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SBI証券が狙われたわけ

先日、電子決済サービスを通じて銀行預金の不正引き出しがあったというニュースがあったが、

時をほぼ同じくして流れたニュースがこれだった。

悪意のある第三者による不正アクセスに関するお知らせ (SBI証券)

不正なアクセスにより、有価証券を売却して、不正開設した銀行口座に出金されるという事件があったと。

出金先の銀行で水際で現金化を阻止した例もあったのだが、なにしろ証券会社ですから1件あたりの被害額が大きくて、

わずかに6件で1億円近くの不正引き出しがあったそうで。


言われて見ればそうだなと思ったんだけど、証券会社の出金先口座っていうのは、氏名が一致していればよい。

逆に言うと氏名が一致している口座にしか引き出せないというのが、不正アクセスの防御策でもあった。

インターネットバンキングだと任意の口座に振り込みできたりするわけだけど、証券会社はそうじゃないんですよね。

ログインして、有価証券が売却できたとしても、その引き出し先は本人名義の口座に限られるのだから。

ここがSBI証券のログイン認証が同グループの住信SBIネット銀行に比べて甘かった背景なのかなと思った。

ただ、氏名以外の住所などの一致は問えないわけですよね。さらに言うと氏名もカナさえ一致していればよい。

そこが問題の1つだったんですね。


こういう問題は他の証券会社にもありそうなものだが、SBI証券が狙われたのにはもうちょっと事情があったようで。

使い回しID、狙われたか 顧客が自由に設定 SBI証券の流出 (朝日新聞デジタル)

ログインして有価証券売却・出金指示するには、ID・ログインパスワード・取引用パスワード の3つが必要になる。

他のサービスから流出したIDとパスワードのペアを使ってログインを試行して、それでログインできてしまい、

なおかつ取引用パスワードがログインパスワードと同じに設定していたことで、今回の被害が発生したらしい。

他の証券会社ではIDをユーザーが自由に決めることが出来ないので、

他サービスから流出したID・パスワードを単純に適用できないので、そこに困難さがあるが、

SBI証券ではユーザーが任意にIDを決められるため狙われたのではないかということである。


IDが任意に設定できることが本質的に悪いという話ではないとは思うんですが……

SBI証券のIDはアルファベットと数字が混ざってないといけないので、他ではあまり使ってないIDになっているが偶然だね。

一方でGMOクリック証券では、IDの末尾2文字は自動的に決定される。

あるいは単純に証券会社側から指定される数字でログインすることもあるんだろう。

(僕が使っている銀行では、みずほ銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行が銀行から割りあてられた数字でログインする)


とりあえずは、住信SBIネット銀行でやっているようなスマートフォンを使った認証を導入するのがいいのかなと。

株式取引のたびにスマートフォンでの承認を求めるのはちょっと厳しいかも知れないが、

ログイン時と出金操作時あたりをスマートフォンでの承認を求めるようにすれば、かなり効果はあるんじゃないか。

社内にノウハウはあるわけですから、早々に実現できると信じている。


あと、もう1つの問題が銀行口座の不正開設であったり、証券口座と銀行口座の紐付けがカナ表記の氏名だけというところですね。

不正開設については、健康保険証を呈示して、郵送で実在性を確認するという方法で本人確認を行うところ、

偽造された健康保険証を使い、住所を空き家にして、ポストから抜き取るなどして、不正に本人確認を突破したようだ。

この確認方法自体は法令に適合したものではあるもの、確かにそうすれば突破できるわなと。

このあたりは偽造に強い本人確認書類を要求するのが筋ではあって、

氏名・生年月日・住所ぐらいが揃うもので、ICチップ内蔵のものだと、マイナンバーカード・運転免許証・在留カードぐらいか。

これらは全て写真付きなのでその点でも強い本人確認手段である。マイナンバーカードは住民なら誰でも作れるので大本命である。

ただ、これらを持たない人は少なくないわけで、そういう中でどういう対処をするかが課題ではある。

というか、健康保険証+郵送という本人確認の方式はまさに妥協策ではあって、

健康保険証だけでは本人確認の方法として弱いのは明らかだが、実情としてこれに頼らざるを得ない実情から生まれたわけですよね。


銀行口座との紐付けがカナ表記の氏名のみというのは、もはやこれらに比べれば軽微な問題かも知れないが、

ここがもう少し厳格ならばここまでのことは起きなかったのではと言われればその通りである。

実はこの事件が発覚してから、SBI証券もGMOクリック証券では出金先口座の変更は書面でしかできなくなってしまった。

Webで容易に変えられるのをよいことにGMOクリック証券では、出金先をスルガ銀行にしたり、住信SBIネット銀行にしたりしてたが、

住信SBIネット銀行に設定している状態でこうなったので簡単には変えられなくなってしまった。(それはそれでよいが)

そう変更頻度の高いものでもないし、出金を大急ぎでしないといけない状況も限られるので、仕方ないかなとは思うが、

この問題を打開する方法が書面(すなわち登録住所を使った認証)というのも今どきどうよという話ではある。

銀行と相互に情報交換して本人口座か確認できる仕組みがあるべきなのか。(同様のことは古物商などにも言える)


というわけで、ログイン認証の問題は早々になんとかしろと思うのだけど、

それ以外はこれまでのやり方に問題があったのは事実としても、それを解決するのは実務上は難しい面もあるんですね。

このあたりはインターネットバンキングに比べると弱い認証手段を使っていたWeb口座振替受付サービスにも言えることである。

どうしてd払いが狙われた?

インターネットバンキングを必須とすると、従来の紙での口座振替手続き件数が減らず、銀行としては負担が重い。

そこで多くにおいてはインターネットバンキングよりも簡易な認証手段を許容してきたということである。

緊急対策はともかく、恒久対策をどうするかというのは難しそうだなと思いますね。


Author : Hidemaro
Date : 2020/09/25(Fri) 23:37
お金 | Comment | trackback (0)

過失に対して自衛できるか?

先日、「d払い」のチャージ方法「ドコモ口座」を使って、不正に口座残高を引き出される被害が出てるという話を書いた。

どうしてd払いが狙われた?

その後、やはり他でも件数・金額の差はあれど被害が出ていることが判明して、

被害が出た銀行の中では事業規模が大きい ゆうちょ銀行 では10のサービスで新規登録・振替を停止した。

やっぱりあるんだなぁって。


不正利用について、どのようなアクセスがあったのかということが調査されているが……

ドコモ口座 不正引き出し 10のIPアドレスから不審なアクセス (NHK)

どうも、暗証番号をあてずっぽうで当てたわけではなく、口座番号・暗証番号のペアをあらかじめ知ってたんじゃないかとのこと。

フィッシング詐欺などで口座番号・暗証番号のペアを入手していたのでは? という話もあって、

もしそうだとすると、利用者の過失を問われる可能性もあるのかもしれない。


当たり前ですけど暗証番号は本当に必要なところ以外に漏らしてはいけないわけですよね。

金融犯罪にご注意ください! (ゆうちょ銀行)

こうして警告しているにもかかわらず、暗証番号を漏らすというのは利用者の過失なわけですよね。

ゆうちょ銀行では、ゆうちょダイレクト や キャッシュカードの不正利用について、一定の条件で補償すると言っている。

ただ、利用者に重大な過失があった場合や、同居人や二等親以内の親族に引き出された場合は補償しないと言っている。

(この辺のルールは他行でも似たようなもんだと思う)

単に4桁の暗証番号を漏らしたことを重大な過失と言えるかはわからないが、

重大な過失とまで言えなくても、何か過失があったことが判明すれば、全額補償しないことがあるとも書いてある。

今回のケースに適用するかは不明だけど。


ただ、一方で利用者側にとってみれば、4桁の暗証番号を漏らしただけで不正利用されてはたまったものではないという考えもある。

そこに対して自衛策があるかという観点もある。

キャッシュカードの不正利用について、ICチップ付きキャッシュカードと生体認証の普及を進めているわけだが。

ゆうちょICキャッシュカードのご案内 (ゆうちょ銀行)

磁気ストライプ・ICチップ・ICチップ+指静脈認証 のそれぞれについて限度額を設定できる。

磁気ストライプの限度額を0円にすれば、スキミングの被害を受ける可能性はなくなる。

指静脈認証を使わない場合の限度額を0円にすれば、カード盗難による被害を受ける可能性はごく小さくなる。

そういう観点で利用者側で対策していることはそう多くないだろうけど。

(ATMではICチップ取引しかしないだろうと思いつつ、J-Debitを使う可能性があるので磁気ストライプ取引の限度額を0円にしがたい実情もある)

どちらかというとICチップ利用時、生体認証利用時に希望によって上限額を引き上げられることの方が嬉しいかも。


ネットバンキングもそうですよね。

ちなみに僕が契約しているインターネットバンキングでは、下記の通り、認証の強固化を行っている。

  • ゆうちょ銀行 : スマートフォンでの生体認証 と PINコード の両方が必須
  • 住信SBIネット銀行 : スマートフォンでの生体認証 または PINコード が必須
  • みずほ銀行 : ハードウェアトークンが必要
  • 三菱UFJ銀行 : スマートフォンで発行されるワンタイムパスワードが必須

そういえばスルガ銀行は利用者側で設定できる強固化はないんですよね。

一方でスルガ銀行では取引内容によってE-mailによるワンタイムパスワードを併用するようにしている。

僕はそのE-mailの送信先を携帯電話のMMSにすることで、ワンタイムパスワードの流出リスクを下げている。


ただ、今回の Web口座振替受付サービス は自衛策に乏しいんですよね。

この口座振替の設定は何かのサービスに付随するものではないと思う。あらかじめ口座振替の限度額を決めるのもあり得ない。

キャッシュカード持ってなければ暗証番号もないかも知れないけど……今どきそんな使い方できるのかな?

そこら辺を考慮すると、暗証番号の流出は確かに過失かも知れないが、

暗証番号流出があった場合に想定されるリスクの範囲を想定していた人も、さすがにこれは気づかなかったのでは?

対策するにも、口座振替設定の認証が簡易な銀行に口座を持たない、あるいは残高を少なくするという以外の有効な手はないよね。

(だからこそ、ゆうちょ銀行は一時的に問題となりそうなサービスの新規登録・振替を停止したわけですよね)


あと、だいたいの銀行で「同居人や二等親以内の親族」だとか一定の関係の人による被害は補償しないと言っている。

もちろん、そこには合理的な理由もあるとは思うのだが、親族であっても他人は他人なんですよね。

そういう不正利用もできるだけ防ぎたいが、なかなか実現手段に乏しいところはあるかもしれない。

1つの打開策は生体認証ということになろうと思う。

スマートフォンの生体認証でできることも増えてきましたからね。


不正利用の被害を完全になくすことは難しいと思うね。

理論上はこうすれば……というのがあっても使える人が少なければ意味は無いわけですよ。

一方で、根本的に強固になったと言えなくても、操作の手間が増えれば被害が少なくなるというのは、

d払いとそれ以外のPayPayなどの被害件数の差を見てもわかるところはある。

そういう意味では手間ばかりかかってそこまで強固になったか? という対策もご勘弁ってことだね。


そういえば、この話とは直接関係ないんだけど、スマートフォンに「イオンウォレット」というイオンカードのアプリを入れてて、

これの用途の1つにはサンキューパスポートをはじめとするイオンで使うクーポンを表示するというものがあって、

それはこのアプリ特有のものではあるけど、このアプリは明細確認にもよく使っている。

明細確認ならばPCからWebサイトにアクセスしてもよさそうなのだが、ほぼ毎回、E-mailでのワンタイムパスワード認証を要求されるんだよね。

それが煩わしくて、スマートフォンアプリで生体認証でログインしたら必ず回避できるわけですから。

このPCからログイン時にワンタイムパスワードを要求されるのはリスクベース認証である。

本当に強固化されてる? とは思うんだけど、少しでも難易度が上がれば効果のある可能性はあるんですよね。

接続環境が変わったときなどに追加認証を要求する仕組みなんだけど、なんかPCからだと妙に厳しい。


銀行によってはこういうことも増えてくるかも知れない。本当に効果があるのかなという操作ばかり増えると。

一方で、生体認証を利用するとか、そういう強固な手段を使っている人への恩恵も欲しい。

前の記事にも書いたけど、インターネットバンキング相当の認証ができれば救える部分は多いんですよね。

まずはそこだと思いますね。もちろんそれでも不十分なところはあるんだけど、利用者側にとっても打てる手は増えてくるので。


Author : Hidemaro
Date : 2020/09/16(Wed) 23:53
お金 | Comment | trackback (0)

どうしてd払いが狙われた?

ニュースでも話題になっているが。

「ドコモ口座」被害 全国12の銀行で計1990万円に (NHK)

NTTドコモの「d払い」のチャージ方法の1つ「ドコモ口座」で他人の銀行口座を不正に登録される被害が出ているとのこと。

いろいろ調べてみると、実はd払いに限った問題ではないことがわかった。

ただし、d払いが問題になったことにもそれだけの理由はある。


そもそも、インターネットで口座自動引落を設定できる「Web口座振替受付サービス」を提供する金融機関が多くある。

先日、セゾンカードの引落口座設定のときにも使ったけど、

公共料金など定期的に発生する費用、あるいはクレジットカードなどの決済手段の設定に使われるわけである。

電子マネーでも PayPay も メルペイ も FamiPay もこの方法を使っている。d払い もそうである。

この登録に当たっての認証方法は各銀行でまちまちで、今回狙われたのは認証方法が簡易な銀行だったという。


一部の銀行ではWebでの口座振替設定には、インターネットバンキングと同様の認証を要求しているが、

インターネット専業銀行を別とすれば、りそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらい銀行のグループぐらいのものである。

インターネットバンキングの契約がなくても認証出来るということは、どうしても脆弱になりやすい傾向はある。

みずほ銀行 では 口座番号・名義人・生年月日・暗証番号・通帳の最終記帳残高 の情報で登録できる。

一方で、インターネットバンキングにログインして、第2暗証番号(トークンがある場合はそれ)での認証も可能となっている。

(メルペイ に みずほ銀行の口座を登録したときは、インターネットバンキングで認証して登録した覚えがある)

スルガ銀行 では 口座番号・名義人・生年月日・電話番号・暗証番号 と電話でのワンタイムパスワード認証が必要となる。

届出の電話番号に電話がかかってくるので、もし不審なことがあればそこで気づけるという点ではよいと思う。

認証に使う要素自体はみずほ銀行と大差ないですけど。


この2行はいずれもマシな方ではあって、銀行によっては 口座番号・名義人・暗証番号 さえ揃えば認証が通ることがあり、

暗証番号というのは高々4桁なので全く知らなかったとしても当てずっぽうで的中することがあって、

どうもそうやって当てずっぽうの情報で不正登録したんじゃないかというような話がある。

数打ちゃ当たるということである。


インターネットバンキングの認証方式に比べると簡易すぎる気がするが、

それでもかまわないと考えた理由は、請求先と口座名義が一致することを確認できるということがある。

例えば、田中さん宅のガス代を シミズ さんの口座で払うことはできないということである。

これにより銀行口座の認証は簡易でもかまわないという判断があったかもしれない。

ただ、問題はインターネットで完結する取引においては、口座名義の一致というのはアテにならないということであり、

実はこの点においてはd払いもPayPayもその他の電子マネーもだいたい同じ問題があるのだという。


ただ、d払いが狙われたことにはそれなりの理由はあった。

ドコモ口座問題、PayPayやメルペイは大丈夫? (ITmediaビジネス)

PayPayの場合、まず最初に電話番号認証が行われる。そこからアプリで銀行口座登録を行うことになる。

一方のd払いでは、昨年10月以降、NTTドコモの契約者以外であれば、メールアドレスで登録できるようにした。

ここが1つ狙われたポイントで、アカウントを容易に作れてしまうということである。

さらにWeb上で銀行口座設定を行うので、アプリに比べると口座情報を変えて何度もトライするというのがやりやすかった。

なので、原理的にはPayPayでも同様のことはできて、実際にそういう被害も少しは出ているらしい。

ただ、最初に電話番号認証が必要であるというハードルもあるので、あまり大規模に試みられることはなかったとみられる。


あと、これは根本的な問題かはわからないんだけど、PayPayにしてもd払いにしても、銀行口座との紐付けが本人確認になるんですね。

みずほ銀行の口座を設定した(実際にはYahoo!ウォレットから移行した)時点でPayPayの本人確認完了になっててびっくりしたんだけど。

これは法令上、銀行口座と紐付けを行うことが本人確認となると定められているからである。

ただ、よく考えてみると、さっき口座名義の一致というのが、口座振替の認証が簡易でよい理由になっているとすれば、

その簡易な認証をパスしたことをもって本人確認したというのはおかしな話じゃないかとなる。

PayPayでは紐付け先の銀行によっては別途本人確認を行わなければ本人確認したとみなさないようにしているようだ。


今回、d払いがここまで問題になったことには銀行口座の情報でこのような被害が出ることがあまり想定されてなかったというのはあると思う。

というのも、ここまで何度か名前に出てきたPayPayはサービス開始当初にクレジットカードで問題を起こしている。

クレジットカードは一般的にはカード番号・有効期限・セキュリティコードが揃えばインターネット上で登録できる。

しかしながら、これらの情報を何らかの方法で入手して、不正利用するということはできてしまう。

PayPayサービス開始当初は、そんな不正利用がクレジットカード決済件数の1%近くも達していたという。

クレジットカード取引におけるセキュリティの改善状況について (PayPay)

その後、クレジットカードで支払える金額を制限したり、3Dセキュアを導入するという対策を実施した。

その結果として、不正利用は大きく減少したということである。


銀行口座とクレジットカードの違いだけでやっていることは大差ないと言えるが、

異なるのがクレジットカードの場合は、そのような不正利用があれば加盟店側の責任であることが明確化されており、

この場合はPayPayは売上の取消(チャージバック)を受けているし、おそらくサービス開始前からある程度は覚悟していたと思う。

そして、クレジットカード会社も対策として3Dセキュアという、強固なパスワードを使った認証サービスを提供している。

結果的にはPayPayも3Dセキュアを導入し、30日間で5000円超の決済をする場合は3Dセキュアを必須としている。(それ以下は任意)

PayPayが当初から3Dセキュアを導入しなかった理由は明確ではないが、

おそらく3Dセキュアの設定が未了だったり、パスワードが不明な人が離脱してしまうことを懸念してリスクを取ったんじゃないか。

インターネット上のクレジットカード加盟店でも、3Dセキュアを使っている加盟店はごく限られるのは、そういう実情がある。

PayPayも当初リスクを取ったが、想定より悪くて3Dセキュア導入にかじを切ったということになると思う。


一方で、銀行口座振替の場合、口座振替を使用する側には、銀行の提供する認証手段を選ぶことは出来ない。

銀行側の認証手段が脆弱なので、口座振替に対応しませんというのは、口座振替を使用する企業の判断することではないよね。

銀行側が口座振替を利用する企業に、利用者と名義人の一致を厳密に確認するようにとか指示していればどうだか知らんが、

おそらくそこまでのことはなくて、PayPayにしてもd払いにしてもメルペイにしても多くの銀行は利用を認めているところである。

例外的なのが 三菱UFJ銀行 でPayPayはYahoo!ウォレット利用者の経過措置のみで新規登録不可、d払いも新規登録不可で、

これはアメリカのマネーロンダリング規制によるものらしいが、機能的に大差ない メルペイ や LINE Pay は登録可能である。

(ちなみに三菱UFJ銀行も みずほ銀行 同様に 暗証番号+通帳の最終残高 あるいは インターネットバンキングでの認証である)


というわけで、NTTドコモに過失がなかったわけではないが、銀行側の過失も決して小さくはないんじゃないかと思う。

これで銀行側が何の責任も負わないとすれば、それはおかしな話である。(両社の取り決めにもよるけど)

インターネットバンキングでは、トークンだなんだと言っている割には、

口座振替の設定がこうも脆弱では利用者に説明が付かないんじゃないか。


それにしても、なんでWebでの口座振替の設定がこんなことになってたんだろうと。

インターネットでの銀行の手続きでインターネットバンキング必須でないのは変な気がするよね。

調べたところ、銀行にとって紙での口座振替手続きというのは、高コストでできるだけ削減したいらしく、

その代替策としてWebでの口座振替設定というのは有効と考えているわけだが、

インターネットバンキングの普及率もそう高くないなかで、それを必須すると結局は紙での手続きは減らないと。

というわけで銀行側の都合という面が大きかったとみられる。


あと、暗証番号というのは、キャッシュカードとの2要素認証だから高々4桁で許されてるんじゃないかという指摘もあった。

ただ、そのためにはキャッシュカードの唯一性が必要なわけですよね。

そこでスキミングが問題になったわけですよね。磁気ストライプだと簡単に複製できてしまうと。

対策としてICキャッシュカード化が行われたが、未だに磁気ストライプ取引を全廃できていない実情もある。

Webでの口座振替設定にしてもそうだけど、複数の要素を集めて、それが揃ったから大丈夫とは言えないんですよね。

キャッシュカードと暗証番号というのは、ATMに取り付けたスキマー と 暗証番号を入力する映像 で揃ってしまうのだから。


この点でもクレジットカードは元来不正利用が多かった分だけ、進んだ考え方を持っている。

クレジットカードの場合は店頭で暗証番号を使う場合は、原則としてICチップとセットであり、

ICチップ+暗証番号が揃った場合は、加盟店がチャージバックの責任を負うことは通常ない仕組みなわけですよね。

割賦販売法の改正により、原則ICチップ取引が義務づけられたので、なおさら不正利用のリスクは軽減される。

そして、いずれのケースでも不正利用であることが立証されれば、カード会員が損失を負うことは通常はないのは明確である。


インターネットバンキングの普及が進まないと、なかなかよい認証手段もないと思いますけどね。

こんな話もあるので、インターネットバンキングの普及は必要ですね。

ecoで便利な生活を始めよう!みずほ銀行の通帳レス (みずほ銀行)

2021年1月以降開設の口座では通帳発行・繰越のたびに手数料徴収となり、

それ以前に開設の口座でも通帳記帳が1年ない場合、自動的に無通帳化されるルールが導入される。

(通帳記帳がなくて無通帳化された場合は、窓口に申し出れば紙の通帳に無料で戻すことは出来る)

インターネットバンキングが十分普及していれば、あんないい加減な認証方法である必要はないので。


Author : Hidemaro
Date : 2020/09/11(Fri) 23:07
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イオンとマイナポイント

今月からマイナポイントの制度が始まった。

WAONで登録していたので早速WAONに2万円チャージした。

クレジットチャージでいいらしいので、イオン銀行ATM(WAONステーション)でポチポチ操作してと。

最近はイオンカードのiDを使うことが多かったので、WAON付きのイオンカードを使うことはあまりなかったが、

今後はしばらくこのカードのWAONで買い物をするつもりだ。


先日、イオンカードからマイナポイントの案内が来て混乱したのだが、

イオングループでは、マイナポイントにWAON・イオンカード・イオン銀行CASH+DEBITカードの3種類が登録されている。

このうち事前登録開始日から登録されていたのはWAONだったので、僕はこれで登録していた。

ただ、いずれで登録したとしてもマイナポイントの還元先がWAONであることに違いはない。

WAONを登録した場合は、期間中にWAONにチャージした金額の25%(イオン独自のボーナスが+10%)がWAONに、

イオンカードあるいはデビットを登録した場合は、期間中の利用額の25%(+10%)がWAONに付与される。


どちらの方が有利かは一概には言えないけど、WAONの場合は期間中にチャージさえすればよい。

期間中に2万円使い切れなくても、マイナポイントの恩恵はフルに受けられる。

一方のイオンカードはクレジットカードの利用は全て積算対象になる。

イオンに限らずイオンカードであれこれ買い物する人にとってはイオンカードの方が有利かも知れない。


ところでマイナポイントと聞いたときに、最初はマイナンバーカードを店舗で使うのかと思ったが、

実際には登録にマイキーIDを使うという、それだけのことで拍子抜けしたものである。

どうもこれはマイナンバーカードの普及事業という一面もあるらしく、

マイナンバーカードを持っている人だけが恩恵にあずかれるというところにポイントがあるようですね。

マイナンバーカードの機能とはあまり関係ないと。(登録時に使うマイキーIDはマイナンバーカードの機能だが)

予算を使い切ったら申込みを締め切るという話だったが、8月末時点で予算枠の1割ぐらいの申込みらしく、

予算があるうちに申し込まないとと、申込み開始早々に予約したけど、そこまでのことはなかったですね。


イオンが独自に行っているマイナポイントへの+10%上乗せは大盤振る舞いである。

他社では対象者が限定されていたり、上乗せ額が500円程度だったりする中で、イオンは誰でも最大2000円の上乗せですからね。

これをかなり早い段階で打ち出した(すなわち他社への対抗策というわけではなさそう)というところもすごいですね。

これはWAONという電子マネーがイオングループ内での利用が大半を占めているという理由が大きいんじゃないだろうか。

マイナポイントをフル活用しようとすれば、1人あたり27000円の買い物が必要になる。(うち2000円はイオン持ち)

しかもイオンは家族そろってマイナポイントに登録することを推奨している。

すると、イオンには人数×27000円の買い物が流れ込んでくる可能性があるわけですよね。

必ずしもイオンで使う必要はないのだが、WAONをイオン以外で多額使う人はあまり多くないんじゃないか。

イオンモール専門店で使うというのはあるかもしれないが。それも広い意味ではイオングループだろう。


Author : Hidemaro
Date : 2020/09/09(Wed) 23:54
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AMEXは桁区切りが不思議

ウォルマートカードセゾンがAMEXという話を書いた。

クレジットカード1増1減

西友で使ったら、レシートには「SAISON」と書いてあって、やっぱりそうだよね。


ところでAMEXの最大の特徴として「セキュリティコードが表面に印字されてること」なんて書いたが、

カード番号の書き方も独特で「3777 xxxxxx xxxxx」と不思議な区切り方になっている。

VISAもMastercardもJCBも4桁区切りの16桁なんだけどね。


不思議な区切り方だなぁと思ったのだが、4+6+5=15桁って、他のクレジットカードより桁数少ないんですね。

調べてみると、他の国際ブランドではDinersが14桁なんですね。4桁-6桁-4桁と区切られているそう。

おそらく16桁ではない国際ブランドはこの2つだけ。

ただ、ISO/IEC規格では桁数は12桁以上なら問題ないらしい。

国際ブランドの中では発行数の少ない2ブランドが桁数が少ないのでは? とのこと。


ところでクレジットカードで買い物したときのレシートにはカード番号の一部が記載される。

だいたい末尾4桁ですかね。それで末尾4桁を見てカードを見分けるなんていうこともよくやってたけど。

やっぱりAMEXでも末尾4桁であることには違いはないらしい。

西友のレシートでは「アカウントNo1234-07/25」と末尾4桁と有効期限をあまり説明もなく記載してある。

一般的には「****-****-****-1234」のようにここの番号を伏せているというのがわかる書き方が多いと思うんですが。

でも、AMEXだから末尾5桁になるとかそんなことは多分なくて、4桁には違いないらしい。


日本国内の実店舗では、JCB経由でAMEXを利用できる契約があるそうで、AMEXを使ってもJCBと表記されることが多いとか。

もちろんAMEXと直接契約している場合もあるだろうし、

これはセゾンカードでもあるのでセゾンカードとして取り扱われる店もあるでしょうが。(西友はそうだよね)

AMEX使えるって書いてない店でも突撃すれば案外使えるんじゃないかと思うけど、

ただ、そんなことを試したいとは思わないのがウォルマートカードセゾンである。

素直にMastercardブランドのセゾンカードで払いますわ。


通販の場合はその限りではなく、AMEXが使えると明示的に書かれている店でないといけないとみられる。

ただ、パッと調べた限りはけっこうAMEX使えるってなってる店が多いですね。

AMEXだと桁区切りが他のカードと違うので、ブランド問わず桁区切りなしで打たせることが多くなっているようである。

そういえば最近は4桁区切りで打ち込む加盟店が少なくなったなと思ったけど、AMEX対応という意味合いもあったのかな。


というわけで、さっぱり西友以外で使う気は起きないが、それなりになんとかなりそうである。

ただ、このカード番号の桁区切りの違いなどで困惑するところは多少ありそうである。

しかし、なんで西友とクレディセゾンは、これをAMEXブランド固定にしたのかよくわからんなぁ。

スーパーで使うためのカードがクレジットカードの入口になる人も多いわけじゃないか。

それがAMEXじゃ、これって他の店で使えるの? ってなっちゃいそうなんですけどね。

案外使えるねで済ませてるのか、やっぱり不便だぞって他のカード作ってるのか、よくわかりませんが。


Author : Hidemaro
Date : 2020/07/28(Tue) 23:59
お金 | Comment | trackback (0)

クレジットカード1増1減

久々に新しいクレジットカードを申し込んだ。J-WESTカード以来なので、およそ3年ぶり。

一体、何枚のクレジットカードを持ってるんだという話はあるが、まだ増やすのかと。

でも今回は1増1減なんで、総数は増えないんだけど。


申し込んだというのは、ウォルマートカードセゾンである。

西友で買い物する人にはおなじみ。これで支払うと西友では毎日3%以上の割引になるというカードである。

存在は知っていたが今まで作ってなかったのは、西友で買い物する機会が少ないから。

とはいえ、西友自体は市内にあるし、時々買い物に行くスーパーであることは確か。

最近、多少買い物の頻度も増えた気もするし、なにやらキャンペーンのチラシがあったので申し込んだ。


すでにセゾンカードは持っているので、申込みは簡単ですね。

今は口座振替の設定までインターネットで完了するから、便利になりましたね。

インターネットで申し込んだら、電話で確認が来たが、それでおよそ1週間で届いた。

ちょうど、運動と買い物のために出かけて、帰ってきたところで不在連絡票を投げ込もうとしてたので、その場で呼び止めて受け取った。

本人受取限定郵便で送るとか書いてあったけど、すでにセゾンカード持ってるので普通の簡易書留で送ってきたようだ。

こういうところもすでに持ってると楽でよろしいな。


初めてのアメリカン・エキスプレス(AMEX)ブランドのカードですね。

これまで、VISA・Mastercard・JCBと主な国際ブランドは各2枚以上持ってたけど、AMEXはなかった。

AMEXなんて使いにくいと思うんだけど、ウォルマートカードセゾンはなぜかAMEX限定なので。

西友以外でこのカードを使う可能性は低く、西友ではAMEXというよりセゾンカードとして取り扱われるだろうから、

AMEXであることを意識することは全くないと思うんだけど、一応はAMEXですね。

AMEXの最大の特色はセキュリティコードが表面に印字されてることですね。なんで表面なんだか知らないけど。

あと、驚いたのがホログラムがないこと。どうもAMEXではホログラムを廃止したらしい。

表裏ともシンプルなデザインなので、クレジットカードというより会員カードに見えなくもない。


最初に1増1減と書いたが、ここで解約するのは、僕が20歳になって早々に作った緑色のセゾンカードである。

(旧)SoftBankカード(これもセゾンカード)を作って以来、めっきり使わなくなっていたカードだが、

このカードを解約せずずっと持ち続けていたのは、永久不滅ポイントのためである。

1人が永久不滅ポイント対象のカードを複数持っていれば、合算して取り扱われる。

このため、永久不滅ポイント対象のカードが2枚以上あって、いずれか解約しても、永久不滅ポイントはずっと引き継がれる。


ところが、SoftBankカードはセゾンカードではあるが、永久不滅ポイント対象外なので、

僕の持っているセゾンカードがこれ1枚になると、永久不滅ポイントが消失してしまう。

そのため、ほとんど使うことのないカードをずっと持ち続けていたのである。

ちなみに使いもしないカードの永久不滅ポイントを大切に持ち続けていたのは、

カード利用以外でもセゾンポイントモール(永久不滅.comから改名してたらしい)で貯まるからで、これが意外と貯まるんだよね。


今回作った ウォルマートカードセゾン は永久不滅ポイント対象のカードである。

もっとも西友で3%引きが適用されるときには永久不滅ポイントの積算は行われないのだが。

なので、このカードでNetアンサーにログインすると、ログイン画面にはこれまで貯めていた永久不滅ポイントが表示された。

ということで、これまで持っていた緑色のセゾンカードとポイントが合算されていることが確認出来る。

これをもって永久不滅ポイントのためだけに持っていたカードは解約できるということである。


というわけで電話をかけて解約の申出を行った。

このカードに紐付いているETCカードがあって、これも使えなくなるが、それはかまわない。

カード本体とETCカードを手元に置いて電話を掛けたら、ETCカードの番号も確認されたので、用意しといて正解でしたね。

クレジットカードとETCカードをそれぞれ裁断して処分するようにと言われ、これで解約手続きが完了したらしい。

しばらくしてNetアンサーのIDも抹消されていたので、ちゃんと解約できたようだ。

電話口だけで完了するのは意外だったが、実用上はそれで問題はないか。

最後に「今後はSoftBankカードと、ウォルマートカードセゾンをよろしくご利用ください」と伝えられたのが印象的だった。

カードの解約ではあるけど、今後もセゾンカード会員であることに変わりは無いもんね。


そういえばクレジットカードの解約ってこれが初めてでしたね。

解約って気はしないのは、ここまで書いた事情の通りだけど。

1増1減で現在持っているクレジットカードは8枚、SoftBankカード以外はどれも特定用途のためですね。

それでも請求額がそれなりにある ビックカメラSuicaカード と イオンカード はいいですけど。

PiTaPaのためのKIPSカード、EX予約(とe5489)のためのJ-WESTカード はまだマシな方で、もっと請求額少ないのもあるからなぁ。

もう5年ぐらい請求額0円が続いていた緑色のセゾンカードはこれをもって解約となったが、

次にヤバいのが福利厚生で作ったゴールドカード(cf. ゴールドカードがあるとできること?)で、

これはあんまりにも使わないと更新拒否は本当にありうる。(三井住友カードはこれが唯一なので、他のカードでごまかせないし)


Author : Hidemaro
Date : 2020/07/24(Fri) 23:28
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おいしいところ狙いの車券?

今日はオートレースの話。

最近、公営競技の話題が多いねという話だが、これがスポーツというよりはお金の話。

だからカテゴリも「文化」ではなくて「お金」ですね。


雑誌読み放題のサービスで光文社の「FLASH」というカストリ雑誌、もとい写真週刊誌が読めるので、

パラパラ読んで下世話なことばっかり書いてあるなと見ていると、ちょっと気になることが紹介されていた。

FLASHくじ「当選率約2倍レース」2401分の1ってどんな確率? (Smart FLASH)

たかが出版社が くじ なんてできるものかと思って読んでいると、オートレースなんですね。

そして、それってこれと似てるなと。

DMM百万長者

全く同じものを違う商流で売っているだけのようだ。

そもそもは「当たるんです」という商品だそうで。

1口の金額が違う「ミニ」「メガ」「ギガ」があるが、売れ線は圧倒的にミニのようなので、ミニしか考えない。


これってなんなのかという話だが、非予想型のオートレースの4重勝車券なんですね。

オートレースは原則8車立て、その4レースの1着が全て当たれば的中となる。

ということは的中確率は 1/4096 となるが、さらにこの車券は少し独特な売り方をする。

発行口数は1セット4,096口。だから4,096人に1人は当たる!
4,096口の購入予約が集まった時点で確定となり、確定時点から最短で行われるレースで当選が決定します。

このような仕組みなので、この手のくじでありがちなキャリーオーバーの制度はない。

4096口の申込みがまとまってから車券が発行され、その4096口の中には必ず的中票がありますからね。


オートレースの控除率は全賭式で30%だそうで。

競馬が賭式により20~30%(JRAで馬連だと22.5%)、競艇が25%なのと比べると不利ですね。

「当たるんです」は基本的に1口500円で、4096口あたり1口が的中ということは、払戻は144万3600円となる。

ただし、欠車や同着があったときは払戻金は変わる。

さらに、現在は選手の移動抑制のため、開催によっては7車立てのレースとなる。

7車立ての場合は、2401口を1セットとして発売し、その中で1口的中となれば、払戻は84万0350円となる。


1/4096あるいは1/2401という的中確率は、他のくじと比べて高いとアピールしている。

宝くじだとロト6、totoだとBIGといった億単位で当せん金が出るのに比べたら、そりゃ高確率ですわな。

ここに近いのは宝くじだとナンバーズ4(的中確率1/10000で1口200円あたりの当せん金の理論値は90万円)、

totoだとmini BIG(1等的中確率1/19683で1口200円あたりの当せん金の理論値は約100万円)が近いか。

1口の金額が高くて、狙う金額は同じか少し高いぐらいで、的中確率はそれよりはやや高いと。


ところで、宝くじやtotoの当せん金は課税されない一方で、公営競技の払戻金は課税対象となっている。

払戻金は原則として一時所得として課税されるのだが、この課税方式は給与所得などとはかなり異なる。

タックスアンサー/一時所得 (国税庁)

まず一時所得の金額の計算方式だが、

総収入金額-収入を得るために支出した金額-特別控除額(最高50万円)=一時所得の金額

となっている。1年間の払戻金を合計して、払戻の付いた馬券であったり車券を買うのにかかった費用を差し引いて、

その金額が50万円以下ならば一時所得は0円、それ以上なら50万円引いた金額が一時所得となるというわけ。

さらにこの一時所得の金額の半額を他の所得と合算して、所得税・住民税それぞれの税率をあてはめて税金が決まる。

ちなみに、3連単のような賭け式はフォーメーションだのボックスだの多点買いすることがしばしばあるが、

多点買いしたもののうち1つが的中すれば、多点買いしたもの全てが 収入を得るために支出した金額 となると。

1点100円で20点買いして、払戻金が4000円なら、4000-2000=2000円 ということ。

他レースで外れた分は収入を得るために支出した金額にはならないんですけどね。

こういう計算法で年間累積して、50万円以内なら一時所得は0円となって、それ以上なら課税されるということ。


それで「当たるんです」で約144万円を的中させたときの税額なんですが、

これ以外の1年間に一時所得に該当するものがないという前提で言えば、一時所得の額は約94万円となる。

給与所得-各種控除=300万円(サラリーマンなら年収600万円ぐらいかな)の人の場合、一時所得の半分を加えて約347万円に対する税金を支払う。

このときの所得税額の増分は6万7300円(復興特別所得税は無視)、住民税の増分は4万8600円となる。

合計して払戻金のおよそ8%にあたる11万5900円の税金を納める必要があり、差し引き残るのはおよそ133万円となる。


これってどうなんですか? という話なんだけど、1口500円あたりの手取りの期待値は133万円/4096=325円で、

これは購入額の65%に相当する。30%がオートレースの控除分、5%が所得税・住民税の目減り分ということになる。

宝くじ と toto は当せん金は非課税である一方、控除率が50%と考えると「当たるんです」の方が期待値としてはよさそう。

ただし、所得税の申告をすると、それは国民健康保険料の算定にも使われる。

サラリーマンなら関係ないけど、自営業とか年金受給者だとそっちの影響が大きいかも。


競輪のランダム予想式の重勝式車券「Dokanto!」だと、1口200円で数億円ぐらいの払い戻しが想定される。

toto BIGやロト6と似ているが、このレンジを公営競技でやると税金がちょっと大変。

さっきと同様に給与所得-各種控除=300万円の人が、Dokanto!で1億円(適当に典型的な額を決めた)の車券を当てたとすると、

所得税の増分は約1874万円、住民税の増分は約497万円で、税金の支払いは払戻金のおよそ24%、手取りは約7629万円となる。


さっき「当たるんです」の場合は支払う税金はおよそ8%と求まったのとくらべると、かなり違うなと思ったかも知れないが、

それは所得税の税率が累進課税のためで、課税標準が~330万円ならば税率10%、~695万円ならば20%というのに対して、

4000万円超は税率45%ですから、1億円の車券を的中させてしまうと、それだけでそこまで行っちゃうんですよね。

あと、金額が小さければ年間50万円の特別控除の恩恵も大きいので、そこも税金を押し下げる効果がある。

というわけで「当たるんです」というのは、公営競技の税制上の特色を生かしたものになってるんじゃないかなと。

さすがに50万円以上当てると無税とはいかないけど、100万円前後ならば、実際の税率はそこそこ低く抑えられる。

そもそも非課税だが控除率が50%の 宝くじ や toto よりも、払戻金の期待値は高く出来る。


あと、的中確率がほどほどで、なおかつ4096口セットで車券を発行する仕組みというのもよいと思う。

高額当せん金が出るには十分な売上が必要で、toto BIGは1回で10億円ぐらい売ってるので、理論値相応の数億円の当せん金が出るわけだけど、

後発の公営競技の非予想式の重勝式投票券が、これらと同じように毎回とも億単位で売るのは無理がある。

そこでキャリーオーバーの制度があるわけだけど、キャリーオーバーが積み上がってないときは売れず、低調なままである。

「当たるんです」はレース設定日のほぼ全ての日で1セット以上の車券が成立しているようなので、

コンスタントに理論値通りの払戻が出ているということである。

欠車・同着の場合は当然目減りするが、キャリーオーバーがないので、影響はその回限りのことである。


ただ、問題はオートレースという競技はそれでよいのか? ということである。

やはり非予想型で稼ぐのはライバルが多すぎて難しい。

そこで払戻金額と的中確率で差別化してみたわけだが、それは功を奏するのか。

競輪のDokanto!よりは狙い目はいいんじゃないかと思いますけど。

とはいえ、競馬も競艇も、競技自体のファンを増やして、予想スポーツとして売上を伸ばしているのと比べると、

競輪とオートレースのランダム式の重勝式車券頼みはちょっと異様な気がする。

実際のところは重勝式車券の売上比率はそう高くないのかなとも思ったけど。


Author : Hidemaro
Date : 2020/07/01(Wed) 23:50
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ポイントカードとギフトカードも客側に

今週、株主優待でイオンギフトカードを入手した。

プラスチックカードで、残高がなくなるまで1円単位で使えるカードである。

こういうギフトカードって百貨店の印象が強いけど、スーパーも同じだよね。

スーパーだと小口で使えるのは便利ですね。


ここのところ、イオンでの支払いはイオンカードのiDばかり使っている。

イオンiDで払う

イオンカードで払う場合は、WAON POINT相当はときめきポイントに自動的に積算されるので、

あえてポイントカードとしてイオンカードを呈示することはなくなった。(呈示しても無意味)

一方で、イオンギフトカードはWAON POINTの積算では現金と同じ扱いになる。

Suicaや他社クレジットでの支払いはポイントカードを呈示する意味は無いが、

イオンギフトカードで払う場合は、イオンカードをポイントカードとして呈示すると、基本ポイントは積算され、20日・30日の割引も適用される。

ただし、イオンカード払い・WAON払いとは異なり、ボーナスポイントの積算対象にはならない。(3月以前は積算対象だった)


そんなわけで久々にイオンのレジにプラスチックカードを出した。

ポイントカードとしてのイオンカード と イオンギフトカード の2枚ですね。

すると、店員はイオンカードを手に取って、客に向けられたICカードリーダーの磁気読取部にカードを通したから驚いた。

ICチップ読み込みは遅い

クレジットカードで支払う場合は、通常ICチップで読み取るところだが、ICチップがなければ磁気ストライプを読むことになる。

それは知ってたんだが、まさかポイントカードまでそこを通すとは思わなかった。

引き続きのイオンギフトカードも同様のようなので、こちらは店員の操作に合わせて、こちらでスワイプした。

このことから、2回目以降は、2枚のカードを見せて「ポイントカード通してください」「ギフトカード通してください」と、

店員とこちらでタイミングを取りながらやっているが、ちょっと煩わしい。


客側に向いたカード読取り部にポイントカードを読ませるというのは、ファミリーマートに転換される直前のサンクスで経験がある。

元々、サンクスは楽天スーパーポイントだったので、これはバーコードを読む方式だった。

これがファミリーマートとの統合少し前にはTポイントとの併用になったが、Tポイントカードは磁気ストライプである。

そしてサンクスのレジはクレジットカードの読取り部が客側を向いていた。

そのことはなんとなく気づいていたのだけど、Tポイントカードの読取り部もそこだった。

店員は器用にTポイントカードを客側向いた読取り部に突っ込んだから、あっけにとられた覚えがある。


その後、サンクスはファミリーマートとなり、このような光景は一度は見られなくなった。

レジを置き換えて、既存店同様にクレジットカードもポイントカードも店員の手でスワイプされるようになった。

ところがその後、ファミリーマートもICクレジットカード対応にあわせて、カード読取り部を客側に一元化した。

ファミリーマートのカード読取り部はICでも磁気でも同じところに差し込んで読み取らせることが特徴的である。

とはいえ、僕はこれ使ったことないんだけどね。FamiPayをポイントカードとして呈示するのが常だから。


カードを店員に渡すのか、カードを客側で読ませるのかというのは、初めてだとさっぱりわからんね。

ICクレジットカードだと読み取り装置の形状を見れば、客側から読み取るのがよいか、店員側から読み取るのがよいかはわかりやすい。

ただ、磁気ストライプだと、スワイプするところが店員側か、客側かというのは一見するとわからない。

ちなみにコンビニでは、ファミリーマートは先ほど書いた通りで、ここ最近でIC・磁気とも客側から同じところに挿入する方式になった。

ローソンはICは客側から挿入して、磁気は客側でスワイプする方式、この方式になって長い印象である。

セブンイレブンはICは客側から挿入、磁気は店員側でスワイプする。

ICチップ付きのクレジットカードであれば客側から挿入するのは同じだが、磁気しかない場合はやり方が少しずつ違う。


慣れだとは思うんだが、従来よりまごつくこともあるかもしれない。

接触式ICチップの読み込み時間は、磁気より明らかに遅いように見えるが、

磁気であれば、店員側から通すか、客側から通すかの違いであり、根本的なところに差はないと思う。

イオンカードとギフトカードの2枚のカードを読み取るというのが、そもそも時間がかかる原因だと思う。


それにしても、ポイントカードの磁気ストライプまで客側に来るとはなぁ。

確かにサンクスで経験はあったし、ファミリーマートもそうではあったけど。

一貫してカードを店員に渡す必要を無くしたかったのだろうか?

ちなみにイオンでも、現金専用のWAON POINTカードはバーコードで読み取っているようだ。

以前からそうだったのかな。磁気ストライプも付いているのは確かで、そっちで読み取っているのを見たような。

なんかよくわからんね。


Author : Hidemaro
Date : 2020/06/16(Tue) 23:56
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株式が併合されちゃう

株主総会の招集通知が続々と届いている。

その内容を確認していたら、株式の併合という議決内容があった。

10株を1株に併合するということである。


この会社の株価は1株200円を切っている。

現在、東京証券取引所では100株を1単元として取引されるので、最小2万円を切るぐらいで買える。

これは「望ましい投資単位の水準」に対して安すぎるということである。

投資単位の引下げ / 株式分割の仕組み・効果 (日本取引所グループ)

2007年~2018年にかけて、売買単位を100株に統一する中で、5~50万円が望ましい投資単位として示された。

ここでは売買単位が高すぎる会社が、売買単位を引き下げることについて書いてあるが、

この会社は逆に売買単位が安すぎることを是正するために、株式併合をするということである。

10株を1株に併合するということは、1株当たりの価値が10倍になるので、併合後の100株は10万円台になる。


売買単位が安いことによるデメリットとして、株価の変動が大きいことが書かれている。

本当に売買単位を大きくすれば株価変動が小さくなるのかはよくわからないけど、

まぁ株価の変動が小さくなること自体はよいことでしょう。


しかし、問題は僕がこの会社の株式を100株しか持っていないこと。

すなわち、併合が実施されると10株になり、株式市場で取引できなくなる。

その場合、単元未満株式の買取請求で会社に買い取ってもらうことができる。

あるいは、単元未満株式の買増請求で会社から90株購入して、株式市場で取引できるようにすることもできる。

ただ、これが手続きが面倒だし、手数料も高かった気がする。


というわけで併合までに、売却するか1000株単位に買い増すかどちらかする方がよい。

買い増しも考えたのだが、この会社の株を900株買うよりは、他の会社の株を買った方がよいなと。

そんなに思い入れのある会社でもないし、もう手を引こうと。

そんなわけで100株売却した。ちょっとマイナスだったけど、もう見切った。


株式併合により、株式市場で取引できない端数が出たり、議決権を失うというのは難点である。

1000株未満の株主が株主数で見ると半分ぐらいいるので、このままだと議決権を持つ株主は半減するということである。

議決権を失っても配当金は支払われるので、その点では変わらないとも言えますが。

10株未満の端数は現金化されるけど、ちょうど100株持ってる人は併合後もちょうど10株なので。

今後も持ち続けるつもりで、議決権無しというところに納得できるなら、さほどでもというところでしょうか。


最近の株価の回復で、評価損益はプラスマイナス0付近になっている。

一時期は-15%ほどに達していた覚えがあって、このままだとヤバいなと思いつつも、

それでも85%分の価値は残ってるからどうってことはないねと思えるのは現物だからこそ。

この間にあれこれと株式の売買をして、特需か値上がりした銘柄を売って、売却代金で割安そうなのを見繕って買って、

そんな成果もあって、株価回復の恩恵は数字以上に大きく出たんじゃないかなと思う。

想定より反転が早かったので、今後の伸びに期待している。うまく刈り取っていきたい。


Author : Hidemaro
Date : 2020/06/04(Thu) 23:37
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ICチップ読み込みは遅い

今日は昼休みを延長してイトーヨーカドーに買い物に行っていた。

平日昼間に買い物に行くのは、休日の混雑するスーパーを回避するためだったけど、

その必要は必ずしもないかなと思いつつも、昼食の弁当を買うのも兼ねてたりするので、

在宅勤務続きでは、そういう日も週1日ぐらいは必要なのかなぁと。

昼休みを1時間延長するのはフレックスタイムでその日のうちに吸収できるからね。


最近、スーパーに買い物に行くと、クレジットカードでの支払いでまごつく人を見る。

スーパーでもICチップを使いなさい

自分で端末にカードを挿入するというところに不慣れなんですよね。

でも、根本的に磁気ストライプを読み込んで、サインレスで決済するより遅いかもしれない。


スーパーではないのだが、オリジン弁当で自分でカードを挿入して決済することがあった。

オリジン弁当はPayPayが使えるので、4月のキャンペーン期間にはこぞってPayPayで払っていた。

キャンペーンが終わってもPayPayで払ってたのだが、ここでのPayPayはユーザースキャンなんだよね。

そういえばオリジン弁当ってイオングループだから、イオンカードで払えばときめきポイント2倍だなと。

まぁときめきポイントが倍だとしても、PayPayの方が分がよいとは思ったけど。(実質的にクレジットチャージなので)

イオンカードで支払うとき、イオンでは専らiDを使っている。(cf. イオンiDで払う)

オリジン弁当はiDは対応していないので、プラスチックカード(接触式IC)での決済になる。

ここでイオンカードを挿入したら、暗証番号の入力が求められた。えっ、数百円の弁当で暗証番号いるんですか?

そんなところなどでまごついて、これならユーザースキャンのPayPayの方が早かったなと。


スーパーはイトーヨーカドーはnanaco、イオン系のスーパーではiD(イオンカード)、西友ともう1つ近所のスーパーではPayPayで支払っている。

もう1つ、ここのところ買いに行っていないスーパーがあるけど、そこはクレジットカードが唯一のキャッシュレス決済かな。

というわけで、意外とスーパーではクレジットカードを使っていなかったのである。

西友ではセルフレジではPayPayが使えないので、そこではクレジットカードで払うこともあるけど。

ただ、西友は今も磁気ストライプ取引ですね。基準さえ満たせればそれでいいのかな。


昔は、iDのようなポストペイ式の電子マネーに何の意味があるのかと思っていたこともあった。

というのも、iDはクレジットカードのラッパーのようなものだし、iDが使える店の多くはクレジットカードも使えるから。

iDが使える場所でも自動販売機のような例外もあるし、電車・バスで使えるPiTaPaのようなものは大いに価値があるが。

ただ、最近になってiDは便利だなと思っていて、それはカードを挿入するという操作をしなくてよいこと。

カードを挿入して読み込ませる時間に比べれば、「iDで」と言ってタッチするのはよっぽど楽で早い。

以前はスーパーやコンビニでクレジットカードを使う時は、磁気ストライプをピッと読み込ませて終わりだったから、

これと比べると、iDで払うというのはそこまでメリットのある話ではなかった。

でも今はそうじゃないですから。


だからこそ、Mastercard Contactlessのような、国際ブランドのNFC決済が有用なんでしょうけど。

ICチップの読み込み手段の違いであって、接触式ICチップで決済するのと意味は何も変わらない。

ただ、現状の日本国内ではiDやQUICPayのような日本ローカルの決済方式ほどは普及していない。

加盟店側よりもカード会社の方が対応状況が悪いので、使いたくても使えないよって話なんですが。


最近は実店舗でのクレジットカード利用が減ってるんだよね。

最近クレジットカードを使ってない?

イオン系スーパーでのiD決済をクレジットカードとして考えれば、3月中旬以降持ち直してきたとも言えるが、

それはWAON POINTの制度変更に伴うもので、それを除けばPayPayに押されたこともあって減少している。

本来ならメインのはずのセゾンカードを財布から出すこともめっきり減った。

スーパーのような少額で迅速な決済が必要なところでは、なおさらクレジットカードが遠のいてしまうかも知れない。

というかすでに遠のいてるんですけどね。


Author : Hidemaro
Date : 2020/06/03(Wed) 23:48
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