていることが報じられた。

過去にも新興感染症の流行につれて、悪疫退散祈願を行ってきた経緯もあるらしい。

普段なら世界各地から参拝者が訪れるところだけど、そうもいかない中でやっているのである。

神頼みだけでどうにかなる話ではないが、世界の人々のために祈ることは悪いことではないはず。


その春日大社の境内を南に進んで、ほとんど森の中みたいなところを歩いて、

そこから矢印に従ってたどり着いたのが、奈良市写真美術館である。新薬師寺の隣接地にある。

なんとなく奈良博のWebページを見てたら「奈良トライアングルミュージアムズ」ということで、奈良博の半券を出すと割引があるらしい。

そんなわけで気になってやってきたのである。

とにかくわかりにくい自覚があるのか「新薬師寺→」「奈良市写真美術館→」と道中至る所に書かれていた。


この美術館は入江泰吉という、奈良市生まれで、奈良県内で風景や仏像などの写真を撮った写真家の作品を主にして、

それと他の写真家の作品を取っ替え引っ替え展示するという、そういう美術館のようである。

当初は白黒で撮影していたが、1963年ごろからカラー写真を主にするようになり、亡くなったのが1992年、

ということで全体としてはカラー写真で奈良の風景を多く集めたということになるのかな。

展示されている写真を見て、その後に撮影された時期をみると、30年、40年前というかなり昔なんだけど、

ここで切り取られた景色というのは、質の高いカラー写真で見ると、今も昔も変わらないものだなと思う。

都市を撮った写真だと、どうしても経過した時間相応の古さを感じちゃうけど、そういうのがあまりないからね。


帰りもまた西大寺駅を通って帰ってきた。

そういえば、西大寺駅には「サービス券付入場券」というのがあるらしい。使ったことはないが。

これを買って、改札内に入って、店でサービス券を出すと入場料分の値引きが行われ、実質的に入場料が無料になる仕組みである。

これはTime’s Place開業当初に、地元住民の利用を想定して、何か買い物をすれば入場料を免除するキャンペーンをしていたのを、恒久的な制度にしたもので、現在は難波駅にも導入されている。

気になって帰り道に調べてたんだけど、意外にもこういう制度を大々的にやってるのって近鉄ぐらいなんだよね。

類似する制度は他社でも一部にあるのだけど、一般に周知されてるとは言いがたいように見える。

そんな中でWebサイトや駅の掲示物などで積極的に宣伝している近鉄は異様に映るほどである。

入場料買ってまで使いたくなるショッピングモールを目指すのもいいですけど、それは客を選びますからね。

JR東日本は明らかにその路線ですけど。それで入場券が売れているのかという話ですが。


Author : Hidemaro
Date : 2020/07/07(Tue) 21:47
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いつ馬券を売ってたんだ?

昨日、宝塚記念が上半期総決算のレースだと書いたが、上半期のJRA売得金がニュースに出ていた。

無観客レース続くJRA上半期の売り上げは微増…入場人員は前年比26・8%でG1は12レース中9レースが売り上げ減 (中スポ)

上半期の売得金は1億3753億円で昨年比1.5%増とわずかに増だったとのこと。

しかしながら、平地GIレースに限れば、昨年比-8.5%の1936億円だったとのこと。


JRAの重賞レースの売得金について集計したページがある。

2020年中央競馬重賞レース売上一覧 (馬々の黄昏)

GIレースは昨年比-8.5%だったが、GII,GIIIは? あと絶対額で言うと? というのを計算してみると、

  • GI -183億円(-8.6%)
  • GII -120億円(-11.8%)
  • GIII +32億円(+2.3%)

ということで重賞レース全体見ても減ってるし、GIIも影響度としては大きかったことがわかる。

ただし、GIIIは微増となっている。あと数字としては無視できるほど小さいけど、障害重賞も微増だった。


無観客になってからの重賞レースで増減額が大きいものを列挙すると次の通り。

  • 大阪杯(GI) [4月5日] -32億円(-21%)
  • 桜花賞(GI) [4月12日] -30億円(-18%)
  • 皐月賞(GI) [4月19日] -29億円(-16%)
  • 中山記念(GII) [3月1日] -27億円(-37%)
  • 天皇賞(春)(GI) [5月3日] -23億円(-12%)
  • スプリングステークス(GII) [3月22日] -23億円(-38%)
  • 金鯱賞(GII) [3月15日] -21億円(-33%)
  • 宝塚記念(GI) [6月28日] +9.3億円(+5%)
  • 福島牝馬ステークス(GIII) [4月25日] +11億円(+48%)
  • 鳴尾記念(GIII) [6月6日] +14億円(+50%)

宝塚記念は上半期のGIでは唯一明確な増加をしていて、無観客の影響以上にメンバーの充実っぷりが押し上げたところもあるんだろう。

下記も増減は多いが、無観客以外の影響だろう。

  • 新潟大賞典(GIII) [5月10日] -33億円(-48%) 去年は同日に重賞なし、今年はNHKマイルカップと同日
  • マイラーズカップ(GII) [5月26日] -16億円(-26%) 直前に人気馬が除外され18億円返還
  • 函館スプリントステークス(GIII) [6月21日] +14億円(+51%) 去年は薬物混入疑惑で大量に除外馬が出て少頭数

というわけで、これを見てみると3月のGIIレースと、4月~5月初週のGIレースが影響としては大きいと。

4月以降のGIIレースはマイラーズカップの返還を除けば昨年とほぼ同となっている。

GIは元の売上が大きい分、影響額も大きく、4月の3レースでは、1レースあたり30億円近い減だったのが、

ダービーでは-20億円ほどと、そもそもの売上額が大きいことからすれば、明確に影響が減ってきたことがわかる。


元々インターネット投票が72%を占めてたとはいえ、裏返せば残り3割は現金で競馬場・WINSでの馬券購入だった。

いきなり自宅でのインターネット投票の環境が整う人ばかりでもなく、立ち上がりに少し時間を要したのだろう。

インターネット投票するにも、どの銀行でもいいわけじゃないので。

まず3月中にGIIレースへの影響が見えなくなる程度には、インターネット投票の環境が整ったとみられる。

ところがGIレースともなると、普段は馬券買わない人もたくさん買うので、-30億円というかなり大きな影響が見えてしまった。

でも、それも5月に入ると少しずつ薄れていったので、時々馬券を買う人もインターネット投票を導入したことがうかがえる。

4~5月というと、公営競技以外の娯楽が総崩れになっていたので、そこも後押しになったんでしょうね。


とはいえ、宝塚記念は別として、他のGIレースはほとんどが減少、あるいは微増に留まるわけである。

なのに、どうして全体としては売上が微増だったのか?

多分、重賞レース以外で稼いでいるのだろうというわけで、ちょっと調べてみた。

そんなわけでオークスウイーク(2020年は5/23~24、2019年は5/18~19)の各レースの売上を比較してみた。

東京・京都・新潟の土日各1レース、各2レース……の合計を調べてみると、

  • 1R +3.1億円(+15%)
  • 2R +2.1億円(+11%)
  • 3R +2.1億円(+11%)
  • 4R +1.5億円(+7%)
  • 5R +2.1億円(+10%)
  • 6R –0.4億円(-2%)
  • 7R +0.6億円(+3%)
  • 8R +6.6億円(+30%)
  • 9R –1.4億円(-4%)
  • 10R +9.2億円(+25%)
  • 11R –8.9億円(-3%) [うちオークス(日曜東京)は-12.3億円, 平安ステークス(土曜京都)は+0.1億円]
  • 12R +3.6億円(+6%)

で、全体としては+20億円(+4%)だったとのこと。


グリーンチャンネル無料放送の影響で午前中のレースの伸びがよいということは言われていた。

1~5R(5Rは昼休み明けだから午後のような気もするけど)で+11億円ですね。

そこから6R,7Rはさほどだが、8R, 10Rの伸びが大きい。8~10Rで+14億円、割合で見てもすごいですね。

メインレースめがけて競馬場やウインズに行くつもりで、テレビ観戦を始めると、早めのレースから馬券を買えるということか。

あと、1~5Rや8~10Rほどではないけど、12Rも伸びている。

メインレースは11Rなのは競馬場からの帰宅を分散させるためと言われているが、テレビ観戦なら関係ないですからね。

あくまでも1日だけの数字ではあるが、土日3場の6レースの合計で見てるのである程度は均されてると思う。


もしかして、GIレースの売上が落ちたのって、午前中や8~10レースで軍資金を使ってしまったからなのでは?

あと、地方競馬の売上は売得金レコード更新が相次いでいるほどに好調ですから、

JRA GIレースの売上減少なんていうのは競馬界全体としては大した問題ではなかったということである。

もちろん、立ち上がりにおいては影響はあったけど、それは上半期で帳尻が合う程度だったと。

GIレース以外の売上が伸びているということは、この先GIレースのない夏シーズンにとっては大きな上積みではないかと。

夏シーズンはGIレースこそないけど、ユニークな重賞レースや、2歳馬のデビュー戦など、観て楽しい、賭けて楽しい(?)レースがあるらしい。

これから他の娯楽も回復していくだろうが、そうはいっても家で楽しめる娯楽としての立場は揺るがないのかなと。


とりあえず、これだけ馬券が売れれば、競走馬を預かり、走らせ、賞金を払うということについては問題はない。

無観客からの回復については、JRAではかなり慎重に考えているようで、秋シーズンから全席指定で、という話があるぐらい。

確かにこれだけ家で馬券買ってくれるなら、あれこれ細工しながら競馬場・WINSを開ける意味ないよね。

馬券売場についての休業要請は全都道府県で終了しているが、人でごった返すのは好ましいとはいえない。

馬券を買ったらさっさと帰れという形にすれば、滞留人数は減らせるだろうけど、そこまでして開ける? という話である。

競馬場(パークウインズ含む)やWINSの指定席は、人数のコントロールができるという点では比較的問題が少ないが、

普段の指定席とはまた違う話だと思うので、いろいろ運用面の準備もいるのかなと。


あと、心配事がグリーンチャンネルで、本来有料放送であるところ、無観客対応で中央競馬中継を無料放送にしている。

無観客からの回復に進むにせよ、競馬場・WINSの入場者を絞っての運用が続くと、無料放送は継続するんじゃないかなと。

これでは無料放送の恒久化に近いわけで、するとグリーンチャンネルの契約者減少につながらないかという懸念があると。

これが競馬ファンの掘り起こしに役立った面はあるんだけどね。(午前のレースはグリーンチャンネル以外では観戦が難しい)

ただ、やっぱりグリーンチャンネルとして受信料収入がないと、経営が成り立たないわけですよね。

一方で、競馬中継以外の調教映像の放映や、レース分析・予想番組というのは契約者しか観られないので、そこは悩み所と。

逆に無料放送からの新規ファン獲得のチャンスもあるわけですけどね。


いずれにせよ、公営競技のリーダーとしては、まずまずの役割を果たせたのかなと。

競馬場の売店・レストランなどのこともあるので、本当は苦しいとは思うんだけど、強がり言えるぐらいには売れてる。

そこにはファンも貢献しているということで。馬券の購入額の大小はあるでしょうが。


Author : Hidemaro
Date : 2020/06/29(Mon) 23:45
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牝馬が強いか牡馬が弱いか

今日も今日とて競馬観戦、今日の目玉は宝塚記念である。

阪神競馬場の所在地の名前を付けたレースで、上半期総決算ということで、ファン投票で上位の馬が優先出走権がある、

なんていいつつ、梅雨時とあってか、フルゲートになることが稀で、投票の意味があまりないとも。

今年はフルゲート18頭に対して、ちょうど18頭の申込みがあり、全頭出走となった。

投票の意味がないことに違いはないのだが、2007年以来のフルゲートということで少し華やかなだったらしい。


結果はクロノジェネシスが優勝、単勝2番人気だったんで、そこそこ期待されての優勝だったことがうかがえる。

でも強かった。ここまで強いのかと驚いたファンは多かった。

1番人気のサートゥルナーリアが4着だったので、そっちに期待してたファンは残念でしたね。

あと3番人気のラッキーライラックも6着だったから、これも残念でしたね。

1着はともかく、2・3着が意外なところだったので、3連単は18万円となかなかでしたね。


この結果を見て、またしても牝馬かと思ったファンは多いようだ。

牝馬はメスの馬のこと。優勝したクロノジェネシスは牝馬だったんですね。

実は今年に入って芝のGIレースでは牝馬が7勝、牡馬(オスの馬)が4勝となっている。

とはいえ、牝馬限定のレースも3レースありましたからね。

すると4勝同士で互角? でも、それもちょっとアンフェアなんだよね。


というわけで、昨年7月~今年6月(宝塚記念まで)の芝の重賞レース(牝馬限定以外)について、1~3着馬の性別を調べてみた。

そうして入力してみると、やっぱり牡馬が多いじゃないかと思ったのだが、牝馬の出走が0というレースも多い。

牝馬の出走が0~1頭というレースは、何らか牝馬が出走しにくい理由を抱えていると考えたほうがよさそう。

  • GI(牝馬2頭~) 優勝:牡馬3頭、牝馬6頭 1~3着:牡馬14頭、牝馬13頭
  • GI(牝馬0~1頭) 優勝:牡馬7頭、牝馬0頭 1~3着:牡馬20頭、牝馬1頭
  • GII(牝馬2頭~) 優勝:牡馬8頭、牝馬2頭 1~3着:牡馬22頭、牝馬8頭
  • GII(牝馬0~1頭) 優勝:牡馬・せん馬18頭、牝馬0頭 1~3着:牡馬・せん馬53頭、牝馬1頭
  • GIII(牝馬2頭~) 優勝:牡馬18頭、牝馬10頭 1~3着:牡馬54頭、牝馬30頭
  • GIII(牝馬0~1頭) 優勝:牡馬・せん馬15頭、牝馬0頭 1~3着:牡馬・せん馬43頭、牝馬2頭

数え間違えもあるかもしれないけど……

ちなみに せん馬は去勢されたオスの馬のこと。あと葵ステークスは格付けのない重賞だが、GIII候補だろうとGIIIに含めている。


こうして見てみると、牝馬が2頭以上出るGIレースでは、牝馬の方が勝ってるし、3着以内も半分ほどが牝馬という。

出走頭数に対して牝馬の割合は、牝馬2頭以上のレースでGI、GIIで1/4ほど、GIIIでは1/3ほどである。

GIIIでは出走頭数相応、GIIでは牡馬の方が強そうだが、GIでは頭数の割には明らかに強い。

GIレースだけやたらと牝馬の活躍が目立ちますね。


と、ここで牝馬の出走が0~1頭というレースは一体どんなレースなんだということである。

というわけで最近1年の芝GIでここに該当するレースを列挙してみる。

  • 菊花賞(芝3000m・3歳)
  • ジャパンカップ(芝2400m)
  • 朝日杯フューチュリティステークス (芝1600m・2歳)
  • ホープフルステークス (芝2000m・2歳)
  • 皐月賞 (芝2000m・3歳)
  • 天皇賞(春) (芝3200m)
  • 日本ダービー (芝2400m・3歳)

まず、牝馬は長距離よりは短距離が得意で、2400mのオークスも牝馬にとっては長いという。

なので、長距離のレースほど出走数が少なくなる傾向があり、3000m以上のレースに出る牝馬は稀である。

天皇賞(春)と菊花賞はそれが理由ですね。ジャパンカップは年によるとは思うが。

2つの2歳戦は、おそらくは同時期に 阪神ジュベナイルフィリーズ という2歳牝馬限定GIがあるからだと思われる。

わりと2歳・3歳は、牡馬向けと牝馬向けと分けてレースが用意されているものも多そう。


皐月賞・日本ダービーも桜花賞・オークスとの兼ね合いとも言えるが、この2つは牝馬の出走にはさらにハードルがある。

というのも、桜花賞・皐月賞・オークス・日本ダービー・菊花賞については、原則として2歳10月という早い時期に登録が必要になる。

登録にはお金もかかるので、むやみに登録するわけにもいかず、そもそも出走可能性が低ければ登録しないし、

牝馬なら全レース登録できるが、桜花賞と皐月賞、オークスとダービーは近接していて、菊花賞は牝馬には長すぎる。

なんてことを考えると、あえて牝馬を皐月賞・ダービー・菊花賞に登録するか? という話である。

でもお金さえ払えば登録できますから、牝馬ながらダービー優勝した ウオッカ は5つ全部に登録してたみたいね。


GIレースで牝馬の出走数の少ないレースにはそれだけの理由があって、

それ以外は出走数の割には大きな結果を出しているということは確からしい。

強い牝馬にとっては牝馬限定GIだけでは物足りぬということもあろうと思う。

GIIだとあんまりだねと思ったけど、ちょうどよき牝馬限定戦が選べるというのもあるのかもしれない。

GIIIではちょうど牡馬と牝馬が対等に渡り合ってる感じがしますね。

もちろん得意・不得意、牝馬限定戦との兼ね合いはあるでしょうが、出走頭数相応の活躍というのは対等ということなんじゃないか。


これを見て牡馬のことをおもんばかるファンもいる。

というのも、引退した競走馬は、牝馬なら多くは繁殖に入るようだが、牡馬はごく一部が種牡馬として繁殖に関わることになる。

その一握りの牡馬というのは、現役時代の活躍著しい馬が選ばれることが普通で、GIレースでの活躍著しい馬は引退後の期待も大きい。

ところが、ここのところの牡馬はGIレースで牝馬に負かされて、なかなか活躍が目立たない。

というか今回2着だったキセキがそうらしく、2018年のジャパンカップ(優勝:アーモンドアイ)、去年の宝塚記念(優勝:リスグラシュー)、今回の宝塚記念と、

3回も牝馬にやられて2着になっているので、確かにここまでやられると不憫だなとも思う。(ただ惜敗とは言えぬ負け方ではある)

すると引退後のキャリアにも影響するんじゃないかということである。

そこまで心配してやらないとならんほど牡馬は情けないのかとは思うものの、今の牡馬は決め手に欠けるという印象もあるんだろう。


なお、これは芝のレースの話で、ダートでは牡馬・せん馬が圧倒的に強いと言われている。

JRAのGIレースでの牝馬優勝は サンビスタ(2015年チャンピオンズカップ優勝) が唯一とのこと。

ダートはパワー勝負だから、牝馬には厳しいんじゃないかとのことである。

さらにJRAにはダートで牝馬限定の重賞レースってないので、さらに活躍のハードルが高い。

一方で地方競馬では牝馬限定戦の強化を進めているようで、地方競馬の差別化ポイントにしたいようである。

JRAのダートで実績を積んだ牝馬が地方競馬(南関東)に移籍する流れはあるようだ。

そうやっていくうちにダートでも牝馬の存在感が増えてくるかもね。牡馬と互角に戦えるまで来るかはともかくとして。


Author : Hidemaro
Date : 2020/06/28(Sun) 23:45
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百合ものはどうやって読む

BOOK☆WALKERでは、時々テーマを決めて、特定書籍のテーマで割引・コイン還元割増が行われているのだが……

6/25の誕生花がユリ。つまり“6/25”=“百合の日”とも言える!1,400冊以上の百合作品がコイン+30%還元中&さらに対象作品が最大50%OFF!BOOK☆WALKER百合担当者オススメの新作百合マンガも多数紹介中。

(6/25は"百合の日"!~尊い恋の予感~ (BOOK☆WALKER))

どういう理由だよと思ったけど、百合作品のキャンペーンが行われていた。


百合って言われてすぐわかる人ならいいけど。

「百合」というのはもとは女性同士の恋愛を表す言葉だった。

ルーツを調べてみると、男性同士の恋愛を「薔薇」と呼んでいたことの対義語として生まれたらしい。

今はもう少し穏やかに捉えられていて、恋愛とまでは言えずとも、女性同士の友情などを深く描いたものにも使われることが多い。

(実は百合ものだった)

ということで女性同士の恋愛を描いた作品ですね。


ちょっと前から気になっていたことがあって、それは百合ものはどんな人が読んでいるかということ。

それで調べてみたら、ルーツは明確に少女漫画なんですね。

元々このジャンルは、戦前の少女小説に源流があると、森絵利佳は語る。その少女小説は、吉屋信子の『花物語』に始まるとされているが、作品の中で描かれる少女同士の強い絆はエスと呼ばれ、1914年の宝塚歌劇団の創立もあって、少女から大きな支持を得た。現実の女学校でもエスに良く似た少女同士の強い関係が生まれていた。

(百合 (ジャンル) (Wikipedia))

なるほど、女学校なのか。時代が移り変わって、このあたりの背景はあれこれと変わっていったけど、

今も、こういう関係性にしっくりくる少女たちは一定いるんだろう。


ルーツこそそうだけど、男性読者も少なくないし、むしろ男の方が多いんじゃないか? という話もあるらしい。

どうしてって、それは女の子がたくさん登場するからだろうな。やっぱりそういうの好きでしょ?

実は百合ものだった

「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」(ガルパ)というゲームについて「百合豚介護施設」との肯定的な評判があるが、

これは女性のキャラクタ同士が話をしているのを眺めるばかりということを表している。(恋愛物というほどではない)

多分、このゲームのプレイヤーは男の方が多くて、プレイヤーもライブハウスのスタッフとして作中には存在しているが、

ほとんど空気であり、プレイヤーが女性のキャラクタ同士の関係性に関わらないところが、実は評判がよいと。

百合ものの漫画・小説と男性読者の関わり方もそんなところではないか。


いくつか試し読みしてみたが、実のところいろいろな作品があるらしい。

百合漫画を集めた雑誌としては長い歴史があるらしい「コミック百合姫」(一迅社)の作品で、

おそらく一番知名度があるのかなと思ったのが「ゆるゆり」――ってこれ百合ものだったんですね。

恋愛色は薄そうで、ほのぼのとした女の子同士の関係性を描いたコミカルな作品だが、掲載雑誌などからすると百合漫画らしい。

そうかとおもいきや、ダークな雰囲気で、重苦しくも女性同士の恋愛を描いた作品もある。

やっぱり同性愛というのはタブー視されることも多いですから。

そこを開き直って描くよりは、ダークに描いたほうが現実味があるのだろう。

少女漫画の恋愛物らしいのかもしれないと思ったが、あんまり読んでない人が言うもんではない。


男の子はファンタジーが好きだからというのは、僕の持論であって、

男が好きな漫画・小説・ゲームというのはそういう要素を備えていることがしばしばある。

漫画の中の反社会的な表現について「漫画のマネをしたらどうする」なんて非難をする人もいるけど、

そういう作品はたいていファンタジー色が強く、まさかそれを現実にやるやつはいないだろうと思いとどまらせてくれる。

作品の性質にもよるだろうけど、僕は一般論としてそうだと思っている。


男が読む百合物もそうである。女性同士の関係性を描いた作品に男の居場所はないのである。

一般的な男性向けの作品とは大きく違うところだと思うが、だからこその面白さがあると思う。

男にとって決して経験することができない、女性同士の関係性を読むことはファンタジー以外の何者でもない。

タブー視されがちな同性愛も、ファンタジーの世界なら楽しいだけである。それは無邪気に過ぎるか。


おおかたの女性にとっても、百合もので描かれるような女性同士の関係性というのは、届きそうで届かない世界だろうが。

そういうところに憧れる人にも、手が届くのが漫画・小説であるということである。

自分が見られない世界を見られるという点では、読者の男女を問わないように見えるが、

決定的な差としては、男性読者は作中の登場人物にはなれないが、女性読者は作中の登場人物になりうる。

同じ作品でも読者の男女で評判に差が出るとすればそこかなと思う。


ちなみに男性の同性愛を描いた作品、薔薇というよりはBL(ボーイズラブ)と聞くことがおおいけど。

これは女性のファンが圧倒的で、男性ファンは少ない(皆無ではない)とのこと。

というかBLって百合に比べると1桁ぐらい市場規模が大きいらしく、圧倒的な女性ファンに紛れるのもあるかもしれない。


そこで最初の話に戻るんだけど、百合もののルーツは明確に少女向けの漫画・小説にあるわけだけど、

これがすっかりニッチ路線になってしまい、そんな中で細々と育ててきたのが一迅社の「コミック百合姫」なんだろうなと。

そうしてやっていくと、男性読者も掘り起こして、市場規模も少しずつ拡大してきた。これは確からしい。

これは作品の性質によりけりだと思うけど、食わず嫌いするほどとっつきにくいものではないと思いましたね。

そうはいっても今もニッチ路線の1つではあるんですけどね。確かに大衆にはウケないよね。


Author : Hidemaro
Date : 2020/06/26(Fri) 23:40
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フランス式の馬券の売り方

凱旋門賞というと、フランス・パリロンシャン競馬場で開催されるとても有名なレースで、

JRAが海外馬券の発売を始めた2016年から、日本での馬券発売は恒例となっている。

もっともJRAが海外レースの馬券を売るにはいくつか条件があって、リストアップされたレースでも必ず発売されるわけではない。

その発売条件の1つが日本からの遠征馬がいることで、先日、凱旋門賞の第1回登録には1頭の日本馬がエントリーしたとのこと。

2020凱旋門賞(G1)に日本馬が登録 (JRA)

日本からの遠征馬といいつつ、1頭登録したというディアドラ号は昨年5月からイギリスのニューマーケットに滞在している。

昨今の状況から、凱旋門賞に100万円以上の登録料を払って登録しても、スムーズに渡航できる保証が乏しい。

なので、日本馬ゼロとなりかねなかったのだが、ディアドラはすでにヨーロッパにいますから何も問題はない。


日本馬がゼロとならなかったことには、日本の競馬ファンも安堵しただろうし、JRAもフランスギャロも安堵したんじゃないか。

というのも、ここ数年のJRAでの凱旋門賞の馬券売上はおよそ30億円、国内のGII・GIIIレース並である。

と、書くと大したことない気がするけど、実はフランスのPMUでの馬券売上は1.75億ウロ、およそ21億円である。

実はフランスよりも日本の方が多く馬券を売っているのである。ちょっと信じられないけど、どうも確からしい。

JRAの馬券売上のうち、70~80%が払戻金、10%は国庫納付金、残りはJRAの取り分だが、その一部は主催者のフランスギャロに払われる。

一説には3%がフランスギャロの取り分とか。およそ1億円ですか。フランスのG2レースの賞金5回分ぐらいは賄えますね。

残りはJRA取り分で、馬券発売にあたってあれこれ費用はかかるにせよ、実際に馬を走らせるわけじゃないからね。

凱旋門賞の馬券が発売されれば、日本の競馬ファンは、フランス競馬にも、日本競馬にも大きな貢献ができるということである。


JRAの海外馬券は枠連がない以外は日本の馬券発売のルールをそのまま適用される。

世界にはいろいろな馬券の売り方があるところだが、日本のファンにとって、普段と同じ買い方ができるのはなによりのメリットだろう。

ただ、オッズが日本の売上だけで計算されるので、フランスのPMUをはじめとする、外国のオッズとは乖離が出てくる。

こういうとき単勝式のオッズ同士で比較することが一般的だと思うけど、本当はいろいろな賭け式があるはず。

単勝式以外の払戻金をJRAとPMUで比較してるのを発見して、驚いたのはPMUにもワイド相当の賭け式があるらしい。


そこから気になって、PMUの賭け式を調べてみたが、フランス語のページの中から探そうとしても見つかんねぇよと困ってたら、

英語で書かれた「BETTING GUIDE」というのがあって、とても簡潔にまとまっていた。

BETTING GUIDE (PMU International)

ついでにフランス語のページも掘り当てた。

Guide des paris (PMU.fr)

細かい事はフランス語でしか書いてないので、翻訳機にぶっ込みながら確認した。


これを見てみると、賭け式によっては出走頭数によって売り方が変わったり、1日1レースしか売らない賭け式もあるらしい。

  • Simple Gagnant [単勝] : 1頭選んで1着なら的中
  • Simple Placé [複勝] : 4頭以上のレースで発売、1頭選んで1~3着(8頭以上)または1~2着(4~7頭)ならば的中
  • Couplé Gagnant [馬連] : 8頭以上のレースで発売、2頭選んで、1着・2着と順不同で一致すれば的中
  • Couplé Placé [ワイド] : 8頭以上のレースで発売、2頭選んで、1~3着のいずれか2頭と順不同で一致すれば的中
  • Couplé Ordre [馬単] : 4~7頭のレースで発売、2頭を順番を付けて選んで、1着・2着と順番も一致すれば的中
  • Trio [3連複] : 8頭以上のレース(Quinté+対象レース以外)で発売、3頭選んで、1~3着と順不同で一致すれば的中
  • Trio Ordre [3連単] : 4~7頭のレースで発売、3頭を順番を付けて選んで、1~3着と順番も一致すれば的中
  • Super4 : 5~9頭のレースで発売、4頭を順番を付けて選んで、1~4着と順番も一致すれば的中
  • 2sur4 : 10頭以上のレースで発売、2頭選んで、1~4着のいずれか2頭と順不同で一致すれば的中
  • Multi : 14頭以上のレースで発売、4~7頭選んで、1~4着の4頭と順不同で一致すれば的中(選んだ頭数により払戻金が変わる)
  • Mini Multi : 10~14頭のレースで発売、4~6頭選んで、1~4着の4頭と順不同で一致すれば的中(選んだ頭数により払戻金が変わる)
  • Pick5 : 1日2レース発売、5頭選んで、1~5着で順不同で一致すれば的中
  • Quinté+ : 1日1レース発売、5頭を順番を付けて選んで、1~5着と順番一致(Ordre) か 順不同一致(Désordre)、1~4着と順不同一致(Bonus 4)、1~3着と順不同一致(Bonus 3)で的中
  • Quarté+: Quinté+対象レースで発売、4頭を順番を付けて選んで、1~4着と順番一致(Ordre) か 順不同一致(Désordre) または 1~3着と順不同一致(Bonus)で的中
  • Tiercé : Quinté+対象レースで発売、3頭を順番を付けて選んで、1~3着と順番一致(Ordre) か 順不同一致(Désordre)で的中


えらい多いけど、全部同時に売ることはないので。

頭数によって、馬連・ワイド・3連複と馬単・3連単のどちらを売るかが切り替わる仕組みなんですね。

さらに、Quinté+対象レースでは純然たる3連単・3連複はなくなり、Tiercéで代替される。

日本でも競艇(6艇立て)だと順不同の賭け式は売れなくて、圧倒的に3連単、次いで2連単、ここまでで売上の98%ですから。

5~9頭というわりと限定的な範囲で、4連単というべきSuper4の設定がある。

8~9頭だと3連単がなくてSuper4があるという、ちょっとよくわからない感じがしますが。

2sur4は、2頭選んで4着以内に入ればよいので「超ワイド」という感じの賭け式だが、これ払戻付くの? と気になってしまう。

去年の凱旋門賞では1.5倍、堅い決着だとそんなもんらしい。

Multi, Mini Multiは、4連複というべき賭け式だが、選ぶ頭数を4~7頭(Miniでは4~6頭)で自由に選べるところが面白い。

ボックス買いでも同じような効果は得られると思うが、少額で手を出せて、的中すれば必ずプラスになるのはメリットなのか。


そして特定レースでのみ発売する Quinté+, Quarté+, Tiercé は1等・2等といったように的中の仕方によって払戻が変わる。

昨年の凱旋門賞のQuinté+の払戻を調べてみると、順番まで全的中だと1115.2倍と超高額配当だが、

順番以外は的中だと3.8倍、4頭順不同で的中だと1.4倍、3頭順不同で的中だと1.1倍となっている。

5頭順不同で一致はともかく、他は残念賞のようなものですかね。

もともとハズレだと思えば、元返しでもあるだけありがたいでしょうけど。

Tiercéは3連単と3連複を兼ねる賭け式で、対象レースでなければ頭数からして3連複しかないところが、

3連単に挑むチャンスがあるということなのかな。その分、純粋な3連単や3連複よりは払戻は不利になるでしょうけど。


日本では馬券の売れ線は3連単・3連複・馬連の順だが、フランスでは複勝・単勝が多い傾向にあるようだ。

これでもまだフランスは複雑な賭け式の売上も一定ある方とみられていて、

というのもイギリスなどブックメーカーが馬券を発売するところでは、圧倒的に単勝・複勝の売上が多いようである。

ブックメーカーは控除率を低く抑えることで、単勝・複勝でもギャンブルとして楽しめるようにしているという事情もあるらしい。

ただ、そうすると胴元にお金が残りませんから、イギリスの競馬主催者は貧乏で仕方ないという。

JRAでも単勝・複勝の控除率は低めになってるけど、そうはいっても人気馬の単勝・複勝はあんまりおいしいもんではない。

もうちょっと頭を使って、馬連なり買ったほうがいいし、もっと狙いが定まるなら3連単を何点か買うかとか、そういうことですね。


フランスの競馬ファンも、単勝・複勝が好きなのは確からしいけど、そうはいっても旨味が少ない。

やはり売上の一定割合を最初に控除して、それを的中票数に応じて分配するパリミュチュエル方式ではそうなるんですね。

そうはいっても、日本のファンのように3連単フォーメーションで何点も買うようなのはあんまりやらないらしく、

当たりやすそうでほどほどに払戻が付くというところで、ワイド相当のCouplé Placéがけっこう売れているように見える。

2sur4もあんまり払戻付きそうにはないとは書いたけど、これも同じぐらい売れているようである。(発売単位が大きいのもあるかもしれないが)

Pick5, Quinté+, Quarté+, Tiercé といった複雑な賭け式もあるけど、特定レースのみの発売ということで、

全体的にはほどほどに当たりやすい賭け式が人気があるのだろうということが想像できる。


日本で3連単の売上が多いのは、何点もまとめ買いするからで、そうでなければこうはならんでしょう。

ここが日本の公営競技の売上を支えているのは事実ではありますけど。

PMUでは頭数ごとに賭け式が変わっていくのを見ると、主には1点買いとか少ない点数で勝負する前提なんでしょうね。

Quinté+, Quarté+, Tiercéにしても、順番以外的中などの残念賞が設定されているのはそういうことなのかもね。

そう考えるとPMUの賭け式の中には、日本にもあったら面白い賭け式はあるなと思いましたね。

日本だと3連単以外はいらないというヘビーユーザーもいるかもしれないが。

するとPMUの頭数によって馬単・3連単がなくなる仕組みは惜しいだろうなと思う。


最初に書いたディアドラ号は、再来週の日曜(7/5)にイギリスで行われるエクリプスステークスに出走する予定だという。

今年から海外馬券の発売対象レースに指定され、日本からの遠征馬があれば発売できるようになっていたが、

早速初年から遠征馬がいたので、発売対象となった。もしかしたら耳打ちがあったのかもしれないね。

凱旋門賞を2連覇したエネイブル号をはじめとする注目馬もおり、日本のファンからも注目されているレースのようだ。

どれぐらい馬券売れるかは知らないけど、イギリス競馬にとっては大きな臨時収入なんじゃないですか?


Author : Hidemaro
Date : 2020/06/25(Thu) 23:50
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テレビでおなじみの名作映画

今日は映画鑑賞に出かけていた。

似たようなことを3月にも言ってましたね。(cf. 映画館の感染症対策)


とはいえ、このとき観に行ったのは新作映画、ところがここのところは新作映画の公開延期が続いている。

そのため、映画館の上映作品も旧作が多くなっている実情がある。

3月公開予定の映画を見るために映画鑑賞券を用意してあったのだが、これが使えないまま放置されていた。

有効期間の延長もあったので、その映画が実際に公開されるまで待てそうな気もしたが、どうもよくわからない。

(というかすでに本来の有効期限は切れていて、この鑑賞券も特別措置で持っている状態である)


そんな中で面白そうな旧作映画が上映されていることに気づいた。

コマンドー4Kニューマスター吹替版ロードショー

テレビ放映されるたびにやたらと話題になっている映画「コマンドー」である。

アメリカ映画ですんで、日本で見るなら字幕か吹き替えかということだが、実は吹き替え版には2種類あるらしい。

1989年にテレビ朝日で放送されたときに付けられた吹き替え音声が有名で、これで放映されるというのがポイントの1つ。

1985年公開と古い映画なんですが「4Kニューマスター」ということで、現代にふさわしく高解像度化されている。


この「4Kニューマスター吹替版」は昨年11月に公開され、当初は応援上映も設定されており、お祭り的な興業だったことがうかがえる。

ところが年が明けて、映画館に新作映画が届かなくなり、映画館そのものも臨時休業に追い込まれた。

映画館はすでに大半が再開したとみられるが新作が来ないのは相変わらずである。

「コマンドー」は35年前の旧作ながらに話題性は高く、それが現代の映画館向けに蘇ったということで、

これ幸いと、11月の当初公開時にはやっていなかった映画館もこぞって上映しだしたわけである。今日行った映画館もそう。

当初の想定とは異なり、新作が届かず、窮地に追い込まれた映画館を救う(?)映画となったのだった。


ただ、旧作映画をむやみに放映しても仕方ないですから。比較的遅い時間にのみ上映が設定されている。

そんなわけで夕方にのそのそと映画館に向けて自転車で出発、上映開始の少し前に到着した。

入口でスタッフに「そこで体温測定してください」と言われ、なんだ? と思ったら、非接触で体温測定を行う装置があった。

数秒後に「35.?℃」と表示されてOKとなったのだが、それは低すぎないかなぁ?

今日昼に測ったとき37℃弱で、その前に自転車で走ってきたこと考慮すると、37℃ぐらい(それでも僕にとっては平熱の範囲)だと思うけど。


珍しくも映画館で飲み物を買った。先に手を洗っておいて、買って、それでスクリーンへ向かったわけである。

映画館のビルの入口からスクリーンまで、マスクを着用していたのだが、

座席に座って、その飲み物を飲もうとしたら、そりゃマスクを外すことになるよね。

案の定というべきかガラガラで全部でちょうど10人ぐらい、自分の列にもその前後の列にも誰もいないので、

ここでマスクを外したからといって、他の観客にとってリスクがことさら増大することはあり得ないが。

上映前に映画館から感染症対策の案内が入ったのだが「飲食時以外はマスクを着用してください」となっていた。

映画の楽しみ方もいろいろではあるけど、こういうところはマスクで対策しきれないんですね。

どうせガラガラなこともあって、1席おきにするという対策もやっているので、2つ合わせて密集対策というのもあるのかもな。


「コマンドー」は、これまでテレビなどで観たことが無かったので、今回が初鑑賞。

最初は映像を見てさすがに古い映画だなぁと思ったけど、それでも4K化の効果はありそうな感じはした。

テレビ放映版の日本語吹き替えはとてもインパクトが強くて、断片的には聞くことがおおかったが、

そうして聞いたことのある言葉がポンポンと。過激なアクションとあわせて鮮烈な印象を残した映画だった。

映画館のスクリーンで観られたのはよかったね。一度観たことある作品だったらわざわざ映画館には行かんかったでしょうが。

というわけで、気になっていたが見損ねた作品が映画館にあれば今がチャンスだということで。


そろそろ新作も遅れて入りつつあるようで、旧作に埋め尽くされた映画館も終わりつつはある。

新作が公開されれば映画館の客足も戻るんじゃないかと思う。当面は上映回ごとの客の分散を図りながらかな。

ただ、舞台挨拶やライブビューイングなどの特別興業はあまり組まれないだろうから、そこは苦しいかなとも思う。

ライブビューイングは本会場の間引きや観客の移動抑制の観点から活用される可能性はあるが、失われる興業の方が多いだろう。

映画館にとって苦しいのはその通りだけど、そんな中でも旧作の上映を通じて、映画館としてできることを貫いたのはすごい。

近所で楽しめる娯楽の1つとして映画には期待している。あまりに微力に過ぎるが映画館の支えになれば幸いである。


先日告知されたのだが、7月から「BanG Dream! FILM LIVE」の再上映が発表された。

FILM LIVEという映画

ブシロードの自主配給ということもあってか、上映館の1/3がイオンシネマという不思議なスタイルだったが、

今回の再上映は全てイオンシネマ、しかも何気に上映館の数はイオンシネマだけで当初公開時よりも多い。

これほど多くの上映館でやるのも、上映する新作映画もないし……という実情を表しているのかも知れない。

当初公開時は一律2000円だったが、再上映ではディスカウントされて1500円、それでも高校生以下には割高感があるが。

コンサートでもむやみに声を出すなというご時世、当初は主力と言えるほどに多かった応援上映は一切設定されないが、

リアルライブが遠ざかってしまったファンにとっては、ありがたい再上映かもしれない。


Author : Hidemaro
Date : 2020/06/20(Sat) 23:57
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totoで予想する人にとっては

公営競技以外のプロスポーツは長らく試合ができない状態が続いていたが、

野球は明日から、サッカーはJ2・J3リーグが今月27日から、J1リーグが来月4日から開幕する。

当面は無観客でとのことだが、それすらここまで引っ張ってしまった。

無観客ではやりたくないというのもあったんだろうけど、選手数の多さやチームの移動の多さもここまで引っ張った理由だろうな。

当面はチームの移動を少し抑制しながらの再開となる。


サッカーが再開されると聞いて、そういえばと思ったのがtotoである。

totoはサッカーの結果を予想するものなのでサッカーの試合がなければ中止になる。

そのため、1155回(2/26試合分)~1157回(3/4試合分)は中止になった。


ただ、実はすでにtotoの発売は再開している。ドイツのプロサッカーの結果を使っているみたいね。

日本のプロサッカーの試合が止まった当初も、ヨーロッパのサッカーの結果を使っての継続を模索したようで、

1158回(3/7~8試合分)はそれで成立しているが、その後はヨーロッパでも休止となり、その後は長らく中止・販売休止となっていた。

これが再開したのが1164回(5/30~31試合分)からで、これはドイツのプロサッカーの再開を受けてのことだった。

先ほど書いたように今月27日から日本のプロサッカーも再開するので、1168回(6/27~28試合分)からは正常化することになる。


予想する人にとってみれば、やはり日本の試合の方が予想しがいがあって、売上が上がりそうだが、

以前も書いたことがあるがtotoの売上の大半(およそ90%)はBIGシリーズなんだよね。すなわち予想をしていない。

試合の予想しがいというよりは、キャリーオーバー状況で売上が変動すると見られる。

予想型のtotoの売上は対象試合が国内と海外だと、明らかに国内の方が売上がよいのですが。

昔は日本のプロサッカーの試合がない時期は何も売れなかったので、それを思えば売れるだけマシではあるのかな。

BIGの売上をあてこんでの海外サッカー導入だったのは言うまでもないことだけど。


いかにしてBIGを売るかというところに、totoの売上、さらには日本のスポーツ団体の財源がかかっているわけだが、

今年2月からMEGA BIGという新しいくじが導入された。

1等最高12億円というくじだが、まだキャリーオーバーが貯まっていないので、例え当たったとしてもそこまでは期待できない。

一体どういう仕組みなんだろうと見てみたら、今までのBIGと予想対象が違うことに気づいた。


これまでBIGシリーズでは試合結果を表す 0,1,2 の数字を機械が予想してきた。

0は引き分け、1はホーム勝ち、2はアウェイ勝ちを表している。試合数の違い、等級ごとの配分の違いで特色を出してきた。

BIGは1口300円、14試合対象で1等(全的中)に80%を配分し、1等最大6億円という高額当せん金をアピールしている。

これに対してBIG1000は、1口200円、11試合対象で1等60%、2等(10試合的中)・3等(9試合的中)15%、4等(8試合的中)10%と、

1等当せん金の期待値は約1000万円に抑えつつ、比較的当たりやすく、2等以下の当せん金配分も比較的手厚くなっている。


これに対してMEGA BIGが予想するのは、両チームの合計得点だという。

12試合に1,2,3,4の数字を機械が予想し、1は合計1点以下、2は合計2点、3は合計3点、4は合計4点以上を表す。

予想型のtotoでも toto GOAL3という3試合の各チームの得点を予想するものがある。

ただ、MEGA BIGは両チームの合計得点ですからね。何点で勝ち負けするという予想ではないですから。

人間が予想するとすれば困った話だが、機械が予想するものなので、それなりにばらつく数字ならばなんでもよいといえる。

というわけでMEGA BIGには意表を突かれたなと。


MEGA BIGは1口300万円、1等(全的中)で70%配分なので、理論上の当せん金は17.6億円、制度上は最高12億円となる。

って、これ放ったらかしにするとキャリーオーバーどんどん積み上がっていく計算じゃないの。

BIGが「10億円BIG」でキャリーオーバーを放出したように(cf. BIGなBIGでキャリーオーバーを吹き飛ばせ)、特別回で放出するのかな。

あと、2等(13試合的中)への配分が14%もあるというのも注目ポイントである。

2等当せん金の期待値は979万円と、これだけでもそれなりに夢のある数字で、1等は当たりにくいにしてもという期待はある。

キャリーオーバーが積み上がるまではまだ時間はかかりそうだが、積み上がってくると売れ行きが上がりそうだなとは思った。


totoを買うファンにとって待望の再開と言えるのかはよくわからないけど、

なんやかんや予想型のtotoも売上の10%はあるので、無視できるほど少ないわけでもあるまい。


Author : Hidemaro
Date : 2020/06/17(Wed) 23:58
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